JPS6038801Y2 - 石炭スト−ブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は石炭ストーブ、詳しくはストーブ本体内に石炭
を燃焼させる一次燃焼室と、該−次燃焼室からの炎及び
未燃ガスを燃焼される二次燃焼室とを配備したものに関
する。

従来の技術 従来、この種の石炭ストーブは一次燃焼室及び二次燃焼
室に夫々自然送風により空気を供給していたので、着火
時は一次燃焼室及び二次燃焼室に自然供給される空気が
不足して着火し難く時間がかかり、しかも着火後は必要
以上の空気が自然供給されるため、石炭が完全燃焼しな
い時点で消えることが多かった。

考案が解決しようとする問題点 本考案が解決しようとする問題点は、着火性に優れると
共に火持ちが良く、良好な燃焼状態に制御できるように
することである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案が講する技術的手段
は、ストーブ本体内に一次燃焼室と二次燃焼室を備えた
石炭ストーブにおいて、上記−次燃焼室に通路を介して
該−次燃焼室へ空気を送風する一次送風フアンを設ける
と共に、二次燃焼室に送風管を介して該二次燃焼室へ空
気を送風する二次送風ファンを設け、上記通路に一次送
風フアンの起動に応じて該通路を開き一次送風フアンの
停止に応じて通路を閉じる開閉手段を設けたものである
。

作用 本考案は、着火時において一次送風フアンと二次送風フ
ァンを起動させることにより、夫々通路及び送風管を介
して一次燃焼室と二次燃焼室に空気を強制的に供給し、
着火後は一次送風フアンを停止させると、上記通路が閉
じて一次燃焼室への空気の供給を遮断すと共に、二次燃
焼室に必要な空気を二次送風ファンから自然供給するも
のである。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

図中、Ａはストーブ本体で、該本体Ａには貯炭室ａと一
次燃焼室すと二次燃焼室Ｃが設けられている。

貯炭室ａはストーブ本体Ａの上半部に形成され、石炭を
貯えるようにする。

１は貯炭室ａの上端に開設する石炭の供給口であり、該
供給口１には着脱自在な蓋２で閉塞されている。

３は貯炭室ａの下部に設けられたホッパである。

一次燃焼室すはストーブ本体Ａの下半部に形成され、貯
炭室ａからの石炭を燃焼するようにする。

４は一次燃焼室すの下部に設けられたロスドル装置であ
る。

５は二次燃焼室すの左右両側面に開穿された誘導口であ
り、一次燃焼室すと二次燃焼室Ｃと連通させるもので、
一次燃焼室す内で燃焼した炎及び未燃ガスを二次燃焼室
Ｃへ送り込むようにする。

６は一次燃焼室すの下方に形成された空間部であり、そ
の内部には一次燃焼室すからの灰を受ける引出し７が収
容されている。

二次燃焼室Ｃは貯炭室ａ及び一次燃焼室すの外周に区画
形成されている。

８は貯炭室ａ及び一次燃焼室すの外周を覆うように設け
られた枠体であり、この枠体８と貯炭室ａ及び一次燃焼
室すの外周との間に形成される空間によって上記二次燃
焼室Ｃを構成するようになっている。

９は枠体８の後面上部に設けられた排気口であり、二次
燃焼室Ｃ内の煙を外部へ排出するようにする。

１０は枠体８の左右両側に開設された導入口であり、そ
の両溝入口１０には後述する二次送風ファン１１に連通
ずる送風管１２が連設されるようになっている。

斯る石炭ストーブにおいてその一次燃焼室すに空気を供
給する一次送風フアン１３と二次燃焼室Ｃに空気を供給
する二次送風ファン１１が夫々設けられる。

一次送風フアン１３はストーブ本体Ａの底部に設けられ
、そのケーシング１４の連設されたモータ１５により回
転するようになっている。

一次送風フアン１３のケーシング１４はその上流側に吸
入口１６が下流側に誘導管部１７が夫々対面して設けら
れる。

誘導管部１７は上記空間部６の背面に区画形成された通
路１８内に臨み、その端部にダクト１９を連設している
。

通路１８は空間部６を構成する隔壁２０を共有して一次
送風フアン１３の下流側に形成されその隔壁２０に通孔
２１を介して空間部６と連通している。

従って、一次送風フアン１３からの一次空気は通路１８
から通孔２１を介して直角方向に流れを変えて空間部６
へと流れるので、流れを変えていないもののように一次
送風フアン１３のケーシング１４内へ空間部６から灰が
侵入することがない。

