JPS6039976Y2 - 浮遊式金属空気電池 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、海面、湖面等に投入し、海難救助用機器電源
、各種浮標等として通常使用する浮遊式金属空気電池に
関する。

出願人は、先に、此種電池として、中心を空気室とし、
その両側に設けた透窓に空気極板を備えた内槽と該内槽
の両側外面に、内面に金属極板を夫々設けた外槽側壁を
接着剤等により１体的に取着け、その取着時金属極板よ
り延びるリード線を内槽内に孔を通して導入し、空気極
板或は電灯等の負荷に接続する回路を構成するものを提
案したが、このように、回路用リード線を挿通導入する
面倒を有すると共に、電池の使用により金属極板は消耗
し、放電終了後は、電池全体を廃棄される無駄があった
。

本考案は、かかる欠点を解消し、組立簡単で且つ金属極
板消耗の都度これを新しく補給するのみで、繰り返し使
用し得るようにした経済的な而も筒状のコンパクトな浮
遊式金属空気電池を提供するもので、内部空間を空気室
４とし、その両側壁の透窓１１，１１の空気極板１２，
１２を備えた内槽１と該内槽１の両側外面に、内面に金
属極板１４．１４を夫々設けた外槽側壁１３，１３を取
着け、その間に液室を形成せしめ、両側の液室内の電池
要素を表示部８に接続する回路を設けた浮遊式金属空気
電池に於て、該内槽１の両側壁の上部に外方へ水平に延
長突出する隔壁２，２を備えると共にその夫々の隔壁２
，２の下方にその両側の空気極板１２，１２の前方に凹
部空間１０，１０を形成する１方、該外槽側壁１３，１
３の夫々を、該凹部空間１０，１０の外周を囲繞被覆す
る四方枠壁１３ａ、１３ａを有し且つ内面に金属極板１
４，１４を固設した外槽側壁に構成腰この外槽側壁１３
，１３を該内槽１の両側外面に、前記の凹部空間１０，
１０内に収容した状態とすると共に、その内槽１の両側
外面に着脱自在に取着けその内部を液室に形成するよう
にすると共に、その取着時において、その各外槽側壁１
３．１３の上部枠壁１３ａに夫々対向する前記の水平突
出の隔壁２とに夫々設けた回路用リード線１７の回路用
接点１８．１９で互に接触せしめられるようにして戊る
。

本考案実施の１例を添付図面に付き説明する。

１は内槽を示し、該内槽１は、その上部に両側壁を外方
へ水平に延長突出した隔壁２，２とその上面に上方に延
長突出した上部囲壁３とを１体成形により形成された方
形の筐体Ａに構成されて居る。

かくしてその上部囲壁３内は内槽１内部の空気室４と外
気とを連通ずるのに役立つと共に下記する各種機器部材
を収容するに役立つ上部空間５に形成される。

外気は、該上部囲壁３面に対し液密に張設した撥水性通
気性膜６を介し空気室４と連通ずる。

７は、該上部囲壁３上面に液密に結着された蓋板を示腰
該蓋板７には、ランプ８が螺着されて居り、又通気孔９
を有する。

かくして又該筐体Ａはその両側の延長突出隔壁２，２の
下方に凹部空間１０，１０を形成されて有し、凹部空間
１０．１０に面する内槽１の両側壁には成形時形成され
た透窓１１，１１を有し、これに空気極板１２，１２を
夫々液密に結着せしめた。

該筐体Ａの該凹部空間１０．１０を有する該両側外面に
は、該凹部空間１０．１０を囲繞被覆する四方枠壁１３
ａを有し且つ内面に金属極板１４，１４を接着剤等で固
設した外槽側壁１３．１３を取着けられ、その取着状態
に於て、該筐体Ａの該両側壁面と各該取着外槽側壁１３
との間に該凹部空間１０．１０による液室が形成され且
つ全体として１つの方形筒状電池が構成され、両側に外
槽側壁１３．１３の張り出さないコンパクトな体裁並に
取扱いに便利な形状に構成されるが、本考案によれば、
例えば該筐体Ａの該両側壁面の周縁に可撓性の嵌合係止
用突起１５，１５を夫々設ける１方、円外槽側壁１３．
１３の夫々に、各突起１５，１５に対応する嵌合係止用
凹部１６，１６を予め設け、その取着を着脱自在とした
。

