JPS604035B2 - ダイヤモンドフレ−ムにおけるエンジンマウント構造 - Google Patents
ダイヤモンドフレ−ムにおけるエンジンマウント構造Info
- Publication number
- JPS604035B2 JPS604035B2 JP13900878A JP13900878A JPS604035B2 JP S604035 B2 JPS604035 B2 JP S604035B2 JP 13900878 A JP13900878 A JP 13900878A JP 13900878 A JP13900878 A JP 13900878A JP S604035 B2 JPS604035 B2 JP S604035B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- frame
- bracket
- pivot shaft
- crankcase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は自動二輪車のダイヤモンドフレームに係り、
そのエンジンをフレームに取着する構造に関する。
そのエンジンをフレームに取着する構造に関する。
フレームを前後方向で中断し、この間にエンジンのクラ
ンクケース(ギアケース)を連結してそのエンジンをフ
レームの一部として兼用するいわゆるダイヤモンドフレ
ームは古くから知られている。
ンクケース(ギアケース)を連結してそのエンジンをフ
レームの一部として兼用するいわゆるダイヤモンドフレ
ームは古くから知られている。
この種ダイヤモンドフレームにおいてエンジンの後部を
フレームに連結するに際して、エンジン側とフレーム側
とに各々ブラケットを設け、これら両ブラケットを締結
することにより一体的結合をなすことが行われるが、フ
レームには後輪を支持するりャアームがピボット軸を介
して揺動自在に取着されることから、このピボット軸に
おいてもエンジンを支持すればエンジンとフレームとの
連結強度が向上する。しかしながらピボット軸はリャア
ームを揺動自在に轍支するものであるため車体の左右方
向に沿すて配置されており、これに対しこのピボット軸
と比較的に近接している上記両ブラケットをこのピボツ
ト軸と同一方向に沿うボルトで締結した場合、ブラケッ
トの精度があまり良好でないなどの理由によって、ピボ
ット軸・側を締め上げるとボルト側の締め付けが困難と
なり、また逆の場合を生じることがあり、このため偏荷
重を生じて特にリャアームの橘支部分が片当りを生じ、
円滑な揺動が不可能になる等の不具合がある。この発明
はこのような事情にもとづきなされたもので、エンジン
をフレームに対してピボツト軸およびその近傍のブラケ
ットで連結するに際してエンジン、フレーム、リャアー
ムに偏荷重が生じることなく確実な締め上げが行え、フ
レーム全体としての機械的強度が向上し、リャアームの
揺動も阻害することがないダイヤモンドフレームにおけ
るエンジンマウント構造を提供しようとするものである
。
フレームに連結するに際して、エンジン側とフレーム側
とに各々ブラケットを設け、これら両ブラケットを締結
することにより一体的結合をなすことが行われるが、フ
レームには後輪を支持するりャアームがピボット軸を介
して揺動自在に取着されることから、このピボット軸に
おいてもエンジンを支持すればエンジンとフレームとの
連結強度が向上する。しかしながらピボット軸はリャア
ームを揺動自在に轍支するものであるため車体の左右方
向に沿すて配置されており、これに対しこのピボット軸
と比較的に近接している上記両ブラケットをこのピボツ
ト軸と同一方向に沿うボルトで締結した場合、ブラケッ
トの精度があまり良好でないなどの理由によって、ピボ
ット軸・側を締め上げるとボルト側の締め付けが困難と
なり、また逆の場合を生じることがあり、このため偏荷
重を生じて特にリャアームの橘支部分が片当りを生じ、
円滑な揺動が不可能になる等の不具合がある。この発明
はこのような事情にもとづきなされたもので、エンジン
をフレームに対してピボツト軸およびその近傍のブラケ
ットで連結するに際してエンジン、フレーム、リャアー
ムに偏荷重が生じることなく確実な締め上げが行え、フ
レーム全体としての機械的強度が向上し、リャアームの
揺動も阻害することがないダイヤモンドフレームにおけ
るエンジンマウント構造を提供しようとするものである
。
以下この発明の一実施例をモノクロスサスベンション形
ダイヤモンドフレームに適用した図面を参照して説明す
る。
ダイヤモンドフレームに適用した図面を参照して説明す
る。
