JPS6036799Y2 - ベ−ン形真空ポンプ - Google Patents
ベ−ン形真空ポンプInfo
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- JPS6036799Y2 JPS6036799Y2 JP1977107632U JP10763277U JPS6036799Y2 JP S6036799 Y2 JPS6036799 Y2 JP S6036799Y2 JP 1977107632 U JP1977107632 U JP 1977107632U JP 10763277 U JP10763277 U JP 10763277U JP S6036799 Y2 JPS6036799 Y2 JP S6036799Y2
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- Japan
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- vane
- rotor
- perforation
- vacuum pump
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、自動車等に使用するベーン形真空ポンプに関
する。
する。
従来、ベーン形真空ポンプは、固定されたリング状のカ
ムと、そのカムリングの径方向内方に軸支したロータと
、そのロータにおいて径方向へ摺動運動するベーンを挿
嵌することによって構威し、その作用は、ベーンが径方
向へ往復運動することによって、押しのけ室の膨張行程
と圧縮行程を繰り返し、その膨張行程はベーン自体の回
転遠心力によってベーンが径方向外方へ摺動して、その
ベーンにおけるチップがカム上を周方向に摺動してゆき
、その圧縮行程においては、カムによってベーンが機械
的に径方向内方へ押し込まれてゆくことによって、その
ポンプ作用を行なっていた。
ムと、そのカムリングの径方向内方に軸支したロータと
、そのロータにおいて径方向へ摺動運動するベーンを挿
嵌することによって構威し、その作用は、ベーンが径方
向へ往復運動することによって、押しのけ室の膨張行程
と圧縮行程を繰り返し、その膨張行程はベーン自体の回
転遠心力によってベーンが径方向外方へ摺動して、その
ベーンにおけるチップがカム上を周方向に摺動してゆき
、その圧縮行程においては、カムによってベーンが機械
的に径方向内方へ押し込まれてゆくことによって、その
ポンプ作用を行なっていた。
しか腰上記における従来の構成には、下記のような問題
点が存在する。
点が存在する。
これら従来の方式は、冬期あるいは寒冷地等における低
温作動時において問題が生ずる。
温作動時において問題が生ずる。
それは、そのような低温作動時においては、ベーン溝に
存在する潤滑油が高粘度となっており、この高粘度によ
る粘性抵抗力がベーンに生じている遠心力を相殺し、ベ
ーンのカム面への押圧力を不完全なものとしていた。
存在する潤滑油が高粘度となっており、この高粘度によ
る粘性抵抗力がベーンに生じている遠心力を相殺し、ベ
ーンのカム面への押圧力を不完全なものとしていた。
すなわち、ベーンが遠心力の自刃によって径方向外方へ
摺動してゆこうとする際の作用が、該粘性抵抗力によっ
て阻害され、その阻害によってベーン形真空ポンプのポ
ンプ作用が不完全となっていた。
摺動してゆこうとする際の作用が、該粘性抵抗力によっ
て阻害され、その阻害によってベーン形真空ポンプのポ
ンプ作用が不完全となっていた。
特に、このようなベーン形真空ポンプを自動車のブレー
キ用の真空ポンプとして使用する場合は、寒冷地等にお
ける保安部品として重要な問題となるものである。
キ用の真空ポンプとして使用する場合は、寒冷地等にお
ける保安部品として重要な問題となるものである。
本考案の目的は上述のような低温時におけるベーンが積
極的にカム面へ押圧され、有効に真空ポンプ作用を行な
うベーン形真空ポンプを提供することにある。
極的にカム面へ押圧され、有効に真空ポンプ作用を行な
うベーン形真空ポンプを提供することにある。
本考案の構成は下記のとおりである。
