JPS603874B2 - 蛙の幼生を利用した浄水方法とその浄水装置 - Google Patents

蛙の幼生を利用した浄水方法とその浄水装置

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JPS603874B2
JPS603874B2 JP57015943A JP1594382A JPS603874B2 JP S603874 B2 JPS603874 B2 JP S603874B2 JP 57015943 A JP57015943 A JP 57015943A JP 1594382 A JP1594382 A JP 1594382A JP S603874 B2 JPS603874 B2 JP S603874B2
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JP
Japan
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water
larvae
tank
frog
water purification
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JP57015943A
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JPS58133895A (ja
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章 坂口
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HAMAMATSU SEIBUTSU KYOZAI KK
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HAMAMATSU SEIBUTSU KYOZAI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は池や湖沼などを水源とした汚水を蛙の幼生を
利用して浄化することを目的とした浄水方法とその浄水
装置に関するものである。
先づ本発明に関しその利用されるものがアフリカツメガ
ェルの幼生であることに鑑み、アフリカッメガェル及び
その幼生について本発明の適正なる認識の基盤として関
連事項を概説することが必要であろう。
即ちアフリカツメガェルは南アフリカ原産の肉食性で中
型の蛙で、その後肢に捕食用の爪を有するためこの名称
がつけられたもので、正式な学名は「ゼノパス」と呼ば
れ、在来普通の蛙が春季に一度産卵繁殖を行うと異り、
季節に関係なく通年産卵し、なお親蛙にホルモン剤を注
射して人工的に産卵が促進でき、一回の産卵で2,00
0〜3,00雌粒の排卵があり、適温のもとで亘時化が
行なわれるため計画的な人工繁殖が可能となる。アフリ
カッメガェルは幼生の間は早食性であるが蛙に変態後は
肉食性となり、両棲類ながら生涯水中で集団的に生榛す
るため魚肉類を飼料として水槽内で容易に飼育しえられ
実験動物としての適性を認め得るものである。
この幼生は股化後約40日で変態して子蛙に成長するが
、幼生の間は上記の如く草食性で特に水中の青粉やプラ
ンクトンを好んで捕食し青粉で混濁した汚水中で順調に
成育する。よって小型のガラス容器に青粉汚水を満し適
当数の幼生を放飼すると、一定時間経過後には幼生が水
中の青粉を食べつくして容器内の水が透明になることを
容易に確認することができ、このことからも幼生が好ん
で青粉を捕食する性質を持ち、自然界においてこの幼生
は青粉の天敵であることが証明される。一方、青粉は池
や湖沼の停滞した水面に発生する鞭毛藻、蓋藻、緑藻な
どの微小な藻類で、透明な清水を青く混濁させることは
知られる通りで、同化作用で水中の酸素を増加し、又魚
類の飼料ともなるが、多量に繁茂して水中濃度が過ぎる
と酸素過多となって却て魚の呼吸を困難とし、なお枯死
した青粉が腐敗して悪臭を放ち公害の発生源ともなり、
に都市近郊の湖沼などでは流入する生活排水が栄養源と
なって青粉の繁茂が激しく水質汚染により自然環境を悪
化させるほか水道用水の水源としてこれらの湖沼に依存
する多くの都市にとって水質源の利用上重大なる影響を
及ぼすものである。
水中に浮遊する青粉は微小なうえに量が多く櫨過が困難
であって塩素や活性炭を用いた水処理も充分な効果が得
られず住民は臭い水道水に悩まされ、なお塩素処理に伴
う発揮性のトリハロメタンの発生が心配されることにも
なって、水の浄化を目的とする青粉の除去は緊急課題と
して現に防書対策処置を施すべき切迫事態にあり、早急
に解決する必要時間を迎えていると云うべきである。本
発明は上言己の基盤に立って冒記目的を達成せしめんと
したもので、その詳細を以下に説明する。
本発明は湖沼など水源の汚水を所定の水槽に導入して当
該槽内にはその容量に応じアフリカツメガェルの幼生を
適当数放飼して汚水中の青粉やプランクトンなどを捕食
させ、幼生により青粉などを除去して汚濁の透明を確認
した後浄化された水を糟外へ送出するようにして浄水処
理するものである。
上記の浄水方法は次のような走置によって望ましき実施
が得られるものであり、これを図面について説明するこ
とにする。
1は水源地2に接近してコンクリート等で造成した大型
の水槽で、底面3は摺鉢状を形成し中央最低部に溜桝4
を設ける。
8は注水ポンプ6を介して水源地2と槽壁7の上緑部と