一方、上記−次送風フアン１３下流の通路１８、例えば
ダクト１９内において該通路１８を開閉する開閉手段が
設けられる。

即ち、ダクト１９にダンパ２２が設けられる。

ダンパ２２はダクト１９内に開閉自在に嵌め合う開閉板
２３とそれを支持す支持軸２４よりなり、一次送風フア
ン１３の起動により開き、ファン１３の停止に伴って自
重により閉じるようになっている。

また二次送風ファン１１は上記−次送風フアン１３のモ
ータ１５を共用して該−次送風フアン１３の反対側に位
置して設けられ、一次送風フアン１３と同時に回転する
ようになっている。

２６は二次送風ファン１１のケーシング２５に設けられ
た吸入口であり、２７は誘導管部であって、該管部２７
に送風管１２が連設されている。

送風管１２は途中から左右に分岐腰二次燃焼室Ｃの左右
両側に開設された導入口１０に連通接続される。

尚、図中ｄは二次燃焼室Ｃの外周に形成された送風通路
であり、該送風通路ｄに設けた送風ファン２８で二次燃
焼室Ｃにより温められた温気を送風し、吹出口２９より
吹出すようにする。

而して、斯る石炭ストーブは着火時においてモータ１５
により一次送風ファン１３と二次送風ファン１１を起動
させ、−次空気及び二次空気を一次燃焼室すと二次燃焼
室Ｃに向って送風する。

一次空気は一次送風フアン１３下流の通路１８より空間
部６に送風されそこからロスドル装置４を経て一次燃焼
室すへ供給される。

これによって、一次燃焼室す内に多量の酸素が供給され
、該室す内の石炭が容易に着火する。

二次空気は送風管１２を介して導入口１０より二次燃焼
室Ｃ内に供給される。

二次燃焼室Ｃ内は一次燃焼室すからの未燃ガスが充満し
ており、そこへ酸素が供給されると共に誘導口５から炎
が吹出すことによって未燃ガスが燃焼する。

そして着火後はモータ１５を停止させて一次送風フアン
１３及び二次送風ファン１１を停止させる。

すると一次送風フアン１３下流側の通路１８に設けたダ
ンパ２２が該通路１８を閉じて遮断するが、二次燃焼室
Ｃに必要な二次空気は二次送風ファン１１のケーシング
２５に設けた吸入口２６よりその羽車とケーシング２５
の間隙を通って送風管１２より自然供給される。

また、火力を強めたい場合はモータ１５を回転させ、一
次、二次送風ファン１３．１１を起動させて、各燃焼室
す、 ｃへ空気を供給するようにする。

考案の効果 本考案は上記の樹皮であるから、以下の利点を有する。

■ 着火時において一次送風フアンと二次送風ファンを
起動させることにより、夫々通路及び送風管を介して一
次燃焼室と二次燃焼室に空気を強制的に供給するので、
従来のような自然供給のものに比べて着火するのに時間
がかからず、着火性を向上させることができる。

そして着火後は、上記−吹送風フアンを停止させれば、
通路が閉じ一次燃焼室への空気の供給を遮断し、二次燃
焼室に必要な空気を二次送風ファンから自然供給するの
で、石炭が完全燃焼しない時点で消えることがなく、火
持ちが良くなる。

■ 強制燃焼させるので、熱効率も向上すると共に温度
制御が行い易い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す石炭ストーブの縦断側
面図、第２図は同横断平面図、第３図は要部を拡大して
示す縦断側面図、第４図は同正面図である。 図中、Ａ・・・・・・ストーブ本体、ｂ・・・・・・一
次燃焼室、Ｃ・・・・・・二次燃焼室、１１・・・・・
・二次送風ファン、１２・・・・・・送風管、１３・・
・・・・一次送風フアン、１８・・・・・・通路、２２
・・・・・・開閉手段（ダンパ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ストーブ本体内に一次燃焼室と二次燃焼室を備えた石炭
   ストーブにおいて、上記−次燃焼室に通路を介して該−
   次燃焼室へ空気を送風する一次送風フアンを設けると共
   に、二次燃焼室に送風管を介して該二次燃焼室へ空気を
   送風する二次送風ファンを設け、上記通路に一次送風フ
   アンの起動に応じて該通路を開き一次送風フアンの停止
   に応じて通路を閉じる開閉手段を設けたことを特徴とす
   る石炭ストーブ。