ロータの周方向へ等分割した各位置の径方向へ、それぞ
れベーン溝を削設し、 前記それぞれのベーン溝には、径方向への摺動運動を可
能にベーンが捕修し、 前記ベーンの前記摺動運動は、カム面によって案内され
、 前記ロータおよび前記ベーンにおける軸方向両側面は、
それぞれ側壁によってシールされ、前記ロータ、前記ベ
ーン、前記カム面および前記側壁によって形成される押
しのけ室は、前記ロータを回転させることによって、そ
の1回転ごとに膨張行程および圧縮行程を行ない、 前記押しのけ室は、前記膨張行程において吸入ポートか
ら空気を吸入し、前記圧縮行程において該吸入した空気
を吐出ポートに排出する、上記構成において、 前記側壁には穿孔を削設し、 前記穿孔の穿設位置は、前記ロータにおけるボスに対設
する位置となっており、 前記ボスの部分には、前記ロータの回転によってその1
回転ごとに一回ずつ前記穿孔へ間欠的に開口する切り欠
きを設け、 前記切り欠きは、前記ベーン溝の底部に連通し、 前記穿孔が前記切り欠きに開口する周方向上の位置は、
該切り欠きが連通しているベーン溝のベーンが前記膨張
行程の作動を行なっている間の位置となっており、 前記穿孔へは、常時圧力油が供給されている構造となっ
ている。
れベーン溝を削設し、 前記それぞれのベーン溝には、径方向への摺動運動を可
能にベーンが捕修し、 前記ベーンの前記摺動運動は、カム面によって案内され
、 前記ロータおよび前記ベーンにおける軸方向両側面は、
それぞれ側壁によってシールされ、前記ロータ、前記ベ
ーン、前記カム面および前記側壁によって形成される押
しのけ室は、前記ロータを回転させることによって、そ
の1回転ごとに膨張行程および圧縮行程を行ない、 前記押しのけ室は、前記膨張行程において吸入ポートか
ら空気を吸入し、前記圧縮行程において該吸入した空気
を吐出ポートに排出する、上記構成において、 前記側壁には穿孔を削設し、 前記穿孔の穿設位置は、前記ロータにおけるボスに対設
する位置となっており、 前記ボスの部分には、前記ロータの回転によってその1
回転ごとに一回ずつ前記穿孔へ間欠的に開口する切り欠
きを設け、 前記切り欠きは、前記ベーン溝の底部に連通し、 前記穿孔が前記切り欠きに開口する周方向上の位置は、
該切り欠きが連通しているベーン溝のベーンが前記膨張
行程の作動を行なっている間の位置となっており、 前記穿孔へは、常時圧力油が供給されている構造となっ
ている。
上記本考案の構成における作用は下記のとおりである。
本ベーン形真空ポンプは、ロータを回転させることによ
って、その1回転ごとに膨張行程および圧縮行程を行な
い、その膨張行程において押しのけ室は吸入ポートから
空気を吸入し、その圧縮行程において押しのけ室は該吸
入した空気を吐出ポートに排出する。
って、その1回転ごとに膨張行程および圧縮行程を行な
い、その膨張行程において押しのけ室は吸入ポートから
空気を吸入し、その圧縮行程において押しのけ室は該吸
入した空気を吐出ポートに排出する。
このような作動において、ベーン形真空ポンプが真空ポ
ンプ作用を行なうためには、少なくとも膨張行程にある
押しのけ室と圧縮行程にある押しのけ室が分離されてい
るように押しのけ室が形成されている必要があり、その
押しのけ室が形成しているためには、そのベーンがカム
面に接している必要がある。
ンプ作用を行なうためには、少なくとも膨張行程にある
押しのけ室と圧縮行程にある押しのけ室が分離されてい
るように押しのけ室が形成されている必要があり、その
押しのけ室が形成しているためには、そのベーンがカム
面に接している必要がある。
この場合、従来におけるベーン形真空ポンプのように、
ベーンの膨張行程においてベーンの径方向に持ち上がっ
てゆく作用が、ベーンに生じている遠心力のみによって
いる場合は、その遠心力がベーンとベーン溝との間にお
ける潤滑油の粘性抵抗力より小さいとき、ベーンがカム
面へ接する状態まで持ち上がってゆくことがです、その
ような状態は、潤滑油の粘性抵抗が大きくなる低温作動
時において問題となる。
ベーンの膨張行程においてベーンの径方向に持ち上がっ
てゆく作用が、ベーンに生じている遠心力のみによって
