JPS6037529Y2 - プラグイン形光コネクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光通信システムにおける光フアイバケーブル相
互、又は光フアイバケーブルと他の光デバイスとを光学
的に接続し、かつ安定に接続状態を維持し、簡易脱着可
能ならしめる機構を有するプラグイン形光コネクタに関
するものである。

従来、局内において設置された伝送機器用架に装着され
た架内配線コードと送受信用回路パネルにおける光信号
の接続は、架の外周において光コードにより接続される
ことがあった。

この場合には、架内のコネクタ用プラグの固定位置と、
パネルに設置された光信号入出力用コネクタプラグの位
置は高精度の位置合わせが不可能なため、両端に光コネ
クタ端末を取り付けた光コードで接続する方法を採用し
ている。

この方法は架内でパネル挿入用レールの精度と架内配線
用光コードのコネクタプラグの設置位置の加工精度が光
フアイバ相互、又は光デバイスと光ファイバを低損失に
接続できるほど十分でないためである。

この方法では架の外周において光コードを接続するので
、狭い局内において作業することが困難であった。

また光出力が架外に放射されるので、衛生上好しくない
。

また光コードに不用意な外力が加わった場合、光ファイ
バの損失増大や損傷の恐れがある等の欠点があった。

本考案は光導波路を内蔵する端末部とこれを同心円状に
覆う円筒管とレセプタクルより形成されたプラグ部（な
おこのプラグ部は架内固定枠に可動状態に半固定されて
いる）と前記端末部を嵌合させ得る外側円筒管及び整列
用スリーブを内蔵する内側円筒管からなるアダプタ受は
部で構成させたことにより、前記の欠点を除去し、容易
にかつ確実に、パネルに固定された光デバイス用先導波
路と架内に配線された光ファイバを同一平面内で接続せ
しめるプラグイン形光コネクタを提供するものである。

以下図面により本考案を詳細に説明する。

第１図は従来の光接続法の一具体例を示し、第２図及び
第３図は本考案の実施例を示腰第３図はその詳細を示す
。

第１図において、局内に設置された伝送機器用架１に配
線された架内コード２の端末コネクタ３と架内に電子回
路及び光デバイス４を内蔵したパネル５に設置されたコ
ネクタアダプタ６を接続する場合、光コネクタ用プラグ
７．８を取り付けた光コード９を用いて光接続を行う。

このとき接続操作が２回以上必要であり、光コードが架
の外側に露出することになり、不用意な外力がコードに
加わる可能性が大きい。

またコードを取りはずした状態では、光デバイスの出力
がコネクタアダプタ６から放射されているので、接続作
業時に肉眼に光が照射される恐れも生じる。

この方法による光信号の接続は、以上のような欠点があ
る。

第２図において、局舎内等に設置された伝送機器を収容
した架１０内に、配線されたコード１１とその先端には
光コネクタ用プラグ１２が架内枠に設置されている。

また電子回路や光デバイス１３を内蔵した送受信用パネ
ル１４が架内レールの案内機構を介して挿入されるとき
、光デバイス１３と架内コード１１の光接続は、パネル
１４の挿入と同時に、プラグ１２とコネクタアダプタ１
５を接続することにより行われる。

なお電気信号及び給電線も同時に接続されるのが通常で
ある。

このような方法は光信号の接続を最も簡単な操作で行う
ことができる利点がある。

第３図は、第２図の光接続の動作を詳細に説明するため
の図である。

第３図において、プラグ部のレセプタクル１６は架内固
定枠１７に設置され、アダプタの挿入方向に対して直角
な方向に可動状態で半固定され、外側円筒管１８内には
さらに中間円筒管１９が内蔵され、さらにこの中に光フ
ァイバ２０を内蔵・固定した端末部材２１が設置されて
おり、端末部材２１はばね２２を介して中間円筒管へ、
また中間円筒管はばね２３で外側円筒管１８へ、それぞ
れ可動状態に半固定されている。