図中1はステアリングヘッドパイプであり、後面に各々
1本のメインパイプ2およびダウンチューブ3を溶接し
てある。
1本のメインパイプ2およびダウンチューブ3を溶接し
てある。
なおこれらメインパイプ2とダウンチューブ3とはガセ
ツト4および補助パイプ6で連結されて補強されている
。上記〆ィンパイプ2には左右一対のシートピラチュー
ブ6,6が溶接され、これらシートピラチューフ6,6
にはシートレール7,7が溶接されている。またシート
ピラチューブ6,6の下端とシートレール7,7の中間
部との間にはバックステー8,8が架け渡されている。
なおシートピラチユーブ6,6の下端間にはクロスメン
バー9が架設されている。上記構造はフレ−ム10を構
成するものであるが、前記ダウンチューブ3とシートピ
フチュープ6,6との間にはエンジン11が連結され、
このエンジン11はフレームの一部を構成していわゆる
ダイヤモンドフレームをなしている。上記エンジン11
はたとえば4サイクル式エンジンであり、クランクケー
ス(ギアケース)12と、シリンダ13と、シリンダヘ
ツド14とを連接して形成され、クランクケース12は
左右に分割される構造をなきている。そしてこのクラン
クケース12の前端はプラケット15を介してダウンチ
ューブ3に固定されており、この場合ブラケット15は
夫々複数箇所でボルト16・・・17・・・締めされて
いる。またシリンダヘッド14は他のブラケツト18を
介してシートピラチュープ6,6の上端にボルト19・
・・締めされ、かつ他のボルト20‘こよって支持され
ている。さらにクランクケース12はその後部において
互に近接した複数個所、たとえば2箇所でシートピラチ
ュープ6,6に連結されているが、この詳細について説
明するに先立ってリヤアームについて説明する。すなわ
ち21はリヤアームであり、このリヤアーム21は、左
右一対のリヤフオーク22,22と、補助パイプ23,
23および24,24とを側面略三角形状に連結して枠
組みし、後端に後輪25を鞠支している。そしてこのリ
ャアーム21の下部前端は後述するピボット軸を介して
、クランクケース12の後端とともにシートピラチュー
ブ6,6に取着されている。またこのリャアームの上部
前端は、ショックアブソーバ26を介して前記メインパ
イプ2の後端に連結されている。すなわちショックアブ
ソーバ26は1本であり、その前端を支軸27を介して
メインパイプ2に連結してあるとともに後端を他の支軸
28を介してリヤアーム21に連結されている。なお2
9はコイルばねを示す。したがってリャアーム21は前
記ピボット軸を回敷中心として揺動可能に支持され、そ
の揺動変位はショックアブソーバ26で緩衝されるよう
になっており、いわゆるモノクロスサスベンションフレ
ームを構成している。しかして、リャアーム21のピボ
ット構造については第3図に示されており、以下これに
ついて説明する、30,30はシートピラチューブ6,
6に溶接されたブラケットであり、これらブラケット3
0,30間にはピボット軸31が車体の左右方向に沿っ
て架け渡され、このピボット軸31はナット32で締め
付けられている。
ツト4および補助パイプ6で連結されて補強されている
。上記〆ィンパイプ2には左右一対のシートピラチュー
ブ6,6が溶接され、これらシートピラチューフ6,6
にはシートレール7,7が溶接されている。またシート
ピラチューブ6,6の下端とシートレール7,7の中間
部との間にはバックステー8,8が架け渡されている。
なおシートピラチユーブ6,6の下端間にはクロスメン
バー9が架設されている。上記構造はフレ−ム10を構
成するものであるが、前記ダウンチューブ3とシートピ
フチュープ6,6との間にはエンジン11が連結され、
このエンジン11はフレームの一部を構成していわゆる
ダイヤモンドフレームをなしている。上記エンジン11
はたとえば4サイクル式エンジンであり、クランクケー
ス(ギアケース)12と、シリンダ13と、シリンダヘ
ツド14とを連接して形成され、クランクケース12は
左右に分割される構造をなきている。そしてこのクラン
クケース12の前端はプラケット15を介してダウンチ
ューブ3に固定されており、この場合ブラケット15は
夫々複数箇所でボルト16・・・17・・・締めされて
いる。またシリンダヘッド14は他のブラケツト18を
介してシートピラチュープ6,6の上端にボルト19・
・・締めされ、かつ他のボルト20‘こよって支持され
ている。さらにクランクケース12はその後部において
互に近接した複数個所、たとえば2箇所でシートピラチ
ュープ6,6に連結されているが、この詳細について説