尚、本電池容器の両側の各１対の陰陽極板、即ち電池要
素は、図示のように、各リード線を介し全体として直列
回路を形成してランプ８に接続することを一般とするが
、この場合、本考案によれば１側の外槽側壁１３の金属
極板１４を他側の内槽１に固着した空気極板１２とを接
続する回路を形成するリード線１７を２分し、外槽側壁
１３側の該金属極板１４に１端を接続したリード線部１
７ａの他端を該側壁１３の上部枠壁１３ａ外面に露出さ
せて回路用接点１８を固設する１方、内槽１側の該空気
極板１２に１端を接続したリード線部１７ｂの他端を前
記上部枠壁１３ａと対向する内槽１の１側の隔壁２の外
面に露出させ且つ前記接点１８に当接接触する位置に回
路用接点１９を固設せしめる。

同様に、他側の外槽側壁１３の金属極板１４とランプ８
とを接続する回路を形成するリード線１７についても同
様に２分１７ａ、１７ｂＬ、□その各回路用接点１８．
１９を夫々対面する外槽側壁１３の上部枠壁１３ａ外面
と内槽１の隔壁゛２の外面に露出して回路用接点１９を
形成した。

２０はランプ８を他方の空気極板１２とを接続する筐体
Ａ内の回路部リード線を示す。

図面で２１は、各外槽側壁１３に設けた液入孔、２２は
内槽１内部底壁面に固着したおもりを示す。

上記本考案電池によれば、該筺体Ａの内槽１の両側外面
に、円外槽側壁１３，１３を夫々その対向する各係止用
突起１５．１５と係止用凹部１６．１６て離脱自在に取
り着けられ、且つその取着は状態に於て、対面する回路
用接点１８，１９．１８．１９で電気的に当接接続され
るので、その取着は作業で自動的にランプ点灯用接続回
路が形成されるので、内槽１と外槽側壁１３との組立作
業も簡単である。

而して、その使用後、放電完了後金属極板１４が消耗し
たときは、該外槽側壁１３を取りはづし、新たな金属極
板１４を取りつければ、再び電池として使用できる。

このように、本考案によるときは、内槽１の外面に外槽
側壁１３を着脱自在に取着けるようにすると共に、その
内槽１と外槽１３の対向面に回路用のリード線１７の回
路用接点１８．１９を夫々その着付時接触するように設
けたので、内槽１に外槽１３を取着けたとき自動的に回
路が形成されて、組立が容易となり而も、外槽１３に設
けた金属極板１４を必要に応じ交換できて、再び電池と
して使用し得られ、又内槽１の両側壁の上部に外方へ水
平に延長突出する隔壁２，２を備えその隔壁２，２の下
方に、凹部空間１０，１０を形威し、この凹部空間１０
．１０内に四方枠壁１３ａ、１３ａを有し且つ内面に金
属極板１４，１４を固設した外槽側壁１３，１３を収容
するようにしたので、該凹部空間１０，１０を囲繞被覆
する、電池要素内蔵の液室を円外側に張り出すことなく
コンパクトに形成でき、全体として方形筒状の取扱いに
便利な形状をもたらす等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施の１例の分解斜視図、第２図は組
立状態の１部を截除した側面図第３図は第２図の１部の
拡大断面図、を示す。 １・・・・・・内槽、１１・・・・・・透窓、１２・・
・・・・空気極板、１３・・・・・・外槽側壁、１４・
・・・・・金属極板、１５・・・・・・突起、１６・・
・・・・凹部、１７・・・・・・回路用リード線、１７
ａ、 １７ ｂ””リード線部、１８，１９・・・
・・・回路用接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部空間を空気室４とし、その両側壁の透窓１１．１１
   に空気極板１２，１２を備えた内槽１と該内槽１の両側
   外面に、内面に金属極板１４，１４を夫々設けた外槽側
   壁１３，１３を取着け、その間に液室を形成せしめ、両
   側の液室内の電池要素を表示部８に接続する回路用リー
   ド線１７を設けた浮遊式金属空気電池に於て、該内槽１
   の両側壁の上部に外方へ水平に延長突出する隔壁２，２
   を備えると共にその夫々の隔壁２，２の下方にその両側
   の空気極板１２，１２の前方に凹部空間１０．１０を形
   成する１方、該外槽側壁１３，１３の夫々を、該凹部空
   間１０，１０の外周を囲繞被覆する四方枠壁１３ａ、１
   ３ａを有し且つ内面に金属極板１４，１４を固設した外
   槽側壁に構威し、この外槽側壁１３，１３を該内槽１の
   両側外面に、前記の凹部空間１０，１０内に収容した状
   態とすると共に、その内槽１の両側外面に着脱自在に取
   着けその内部を液室に形成するようにすると共に、その
   取着時において、その各外槽側壁１３の上部枠壁１３ａ
   に夫々対向する前記の水平突出の隔壁２とに夫々設けた
   回路用リード線１７の回路用接点１８．１９で互に接触
   せしめられるようにして成る浮遊式金属空気電池。