JPS6037672Y2 - 非常用信号器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は非常用信号器に関し、特に、自動車が高速道路
を走行中に何らかの事故を起こしたときに、これを周囲
に警告するための非常用信号器に関する。

従来、高速道路を走行中に自動車が事故を起こしたとき
の信号器として所謂発煙筒が知られているが、不測の事
故のような緊急の場合には、気持が動転して、この発煙
筒を点火することは容易ではない。

本考案はかかる事情に鑑みてなされたものであって、ス
イッチ操作により自動的に発煙筒、発光灯等の信号器を
作動させることができる非常用信号器を提供することを
目的とする。

本考案による非常用信号器は、 外側管６と、 この外側管内の底部に圧縮して装着され、スイッチ操作
により圧縮から解放される第１の圧縮ばね９と、 外側管内に上記圧縮ばねの上に載置され、この圧縮ばね
が圧縮から解放されたとき、上方に弾き出されて、その
下端が外側管の上端に係止される内側管１７と、 この内側管の底部に圧縮して装着され、内側管が上方に
弾き出されたとき、圧縮から解放される第２の圧縮ばね
１９と、 内側管内に上記第２の圧縮ばねの上に載置さ°れ、内側
管が外側管から弾き出されたとき、上方に弾き出される
信号器３と、 上記内側管の内壁上に管軸に沿って設けられ、内側管が
上方に弾き出されたとき、前記外側管の上端に係止され
て、ここに取付けられた入力端子１６に接触される板状
電極２０とからなり、上記スイッチ操作により第１の圧
縮ばねを圧縮から解放することにより、信号器を内側管
から弾き出すと共に、板状電極の上端で信号器を係止し
つつ、入力端子から板状電極を経て信号器に通電して、
信号器を作動させるようにしたことを特徴とする。

以下実施例を示す図面に基づいて本考案を説明する。

第１図は本考案による非常用信号器の外観斜視図を示し
、円筒状のケース１内に内部機構が収容されており、ケ
ースは図示しない車体壁内に適宜の取付は具２９により
取付けられ、その前端（図面では上端、以下、後端は図
面では下端を示す。

）は車体壁に設けられた孔から車外を臨んでいる。

第２図はケース１から内側管１７が弾き出され、更に、
発煙筒のような信号器３が内側管から弾き出されている
状態を示し、第３図は本考案の非常用信号器の分解斜視
図を示す。

ケースを兼ねる外側管６の後端部には、圧縮ばね１４で
付勢されつつ、ホック１３が軸支され、その先端は外側
骨管壁内に貫通挿入されていて、第１の圧縮ばね９の上
端に係合して、このばねを圧縮状態に保っている。

上記ホック１３は第１の磁性スイッチ４を励磁させるこ
とにより、その先端が管内より引き上げられて、第１の
圧縮ばねを圧縮から解放する。

上記第１の圧縮ばね９の上には、押され板１０が外側管
内を摺動自在に挿入され、更に、この押さえ板の上に信
号器収容管２としての内側管１７が収容されている。

内側管も底部に第２の圧縮ばね１９が圧縮された状態で
収容されており、この上に固定片２６が内側管内を摺動
自在に載置されて収容されている。

この固定片に設けた溝に信号器３の底部の突起状端子２
７が係合係止されて、信号器が内側管内に収容されてい
る。

この固定片は電気端子を兼ね、後述する板状電極２０か
ら供給される電流を上記突起状端子を経て、信号器内の
電熱線、発光線等に供給して、所定の信号を生じさせる
。

外側管の上端には管内を向くように入力端子１６が突設
され、図示しない電源により導線３１により通電されて
いると共に、同様に上端には先端が管内を向くように金
属材料からなるホック８が設けられていて、後述するよ
うに、内側管が弾き出されたときに、この内側管２０の
下端に形成されたフランジ電極２１を係止すると共に、
これを上記入力端子１６に接触させ、かくして、板状電
極に通電する。

内側管が弾き出されて、板状電極が上記ホック８に係止
されているときに、上記ホック８を第２の磁性スイッチ
５を励磁させることによって外側管の外方に向かって曲
げると、板状電極の係止が解除される。

また、内側管１７には上記圧縮ばね１９を圧縮状態に保
つために、適宜位置に対向して管壁に通孔３０が穿設さ
れており、この通孔にばね２４で管外に突出するように
付勢した止めピン２３が挿入されている。