いる場合は、その遠心力がベーンとベーン溝との間にお
ける潤滑油の粘性抵抗力より小さいとき、ベーンがカム
面へ接する状態まで持ち上がってゆくことがです、その
ような状態は、潤滑油の粘性抵抗が大きくなる低温作動
時において問題となる。
このような低温作動時において、本ベーン形真空ポンプ
は、下記のように有効に作動する。
は、下記のように有効に作動する。
ロータが回転することによって、ベーンが膨張行程にを
行なう位置にあるとき、切り欠きが穿孔に連通し、その
結果、穿孔に圧送されている圧油が瞬間的に切り欠きか
らベーン溝の底部へ噴出し、その噴出した圧力は、その
ベーン溝に捕修しているベーンをその背部から径方向外
方へ押し上げる。
行なう位置にあるとき、切り欠きが穿孔に連通し、その
結果、穿孔に圧送されている圧油が瞬間的に切り欠きか
らベーン溝の底部へ噴出し、その噴出した圧力は、その
ベーン溝に捕修しているベーンをその背部から径方向外
方へ押し上げる。
この場合、その切り欠きはロータと共に回転しているか
ら、その切り欠きが穿孔に連通ずる時間は瞬間的である
。
ら、その切り欠きが穿孔に連通ずる時間は瞬間的である
。
したがって、穿孔から噴出した圧油がそのベーンを押し
上げるのも瞬間的である。
上げるのも瞬間的である。
しかし、その瞬間的な押し上げは、ベーンに径方向への
慣性力を与え、その慣性力は、ベーンに生じている遠心
力と共にそのベーンをカム面に押圧することにより、そ
の後、そのベーンはカム面にに案内されながら、その膨
張行程から圧縮行程に入り、その真空ポンプ作用の1行
程を終了する。
慣性力を与え、その慣性力は、ベーンに生じている遠心
力と共にそのベーンをカム面に押圧することにより、そ
の後、そのベーンはカム面にに案内されながら、その膨
張行程から圧縮行程に入り、その真空ポンプ作用の1行
程を終了する。
また、上記作用において上記のように穿孔から間欠的に
噴出した圧油は、従来使用されている潤滑油と同じ作用
によって、各摺動部分の潤滑に消費されてゆく。
噴出した圧油は、従来使用されている潤滑油と同じ作用
によって、各摺動部分の潤滑に消費されてゆく。
すなわち、ベーン溝の底部に噴出した圧油は、ベーンが
その径方向へ押し上がってゆく作用とその圧油に生じて
いる遠心力によって、そのベーンとベーン溝との間の両
側隙間(片側隙間の寸法0.02〜0.10mm)から
、その隙間を潤滑しながら押しのけ室へ出てゆき、且つ
ベーン溝の底部から軸方向両側へ押し出された圧油は、
側壁とベーンの軸方向側面との隙間あるいはロータと側
板との隙間(隙間の寸法0.02〜O,lOwn )か
ら、その内部圧力と圧油に生じている遠心力によって、
押しのけ室に出てゆき、それら押しのけ室へ排出した潤
滑油となっている圧油は、その押しのけ室が圧縮行程と
なって吐出ポートに開口したとき、その圧縮された空気
と共に吐出ポートから大気に噴出してゆく。
その径方向へ押し上がってゆく作用とその圧油に生じて
いる遠心力によって、そのベーンとベーン溝との間の両
側隙間(片側隙間の寸法0.02〜0.10mm)から
、その隙間を潤滑しながら押しのけ室へ出てゆき、且つ
ベーン溝の底部から軸方向両側へ押し出された圧油は、
側壁とベーンの軸方向側面との隙間あるいはロータと側
板との隙間(隙間の寸法0.02〜O,lOwn )か
ら、その内部圧力と圧油に生じている遠心力によって、
押しのけ室に出てゆき、それら押しのけ室へ排出した潤
滑油となっている圧油は、その押しのけ室が圧縮行程と
なって吐出ポートに開口したとき、その圧縮された空気
と共に吐出ポートから大気に噴出してゆく。
また、上記作用において、穿孔から噴出している圧油の
量は、その1噴出量がベーンが径方向へ押し上がってゆ
く過程の一時期に噴出されるだけの量であるから、ベー
ン溝の底部に圧油が充満してしまうようなことはない。
量は、その1噴出量がベーンが径方向へ押し上がってゆ
く過程の一時期に噴出されるだけの量であるから、ベー
ン溝の底部に圧油が充満してしまうようなことはない。
すなわち、その圧油噴出量は、従来の潤滑油としてロー
タ内へ圧送していた油量と同じであり、またそのように