明するに先立ってリヤアームについて説明する。すなわ
ち21はリヤアームであり、このリヤアーム21は、左
右一対のリヤフオーク22,22と、補助パイプ23,
23および24,24とを側面略三角形状に連結して枠
組みし、後端に後輪25を鞠支している。そしてこのリ
ャアーム21の下部前端は後述するピボット軸を介して
、クランクケース12の後端とともにシートピラチュー
ブ6,6に取着されている。またこのリャアームの上部
前端は、ショックアブソーバ26を介して前記メインパ
イプ2の後端に連結されている。すなわちショックアブ
ソーバ26は1本であり、その前端を支軸27を介して
メインパイプ2に連結してあるとともに後端を他の支軸
28を介してリヤアーム21に連結されている。なお2
9はコイルばねを示す。したがってリャアーム21は前
記ピボット軸を回敷中心として揺動可能に支持され、そ
の揺動変位はショックアブソーバ26で緩衝されるよう
になっており、いわゆるモノクロスサスベンションフレ
ームを構成している。しかして、リャアーム21のピボ
ット構造については第3図に示されており、以下これに
ついて説明する、30,30はシートピラチューブ6,
6に溶接されたブラケットであり、これらブラケット3
0,30間にはピボット軸31が車体の左右方向に沿っ
て架け渡され、このピボット軸31はナット32で締め
付けられている。
このピボット軸31は、エンジンのクランクケース12
後端に一体に延設したブラケット部33を貫通して、こ
のクランクケース12後端を支持している。なおクラン
クケース12は左右に分割されているのでプラケツト部
33も分割され、これら分割ブラケット部33a,33
bは互に衝合された状態でピポット軸31に連結されて
いる。このようなブラケット部33の左右に位置するピ
ボット軸31の両側にはカーラ34,34が被着されて
おり、これらカーラ34,34の外周面には内周面に螺
巻状の溝を形成した軸受メタル35・・・が被着されて
おり、その外側にリャアーム21のリヤフオーク22,
22に溶接された枢支管体36,36が被着されている
。なお第3図中37・・・‘まオイルシール、38・・
・はクランクケース12に圧入された当て金、39はパ
ッチ、40はチェン用ガイドミルを示す。また41はク
ランクケース12内に設けた駆動側チェーンスプロケッ
ト、42はクランクケース12から突出したキックアー
ムである。このようにピポツト軸31により、リャアー
ム21とともにフレームーに支持されたエンジンのクラ
ンクケース12は、ピボット軸31の近傍、たとえば下
部でさらにフレーム1に連結されている。これについて
第4図以下を参照して説明する。図において45は、左
右に分割構成されたクランクケース12を互に衝合した
状態に結合するボルトであり、クランクケース12の後
端に設けた突部46,46間を貫通してナット47で縦
着されている。このようなボルト45およびナット47
を利用してこのクランクケース12にはコ字状に成形さ
れたエンジン側ブラケット48が固定されている。すな
わちこのエンジン側ブラケツト48は、そのコ字形をな
す両端部で突部46,46を挟み込み、上記ボルト45
とナット47とで、突部46,46を締着すると同時に
クランクケース12に固定されている。そしてこのブラ
ケット48はコ字状をなす中央壁が前後方向に面してお
り、この中央壁にはボルト挿薄孔49,49が突設され
ているとともに、内面に上記ボルト挿通孔49,49と
蓮適するナット50,50が溶接されている。このよう
なエンジン側プラケツト48に対向して、前記シートピ
ラチユーブ6,6の下端間に架設したクロスメンバー9
にはフレ−ム側ブラケット51が溶接されている。この
フレーム側ブラケット51も略コ字状に形成され、その
両端部がクロスメンバー9に溶接されたものであり、そ
の中央壁はエンジン側ブラケット48の中央壁に正対し
ている。このフレーム側ブラケツト51の中央壁には前
記ボルト挿通孔49,49に対向する他のボルト挿通孔
52,52が突設されており、これらボルト挿通孔52
,52は左右方向に沿った長孔をなしている。そしてエ
ンジン側ブラケツト48とフレーム側ブラケツト51と
は、挿通孔52,52側から挿入されたボルト53,5
3を前記ナット50,5川こ螺着して緒着されており、
これによってクランクケース12はフレームに固定され
ているものである。なおボルト53,53は図面からも
明らかなように、前記ピボット軸31とは直交する方向
に延在している。また第1図において54は、クランク
ケース12の下面を被うエンジンガードであり、このエ
ンジンガード54はダウンチューブ3の下端と、シート
