JPS6039806Y2 - 泳動拡散用支持体 - Google Patents
泳動拡散用支持体Info
- Publication number
- JPS6039806Y2 JPS6039806Y2 JP1964279U JP1964279U JPS6039806Y2 JP S6039806 Y2 JPS6039806 Y2 JP S6039806Y2 JP 1964279 U JP1964279 U JP 1964279U JP 1964279 U JP1964279 U JP 1964279U JP S6039806 Y2 JPS6039806 Y2 JP S6039806Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support
- box
- antiserum
- injection hole
- electrophoretic diffusion
- Prior art date
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- Expired
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、臨床検査の分野において寒天ゲルを用いる免
疫電気泳動などによる蛋白の分析に用いられる泳動拡散
用の支持体に関するもで、常に一定の条件下で分析を行
なうことができ、かつ取扱いが簡単である泳動拡散用支
持体を提供せんとするものである。
疫電気泳動などによる蛋白の分析に用いられる泳動拡散
用の支持体に関するもで、常に一定の条件下で分析を行
なうことができ、かつ取扱いが簡単である泳動拡散用支
持体を提供せんとするものである。
従来、免疫電気泳動などにおいては、泳動の支持体とし
てアガロースのゲル状のものを用い、この支持体を電気
的に絶縁された緩衝液の入っている2つの検量に、スポ
ンジなどを介して橋渡し状に配設し、支持体に通電して
泳動を行なう方法が一般的に採用されている。
てアガロースのゲル状のものを用い、この支持体を電気
的に絶縁された緩衝液の入っている2つの検量に、スポ
ンジなどを介して橋渡し状に配設し、支持体に通電して
泳動を行なう方法が一般的に採用されている。
またスポンジの代りにろ紙やアカ狛−ス片の一端を支持
体に接触させ、他端を緩衝液中に浸して電気的に接続す
る方法なども用いられている。
体に接触させ、他端を緩衝液中に浸して電気的に接続す
る方法なども用いられている。
支持体は通常アガロースの粉末などを溶解させて、ガラ
ス板やプラスチックフィルム上に流しゲル状に固めるこ
とによって作成されている。
ス板やプラスチックフィルム上に流しゲル状に固めるこ
とによって作成されている。
この支持体には検体注入用孔および抗血清注入用溝を設
けなければならないが、この検体注入用孔および抗血清
注入用溝は分析者などが操作前に各自作成している。
けなければならないが、この検体注入用孔および抗血清
注入用溝は分析者などが操作前に各自作成している。
このため上記従来の免疫電気泳動法は下記のような種々
の欠点を有している。
の欠点を有している。
(1)支持体の作成や検体注入用孔、抗血清注入用溝の
作成に熟練を要し、常に均一な支持体を作成することが
困難である。
作成に熟練を要し、常に均一な支持体を作成することが
困難である。
(2)支持体に通電する際に接触不良などにより泳動ム
ラが生じ易い。
ラが生じ易い。
(3)泳動時に発熱や乾燥を防止するための冷却方法を
採ることが困難である。
採ることが困難である。
(4)支持体がガラス板やプラスチックフィルムから剥
がれ易く、検体注入用孔や抗血清注入用溝から隙間に浸
透し、このため正確な泳動や免疫拡散が行なわれないこ
とがある。
がれ易く、検体注入用孔や抗血清注入用溝から隙間に浸
透し、このため正確な泳動や免疫拡散が行なわれないこ
とがある。
本考案は上記の諸点に鑑みなされたもので、扁平な箱状
体の両端に橋脚状の脚部を有し、この脚部の底面あるい
は底面付近の側面に通電用孔を設けた中空の合成樹脂製
のケース内部に、アガール、アガロースなどの泳動拡散
用のゲル状支持体を充填し、箱状体内の支持体の扁平面
に検体注入用孔および抗血清注入用溝を設け、この検体
注入用孔および抗血清注入用溝以外の支持体表面を透明
フィルムで被覆して支持体を構成することにより、前記
の諸欠点を解消した、すなわち常に均一な支持体を作成
することができ、また通電の際の接触不良などによる泳
動ムラを防止することができ、さらに支持体の乾燥を防
止することができ、このため正確な泳動拡散を行なうこ
