JPS6039650Y2

JPS6039650Y2 - 積層型熱交換器

Info

Publication number: JPS6039650Y2
Application number: JP3626879U
Authority: JP
Inventors: 武水谷
Original assignee: 株式会社デンソー
Priority date: 1979-03-21
Filing date: 1979-03-21
Publication date: 1985-11-28
Also published as: JPS55136976U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は複数個の流体の熱交換を行なう積層型熱交換器
に関し、例えば自動車のエンジンオイルや自動変速機用
オイルの冷却に用いて好適である。

従来、複数個の流体の熱交換を行なう積層型熱交換器と
して、実開昭５０−１４２２５７号公報に記載されたも
のの様に、複数個の流体通路を冷却空気の流れ方向に猛
威したものが知られている。

しかしながら、この従来のものでは冷却空気の流れ方向
下流に配設された流体通路には、上流の流体と熱交換し
た後の暖い空気が当ることになり、従って、下流に配設
された流体は効果的に冷却することができないという問
題があった。

本考案は上記点に鑑みて案出されたもので、複数の流体
の全てを効果的に冷却することができるようにすること
を目的とする。

以下本考案を図に示す実施例について説明する。

第１図〜第３図において、１．１．２．２はアルミニ
ウム、ステンレス等の金属板をプレス底形してなる椀状
プレートで、一対の椀状プレート１．１および２，２は
それぞれ組合せられて流体通路を構成するものである。

３，４はそれぞれ上下の端板で、アルミニウム、ステン
レス等の金属板をプレス底形してなるものである。

５はアルミニウム、ステンレス等の金属板を波形に成形
したコルゲートフィンで、各椀状フレート１，１゜２．
２および上下の端板３，４間の空気流路に配置されるも
のである。

６，８．１０はそれぞれ流体の入口バイブ、？、９．１
１はそれぞれ流体の出口バイブであり、これら入口バイ
ブ６．８．１０および出口バイブ？、９．１１はアルミ
ニウム、ステンレス等の金属製のもので、いずれも上部
端板３から外方側（図の上方側）へ突出するように配設
されている。

上記した各部分１〜１１は図示の構造に組立てられた後
加熱炉中にて一体ろう付されるようになっている。

各椀状プレート１、１．２．２および上下の端板
３，４にはそれぞれ同位置にタンク部ｌａｌ１
ａｇ２ａｌ２ａｔ３ａ、４ａが対応して設
けられており、前記各バイブロ〜１１は上部端板３のタ
ンク部３ａと椀状プレート１のタンク部１ａとの接合部
の穴に嵌入されて接合されている。

一対の椀状プレート１，１とこれとは別の一対の椀状プ
レート２，２は、冷却空気の流れ方向イと直角方向に区
画された３つの流体通路ａ１．ｂ１゜Ｃ１とａｇ、ｌ）
２．Ｃ２をそれぞれ独立に構成している。

流体通路ａ１と流体通路ｂ１は接合部１２にて区画され
、流体通路ｂ１と流体通路ｑは接合部１３にて区画され
ている。

また、流体遠離。と流体通路ｂ２は接合部１４にて区画
され、流体通路トと流体通路Ｃ２は接合部１５にて区画
されている。

そして、椀状プレート積層方向の流体通路ａ１と８２、
流体通路ｂ１とｂ２、および流体通路Ｃ１とＣ２はそれ
ぞれタンク部１ａｔ２ａにて相互に連通している。

流体通路ａ１．ａ２部分には流体Ａ本例では自動車のエ
ンジンオイル、流体通路ｂｔ、ｂ２部分には流体８本例
では自動変速機用オイル、流体通路Ｃ１，Ｃ２部分には
流体Ｃ本例ではパワーステアリング用オイルがそれぞれ
流通するようになっている。

また、下部端板４には取付用ブラケット４ｂが一体に折
り曲げ形成されており、このブラケット４ｂには２個の
取付穴４Ｃがあけである。

本考案熱交換器は第４図に示すように自動車エンジン冷
却水放熱用ラジェータ１２の取付ブラケット部１２ａに
取付用ブラケット４ｂを用いてボルト締されるようにな
っている。

