JPS6040929B2 - 圧延機におけるロ−ルの軸方向位置調整装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧延機におけるロールの鞠方向位置を調整する
ための装置に関する。

従来、主として上下一対のロール２を備えた横型圧延機
では第６図乃至第８図に示す如く、ロールチョック２１
は外縁対称位置に突出された張出部２２でキーバプレー
トＰ１に支持され、該キーパプレートＰＩとハウジング
１との間にテーパー付の襖部材Ｐ２を押込または引出す
ことにより穣部材Ｐ２の厚みに応じた距離だけキーパプ
レートＰＩを移動させて調整が行なわれる。

しかして、上記換部材Ｐ２はジャッキボルトＰ３を回動
せしめることによって押込、引出が行われるが、該押込
、引出に追随して前記キーパプレートＰＩ縦付用のガイ
ドボルトＰ４のナットの締め込み量を調整しなければな
らず、またロール交換のためシリンダＰ５によりキーパ
プレートＰＩをロールチヨツク張出部２２の支持圏外に
移動せしめる際にも前記ガイドボルトＰ４のナットを緩
める必要がある。このようにロール位置調整作業はすべ
て手動で行わなければならないため、作業性が悪くかつ
多くの手間と時間を必要とする。一方、ロール交換作業
のうちロール引出および装入工程では或る程度の自動化
が達成されてはいるものの、前述の如く、装入後のロー
ル位置調整工程において自動化がなされていないため、
ロール交換作業全般の全自動化が不可能であった。本発
明は上記に鑑み、これらロール位置調整作業およびロー
ル引出し装入作業に関し全自動化可能とすることを目的
とした改良されたロール位置調整装置である。

以下、本発明の−実施例を図面にもとづき説明する。

なお、本装置の左側は図示省略されているが、右側と対
称的機成となっている。ハウジング１には一対の横藤ロ
ール２，２が上下に並列装着され、下側ロール２のロー
ルチョック２１には上下ロールの並列方向、即ち上下方
向に対し直角なる半径方向両側に張出部２２が突談され
る。該張出部２２はロ−ル軸に直角な平面に対し僅かに
優斜した矩形平板状を呈し、表面２２ａ（ハウジングの
反対側の面）および裏面２２ｂ（ハウジング側の面）は
互いに平行である。また、該表裏面２２ａ，２２ｂ‘ま
、張出部２２の突出方向に対し直角方向、即ち上下方向
で上昇に伴いハウジング１に近づくように煩斜している
。前記各張出部２２にはヨーク部材３が上下方向昇降自
在に係合される。該ヨーク部材３は張出部２２を挟持す
るようにハウジング側片３１とハウジング反対側片３２
との２片からなり、該２片間には張出部２２の表裏面に
平行な摺敷係合面３１ａ，３２ａを持つ摺動溝３３が形
成される。またヨーク部村３のロール軸方向両端面３１
ｂ，３２ｂはロール軸直角平面に平行な平面となって、
次記ヨーク部材案内手段５の空間内の案内面に酒勤案内
される。前記両ヨーク片３１，３２は丁番結合手段たる
ピン３４とそれに鉄挿されたねじりばね秋持解放手段３
５とを介して、常にロ−ル張出部２２の侠持解放方向に
付勢された丁番状に結合されている。ヨーク移動手段４
として、各々のヨーク部材３の下端にリンク４１とねじ
棒４２からなる送り棒が上下方向に沿って連結され、前
記ねじ棒４２に螺合したナット部材４３が回転自在に架
台４４上に設けられ、該ナット部村４３は歯車装置４５
を介してモータ４６に連結されて正逆回転される。

また両ヨーク部村３は連動軸４７とその両端の歯車装置
４８を介して同時に昇降される。前記各ヨーク部村３に
対応してョ−ク部材案内手段５が設けられる。

即ち、ハウジング１にはハウジング側ヨーク片の端面３
１ｂを摺動案内する案内面５１ａを有する凹所５１が設
けられ、該凹所５１と対をなしてハウジング反対側ヨー
ク片の端面３２ｂを超動案内する案内面５２ａを有する
凹所５２ｂを持つ可動保持部村５２が設けられる。該都
材５２はハウジング１端面に設けた案内溝５３に沿って
左右方向、即ち顔出部２２の突出方向に、移動手段たる
流体圧シリンダ６を介して、摺動自在に装着される。前
記案内手段５の凹所５１，５２ｂにはヨーク部村３の往
復動を許す空間が上下部に残され、また、ハウジング側
の凹所５１にはヨーク部材３の張出部突出方向への位置
決め手段たる突条５１ｂが設けられている。なお、７は
耐摩耗板である。以上の如き構成において次にその作動
状況を説明する。

