JPS6037528Y2 - プラグイン形光コネクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光通信システムにおける光ケーブル相互、又は
光フアイバケーブルと他の光デバイスとを光学的に接続
し、かつ安定に接続状態を維持し、簡易に脱着可能なら
しめる機構を有するプラグイン形光コネクタに関するも
のでアル。

従来、局舎内において設置された伝送機器用架に装着さ
れた架内配線コードと送受信用回路パネルにおける光信
号の接続は、架の外側において光コードにより接続され
ることがあった。

この場合には、架内のコネクタ用プラグの固定位置と、
パネルに設置された光信号入出力用コネクタプラグの位
置は高精度の位置合わせが不可能のため、両端に光コネ
クタ端末部材を取り付けた光コードで接続する方法を採
用している。

この方法は架内でのパネル挿入用レールの精度と架内配
線用光コードのコネクタプラグの設置位置の加工精度が
光フアイバ相互、又は光デバイスと光ファイバを低損失
に接続できるほど十分でないためである。

この方法では架の外側において光コードを接続するので
、狭い局面の伝送架周辺において作業することが困難で
あった。

また光出力が架の外に放射されるので、衛生上、好まし
くない。

更に光コードに不用意な外力が加わった場合、光ファイ
バの損失増大や損傷の恐れがある等の欠点があった。

本考案は光導波路を内蔵する端末部とこれを同心円状に
覆う円筒管とアダプタ側に装着されたノックピンと嵌合
し得る穴を設けたレセプタクルとにより形成され、かつ
架内固定枠に可動状態に半固定されているプラグ受は部
、及び前記円筒管を嵌合させ得る外側円筒管及び整列用
スリーブを内蔵する内側円筒管と前記レセプタクルの穴
と嵌合し得るノックピンとからなるアダプタ受は部で構
成させたことにより、前記の欠点を除去し、容易にかつ
確実に、光デバイスの光導波路と光ファイバとを同一平
面内で接続せしめるプラグイン形光コネクタを提供する
ものである。

以下、図面により本考案を詳細に説明する。

第１図は従来の光接続法の一具体例を示し、第２図及び
第３図は本考案の実施例を示し、第３図はその詳細を示
す。

第１図において、局内に設置された伝送機器用架１に配
線された架内コード２の端末コネクタ３と、架内に電子
回路及び光デバイス４を内蔵したパネル５に設置された
コネクタアダプタ６を接続する場合、光コネクタ用プラ
グ７．８を取り付けた光コード９を用いて光接続を行う
。

このとき接続操作が２回以上必要であり、光コードが架
の外側に露出することになり、不用意な外力がコードに
加わる可能性が大きい。

またコードを取りはずした状態では、光デバイスの出力
がコネクタアダプタ６から放射されているので、接続作
業時に肉眼に光が照射される恐れも生じる。

この方法による光信号の接続は、以上のような欠点があ
る。

第２図において、局舎内等に設置された伝送機器を収容
した架１０内に、配線されたコード１１とその先端には
光コネクタ用プラグ１２が架内枠に設置されている。

また電子回路や光デバイス１３を内蔵した送受信用パネ
ル１４が架内レールの案内機構を介して挿入されるとき
、光デバイス１３と架内コード１１の光接続はノックピ
ン１５によりパネル１４の挿入と同時に行われる。

このとき、コネクタアダプタ１６とプラグ１２の受は部
との位置ずれはプラグ１２の受は部が枠内枠に対して可
動し得る構造となっている。

第３図は第２図の光接続の構造の詳細を説明するための
図であり、架内に設置された架内固定枠１７、この枠に
対して可動し得るプラグ部のレセプタクル１８とこのレ
セプタクル１８にはアダフタ側のノックピン１９を嵌合
し得る穴２ｏを設け、レセプタクル１８にはプラグの外
側円筒管２１が固定され、この円筒管内には光ファイバ
を固定した端末部材２２を内蔵した中間円筒管２３が弾
性体２４を介して半固定され、この中間円筒管２３の片
端には架内配線用光コード２５が固定されている構造の
プラグイン形コネクタのプラグ受は部、及び光デバイス
２６等を有するパネルの外枠２７に、光デバイス２６の
先導波路とプラグ側の光フアイバ端株部材２２を接続す
るための整列用スリーブ２８を内蔵したアダプタの内側
円筒管２９と、これを覆うアダプタの外側円筒管３゜と
、ノックピン１９が固定された構造のプラグイン形コネ
クタのアダプタ部により構成されている。

