JPS6040653Y2 - 動力走行式掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、路面等の清掃に使用される動力走行式掃除機
に係り、詳しくは車体に取外し可能に装着されるダスト
ボックスの支持構造に関する。

従来、手押式の動力走行式掃除機の場合、車体の前側下
部に配置されるダストボックスは、車体に対してたとえ
ばガイドプレートとピンとの組み合せ等からなる保合手
段を介して前後４点で前方に引き出し可能に支持されて
いるのが一般的である。

ところが、このような４点支持形式の場合は、４点の係
合手段の寸法の合せ管理が非常に厄介かつ困難であって
、相当の精度が確保されない限り支持点にガタッキが発
生する等、不良率が比較的高いものであり、またコスト
的にも高く付く等の不具合があった。

本考案の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、ダスト
ボックスの支持点の寸法出しが容易でかつコストダウン
に寄与することのできる動力走行式掃除機を提供するこ
とにある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。

図において１はエンジン（図示しない）を動力源とする
駆動輪２およびキャスタ式の従動輪３を前後部に備えた
車体を示し、該車体１のほぼ中央下部にはメインブラシ
４を収容するブラシ室５が形成され、また車体１の後部
には複数個のカセット式フィルタを収容するフィルタボ
ックス６が設置されていて、清掃作業時にブラシ室５内
に舞立つ塵埃をブロア７によってフィルタボックス６内
に押し込み該ボックス底部のダストパンに回収するとと
もに清浄空気のみを機外に排出するようになっている。

なお、前記メインブラシ４は車体１に回動軸８を介して
上下に回動可能に取付けられた２枚のブラシサポート９
によって左右両端部を支持されていて、ブラシ昇降装置
（図示しない）による前記回動軸８の回動操作によって
路面に接地する掃除位置と路面から浮上した非掃除位置
とに昇降される。

一方、車体１の前側下部にはボックス収納部１０が形成
され、該収納部１０にはメインブラシ４によって掃き込
まれた塵埃を収納するための車輪１１ａ付きダストボッ
クス１１が引き出し可能に配置されている。

ダストボックス１１における上板の後側上面のほぼ中央
部には１本のガイドピン１２が後方に向ってほぼ水平状
に延在固着されており、該ガイドピン１２が前記ブラシ
サポート９の回動軸８上に乗載係合されることによって
ダストボックス１１の前側が支持されている。

なお、ガイドピン１２の先端部は回動軸８上への乗り上
りを容易にするため上方へ若干傾斜されている。

また、ダストボックス１１における左右の両側板の前側
上部には掛金具としての係合ピン１３がそれぞれ設けら
れており、該係合ピン１３が前記車体１におけるフレー
ムに固着された受金具としてのガイドプレート１４に係
合されることによってタストホックス１１の前側が支持
されている。

なお、ガイドプレート１４は前方に傾斜するガイド部１
４ａとこのガイド部１４ａの後側に連設されたほぼＶ字
状のフック部１４ｂとから構成されていて、前記係合ピ
ン１３はフック部１４ｂによって係合保持される。

すなわち、本実施例は上記の如く、ダストボックス１１
を前側２点と後側１点との都合３点で支持したものであ
って、従ってダストボックス１１は該ボックス１１に折
畳み可能に装着されているハンドル（図示しない）によ
ってその前側を持ち上げ係合ピン１３をフック部１４ｂ
から外したるのち、前方へ引き出すことによって車体１
から容易に外すことが可能である。

つぎに、第３図に示す本考案の他の実施例について説明
する。

この実施例はガイドピン１２を乗載支持するブラシサポ
ート用の回動軸８を角形に形成（または回動軸８に角形
部材や偏心プレートを取付けてもよい）することにより
、メインブラシ４が図示実線の掃除位置に下降している
ときにはダストボックス１１を水平状態に保持し、メイ
ンブラシ４がブラシ昇降用の操作ハンドル１５により図
示仮想線の非掃除位置に上昇されたときには、回動軸８
の回動によりガイドピン１２を押上げてダストボックス
１１を傾斜させるようにしたものである。

すなわち、この実施例は走行と清掃との作業形態に応じ
てダストボックス１１の傾きを変化させるようにしたも
ので、走行時におけるダストボックス１１からの塵埃の
こぼれ落ちを防止する上に有効である。

また、第４図は本考案のさらに他の実施例を示しており
、この実施例は前記回動軸８上に乗載することによって
ダストボックス１１の後側を支持するガイドピン１２を
左右２個となし、ダストボ。

ックス１１の前側には車体のフレームに設けた受金具と
してのロックシャフト１６と掛合する掛金具としての１
個のフック１７を設けることにより、ダストボックス１
１を前側１点と後側２点との３点で支持するようにした
ものである。

以上詳述したように、本考案はダストボックスを前後３
点て支持する構造としたことにより、支持部品の製作な
らびに組付寸法に高精度を要求せずともガタッキ等のな
い寸法出しを容易に行い得て不良率の低減が可能となる
ものであり、また３点支持構造となし、とくに後側につ
いては掃除機に既存のブラシサポートの回動軸を受金具
として活用したことにより、支持点に関する部品点数を
減少でき、コストダウンに大きく役立ち得るものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は動力走行式掃除
機の一部切断側面図、第２図はダストボックスの支持構
造を示す平面図、第３図は本考案の他の実施例を示す側
面図、第４図は本考案のさらに他の実施例を示す側面図
である。 １・・・・・・車体、９・・・・・・ブラシサポート、
１０・・・・・・ボックス収納部、１１・・・・・・ダ
ストボックス、１２・・・・・・ガイドピン、１３・・
・・・・係合ピン、１４・・・・・・ガイドプレート、
１６・・・・・・ロックシャフト、１７・・・・・・フ
ック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体１の前側下部に配置されるダストボックス１１を前
   方へ引出し可能に保持すべく、ダストボックス１１の前
   側上部には車体側に設けられた受金具１４．１６に離脱
   可能に係合する掛金具１３．１７を設けるとともに、ダ
   ストボックス１１の後側上部にはメインブラシ４支持用
   のブラシサポート９の回動軸８上に乗載係合するガイド
   ピン１２を設け、これらによりダストボックス１１を車
   体１に対して前後３点で支持せしめてなる動力走行式掃
   除機。