ピラチューブ6,6の下端とに架け渡されているが、エ
ンジン1 1を路面や跳上げられた石や泥から保護する
ものであって、実質的にフレームを構成する程の強度は
もっていないものである。
後端に一体に延設したブラケット部33を貫通して、こ
のクランクケース12後端を支持している。なおクラン
クケース12は左右に分割されているのでプラケツト部
33も分割され、これら分割ブラケット部33a,33
bは互に衝合された状態でピポット軸31に連結されて
いる。このようなブラケット部33の左右に位置するピ
ボット軸31の両側にはカーラ34,34が被着されて
おり、これらカーラ34,34の外周面には内周面に螺
巻状の溝を形成した軸受メタル35・・・が被着されて
おり、その外側にリャアーム21のリヤフオーク22,
22に溶接された枢支管体36,36が被着されている
。なお第3図中37・・・‘まオイルシール、38・・
・はクランクケース12に圧入された当て金、39はパ
ッチ、40はチェン用ガイドミルを示す。また41はク
ランクケース12内に設けた駆動側チェーンスプロケッ
ト、42はクランクケース12から突出したキックアー
ムである。このようにピポツト軸31により、リャアー
ム21とともにフレームーに支持されたエンジンのクラ
ンクケース12は、ピボット軸31の近傍、たとえば下
部でさらにフレーム1に連結されている。これについて
第4図以下を参照して説明する。図において45は、左
右に分割構成されたクランクケース12を互に衝合した
状態に結合するボルトであり、クランクケース12の後
端に設けた突部46,46間を貫通してナット47で縦
着されている。このようなボルト45およびナット47
を利用してこのクランクケース12にはコ字状に成形さ
れたエンジン側ブラケット48が固定されている。すな
わちこのエンジン側ブラケツト48は、そのコ字形をな
す両端部で突部46,46を挟み込み、上記ボルト45
とナット47とで、突部46,46を締着すると同時に
クランクケース12に固定されている。そしてこのブラ
ケット48はコ字状をなす中央壁が前後方向に面してお
り、この中央壁にはボルト挿薄孔49,49が突設され
ているとともに、内面に上記ボルト挿通孔49,49と
蓮適するナット50,50が溶接されている。このよう
なエンジン側プラケツト48に対向して、前記シートピ
ラチユーブ6,6の下端間に架設したクロスメンバー9
にはフレ−ム側ブラケット51が溶接されている。この
フレーム側ブラケット51も略コ字状に形成され、その
両端部がクロスメンバー9に溶接されたものであり、そ
の中央壁はエンジン側ブラケット48の中央壁に正対し
ている。このフレーム側ブラケツト51の中央壁には前
記ボルト挿通孔49,49に対向する他のボルト挿通孔
52,52が突設されており、これらボルト挿通孔52
,52は左右方向に沿った長孔をなしている。そしてエ
ンジン側ブラケツト48とフレーム側ブラケツト51と
は、挿通孔52,52側から挿入されたボルト53,5
3を前記ナット50,5川こ螺着して緒着されており、
これによってクランクケース12はフレームに固定され
ているものである。なおボルト53,53は図面からも
明らかなように、前記ピボット軸31とは直交する方向
に延在している。また第1図において54は、クランク
ケース12の下面を被うエンジンガードであり、このエ
ンジンガード54はダウンチューブ3の下端と、シート
ピラチューブ6,6の下端とに架け渡されているが、エ
ンジン1 1を路面や跳上げられた石や泥から保護する
ものであって、実質的にフレームを構成する程の強度は
もっていないものである。
このような構成に係る実施例の作用について説明する。
エンジン11は前端をブラケツト15、ボルト16・・
・17・・・にてダウンチューブ3に連結してあり、か
つ後端をピボット軸31およびボルト53,53にてシ
ートピラチューブ6,6に固定してあるので、このエン
ジン11はフレーム10の一部を構成し、いわゆるダイ
ヤモンドフレームをなしている。
エンジン11は前端をブラケツト15、ボルト16・・
・17・・・にてダウンチューブ3に連結してあり、か
つ後端をピボット軸31およびボルト53,53にてシ
ートピラチューブ6,6に固定してあるので、このエン
ジン11はフレーム10の一部を構成し、いわゆるダイ
ヤモンドフレームをなしている。
したがってエンジン11とフレーム10とは相互に相手
に加えられる荷重が荷担するものである。この場合、エ
ンジン11の前端は夫々複数のボルト16・・・17・
・・にてダウンチューブ3に縦着されているので機械的