この止めピンは、内側管が外側管に収容されている間は
、外側管内壁に設けた溝１５内を摺動し得るように保持
されつつ、上記溝底面に押圧されているので、その先端
は内側管内に突出されて、第２の圧縮ばね１９に掛って
、これを係止している。

しかし、内側管が外側管から弾き出されると、ばね２４
により止めピンは管壁から離脱して、第２の圧縮ばねを
その圧縮から解放するので、内側管を外側管より弾き出
させる。

内側管１７の内壁にも対向して二つの溝３２が刻設され
ており、この溝にはそれぞれ長い板状電極２０が沿わさ
れて収容されている。

電極の上端は管内を向くように曲げられて形成されてお
り、下部は管外を向くように曲げられて形成され、内側
管下端のフランジ電極２１に接して穿設された管軸方向
に所定長さに延びる孔２２に嵌め込まれている。

このフランジ電極２１は内側管が弾き出されたときに、
前記したように、外側管の上端のホック８に係止される
と共に、前記入力端子１６と接触し、入力される。

前記したように、ホック８は第２の磁性スイッチ５が励
磁されたときに管外方に曲げられる。

従って、内側管が弾き出されて、板状電極２０がこのホ
ックに係止されているときに、上記のように、第２の磁
性スイッチが励磁されると、板状電極は第２の圧縮ばね
により、固定片と共に更に内側管内を上方に駆動される
。

但し、その距離は前記方形孔の軸方向長さに制限される
。

このため、板状電極は相当部分が内側管より露出し、前
記固定片を容易に板状電極の係止から解放させ、かくし
て、固定片と共に信号器を内側管から脱離させる。

以下に上記の非常用信号器の作動について説明する。

図示シないスイッチにより第１の磁性スイッチ４を励磁
させ、引き金７を引くと、外側管６内の第１の圧縮ばね
９が解放されて、第２図に示すように、内側管１７内に
圧縮ばね２４により押し込まれていた止めピン２３が管
外に弾かれ、かくして、第２の圧縮ばね１９により信号
器３が内側管から弾き出される。

この際、内側管１７は底部のフランジ電極２１が外側管
上端のホック８により係止されると共に、外側管の入力
端子１６に接触し、一方、内側管内に収容された板状電
極２０もフランジ電極２１に接触し、かくして、単なる
スイッチ操作によって直ちに信号器を作動させることが
できる。

更に、第２のスイッチにより磁性スイッチ５を励磁させ
ると、フック８が管外力に曲げられて板状電極２０を解
放し、電極は前記方形孔に沿って移動して、固定片とこ
れに結合された信号器を内側管から脱離させるので、信
号器は地面上に落下する。

このように、必要に応じて、信号器を管から脱離させて
、信号を生じさせることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による非常用信号器の外観を示す斜視図
、第２図は使用状態を示す斜視図、第３図は分解斜視図
である。 ３・・・・・・信号器、６・・・・・・外側管、９・・
・・・・第１の圧縮ばね、１６・・・・・・入力端子、
１７・・・・・・内側管、１９・・・・・・第２の圧縮
ばね、２０・・・・・・板状電極。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 外側管６と、 この外側管内の底部に圧縮して装着され、スイッチ操作
   により圧縮から解放される第１の圧縮ばね９と、 外側管内に上記圧縮ばねの上に載置され、この圧縮ばね
   が圧縮から解放されたとき、上方に弾き出されて、その
   下端が外側管の上端に係止される内側管１７と、 この内側管内の底部に圧縮して装着され、内側管が上方
   に弾き出されたとき、圧縮から解放される第２の圧縮ば
   ね１９と、 内側管内に上記第２の圧縮ばねの上に載置され、内側管
   が外側管から弾き出されたとき、上方に弾き出される信
   号器３と、 上記内側管の内壁上に管軸に沿って設けられ、内側管が
   上方に弾き出されたとき、前記外側管の上端に係止され
   て、ここに取付けられた入力端子１６に接触される板状
   電極２０とからなり、上記スイッチ操作により第１の圧
   縮ばねを圧縮から解放することにより、信号器を内側管
   から弾き出すと共に、板状電極の上端で信号器を係止し
   つつ、入力端子から板状電極を経て信号器に通電して、
   信号器を作動させるようにしたことを特徴とする非常用
   信号器。