次にこの接続動作の詳細を説明する。

パネル盤を架に挿入するとき、パネルは架内レールを案
内機構として挿入される。

このときコネクタアダプタ１６とプラグ１２の受は部と
の位置ずれは、プラグ１２の受は部が架内枠に対して可
動し得る構造であるから、まず最初にアダプタ部のノッ
クピン１９がプラグ受は部の穴２０に嵌合するとき、そ
の位置ずれを概略補正するプラグ側の中間円筒管２３の
外壁とアダプタの外側円筒管３ｏの内壁が嵌合し、正確
な位置決めを行う。

その後、アダフタ側の光フアイバ端末部材２２がアダプ
タ側の整列用スリーブ２８に挿入され、光接続が完了す
る。

このように、案内、締結機構が２重になっているので、
プラグとアダプタの相対位置が初期において多少のずれ
を有していても、光デバイスの先導波路と光ファイバな
いしは光フアイバ相互の接続を高精度で行うことができ
る。

なお、このような案内、締結機構を利用して、同一平面
内に設置された複数のアダプタと架内の枠に独立又は一
括して可動状態に半固定された複数のプラグとを、同時
に接続することも可能である。

以上説明したように、本発明のプラグイン形光コネクタ
は、パネルに設置されたアダプタと架内枠に設置された
プラグの相対位置決めを、高精度の加工技術を必要とす
ることなく、かつ接続操作も簡単にてきる。

なお光デバイスはパネルを挿着しないときには給電され
ず、光出力が放射される恐れもない。

更に光コードも架内に収容されており、外力による光フ
ァイバの損失増加や損傷の恐れもなく、極めて多くの利
点を有する光接続法を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の光接続法の一具体例を示す図、第２図は
本考案の一実施例図、第３図は接続機構５の詳細図であ
る。 １・・・・・・伝送機器用枠、２・・・・・・架内コー
ド、３・・・・・・架内コード２の端末コネクタ、４・
・・・・・電子回路及び光デバイス、５・曲・パネル、
６・・・・・・コネクタアダプタ、７．訃・・・・・光
コネクタ用プラグ、９・・・・・・光コード、１０・・
・・・・伝送機器を収容した架、１１・・・・・・架内
コード、１２・・・・・・光コネクタ用プラグ、１３・
・・・・・光デバイス、１４・・・・・・送受信用パネ
ル、１５・・・・・・ノックピン、１６・・・・・・コ
ネクタアダプタ、１７・・・・・・架内固定枠、１８・
・・・・・プラグ部のレセプタクル、１９・・・・・・
ノックビン、２０・・・・・・レセプタクル１８の穴、
２１・・・・・・プラグの外側円筒管、２２・・・・・
・端末部材、２３・・・・・・中間円筒管、２４・・・
・・・弾性体、２５・・・・・・架内配線用光コード、
２６・・・光デバイス、２７・・・・・・パネルの外枠
、２８・・・・・・整列用スリーブ、２９・・・・・・
アダプタの内側円筒管、３０・・・・・・アダプタの外
側円筒管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光ファイバを固定せしめた端末部材とこれを同心円状に
   覆う１個又は複数個の案内用の円筒管を有し、その最外
   円筒管と中間円筒管の間に設けた弾性体を介して前記端
   末部材を半固定せしめ、最外円筒管の外側に設けたレセ
   プタクルを架内固定枠に可動状態に半固定せしめ、前記
   レセプタクルにはアダプタ部のノックピンと嵌合し得る
   穴を設けた構造のプラグ部と、前記端末部材を嵌合し得
   る整列用スリーブを内蔵した円筒管とこれを同心円状に
   覆い前記プラグ部の案内用円筒管と嵌合する１個又は複
   数個の外側円筒管と７ツクピンより構成されたアダプタ
   部とから威ることを特徴とするプラグイン形光コネクタ
   。