強度が大であり、かつ各々のボルト16・・・17・・
・に付与される荷重が分散されるのでボルト16・・・
17・・・の負担は軽減される。またエンジン11の後
端にあっては、エンジン11がピボット軸31に支持さ
れるとともに、エンジン側ブラケツト48とフレーム側
ブラケット51とを緒着する上記ボルト53,53で結
合されるので、エンジン11およびフレーム10の相互
に加えられる荷重を互に分散して負担でき、強固な連結
が可能になって全体の剛性を増し機械的強度が増大する
。しかしてこの場合、ピボット軸31はリャァーム21
を揺動自在に鞠支するから車体の左右方向に沿って配置
されており、したがってピボット軸31とナット32と
の縦付け方向は車体の左右方向に沿うことになる。この
時の締付力は、ブラケット30,30を挟圧するが、こ
の荻圧に際してはカーラ34,34を介してクランクケ
ース12のブラケット部33を挟持し、しかしながらリ
ャフオーク22,22側の枢支管体36,36の回動を
拘束しない程度に調整されなければならない。したがっ
てブラケツト30,30間の離間寸法が高精度に要求さ
れることになる。ところでこのようなピボツト軸31に
近接した位置でさらにエンジン11とフレーム10とを
結合するに際して、エンジン側ブラケット48とフレー
ム側ブラケツト51とを、ピポット軸31と直交する方
向に配置したボルト53,53で締着したので、このボ
ルト53,53の綿付方向がピボツト軸31の締着方向
とは直交することになるためブラケット30,30間の
離間寸法に何ら影響を及ぼすことがない。したがってピ
ボット軸31はエンジンのブラケット部33を締め付け
るに必要な力、しかしながら樋支管体36,36の回動
を拘束しない程度の力で緒着できるとともに、これに直
交するボルト53,53は、ピボット軸31を配慮する
ことなく、両ブラケット48と51とを充分に締め上げ
るに必要な力で締着させることができる。しかもこのよ
うな締付けに際し、フレーム側ブラケット51のボルト
挿通孔52,52は、左右方向に長孔をなしているので
、ピボット軸31を締着したときにフレーム側ブラケッ
ト51とエンジン側ブラケツト48が位置ずれしても両
者のボルト挿通孔49,49と52,52が必ず蓮通す
ることになり、また逆にボルト53,53を仮締めした
のちにピボツト軸31を締め上げた場合、ブラケット3
0,30間の位置調整によりフレーム側ブラケット51
に左右方向の荷重が加えられるとこのフレーム側ブラケ
ット51は長孔状のボルト挿通孔52,52によって変
位するので、これらブラケット部分48,51とピボッ
ト軸31の部分は互に相手を拘束することがない。
に加えられる荷重が荷担するものである。この場合、エ
ンジン11の前端は夫々複数のボルト16・・・17・
・・にてダウンチューブ3に縦着されているので機械的
強度が大であり、かつ各々のボルト16・・・17・・
・に付与される荷重が分散されるのでボルト16・・・
17・・・の負担は軽減される。またエンジン11の後
端にあっては、エンジン11がピボット軸31に支持さ
れるとともに、エンジン側ブラケツト48とフレーム側
ブラケット51とを緒着する上記ボルト53,53で結
合されるので、エンジン11およびフレーム10の相互
に加えられる荷重を互に分散して負担でき、強固な連結
が可能になって全体の剛性を増し機械的強度が増大する
。しかしてこの場合、ピボット軸31はリャァーム21
を揺動自在に鞠支するから車体の左右方向に沿って配置
されており、したがってピボット軸31とナット32と
の縦付け方向は車体の左右方向に沿うことになる。この
時の締付力は、ブラケット30,30を挟圧するが、こ
の荻圧に際してはカーラ34,34を介してクランクケ
ース12のブラケット部33を挟持し、しかしながらリ
ャフオーク22,22側の枢支管体36,36の回動を
拘束しない程度に調整されなければならない。したがっ
てブラケツト30,30間の離間寸法が高精度に要求さ
れることになる。ところでこのようなピボツト軸31に
近接した位置でさらにエンジン11とフレーム10とを
結合するに際して、エンジン側ブラケット48とフレー
ム側ブラケツト51とを、ピポット軸31と直交する方
向に配置したボルト53,53で締着したので、このボ
ルト53,53の綿付方向がピボツト軸31の締着方向
とは直交することになるためブラケット30,30間の
離間寸法に何ら影響を及ぼすことがない。したがってピ
ボット軸31はエンジンのブラケット部33を締め付け
るに必要な力、しかしながら樋支管体36,36の回動
を拘束しない程度の力で緒着できるとともに、これに直
