JPS6036812Y2 - 連動型換気扇 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はガス器具の使用に連動して動作する換気扇に
関するものである。

従来ガス器具の使用に換気扇を連動させて室内の換気を
行なわせるものがあったが、これら両者の連動スイッチ
が働いても換気扇の本体スイッチを入れ忘れていたり、
あるいはガス器具のパイロットバーナーだけの点火状態
では換気が行なわれないという欠点があった。

この考案は上記従来の欠点を除去するようにしたもので
、以下この考案の換気扇の一実施例について説明する。

すなわち第１図において１は商用電源、２は換気扇、３
はこの換気扇２に設けた本体スイッチ４、手動、自動用
の切換スイッチ５および電源側トランスリレー６の常開
接点７を介して上記電源１に直列に接続された換気扇側
の負荷電流検出用トランス、８はこのトランス３の２次
側スイッチング回路で、トランジスター９のベースおよ
びベース制限用抵抗１０、整流用ダイオード１１および
上記トランジスター９の逆電圧印加用ダイオード１２が
接続されている。

そして上記トランジスター９のコレクターは整流用ダイ
オード１３、抵抗１４を介して電源回路の一端に、また
抵抗１５．１６およびこの抵抗１６に並列に接続された
コンデンサー１７を介して電源回路のもう一方の一端に
接続されている。

１８はサイリスター１９と上記切換スイッチ５の自動側
に接続されたブザーＢとから成る電源に並列な警報回路
で、上記サイリスター１９のゲートは上記抵抗１５．１
６の間に接続されている。

２０は上記電源側トランスリレー６により特に低圧配線
され、その先端に接続され当該ガス器具の使用時におけ
るガス圧に対応して閉成動作する圧力スイッチである。

２１はＯＮ状態とＯＦＦ状態とを一定時間間隔で繰り返
す換気扇２の間欠運転用タイマーでその電源端子２２は
上記手動・自動切換スイッチ５と連動動作する電源スィ
ッチ２３およびトランスリレー６の常閉接点２４を介し
て電源１に接続され、かつそのタイマー接点２５はトラ
ンスリレー６の常閉接点２４と切換スイッチ５の自動側
との間に接続されている。

また第２図は上記トランス３の特性の説明図であり、図
のように１次負荷電流の小さなところでそのトランスコ
アを磁気飽和させ、これにより制御用２次電圧の変化が
少なくなるようにしたものである。

上記構成において上記の切換スイッチ５を自動側に転移
させるとトランスリレー６へは連動電源スィッチ２３を
通じて電源電圧が印加されるので、この状態でガス器具
等を使用するとその圧力スイッチ２０の接点が閉成され
、同時に換気扇３へ電源電圧が印加されるから換気扇３
は運転を開始する。

この時検出トランス３の１次側には負荷電流が流れるか
ら、その２次側には第２図に示すような電圧が生じる。

これによってトランジスター９のベースにはベース制限
用抵抗１０、整流用ダイオード１１を通じ電圧が印加さ
れるので、このトランジスター９は導通状態となり、コ
レクター電位はトランジスター９の内部抵抗を無視すれ
ばエミッタ電位零と同電位となるからサイリスター１９
のゲートには電流が流れず、したがってこのサイリスタ
ー１９はＯＦＦ状態となり、この状態では上記ブザーＢ
が鳴ることはない。

しかし上記換気扇２の本体スイッチ４がたまたまＯＦＦ
状態となっていたり、あるいはその駆動モータが断線し
ていたりすると上記トランス３の１次側には負荷電流が
流れず、２次側には電圧が生じないから上記トランジス
ター９のベース電位は零となって不導通状態となる。

したがってサイリスター１９のゲートには整流用ダイオ
ード１３、抵抗１４，１５，１６、コンデンサ１７によ
り分圧された電位が印加され、ゲート電流が流れるから
この状態ではサイリスター１９はＯＮ状態となり上記ブ
ザーＢが駆動され警報を発し換気扇２の停止を報知する
。

一方これに対してガス器具等の不使用時にはもちろんそ
の圧力スイッチ２０の接点が閉成されないので、トラン
スリレー６の常閉接点２４を通じてタイマー２１に通電
され、換気扇２はスイッチ２３、トランスリレー６の常
閉接点２４、タイマー接点２５、切換スイッチ５を介し
て電流が流れ、これにより上記換気扇２は予め設定され
たＯＮ、 ＯＦＦ状態を所定時間間隔で繰り返し運転を
始める。

この間欠運転時に上記同様の故障が生じた場合において
、もちろんブザーＢが鳴ることになる。

さらに上記切換スイッチ５を手動側に転移させた時は上
記ガス器具の圧力スイッチ２０の０ＮＸＯＦＦすなわち
器具の使用・不使用状態にかかわらず換気扇２の運転に
より換気ができることもちろんである。

この考案の換気扇は以上のように構成しているのでガス
器具等の使用状態で換気扇が停止した非常の場合には上
記ブザーにより警報を発するばかりでなく、この換気扇
の負荷電流回路には換気扇の種類（負荷電流の大小）に
かかわらず常に安定した２次制御電圧を当該ブザーのス
イッチング回路に供給できる検出トランスを設けている
ので、警報回路としての汎用性に富みしかも換気扇駆動
電動機の運転に対する悪影響もなく、さらに、この考案
によれば、圧力スイッチの電源側に選択的に接続される
タイマーを設けたので、圧力スイッチが開放された当該
器具の不使用時、特にパイロットバーナーだけの点火状
態時においても換気扇を間欠運転させることができ、排
気ガスの換気を万全なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の換気扇の一実施例を示す回路図、第
２図は換気扇の負荷電流検出トランスの特性図を示す。 なお図中２は換気扇、３は負荷電流検出トランス、８は
このトランスの２次側スイッチング回路、１８はブザー
Ｂを有する警報回路、２０は圧力スイッチ、２１は換気
扇２の間欠運転用タイマーを示すものとする。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被使用器具のガス圧で閉成する圧力スイッチの作動に連
   動して付勢される換気扇の付勢回路に、この換気扇と直
   列に負荷電流検出トランスおよびこれらと並列な警報回
   路とを設けてこの警報回路のブザーを上記トランスの２
   次側スイッチング回路で制御すると共に、上記圧力スイ
   ッチが開放された当該器具の不使用時には、この圧力ス
   イッチの電源側に選択的に接続されるタイマーを設けて
   このタイマーにより換気扇を間欠運転させるようにした
   ことを特徴とする連動型換気扇。