その潤滑油量が同じでないと、ロータ内に潤滑油が充満
し過ぎて潤滑油を消費し過ぎたり、動力損失が生じたり
、あるいは潤滑油が不足して、ロータやベーンの作動に
焼付を生じさせたりする不具合を生じさせることになる
。
タ内へ圧送していた油量と同じであり、またそのように
その潤滑油量が同じでないと、ロータ内に潤滑油が充満
し過ぎて潤滑油を消費し過ぎたり、動力損失が生じたり
、あるいは潤滑油が不足して、ロータやベーンの作動に
焼付を生じさせたりする不具合を生じさせることになる
。
また、その1噴出量の調整は穿孔に圧送される圧油の圧
力、穿孔および切り欠きの寸法、形状によって定まる設
計上の問題である。
力、穿孔および切り欠きの寸法、形状によって定まる設
計上の問題である。
このように、ベーン溝内における空間は、従来とまった
く同じに、空気が満ちた空間であり、その空気の空間へ
その空間容積より十分に少ない潤滑油が瞬間的に噴出さ
れ、その潤滑油はその遠心力によって、上記のように摺
動隙間から吐出ポートに排出し、常にベーン溝内におけ
る空気のしめる容積と潤滑油のしめる容積は平衡してい
る。
く同じに、空気が満ちた空間であり、その空気の空間へ
その空間容積より十分に少ない潤滑油が瞬間的に噴出さ
れ、その潤滑油はその遠心力によって、上記のように摺
動隙間から吐出ポートに排出し、常にベーン溝内におけ
る空気のしめる容積と潤滑油のしめる容積は平衡してい
る。
したがって、ベーンが圧縮行程に入ったとき、そのベー
ンはその空気を押し縮めながら圧縮行程をしてゆくので
あって、このような圧縮行程の作動は、従来とまったく
同じである。
ンはその空気を押し縮めながら圧縮行程をしてゆくので
あって、このような圧縮行程の作動は、従来とまったく
同じである。
実施例
以下、実施例に基づいて本考案を説明する。
第1図は、本考案における一実施例としてのベーン形真
空ポンプを側断面図によって示し、第2図は、第1図に
おいて側板3のみを取りはずした状態のイイ矢視(側板
3のみを取りはずした状態の正面図)を示しており、ハ
ウジング1と側板3は複数のボルト6によって締着され
、ハウジング1へ削設したカム面1cおよび側壁1eと
、側板3へ削設した側壁3aとによって形成する空間に
はロータ2とベーン7を内設し、複数のベーン7(この
場合4枚)は、それぞれロータ2の周方向へ等分割した
各位置であって且つその位置における径方向へ削設した
ベーン溝2bへ摺動自在に捕修し、側壁1eおよび3a
s力ム面1c、各ベーン7およびロータ2は押しのけ室
1dを形成している。
空ポンプを側断面図によって示し、第2図は、第1図に
おいて側板3のみを取りはずした状態のイイ矢視(側板
3のみを取りはずした状態の正面図)を示しており、ハ
ウジング1と側板3は複数のボルト6によって締着され
、ハウジング1へ削設したカム面1cおよび側壁1eと
、側板3へ削設した側壁3aとによって形成する空間に
はロータ2とベーン7を内設し、複数のベーン7(この
場合4枚)は、それぞれロータ2の周方向へ等分割した
各位置であって且つその位置における径方向へ削設した
ベーン溝2bへ摺動自在に捕修し、側壁1eおよび3a
s力ム面1c、各ベーン7およびロータ2は押しのけ室
1dを形成している。
ロータ2は、駆動軸4に削設したセレーション4aヘト
ルク伝達を可能に嵌合し、片持ち軸支の駆動軸4は自動
車における発電機(図示せず)の駆動軸であり、5はオ
イルシールであり、接続孔3bへは潤滑油ポンプからの
配管(図示せず)が接続し、穿孔3cは側壁3aから接
続孔3bへ穿設した穿孔である。
ルク伝達を可能に嵌合し、片持ち軸支の駆動軸4は自動
車における発電機(図示せず)の駆動軸であり、5はオ
イルシールであり、接続孔3bへは潤滑油ポンプからの
配管(図示せず)が接続し、穿孔3cは側壁3aから接
続孔3bへ穿設した穿孔である。
ロータ2のボス2aにおいて、それぞれ削設した切欠き
2cは、ロータ2の回転位置が第1図に図示するように
切欠き2Cが穿孔3Cの位置へ位置するとき、すなわち
第1図に示すように、第1図下側のベーン7が膨張行程
において最も引込んでいる下死点近傍にあるとき(正確
にはベーン7が下死点となる位置から回転方向に約10