交するボルト53,53は、ピボット軸31を配慮する
ことなく、両ブラケット48と51とを充分に締め上げ
るに必要な力で締着させることができる。しかもこのよ
うな締付けに際し、フレーム側ブラケット51のボルト
挿通孔52,52は、左右方向に長孔をなしているので
、ピボット軸31を締着したときにフレーム側ブラケッ
ト51とエンジン側ブラケツト48が位置ずれしても両
者のボルト挿通孔49,49と52,52が必ず蓮通す
ることになり、また逆にボルト53,53を仮締めした
のちにピボツト軸31を締め上げた場合、ブラケット3
0,30間の位置調整によりフレーム側ブラケット51
に左右方向の荷重が加えられるとこのフレーム側ブラケ
ット51は長孔状のボルト挿通孔52,52によって変
位するので、これらブラケット部分48,51とピボッ
ト軸31の部分は互に相手を拘束することがない。
この結果連結箇所が比較的接近しているにも拘らず、夫
々の緒付力を相手に制約されることなく選択でき、この
場合に偏荷重を発生させることがなくなって、特に枢支
管体36,36の片当りなどが防止されて円滑な回動を
許容することになり、リャアーム21の揺動がきわめて
確実に行える。さらには、エンジン側ブラケツト48に
あっては、コ字状をなす両端部がエンジン側の突部46
,46を挟み込み、この両端部をボルト45およびナッ
ト47で突部46,46とともに共締めしているので、
1本のボルト45およびナット47でクランクケース1
2の衛合連結と同時にブラケット48の固定が行える。
したがってブラケット48の取り付けが簡単である。し
かもこのブラケット48はコ字状に形成されていること
から、両端部の弾性変形が可能であって、突部46,4
6の両面に密着し易く、多小の幅の誤差があってもボル
ト45およびナット47によって突部46,46に密着
させることができる。よってブラケット48の固定に格
別な部品や工数を必要としないものであり、このような
エンジン側ブラケツト48をフレーム側ブラケット51
と締着させるので、構造も簡単になる。なお上記実施例
においては、エンジン側ブラケット48にナット50,
50を溶援してあるが、ナット50,5川ま必ずしも溶
接してあることに制約されるものではなく、またフレー
ム側ブラケット51の最孔状ボルト挿通孔52,52は
エンジン側ブラケット48のボルト挿通孔49,49を
長孔にして変更させてもよい。
々の緒付力を相手に制約されることなく選択でき、この
場合に偏荷重を発生させることがなくなって、特に枢支
管体36,36の片当りなどが防止されて円滑な回動を
許容することになり、リャアーム21の揺動がきわめて
確実に行える。さらには、エンジン側ブラケツト48に
あっては、コ字状をなす両端部がエンジン側の突部46
,46を挟み込み、この両端部をボルト45およびナッ
ト47で突部46,46とともに共締めしているので、
1本のボルト45およびナット47でクランクケース1
2の衛合連結と同時にブラケット48の固定が行える。
したがってブラケット48の取り付けが簡単である。し
かもこのブラケット48はコ字状に形成されていること
から、両端部の弾性変形が可能であって、突部46,4
6の両面に密着し易く、多小の幅の誤差があってもボル
ト45およびナット47によって突部46,46に密着
させることができる。よってブラケット48の固定に格
別な部品や工数を必要としないものであり、このような
エンジン側ブラケツト48をフレーム側ブラケット51
と締着させるので、構造も簡単になる。なお上記実施例
においては、エンジン側ブラケット48にナット50,
50を溶援してあるが、ナット50,5川ま必ずしも溶
接してあることに制約されるものではなく、またフレー
ム側ブラケット51の最孔状ボルト挿通孔52,52は
エンジン側ブラケット48のボルト挿通孔49,49を
長孔にして変更させてもよい。
以上詳述したこの発明は、エンジンとりャアームとを車
体の左右方向に沿う単一のピボット軸を介して共にフレ
ームに連結し、このピボット軸の近傍でさらにエンジン
側にブラケットを設けるとともにフレーム側に他のブラ
ケツトを設け、これら両ブラケットを上記ピボット軸と
直交する方向に沿ったボルトで締結し、かつ両ブラケツ
トに形成されるボルト挿通孔のいづれか一方は長孔をな
していることを特徴とするものである。
体の左右方向に沿う単一のピボット軸を介して共にフレ
ームに連結し、このピボット軸の近傍でさらにエンジン
側にブラケットを設けるとともにフレーム側に他のブラ
ケツトを設け、これら両ブラケットを上記ピボット軸と
直交する方向に沿ったボルトで締結し、かつ両ブラケツ