上記構成において作用を説明する。

流体Ａ、Ｂ、Ｃはそれぞれ各流体通路ａ１．ａ２と
ｂｒ＊ｂ２とＣ１９Ｃ２を通過する際コルゲートフィ
ン５の間を流れる冷却空気と熱交換して冷却される。

ここで、各流体通路ａｉｔａｇとり、ｂ２とＣ１，
Ｃ２を冷却空気の流れ方向イに対して並列に配設してい
るので、流体Ａ、Ｂ、Ｃの冷却をいずれも熱交換前の低
温の冷却空気にて効率よく行なうことができる。

しかも、各流体連添ｔｙａｇ、ｂｌｖｂ２．Ｃｘ
ｔＣ２の間には接合部１２．１３が介在し、接合部１
２．１３内には空気層が形成されているので、隣接する
流体通路ａ０．ａ２．ｂ１．ｂ２．Ｃ１，Ｃ２間の熱の
移動が効果的に阻止される。

なお、上述の実施例では、３種の流体Ａ、Ｂ。

Ｃの熱交換を行なうものについて説明したが、本考案は
２種の流体あるいは４種以上の流体の熱交換を行なうも
のにも全く同様に適用できる。

また、本考案熱交換器は第４図図示のラジェータ１２て
なく、自動車の車体やエンジンブロックに取付けること
もできる。

また、取付用ブラケット４ｂを下部端板４と一体に形成
せず、独立の部品で形成した後溶接等により固着しても
よい。

また、取付用ブラケット４ｂは下部端板４に限らず、椀
状プレート１，１，２．２の左右側方上部端板５等に設
けることもできる。

また、熱交換効率を高めるため、流体通路ａ１゜ａｇ、
ｂＩ、ｂ２．Ｃ３，Ｃ２内にインナーフィンを挿入する
ようにしてもよい。

上述したように本考案によれば、２種以上の流体を冷却
空気と効率よく熱交換できる複合機能の熱交換器をコン
パクトに構成できるという効果が大である。

従って、従来複数の熱交換器が必要となる場合に、１個
のコンパクトな熱交換器ですみ、コスト低減、取付スペ
ースの縮小、取付作業の簡略化等に貢献できる効果が大
である。

特に本考案では各流体通路を冷却空気の流れ方向に対し
て並列に配設しているので、流体の冷却を熱交換前の低
温の冷却空気にて効率よく行なうことができる。

また、本考案では各列方向に複数個の流体通路を区画し
ているので、流体通路の個数を増す場合でも一対の椀状
プレートを区画しさえすればよく、改めて流体通路をな
す椀状プレートを積み重ねるという煩わしさはない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案熱交換器の一実施例を示すもので、第１図
は正面図、第２図は右側面図、第３図は第２図のＸ−Ｘ
矢視断面図、第４図はラジェータへの取付状態を示す取
付図である。１．１，２．２・・・・・・椀状プレート、３，４・・
・・・・端板、ｌａ、２ａ、３ａ、４ａ・
・・・・・タンク部、４ｂ・・・・・・取付用ブラケッ
ト、７〜１１・・・・・・出入ロバイブ、ａｌ、ａｇ、
ｂｌ、ｂ２．Ｃ１，Ｃ２・・・・・・流体通路、イ・・
・・・・冷却空気の流れ方向。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）一対の椀状プレートを複数組積層して積層方向に
複数列の流体通路を形成する積層型熱交換器において、
前記流体通路の各列を各列同数複数個夫々独立に且つ冷
却空気の流れ方向と並列に区画し、この区画された複数
個の流体通路の両端には複数個の一対のタンク部が猛威
されるとともに、このタンク部によって各列の対応する
流体通路が相互に連通され、前記一対のタンク部の一方
には入口バイブが、他方には出口バイブが設けられ、前
記複数個の流体通路にそれぞれ使用目的の異なる流体を
流通させるようにしたことを特徴とする積層型熱交換器
。
（２）前記椀状プレートに取付用ブラケットが一体
形成されていることを特徴とする実用新案登録請求の範
囲第１項記載の積層型熱交換器。
（３）前記流体通路は３個夫々独立に区画され、こ
の３個の流体通路には、自動車のエンジンオイルと、自
動変速機用オイルと、パワーステアリング用オイルとを
それぞれ独立に連通させることを特徴とする実用新案登
録請求の範囲第１項または第２項に記載の積層型熱交換
器。