とができる泳動拡散用支持体の提供を目的とするもので
ある。
体の両端に橋脚状の脚部を有し、この脚部の底面あるい
は底面付近の側面に通電用孔を設けた中空の合成樹脂製
のケース内部に、アガール、アガロースなどの泳動拡散
用のゲル状支持体を充填し、箱状体内の支持体の扁平面
に検体注入用孔および抗血清注入用溝を設け、この検体
注入用孔および抗血清注入用溝以外の支持体表面を透明
フィルムで被覆して支持体を構成することにより、前記
の諸欠点を解消した、すなわち常に均一な支持体を作成
することができ、また通電の際の接触不良などによる泳
動ムラを防止することができ、さらに支持体の乾燥を防
止することができ、このため正確な泳動拡散を行なうこ
とができる泳動拡散用支持体の提供を目的とするもので
ある。
以下、本考案の構成を図面に示す実施態様に基づいて説
明する。
明する。
第1図〜第3図において、1は合成樹脂製のケースで、
このケース1は上部が開口した扁平な箱状体2と、この
箱状体2の両端下部に内部が互に連通ずるように連設さ
れた、底面に通電用孔3を有する橋脚状の中空脚部4と
からなっている。
このケース1は上部が開口した扁平な箱状体2と、この
箱状体2の両端下部に内部が互に連通ずるように連設さ
れた、底面に通電用孔3を有する橋脚状の中空脚部4と
からなっている。
ケース1の扁平な箱状体2は、操作後の光学的測定のた
めに透明な合成樹脂で形成するのが望ましい。
めに透明な合成樹脂で形成するのが望ましい。
ケース1の内部、詳しくは箱状体2および中空脚部4の
内部にはアガール、アガロースなどの寒天ゲルからなる
ゲル状支持体5が充填されている。
内部にはアガール、アガロースなどの寒天ゲルからなる
ゲル状支持体5が充填されている。
この支持体5の扁平面での厚みは、測定項目の種類に応
じ数百ミクロン−数ミリメートル程度であり、この間の
値においては均一な厚みに形成される。
じ数百ミクロン−数ミリメートル程度であり、この間の
値においては均一な厚みに形成される。
箱状体2内の支持体の扁平面には複数個の検体注入用孔
6および抗血清注入用溝7が設けられる。
6および抗血清注入用溝7が設けられる。
この抗血清注入用溝7は通電方向、すなわち一方の脚部
から他方の脚部に向って1個または複数個設けられる。
から他方の脚部に向って1個または複数個設けられる。
さらに支持体の扁平面の上面は、検体注入用孔6および
抗血清注入用溝7の部分を残して薄い透明なプラスチッ
クフィルム8で被覆されている。
抗血清注入用溝7の部分を残して薄い透明なプラスチッ
クフィルム8で被覆されている。
なお通電用孔3を脚部4の底面に設ける代わりに、第4
図に示すように脚部4の底面付近の側面、要するに脚部
の底部付近に通電用孔3aを設けることもある。
図に示すように脚部4の底面付近の側面、要するに脚部
の底部付近に通電用孔3aを設けることもある。
上記のように構成された本考案の泳動拡散用支持体を用
いて免疫電気泳動を行なうには、まず検体注入用孔6に
検体を注入し、第1図におよび第3図に示すように緩衝
液9の入っている電気的に絶縁された2つの緩衝液槽1
0.11内に両脚部4を浸漬させ、電極12に通電して
電気泳動を行なう。
いて免疫電気泳動を行なうには、まず検体注入用孔6に
検体を注入し、第1図におよび第3図に示すように緩衝
液9の入っている電気的に絶縁された2つの緩衝液槽1
0.11内に両脚部4を浸漬させ、電極12に通電して
電気泳動を行なう。
泳動終了後、ケース1わよび支持体5を緩衝液槽10,
11から引き上げ、抗血清注入用溝7に抗血清を注入し
、湿潤箱などを用いて免疫拡散を行ない反応させる。
11から引き上げ、抗血清注入用溝7に抗血清を注入し
、湿潤箱などを用いて免疫拡散を行ない反応させる。
脱蛋白や染色などの作業は、表面の透明プラスチックフ
ィルム8を剥がすことにより容易に行なうことができる
。
ィルム8を剥がすことにより容易に行なうことができる
。
またケース1を透明プラスチックで形成する場合は、表
面のプラスチックフィルム8が透明であるので、免疫拡
散の反応によって生ずる沈降線の追跡による分析、染色
後の光学的分析および写真撮影を容易に行なうことがで
きる。
面のプラスチックフィルム8が透明であるので、免疫拡
散の反応によって生ずる沈降線の追跡による分析、染色
後の光学的分析および写真撮影を容易に行なうことがで
きる。
またカセット状であり冷却などの処理を、ケースの上面
あるいは脚部4と脚部4との間の空間を利用して容易に
行なうことができる。
あるいは脚部4と脚部4との間の空間を利用して容易に
行なうことができる。