を結ぶ注水管で、8は注水口を示す。
9は排水ポンプ10を介して槽壁7の下緑部と貯水地(
図示せず)とを結ぶ排水管で、11は排水口を示す。
12は糟壁7の上緑部に設けた貯水地に通ずる排水管、
13は排水ポンプ10′を介して摺鉢4と貯水地とを結
ぶ排水管である。
11′,11″はそれぞれ排水管12,13の排水口を
示す。
なお各排水口8,11,11′,11″には開閉弁があ
り開口部に防護網14が設けられている。15は開放さ
れた水槽1の上部に辰装した防護網である。
水槽1に注入された池水にはアフリカッメガェルの幼生
が多数放飼されるが図示省略した。さて、上記の構成に
おいて、水源地2に接近してコンクリートなどで造成し
た大型の水槽1には注水ポンプ6を働かせて注水管5に
より池水を注入し、満水の後槽内に適当数のアフリカッ
メガェルの幼生を放飼する。
放飼する幼生の数はその成長度により異るが1あの水槽
に対して約2,000〜3,000匹とし成育状況に準
じて調整するものとする。時間の経過に従い幼生は汚水
中に浮遊する青粉やプランクトンを捕食して槽内の水は
透明となり、この状態を確認して排水口11を開き排水
ポンプ10を作動し浄化された水を排水管9により貯水
池へ送水する。排水が終ると注水口8より再び池水を注
入して幼生による青粉などの除去を繰返し浄水処理を反
復継続するものである。なお注入口8より少量の池水を
連続的に流し込み対向側壁に閉口する同水位の排水ロー
1′より上澄みの溢れ水を連続的に排水管12から貯水
池へ排水処理することも可能とされる。水槽1の底面3
は摺鉢状を形成し中央に溜桝4が設けられているので幼
生の排池糞や土砂等の沈澱物は上澄みの浄水を排水ロー
1より排出した後に中央の溜桝4に収集し適宜当該桝の
排水ロー1″から排水ポンプ10′を作動して排水管1
3にて別に設けた浄化槽(図示せず)へ送り微生物によ
る浄化処理を行なうようにする。槽内の幼生は水中の青
粉などを捕食して成長し変態して小蛙となるが、必要な
場合幼生の放飼数を調整し、変態の場合は別に用意する
新たな幼生と更新させるがこれらの場合槽内の上澄み水
を排水し、蛙を溜桝4に集めて行い、この機会に水槽内
壁面や底面の清掃を実施することができる。
なお各注排水口8,11,11′,11″には開閉弁を
設けて注排水に応じて作動するものとし、各開□部及び
水槽の上部には防護網14,15を設けることによって
幼生や蛙の槽外への散逸と外敵の侵入を防止するもので
ある。更に実施上において水槽上面にガラス又はビニー
ルなどの保温被覆を行い糟内の水温上昇を図ることが可
能であり、水槽への注排水には地形により自然落下や動
力ポンプを適用し、透明度の測定や梓排水の切替えには
電気的自動装置を採用し省力化、機能性向上を考慮する
ものとする。本発明は上記に明らかな如く湖沼など水源
池の汚水を所定水槽に導入して糟内にアフリカッメガェ
ルの幼生を放節させることにより汚水中の窒素や燐を栄
養素として繁殖する青粉を捕食し浄化せしむるもので生
物的処理であるから塩素などによる化学的処理に伴って
発生する発蝉怪物質などの二次公害は全くなく、水槽へ
の池水注入や浄化後の排水は簡単に行い得るし糟底中央
部に溜桝を設けたことによって幼虫の排他糞やその他沈
澱物を回収して微生物による浄化処理が可能で浄化効率
は高い。
又、槽内に放翻した幼生は成長、変態して蛙となるが、
水槽には防護網が装備されているので槽外へ自力で散逸
することは絶対にないし、従って附近の湖沼や池に復帰
し自然の環境悪化を招くこともなく、却てアフリカツメ
ガェルは実験動物や理科教育の教材として貴重な需要に
応えることができ、幼虫としては汚水洗浄に貢献したう
えに、更に成育後は理科学的分野に貴重な存在として社
会的にも役立つ一石二鳥の役割を果すことにもなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明装置の実施例を示す。 第1図は平面図、第2図は縦断面図である。1・・・・
・・水槽、2・・・・・・水源池、3・・・・・・底面
、4・・・…溜桝、8・・・・・・注水管、9,12,
13・・・…排水管、14,15・・…・防護網。 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 湖沼など水源の汚水を所定の水槽に導入して当該槽
    内にはその容量に応じアフリカツメガエルの幼生を適当
    数放飼して汚水中の青粉やプランクトンなどを捕食させ
    、幼生により青粉などを除去して汚濁の透明を確認した
    後浄化された水を槽外へ送出すようにして浄水処理をす
    ることを特徴とした蛙の幼生を利用した浄水方法。 2 開放された上部に防護網を展装し、底面を摺鉢状と
    して最低部に溜桝を形成せしめた水槽に湖沼などの水源
    池の汚水を注入管にて導入すべくなし、槽壁下縁部と同
    上縁部と溜桝とのそれぞれ適当部位に排水管を連続して
    貯水池に通ぜしめ、各注排水管の水槽開口部に防護網を
    装設し、水槽内にはアフリカツメガエルの幼生を水量に
    応じ適当数放飼するようにしたことを特徴とする蛙の幼
    生を利用した浄水装置。
JP57015943A 1982-02-03 1982-02-03 蛙の幼生を利用した浄水方法とその浄水装置 Expired JPS603874B2 (ja)

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