度程度進んだ位置)、穿孔3Cは切欠き2Cを介してベ
ーン溝2bに連通ずるようになっている。
2cは、ロータ2の回転位置が第1図に図示するように
切欠き2Cが穿孔3Cの位置へ位置するとき、すなわち
第1図に示すように、第1図下側のベーン7が膨張行程
において最も引込んでいる下死点近傍にあるとき(正確
にはベーン7が下死点となる位置から回転方向に約10
度程度進んだ位置)、穿孔3Cは切欠き2Cを介してベ
ーン溝2bに連通ずるようになっている。
ロータ2は矢印8の方向へ回転するものであり、点線に
よって示した1aおよび1bは吸入ポートおよび吐出ポ
ートであり、吸入ポート1aは図示していないブレーキ
用の真空タンクへ連通し、吐出ポート1bは大気圧とな
ったりザーバへ開法している。
よって示した1aおよび1bは吸入ポートおよび吐出ポ
ートであり、吸入ポート1aは図示していないブレーキ
用の真空タンクへ連通し、吐出ポート1bは大気圧とな
ったりザーバへ開法している。
以上の実施例の構成において、以下その作用を説明する
。
。
ベーン溝2b内の温度が十分に高いとき、ロータ2が第
2図に示す矢印8の方向へ駆動されることによって、ベ
ーン7はその遠心力によってカム面1cへ押圧されるこ
とと同時に、カム面ICに案内されてカム面IC上を回
転摺動する。
2図に示す矢印8の方向へ駆動されることによって、ベ
ーン7はその遠心力によってカム面1cへ押圧されるこ
とと同時に、カム面ICに案内されてカム面IC上を回
転摺動する。
上記作用において、押しのけ室1dはロータ2の回転と
共に、吸入ポート1aの側から吐出ポート1bの側へ移
動し、押しのけ室1dが吸入ポート1aへ開口している
間は、押しのけ室1dが膨張行程を続け、押しのけ室1
dが吐出ポート1bへ開口しtいる間は、押しのけ室1
dが圧縮行程を続けている。
共に、吸入ポート1aの側から吐出ポート1bの側へ移
動し、押しのけ室1dが吸入ポート1aへ開口している
間は、押しのけ室1dが膨張行程を続け、押しのけ室1
dが吐出ポート1bへ開口しtいる間は、押しのけ室1
dが圧縮行程を続けている。
その結果、吸入ポート1aが上記作用によって真空状態
となる真空ポンプ作用をするものである。
となる真空ポンプ作用をするものである。
このような温度条件の良い上記作動に対して、寒冷地等
の低温状態においてロータ2が駆動される場合は、ベー
ン溝2bとベーン7との間の摺動面に付着している潤滑
油の粘性力が大きくなっているため、前述のベーン7自
身に生じている遠心力のみの作用だけでは、ベーン溝2
b内へ押し込まれたベーン7を再びカム面1cへ追随さ
せてゆくことはできない。
の低温状態においてロータ2が駆動される場合は、ベー
ン溝2bとベーン7との間の摺動面に付着している潤滑
油の粘性力が大きくなっているため、前述のベーン7自
身に生じている遠心力のみの作用だけでは、ベーン溝2
b内へ押し込まれたベーン7を再びカム面1cへ追随さ
せてゆくことはできない。
すなわち、ここで1ベーン溝2b内へ押し込まれたベー
ン7を再びカム面ICへ追随させヨとは、ベーン7が径
方向外方へ飛び出してゆくベーン7の膨張行程を完全な
らしめることを言っている。
ン7を再びカム面ICへ追随させヨとは、ベーン7が径
方向外方へ飛び出してゆくベーン7の膨張行程を完全な
らしめることを言っている。
また、上記説明において、′ベーン7自身に生じている
遠心力のみの作用だけでは、ベーン溝2b内へ押し込ま
れたベーン7を再びカム面1cへ追随させてゆくことは
できないヨとは、ベーン溝2bとベーン7との間の摺動
面に付着(厳密には、ベーン7における軸方向両側と側
壁3aおよび1eの間においても付着している)してい
る潤滑油の粘性力が、ベーン7自身に生じている遠心力
の大きさより大きくなっているため、その遠心力によっ
てベーン7を径方向外方へ飛び出させることができない
と言うことである。
遠心力のみの作用だけでは、ベーン溝2b内へ押し込ま
れたベーン7を再びカム面1cへ追随させてゆくことは
できないヨとは、ベーン溝2bとベーン7との間の摺動
面に付着(厳密には、ベーン7における軸方向両側と側
