JPS6041145B2 - 遠心力鋳造用高張力鋳鋼 - Google Patents

遠心力鋳造用高張力鋳鋼

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JPS6041145B2
JPS6041145B2 JP15614582A JP15614582A JPS6041145B2 JP S6041145 B2 JPS6041145 B2 JP S6041145B2 JP 15614582 A JP15614582 A JP 15614582A JP 15614582 A JP15614582 A JP 15614582A JP S6041145 B2 JPS6041145 B2 JP S6041145B2
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steel
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pipes
present
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昭夫 久原
猛 鳥越
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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【発明の詳細な説明】 本発明は、遠心力鋳造用高張力銭鋼、詳しくは、80k
9/桝以上の引張強さ、並びにすぐれた溶接性と低温鞠
性を有し、大径、厚肉管の遠心力鋳造に適した高張力鍵
鋼に関する。
鋳構造物の大型化、高性能化に伴い、近時これらに使用
される鋼管柱は、大径、厚肉化の煩向にあり、かつ構造
材料として必要な溶接性の改善と併せ、一そうの高強度
化、高靭性化が要求されている。
鋼管は、継目なし鋼管、溶接鋼管(板巻管)、遠心力鋳
造管に大別されるが、製造面からみれば、継目なし鋼管
は大径管に通さず、また溶接鋼管は、大径管に適してい
るもの)、厚肉化とともに製造上の困難のほか、溶接部
の靭性劣化等の品質上の問題が現れ、特に高強度材にな
るほど、これらの不具合が顕著になる。
これに対し、遠心力鋳造法によれば、大蓬管、厚肉管を
比較的容易に精度良く製造することができるばかりか、
材料面での制約もほとんどなく、溶接性が良好で、材料
強度の点でも、圧延材と同等の性能をもつ鋼管を製造で
きる等の特長がある。従来、この種の遠D力鋳造管とし
て、引張強さ50〜60k9/磯クラスのものまで実用
化され、さらに80kg/紘の強度をもつ材料として、
Ni−Cr一Mo系およびこれにBを微量添加した鏡鋼
が開発されている(特公昭56−1546び号、同56
一1歌61号)。
このNj−Cr−Mo系銭鋼およびこれにBを含有する
錆鋼は、焼入れ・鯖もどし処理によって80k9/桝以
上の引張強さが与えられ、溶接性、および溶接部の衝撃
特性にもすぐれるものである。しかし、前者の材料は、
厚肉品での低温級性に問題があり、一方後者の材料は、
Bの含有により厚肉品の焼入れ性にすぐれている反面、
遠心力鋳造条件(例えば、合金溶湯中のガス成分、凝固
速度等)や焼入れ条件により、その熱処理でクラツクが
発生することがある等の問題を有する。本発明は、上記
実情に鑑みてなされたものであり、80k9/湖以上の
引張強さを有し、かつ低温潮性並びに溶接曲こすぐれた
遠0力鋳造用高張力銭鋼を提供する。
本発明に係る遠心力鋳造用高張力銭鋼は、CO.07〜
0.15%(重量%、以下同じ)、Sio.2〜〜0.
5%、Mno.8〜1.5%、PO.02%以下、SO
.02%以下、Ni2.5〜3.0%、Cro.25〜
0.75%、MOO.35〜0.55%、VO.05〜
0.1%、Cuo.5%以下、sol.NO.01〜0
.1%、Tio.005〜0.015%、残部Feおよ
び不純物からなり、また材質の改善を目的として上記各
元素のほかに、Ca,La,またはCeから選らばれる
1種以上の元素を合計で0.1%以下含有する化学成分
組成を有する。
本発明高張力鏡鋼は、遠心力鋳造後、拡散処理についで
、焼入れ・燐もどし処理することにより、後記実施例に
も示されるように、80k9ノ地以上の引張強さととも
に、シャルピ−衝撃吸収エネルギー約9X9・仇以上(
at−4000)の低温轍性を有し、かつ良好な溶接性
を具備するものとなる。
むろん、本発明高張力鏡鋼は、大径、例えば外径600
伽以上の鋳造管、あるいは厚肉、例えば肉厚5比肋以上
の鋳造管においても、その熱処理過程でクラック発生な
どの不具合を生じることがなく健全な厚肉、大蓬管を容
易に製造することができる。以下、本発明高張力銭鋼の
成分限定理由を説明する。
C:0.07〜0.15% Cは強度付与元素であり、所要の強度を得るために、少
くとも0.07%を要するが、多量の含有は轍性の低下
を招くので、0.15%を上限とする。
Si:0.2〜0.5%Sjは鋳造性を高め、また強度
の向上をもたらす。
良好な遠心力鋳造性を確保するためには少くとも0.2
%の含有を要するが、多量の含有は低温鋤性の低下を招
くので、0.5%を上限とする。Mn:0.8〜1.5
%Mnは強度を高める効果を有し、また鋳造性の改善に
も寄与する。
その含有量は強度の点から0.8%以上であることを要