本考案は上記のように構成されているから、取扱いがき
わめて容易で準備のための前操作が不要であり、かつ接
触不良などによる泳動ムラなどが生じることはなく、常
に同一条件下での正確な分析を行なうことができる。
わめて容易で準備のための前操作が不要であり、かつ接
触不良などによる泳動ムラなどが生じることはなく、常
に同一条件下での正確な分析を行なうことができる。
また検体注入用孔および抗血清注入用溝以外はフィルム
で被覆されているので水分の蒸発が防止される。
で被覆されているので水分の蒸発が防止される。
また冷却などの処理を容易に行なうことができる。
なおケースを透明合成樹脂で形成する場合は光学的な追
跡、分析、写真撮影を容易に行なうことがでるなどの効
果がある。
跡、分析、写真撮影を容易に行なうことがでるなどの効
果がある。
第1図は本考案の泳動拡散用支持体の両脚部を緩衝液槽
に浸漬している状態を示す斜視図、第2図は第1図に示
す支持体のA−A線拡大断面図、第3図は第1図に示す
支持体のB−B線拡大断面図、第4図は脚部の他の例を
示す斜視図である。 1・・・・・・ケース、2・・・・・・箱状体、3,3
a・・・・・・通電用孔、4・・・・・・中空脚部、5
・・・・・・支持体、6・・・・・・検体注入用孔、7
・・・・・・抗血清注入用溝、8・・・・・・透明フィ
ルム、9・・・・・・緩衝液、10,11・・・・・・
緩衝液槽、12・・・・・・電極。
に浸漬している状態を示す斜視図、第2図は第1図に示
す支持体のA−A線拡大断面図、第3図は第1図に示す
支持体のB−B線拡大断面図、第4図は脚部の他の例を
示す斜視図である。 1・・・・・・ケース、2・・・・・・箱状体、3,3
a・・・・・・通電用孔、4・・・・・・中空脚部、5
・・・・・・支持体、6・・・・・・検体注入用孔、7
・・・・・・抗血清注入用溝、8・・・・・・透明フィ
ルム、9・・・・・・緩衝液、10,11・・・・・・
緩衝液槽、12・・・・・・電極。
Claims (1)
- 上部が開口した扁平な箱状体と、この箱状体の両端下部
に内部が互に連通ずるように連設された、底部付近に通
電用孔を有する橋脚状の中空脚部とからなる合成樹脂製
のケースの内部に、アガール、アガロースなどの泳動拡
散用のゲル状支持体を充填し、箱状体内の支持体の扁平
面に検体注入用孔および抗血清注入用溝を設け、この検
体注入用孔および抗血清注入用溝以外の支持体表面を透
明フィルムで被覆してなることを特徴とする泳動拡散用
支持体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1964279U JPS6039806Y2 (ja) | 1979-02-16 | 1979-02-16 | 泳動拡散用支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1964279U JPS6039806Y2 (ja) | 1979-02-16 | 1979-02-16 | 泳動拡散用支持体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55119964U JPS55119964U (ja) | 1980-08-25 |
JPS6039806Y2 true JPS6039806Y2 (ja) | 1985-11-29 |
Family
ID=28849128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1964279U Expired JPS6039806Y2 (ja) | 1979-02-16 | 1979-02-16 | 泳動拡散用支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6039806Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5848843A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-22 | Toa Medical Electronics Co Ltd | 電気泳動装置の支持体セル |
-
1979
- 1979-02-16 JP JP1964279U patent/JPS6039806Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55119964U (ja) | 1980-08-25 |
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