また架内配線用光コード２４はレセプタクル１６を有す
る外側円筒管１８に可動状態に固定されている。

このようにプラグイン形コネクタ用プラグ受は部は構成
されている。

プラグイン形光コネクタアダプタ部は送受信回路を内蔵
しているパネルの枠２５にアダプタ部のレセプタクル２
６が固定され、かつレセプタクル２６、外側円筒管２７
、中間円筒管２８及び前記端末部材２１を配列するため
のスリーブ２９を内蔵する内側円筒管３０より構成され
ている。

パネルを架内に挿入するとき、光信号の接続は第３図に
示すアダプタをプラグ受は部に挿入することになる。

このときアダプタの外側円筒管２７とプラグの外側円筒
管１８とが案内機構となり、相互の位置ずれは表面に垂
直な面内で移動するプラグ部のレセプタクル３１が架内
枠３２の面内で移動腰位置ずれを吸収して、安定にプラ
グ２１を整列スリーブ２９内に案内する。

このスリーブ内でパネルに設置された光デバイスの出力
を案内するプラグと嵌合・締結して、光接続が完了する
。

なお光デバイスが光検波器のときは、光信号の流れが逆
で、締結動作は全く同一である。

またこのような案内締結機構を利用して、同一平面内に
設置された複数のアダプタと架内の枠に独立に又は一括
して、可動状態に半固定された複数のプラグとを同時に
接続することも可能である。

以上説明したように、本考案のプラグイン形光コネクタ
は、パネルに設置されたアダプタと架内枠に設置された
プラグの相対位置決めを、高精度の加工技術を必要とす
ることなく、かつ接続操作も簡単にできる。

なお光デバイスはパネルを挿着しないときには給電され
ず、光出力が放射される恐れもない。

さらに光コードも架内に収容されており、外力による光
ファイバの損失増大や損傷の恐れもなく、極めて多くの
利点を有する光接続法で提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の光接続法の一具体例を示す図、第２図は
本考案の一実施例図、第３図は接続機構の詳細図である
。 １・・・・・・伝送機器用枠、２・・・・・・架内コー
ド、３・・・・・・架内コード２の端末コネクタ、４・
・・・・・電子回路及び光デバイス、５・・・・・・パ
ネル、６・・・・・・コネクタアダプタ、７，８・・・
・・・光コネクタ用プラグ、９・・・・・・光コード、
１０・・・・・・伝送機器を収容した架、１１・・・・
・・架内コード、１２・・開光コネクタ用プラグ、１３
・・・・・・光デバイス、１４・・・・・・送受信用パ
ネル、１５・・・・・・コネクタアダプタ、１６・・・
・・・プラグ部のレセプタクル、１７・・・・・・架内
固定枠、１８・・・・・・プラグの外側円筒管、１９・
・・・・・中間円筒管、２０・・・・・・光ファイバ、
２１・・曲端末部材、２２，２３・・・・・・ばね、２
４・・・・・・架内配線用光コード、２５・・・・・・
パネルの枠、２６・・・・・・アダプタ部のレセプタク
ル、２７・・・・・・アダプタの外側円筒管、２８・・
・・・・中間円筒管、２９・・・・・・スリーブ、３０
・曲・内側円ｉｔ、３１・・・・・・プラグ部のレセプ
タクル、３２・・・・・・架内枠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 光ファイバを固定せしめた端末部材と、これを同心円状
   に覆う外側円筒管及び中間円筒管と、それらの円筒管の
   間及び中間円筒管と前記端末部材の間に介在してそれぞ
   れを軸方向可動可能状態位置に半固定とするコイル状ば
   ねと、前記外側円筒管を含み軸方向と直角方向に可動状
   態で半固定されたプラグ部のレセプタクルとからなる光
   コネクタ用プラグ、 前記端末部材を嵌合し得る整列用のスリーブを内蔵した
   内側円筒管と、これを同心円状に覆い前記光コネクタ用
   プラグの外側円筒管及び中間円筒管とにそれぞれ嵌合し
   案内するアダプタの外側円筒管及び中間円筒管とからな
   る光コネクタ用アダプタ、 とにより構成されることを特徴とするプラグイン形光コ
   ネクタ。