するが、多量の含有は、低温轍性の低下を招くので、上
限を1.5%とする。Ni:2.5〜3.0% Niは戦性の改善に箸効を有する元素である。
本発明では、競入・競もどし処理後において所要の衝撃
値を確保するために、少くとも2.5%以上の含有を要
する。しかし、3.0%をこえると、その効果も飽和し
、経済的に不利であるので、3.0%を上限とする。C
r:0.25〜0.75% Crは暁入性の向上に必要な元素であり、0.25%以
上を要するが、多量の含有は溶接性、鞠性に悪影響を与
えるので、0.75%を上限とする。
Mo:0.35〜0.65%Moは焼入れ性の向上およ
び燐もどし後の鞠性改善に有効な元素であり、前記Ni
およびCrとの併用によりその効果は高められる。
このMoのの適正な含有量はNjおよびCrの含有量と
のの相関にいて規定されるもので、前記のようにNi2
.5〜3.0%、Cro.25〜0.75%のもとでは
、強度、級性および溶接性の点から、0.35〜0.5
5%が最適である。下限を0.35%とすることにより
、強度、轍性が確保され、一方0.55%を上限として
溶接性の低下が防止されるのである。V:0.05〜0
.1% Vは暁もどし時の強度上昇に有効な元素であり、かつ靭
性の改善にも寄与する。
含有量が0.05%に満たないと、その効果が少〈、一
方0.1%をこえると、効果はほゞ飽和する。よって、
0.05〜0.1%とする。Cu:0.5%以下 C叫ま耐食性の改善のほか、強度および靭性の向上に寄
与する元素であるが、0.5%をこえると、効果はほ)
、飽和するので、その含有量は0.5%以下とする。
なお、籾性改善効果の面から、好ましくは0.1〜0.
5%に規定される。sol.AI:0.01〜0.1% AIはオーステナィト結晶粒の微細化、固溶Nの固定作
用により級性を高める。
このために、sol.AI(可溶性N)としての含有量
が0.01%以上であることを要する。しかし、含有量
が多くなると、窒化物(NN)の多量析出により腕化を
引起す。このため、本発明ではsol.AIの上限を0
.1%に規定する一方、下記Tiを併用することにより
、山Nの多量析析出を阻止し、高級性を確保する。Ti
:0.005〜0.015% TiはAIに比し、Nとの親和力が強いので、Nと結合
することにより、上記NNの多量析出を阻止するととも
に、みずからはTINとして析出し、結晶粒を微細化し
て数性の向上に寄与する。
その含有量が0.005%に満たないと上記効果が不足
し、一方0.015%をこえると、効果はほゞ飽和し、
さらに増量すると硫化の傾向が生じる。よって、0.0
05〜0.015%とする。Ca,い,Ce:0.1%
以下Ca,LaおよびCeは、上記の必須元素とともに
、必要に応じて含有されるもので、いづれも脱酸作用の
ほか、特に鋼中の不純物Sを固定・無害化して轍性の向
上をもたらす。
これら元素は、いづれか1種または2種以上を適宜選ん
で添加すればよが、多量に添加すると、鋼中の酸化物系
介在物の生成量が増し、鋼の清浄度を悪くするとともに
、鞠性の低下を引起すので、その含有量は0.1%以下
(2種以上のときは、その合計量)、好ましくは0.0
1〜0.1%(合計量)とする。P:0.02%以下、
S:0.02%以下P,Sはともに不純物であって、鋤
性を損わないために、それぞれ0.02%以下に規制さ
れることが望ましい。
上記成分組成を有する本発明高張力鋳鋼は、遠心力鋳造
により所望の管径・肉厚を有する管体に鋳造されたのち
、拡散処理に付され、ついで齢入・暁もとし処理をうけ
る。
拡散処理は好ましくは1000〜110000で行なわ
れる。例えば1050qoで2時間加熱後、空冷すれば
よい。焼入れ温度は例えば910ooとし、焼もどしは
例えば620℃で行えばよい。かくして得られる鋳造管
体は、大径・厚肉の場合でも、熱処理時にクラックが生
じることがなく、かつ高強度・高級・性を有するととも
に溶接構造材として充分な溶接性を備える。周知のよう
に、合金鋼材は、製造法によって圧延材、鍛造材、静暦
鋳造材、遠心力鋳造材等に分かれ、製造法が異なる場合
はもとより、同じ製造法であっても、例えば肉厚による
質量効果の差異等により、得られる性能が異なってくる
このため、それぞれの製法等に応じて化学成分組成や熱
処理法が規定されるべきである。たとえば、肉厚2仇吻
の圧延材と同一の化学成分組成、熱処理法で肉厚10仇
吻の鍛造材を製造しても、同一の機械的性能を保証する
ことはできない。遠心力鋳造材を目的とする場合には、
遠0力鋳造材に最適の化学成分組成、熱処理法が与えら
れねばならない。本発明の高張力鍵鋼の前記イヒ学成分
組成はかかる観点から、その用途を遠0力鋳造に限定し
、かつ大蚤管、厚肉管の鋳造をも考慮して規定されたも
のである。そして、前誠熱処理をうけることにより最良
の性能を示すのである。次に、本発明の実施例および比
較例として、第1図に引張試験による引張強さおよび絞
り、第2図にシャルピー衝撃試験による衝撃吸収エネル
ギー(at−40午0)の各測定結果を示す。
各図中、aは本発明材(CO.14%、Sio.44%
、Mnl.26%、Ni2.66%、Cro.45%、
Moo.岬%、VO.08%、Cuo.31%、sol
.AIO.05%、Tio.01%、残部Feおよび不
純物)、bはTiおよびAIを含まない従来材(CO.
