JPS6039381B2 - 体温・脈拍数同時計測装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は体温計側用トランスデューサと脈波検出用トラ
ンスデューサを一体とした検出部を用いた体温・脈拍数
同時計測装置に関するものである。

従来の体温・脈拍数同時計測装置のブロック図を第１図
に示す。

第１図を説明すると１は体温検出用トランスデューサ、
２は脈波検出用トランスデューサで、一体化して作られ
ている。体温検出用トランスデューサーで検出された信
号は直流増幅器３で増幅し、メータ４を駆動して体温を
表示する。さらに直流増幅器３の出力は〆−夕で指示す
る以外に他の回路などを駆動する出力としても利用でき
る。つぎに脈波検出用トランスデューサ２で検出された
脈波信号は増幅器５で増幅したのち単安定マルチパイプ
レータ６をトリガし、脈波周期と同じ繰返しのパルスに
変換して容量７、ダイオード８，９および容量１０から
なるパルスレートメータに供給し脈拍周期を電圧に変換
し可変抵抗１１を経て〆−夕１２により表示されるもの
である。このような構成からなる従来の装置では、上記
パルスレ−トメータは脈動（リップル）を少なくするた
めに時定数を大きくする必要があり、このため応答時間
が遅くなって測定に長い時間を必要としていた。

本発明は、この様な従来の欠点を除去するもので、測定
時間を短縮して体温・脈拍数の検出を能率的に行なうこ
とのできる体温・脈拍数同時計測装置を提供するもので
ある。

以下図面とともに本発明を実施例に基いて説明する。

一般に脈拍数の計測範囲は３０脈拍／分〜２００脈拍／
分の範囲に選ばれる場合が多いが、普通臨床上では５０
〜９０脈拍／分の場合が多い。

従来例ではパルスレートメータのスタート点の電圧は必
らず零から始まるために１脈拍毎に電圧が上昇するので
正規の脈拍数に達するまでに時間を要するのである。本
実施例では非測定時には自動的にパルスレートメータの
充電用容量に或る一定の電圧を加えておき計測のスター
ト点が零でなく、常に設定された脈拍数から始まる様に
することにある。第２図において同一構成要素には同一
番号を付してある。これらの構成要素に加えて本実施例
では、温度設定器１３と比較増幅器１４と直流電波１５
と切襖接点１６とを備えている。即ち、比較増幅器１４
は直流増幅器３の温度出力電圧と温度設定器１３の出力
を比較増幅し切襖接点１６を開閉する様にし、切換接点
１６の一方に直流電源１５を、他の一端はパルスレート
メータの充電用容量１川こ接続したものである。比較増
幅器１４と功換接点１６の関係は比較増幅器１４の入力
である直流増幅器３の温度出力電圧が温度設定器１３の
出力より低い場合に切換鞍点１６が閉成し、この逆の場
合に開放となる切換接点１６が閉成の間、直流電源１５
から充電容量１０に充電し続ける様にしてある。次に本
装置の動作について説明する。

温度設定器１３を例えば３５ｏ０に設定したと仮定する
と、体温検出用トランスデューサー、脈波検出用トラン
スデューサ２からなる検出部を計測部位に装着していな
いときは気温が３５００以下である限り直流増幅器３の
温度出力は温度設定器１３の出力より小さく、従って切
換接点１６は閉成となり、充電用容量１川ま直流電源１
５から充電され、直流電源１５の電圧と等しくなる。脈
拍数を示すメータ１２の指示値が例えば７０脈拍／分を
示す様な電圧に直流電源１５を設定しておけば、メータ
１２は７０脈拍／分を指示し続ける。次に検出部を生体
の被検出部に装着すると直流増幅器３の温度出力電圧は
上昇し温度設定器１３の出力より大きなったところで、
比較増幅器１４の出力は極性が逆転し切換接点１６を開
放にして直流電源１５からの充電は停止する。それと同
時に脈波で駆動される単安定マルチバイブレ−夕６のパ
ルス出力が、容量７，１０、ダイオード８，９からなる
パルスレートメークに供給され、メーター２の指示値は
７０脈拍／分から、被測定脈波の脈拍数に落ちつく様に
なる。例えば被測定派波が６０脈拍／分とすれば７０脈
拍／分から６０脈拍／分までは短時間の間に達し、従来
例の０脈拍／分から６０脈拍／分に達する時間より早く
指示することができる。

以上から鱗る様に臨床上顎度の多い５０〜９０脈拍／分
は非常に短時間のうちに計測することが可能になる。第
３図は本発明の他の実施例を示すもので、これは上述の
第２図の実施例における充電用容量１０への充電回路を
トランジスタで実現したもので、抵抗器１７トランジス
タ１８から成るトランジスタスイッチで、ェミッタホロ
アに接続されたトランジスタ２１のベース電圧をスイッ
チングして目的を達成したものである。

端子２２は電流電源に接続された抵抗器１９，２０で非
計測時のメータ１２の指定値を設既定する。第４図は本
発明のさらに別の実施例で、第２図の実施例における充
電用容量１０への充電回路が、抵抗器１７、定電圧ダイ
オード２３およびダイオード２４で構成されており、非
計測時のメータ１２の指示値をツェナダィオード２３で
設定したもので比較増幅器出力が正極性の時、ッェナー
電圧はダイオード２４を通して充電用容量１川こ供給さ
れ、比較増幅器１４の出力が反転して負極性になればダ
イオード２４は逆バイアスされて非導通となる様に動作
する。

以上説明したように本発明の体温・脈拍数同時測定装置
は、非測定時に自動的にパルスレートメータを指示頻度
の多い脈拍数附近になるように充電しているため、脈拍
数の測定時間が大幅に短縮できる例えば、正常な状態の
人であれば従来の装置では数分必要としたものが本発明
では数十秒にまで短縮され、脈拍数測定の能率化が図れ
る。

また本発明では体温検出用トランスデューサの出力によ
りパルスレートメータの充電用容量を充電しているため
、正確な充電が行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従釆の体温・脈拍数同時計測装置の構成図、第
２図は本発明の一実施例の構成図、第３図および第４図
は本発明の他の実施例の各構成図である。 ７…・・・体温検出用トランスデューサ、２・・・・・
・脈波検出用トランスデューサ、４・・・・・・体温用
のメータ、６・・・・・・単安定マルチパイプレータ、
１０・・・・・・充電用容量、１２・・・・・・脈拍用
のメータ、１３・・・・・・温度設定器、１４・・・・
・・比較増幅器、１５・・・・・・直流電源、１６…・
・・切換接点、１７，１９，２０・・・・・・抵抗、１
８，２１・…・・トランジスタ、２２・・・・・・直流
電源供給用端子、２３・・・・・・ツェナーダィオ−ド
、２４……ダイオード。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 体温検出用トランスデユーサおよび脈波検出用トラ
   ンスデユーサを一体化してなる検出部と、前記脈波検出
   用トランスデユーサからの信号をパルス化する手段と、
   前記パルス化された信号を脈拍数に応じた電圧に変換す
   る充電用容量を有するパルスレートメータとからなる体
   温・脈拍数同時計測装置において、前記体温検出用トラ
   ンスデユーサで検出される検出温度があらかじめ設定し
   た温度以下で前記充電用容量に一定の電圧を供給する電
   圧供給手段を備えたことを特徴とする体温・脈拍数同時
   計測装置。 ２ 体温検出用トランスデユーサからの出力信号と、温
   度設定器からの出力信号とが入力される比較増幅器の出
   力で充電用容量への電圧供給を制御することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項に記載の体温・脈拍数同時計測
   装置。