JPS6040588Y2 - 冷却装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水槽の底面に設けたスリットノズルより冷却
水を流下して高温物体を冷却する形式の冷却装置に関す
るものである。

ホットストリップをランアウトテーブルで冷却するに当
り、この種の形式の冷却装置を使用してスリットラミナ
ーにより冷却することが最近種々提案されている。

この形式の問題点としては、例えば水槽内へ給水すると
きの液面の乱れ、スリットノズルへ流入する冷却水のス
リットノズル長さ方向での流速の不均一性などにより、
スリットノズルから流下するスリットラミナーの乱れ、
或いは流下水量の不均一性が挙げられる。

この考案は上記の問題点を解決し、均−且つ安定なスリ
ットラミナーを得て、均一冷却を可能としたものである
。

以下この考案の一実施例を図面により説明する。

図面において１は水槽で、２はこの水槽１の巾方向の側
部（左寄り）へ上部から挿入した給水管である。

３は水槽１の底面に設けたスリットノズルで、このスリ
ットノズル３は図示の如＜給水管２の右側にあり水槽１
の巾方向に位置している。

４はこのスリットノズル３を囲む遮へい板で４ａ、４ｂ
及び４ｃの要素によって構成されている。

即ち４ａの部分は給水管２とスリットノズル３との間に
位置していて、その下端は水槽１の底面と接している。

一方４ｂ及び４ｃのスリットノズル３と平行な部分は、
その下端が水槽１の底面と離間していて水路５が形成さ
れており、そして下端はテーパー面６をなしている。

即ち水路５の間隔は給水管２から遠ざかる（右側へ）程
広くなっている。

尚、第１図において７はスリットノズルから流下するス
リットラミナー ８はスリットノズルの閉塞機である。

この考案の実施例の構成は上記の通りであり（１）スリ
ットノズル３に対して給水管２を横サイドに位置させて
可能な限り離し、且つスリットノズル３は遮へい板４に
よって囲み、しかもスリットノズル３への冷却水の流入
は遮へい板４の下部の水路５から行なうように構成して
いるので、給水管２からの給水による貯溜水の乱れは極
小に抑えることができる。

その結果スリットラミナーは膜切れなどを起すことなく
排常に安定する。

（２）スリットノズル３へ流入する水路５の形状を給水
管２から遠ざかる程広くしているので、スリフトノズル
３の巾全体に亘って均等な流量でもって冷却水が流入す
る。

その結果スリットラミナー巾方向の水量が均等になると
共に膜切れがなく水膜が安定する。

この様に、この考案によれば、スリットラミナーの巾方
向の水量が均一になると共に水膜が安定し、均一冷却が
行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は正面を示す
第２図Ａ−Ｂ断面図、第２図は部分平面図である。 １・・・・・・水槽、２・・・・・・給水管、３・・・
・・・スリットノズル、４・・・・・・遮へい板、５・
・・・・・水路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水槽と、この水槽の巾方向に位置するように設けた給水
   管及び底部スリットノズルと、この底部スリットノズル
   を囲む遮へい板とよりなり、この遮へい板は給水管と底
   部スリットノズルの間に存在する部分が水槽の底面に達
   しており、一方底部スリットノズルと平行な部分は水槽
   底面との間に間隔が存在していてその間隔が給水管より
   遠ざかる程広くなっている冷却装置。