トに形成されるボルト挿通孔のいづれか一方は長孔をな
していることを特徴とするものである。
したがってこのものによると、エンジンとフレームとを
比較的近接する2個所で連結するのでエンジンとブレー
ムとの結合が強固になり、フレーム全体の機械的強度が
向上する。しかも連結個所が近接しているにも拘らずピ
ボット軸とボルトとは互に直交するように配置されかつ
一方のブラケットのボルト挿通孔は長孔をなしているの
で、ピボット軸の締め付けおよびボルトの締め上げが互
に相手を拘束することがなくなり、各々に必要な締結力
を選択できるので、偏荷重の発生がなく、特にリャアー
ムの枢支部分の片当りを防止して円滑な揺動を許容する
とともに、ブラケット側で充分に締め上げることができ
るので、強固な結合を可能にし、剛性が向上する利点が
ある。
比較的近接する2個所で連結するのでエンジンとブレー
ムとの結合が強固になり、フレーム全体の機械的強度が
向上する。しかも連結個所が近接しているにも拘らずピ
ボット軸とボルトとは互に直交するように配置されかつ
一方のブラケットのボルト挿通孔は長孔をなしているの
で、ピボット軸の締め付けおよびボルトの締め上げが互
に相手を拘束することがなくなり、各々に必要な締結力
を選択できるので、偏荷重の発生がなく、特にリャアー
ムの枢支部分の片当りを防止して円滑な揺動を許容する
とともに、ブラケット側で充分に締め上げることができ
るので、強固な結合を可能にし、剛性が向上する利点が
ある。
図面はこの発明の一実施例を示し、第1図はモノクロス
サスベンション形ダイヤモンドフレームの側面図、第2
図は要部の拡大した側面図、第3図は第2図中m−m線
に沿う断面図、第4図は第2図中W−N線に沿う断面図
、第5図は第4図部分の分解した斜視図である。 10…フレーム、11…エンジン、21…リヤアーム、
31…ピボツト軸、32…ナット、48・・・エンジン
側ブラケット、49・・・ボルト挿通孔、50…ナット
、51…フレーム側ブラケツト、52・・・ボルト。 第1図 第2図 第3図 第5図 第4図
サスベンション形ダイヤモンドフレームの側面図、第2
図は要部の拡大した側面図、第3図は第2図中m−m線
に沿う断面図、第4図は第2図中W−N線に沿う断面図
、第5図は第4図部分の分解した斜視図である。 10…フレーム、11…エンジン、21…リヤアーム、
31…ピボツト軸、32…ナット、48・・・エンジン
側ブラケット、49・・・ボルト挿通孔、50…ナット
、51…フレーム側ブラケツト、52・・・ボルト。 第1図 第2図 第3図 第5図 第4図
Claims (1)
- 1 エンジンとリヤアームとを車体の左右方向に沿う単
一のピボツト軸で共にフレームに連結し、このピボツト
軸の近傍でさらにエンジン側にブラケツトを設けるとと
もにフレーム側に他のブラケツトを設け、これら両ブラ
ケツトを上記ピボツト軸と直交する方向に沿うボルトで
締結し、かつ両ブラケツトに形成されるボルト挿通孔の
いづれか一方は長孔をなしていることを特徴とするダイ
ヤモンドフレームにおけるエンジンマウント構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13900878A JPS604035B2 (ja) | 1978-11-11 | 1978-11-11 | ダイヤモンドフレ−ムにおけるエンジンマウント構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13900878A JPS604035B2 (ja) | 1978-11-11 | 1978-11-11 | ダイヤモンドフレ−ムにおけるエンジンマウント構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5568487A JPS5568487A (en) | 1980-05-23 |
JPS604035B2 true JPS604035B2 (ja) | 1985-02-01 |
Family
ID=15235316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13900878A Expired JPS604035B2 (ja) | 1978-11-11 | 1978-11-11 | ダイヤモンドフレ−ムにおけるエンジンマウント構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS604035B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5812876A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-25 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車のエンジン懸架装置 |