14%、Sio.47%、Mnl.30%、Ni2.7
3%、Cて0.47%、Moo.49%、Cuo.31
%、残部Feおよび不純物)である。各供試材は、いづ
れも塩基性アーク炉で溶製し、遠心力鋳造による鋳造に
より製造した管体(外径80比奴×肉厚15仇肋×長さ
6の)を1050ooで拡散処理後、910ooで焼入
れ、620℃で競もどして各試験を行った。図中、aは
本発明材、bは比較材である。各図から明らかなように
、本発明材は、強度、絞り、低温軸性のいづれも従釆村
にくらべてすぐれている。
とりわけ、従来材は内・外部での性能変化が著しいのに
対し、本発明材では殆んど変化がなく均質性にすぐれる
ことがわかる。更に他の実施例および比較例を第1表お
よび第2表、並びに第3図に示す。
第1表は、供試材の化学成分組成および鋳造体寸法を示
す。供試舷.1〜9は本発明材、同船.11〜15は従
来材である。各供試材とも塩基性アーク炉で溶製し、遠
心力鋳造したものである。第2表は、各供試村の熱処理
条件と引張試験並びにシャルピー衝撃試験(試験温度:
−18qoおよび−40qC)の各結果を示す。第3図
の溶酸性試験は、本発明の供試材No.2について斜め
Y形溶接割れ試験を行ったもので、図中、「●Jは表面
クラック、「0」はセクションクラックの各割れ率(%
)を示す。類 ヤ 難 聡 S M ☆ 笹 韻 庇 笹 州 塔 舵 球 船 船 第 2 表 熱処理条件および試験結果 上記のように、本発明に規定される化学成分組成を有す
る銭鋼は、拡散、競入・燐もどしの熱処理をうけて、8
0k9/柵をこえる引張強ごを示し、かつその衝撃吸収
エネルギーは−4000において約9kg・m以上とす
ぐれた低温靭性を有する。
また溶接構造材として実用に耐える良好な溶酸性をそな
えている。従釆、大口径厚肉管の強度が高いもので、靭
性が高く、しかも溶酸性の良い材料の製造は極めて困難
とされているが、本発明によれば、この両特性を充分満
たすことがわかる。その他、絞り等も従来材をしのぐレ
ベルにある。また、従来材のうち、No.15は熱処理
(焼入れ・焼もとし)時にクラックの発生をみたが、本
発明「 材では、600脚をこえる大径、6仇倣をこえ
る厚肉を有するにもかかわらず、クラックの発生は全く
認められなかった。このように、本発明銭鋼は、溶接構
造用遠心力銭鋼管材料として、大径管、厚肉管を製造す
ることができ、卓越した強度、鋤性および溶接性を保証
するものであり、例え‘ま海洋構造物、特にジャッキア
ップリグのレグやブレース材、あるいは鋼構造物の胸柱
材などとして好適であり、またこれら各種鋼構造物の大
型化、高性能化の要請に充分応え得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は引張り試験結果を示すグラフ、第2図はシャル
ピー衝撃試験結果を示すグラフ、第3図は溶接割れ試験
結果を示すグラフである。 第3図 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C0.07〜0.15%、Si0.2〜0.5%、
    Mn0.8〜1.5%、P0.02%以下、S0.02
    %以下、Ni2.5〜3.0%、Cr0.25〜0.7
    5%、Mo0.35〜0.55%、V0.05〜0.1
    %、Cu0.5%以下、sol.Al0.01〜0.1
    %、Ti0.005〜0.015%、残部Feおよび不
    純物からなる遠心力鋳造用高張力鋳鋼。 2 C0.07〜0.15%、Si0.2〜0.5%、
    Mn0.8〜1.5%、P0.02%以下、S0.02
    %以下、Ni2.5〜3.0%、Cr0.25〜0.7
    5%、Mo0.35〜0.55%、V0.05〜0.1
    %、Cu0.5%以下、sol.Al0.01〜0.1
    %、Ti0.005〜0.015%、およびCa,La
    ,Ceから選らばれる1種以上の元素0.1%下、残部
    Feおよび不純物からなる遠心力鋳造用高張力鋳鋼。
JP15614582A 1982-09-07 1982-09-07 遠心力鋳造用高張力鋳鋼 Expired JPS6041145B2 (ja)

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