今、ヨーク移動手段４を作動させモータ４６を正又は逆
回転させてヨーク部材３を昇降させると、互いに煩斜面
に当援するヨーク部材３とロール張出部２２の穣作用に
より、ロール張出部２２がロール本体１と共に軸万向に
引出され、又は押込まれて移動し、これによって藤方向
位置調整が達成される。従って、移動手段の作動方向及
び作動量を任意に設定することにより、ロール１を任意
の位置に移動調整することができる。また、保持部材５
２をその移動手段６を作動してヨーク部材３から分離さ
せれば、ハウジング反対側ヨーク片３２がその挟持解放
手段３５により張出部２２から回動分離し、この状態で
ロール１の引抜き、装入、交換が行なわれる。ロール装
入後ヨーク片３２の回動力より大きい力で保持部材５２
を押出して、ヨーク片３を再び保持部部材５２で張出部
２２に当援させれば、元の運転状態に復元される。なお
、ロール張出部２２を広い煩斜面に加工する困難さを解
消するため、第５図示の如く、張出部２２′をハウジン
グ端面に平行、即ち、ロール軸直角平面と平行な表裏面
を有するように加工し、前記した額斜表裏面２２ａ，２
２ｂの一部を持つ１又は複数の傾斜ブロック２３を該張
出部２２′に配置固定すればよい。

また、前記ヨーク部材連動手段４はヨーク部材３の上側
に配置されてもよく、また、油圧モータ、油圧シリンダ
等の流体原動機によってもよい。

本発明は堅軸ロ−ルにも適用される。

前記ヨーク部材案内手段として、ハウジングに凹所５１
を設ける代りに、ヨーク部材３を挟持して案内する２片
からなる可動保持部材を設けてもよい。

本発明は以上の如く、ロール張出部に設けられてロール
軸に直角な平面に対し煩斜した表面および裏面と、該張
出部に挟持係合された沼動自在のヨーク部材とを含むの
で、ヨーク部材を往復動させるだけでロールの引き出し
押込み両作業が行なわれ、従ってロールの軸方向位置調
整が極めて簡単迅速になされる。

また、前記ヨーク部村はロール張出部を侠持して侠持解
放可能なる，２片からなり、かつ、該ヨーク部材の挟持
解放を許すように移動自在とされた可動保持部材を含む
ヨーク案内手段が設けられているので、ロール交換作業
も簡単迅速になされる。以上から、ロールの位置調整お
よび交換作業の全自動化が簡単に適用され、作業性の向
上、作業時間の短縮、作業人員の節減、ひいては設備稼
動率の向上につながる。さらに本発明に従えば、ロール
チョックの張出部は、互いに平行なる表面および裏面を
有し、これらの表面および裏面はロール髄に直角な平面
に対し、僅かに傾斜しているように構成してあるので、
この張出部を侠持するヨーク部材とそのヨーク部材を案
内するヨーク部材案内手段との構造がむやみに多くの裸
面を必要とせず、構成が単純化される。

また本発明に従えば、張出部の互いに平行なる表面およ
び裏面を、それらの表面および裏面の額斜方向に沿って
摺動自在である２片から成るヨーク部村によって挟持係
合して、弦出部の表面と裏面とに対向する平行な摺動係
合面を持つ摺動溝を形成するようにしたので、張出部の
表面および裏面と前記沼動係合面との間隙を正確に設定
して、ロールを鞠方向に変位することが可能であり、そ
のロールの藤方向の調整を高精度に行なうことができる
ようになる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す正面図、第２図は第１
図のＤ−Ｄ断面図、第３図は第１図のｍ−ｍ断面図、第
４図はロール交換時におけるｍ−ｍ断面図、第５５図は
他の実施例を示す要都側面図、第６図は従来装置の正面
図、第７図、第８図は夫々第６図の肌一皿断面図、風一
肌断面図である。 １……ハウジング、２……ロール、２１……ロールチョ
ック、２２……張出部、３…・・・ヨーク部材、４・・
…・ヨーク移動手段、５…・・・ヨーク部材案内手段、
６・・・・・・流体シリンダ、７・・・・・・耐摩耗板
。 第３図第４図 第５図 第７図 第１図 第２図 第６図 第８図，

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ハウジングに装着されたロールのハウジングから突
   出したロールチヨツクの半径方向両側にハウジングとの
   間隔を保つた張出部を突出し、該突出部を挾持してロー
   ルの軸方向に変位させるようにしたものにおいて、前記
   各張出部に直接又は間接的に設けられてロール軸に直角
   な平面に対し僅かに傾斜した互いに平行なる表面および
   裏面と、該張出部表面裏面に平行な摺動係合面を持つ摺
   動溝が形成されて、前記表面裏面の傾斜方向に沿つて摺
   動自在に前記各ロールチヨツク張突部に挾持係合されて
   挾持解放可能なる２片からなるヨーク部材と、該各ヨー
   ク部材の連動移動手段と、前記ヨーク部材を摺動案内す
   る案内面を有し、かつ前記ヨーク部材のロールチヨツク
   張出部への挾持を解放するように移動自在とされた可動
   保持部材を含むヨーク部材案内手段と、前記可動保持部
   材の移動手段とを含むことを特徴とする圧延機における
   ロールの軸方向位置調整装置。