JPH0547029Y2 (ja) * | 1984-12-05 | 1993-12-09 | ||
JPH0741862B2 (ja) * | 1985-12-12 | 1995-05-10 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車用フレ−ム |
JP2764413B2 (ja) * | 1988-11-09 | 1998-06-11 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車の車体構造 |
JP2537437B2 (ja) * | 1991-07-01 | 1996-09-25 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車の車体フレ―ム構造 |
JP4814601B2 (ja) * | 2005-09-29 | 2011-11-16 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車 |
-
1978
- 1978-11-11 JP JP13900878A patent/JPS604035B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5568487A (en) | 1980-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7690661B2 (en) | Suspension structure with improved shock absorber arrangement, and vehicle incorporating same | |
JP3773608B2 (ja) | 自動2輪車の車体構造 | |
JP5014858B2 (ja) | 車体フレーム構造 | |
US7819428B2 (en) | Vehicle frame structure | |
US6371236B1 (en) | Vehicle frame structure of motorcycle | |
JP3328348B2 (ja) | 自動二輪車のフレーム構造 | |
JP3333125B2 (ja) | 騎乗型四輪不整地走行車のステアリング装置 | |
JP2019034606A (ja) | 鞍乗型車両の車体フレーム | |
US20080223648A1 (en) | Body Frame of Motorcycle, Assembling Method of Mounting Engine on Body Frame, and Motorcycle Having Body Frame | |
JP2004276651A (ja) | 不整地走行車の車体フレーム構造 | |
JP4024262B2 (ja) | 自動2輪車の車体構造 | |
JPS604035B2 (ja) | ダイヤモンドフレ−ムにおけるエンジンマウント構造 | |
KR20050093700A (ko) | 스쿠터형 차량의 프레임 구조 | |
US10723401B2 (en) | Vehicle body structure of saddle type vehicle | |
JPS6114993B2 (ja) | ||
JP4358368B2 (ja) | 自動2輪車のクッション取付構造 | |
JP3575216B2 (ja) | 自動二輪車のリヤフェンダ装置 | |
JPS60176876A (ja) | 自動二輪車のフレ−ム | |
JP6606282B2 (ja) | 鞍乗り型車両のスタンド支持構造 | |
US4928781A (en) | Rear wheel suspension device for vehicles of small size | |
JP2000062671A (ja) | 自動二輪車のリヤフェンダー取付構造 | |
JP7462694B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JPH04221285A (ja) | 自動二輪車等の車両におけるリヤフェンダの取付け構造 | |
JP7191911B2 (ja) | 車両 | |
JP3662673B2 (ja) | 自動二輪車のステアリング装置 |