壁3aおよび1eの間においても付着している)してい
る潤滑油の粘性力が、ベーン7自身に生じている遠心力
の大きさより大きくなっているため、その遠心力によっ
てベーン7を径方向外方へ飛び出させることができない
と言うことである。
上記のような低温時の作動に対し、本考案においては、
接続孔3bへ従来潤滑油として使用していた圧油を導き
且つ切欠き2cを設けているため、そのような低温作動
時においても有効にベーン7をカム面1cへ追随させる
ことが可能となっている。
接続孔3bへ従来潤滑油として使用していた圧油を導き
且つ切欠き2cを設けているため、そのような低温作動
時においても有効にベーン7をカム面1cへ追随させる
ことが可能となっている。
その作用は、ロータ2が回転することによって、切欠き
2c(側壁3aに対する切り欠き角度が60度となって
いる)が交互に穿孔3cへ開口し、該開口時は穿孔3c
における圧油が切欠き2Cを介してベーン溝2bへ噴出
される。
2c(側壁3aに対する切り欠き角度が60度となって
いる)が交互に穿孔3cへ開口し、該開口時は穿孔3c
における圧油が切欠き2Cを介してベーン溝2bへ噴出
される。
その結果、該圧油はベーン7の底部7aをその背部から
径方向外方へ押圧することになり、その押圧はベーン7
に径方向への慣性力を与え、ベーン7は、ベーン7自身
に生じている遠心力に加え、該圧力の押圧力および慣性
力によって、強制的にカム面1cへ押圧され、押しのけ
室1dは常に、隣接した他の押しのけ室1dから独立し
て密封されているようになっている。
径方向外方へ押圧することになり、その押圧はベーン7
に径方向への慣性力を与え、ベーン7は、ベーン7自身
に生じている遠心力に加え、該圧力の押圧力および慣性
力によって、強制的にカム面1cへ押圧され、押しのけ
室1dは常に、隣接した他の押しのけ室1dから独立し
て密封されているようになっている。
そのため、押しのけ室1dは吸入ポート1aから吐出ポ
ート1b側へ有効に空気を汲み出すことが可能となるも
のである。
ート1b側へ有効に空気を汲み出すことが可能となるも
のである。
ここで、穿孔3cにおける圧油が、ベーン7を径方向へ
押し上げる作用を更に詳細に説明する。
押し上げる作用を更に詳細に説明する。
ベーン7は、その下死点において最もベーン溝2bの側
面と接触する面積を多くした状態(第1図下側における
ベーン7の状態)となっており、且つ静止した状態とな
っている。
面と接触する面積を多くした状態(第1図下側における
ベーン7の状態)となっており、且つ静止した状態とな
っている。
すなわち、このようなベーン7の下死点における状態に
おいては、ベーン溝2bに対し、ベーン7はその摩擦面
積を最も大きくしていると共に、ベーン溝2bから大き
な静止摩擦力を受ける状態となっている。
おいては、ベーン溝2bに対し、ベーン7はその摩擦面
積を最も大きくしていると共に、ベーン溝2bから大き
な静止摩擦力を受ける状態となっている。
したがって、この状態においてベーン7は、径方向への
摺動運動について、最も動き難い状態にある。
摺動運動について、最も動き難い状態にある。
この状態に対し、穿孔3cにおける圧油は、この下死点
から膨張行程に入るべき状態のベーン7に、その膨張行
程への起動力と慣性力を与えてやることになり、そのこ
とによって、ベーン7は静止摩擦の状態から動摩擦の小
さな摩擦力の状態に入り、その後、ベーン7はその慣性
力とベーン自身に生じている遠心力によって膨張行程を
続けるものである。
から膨張行程に入るべき状態のベーン7に、その膨張行
程への起動力と慣性力を与えてやることになり、そのこ
とによって、ベーン7は静止摩擦の状態から動摩擦の小
さな摩擦力の状態に入り、その後、ベーン7はその慣性
力とベーン自身に生じている遠心力によって膨張行程を
続けるものである。
また、ここでベーン7に生ずる遠心力は、ロータ2の回
転中心からベーン7の重心までの距離に比例しており、
その距離はベーン7が下死点にあるとき(ベーン7がカ
ム面1cの案内によって、ロータ2の回転中心の側へ最
も押し込まれている状態)、最も短い距離となっている
。
転中心からベーン7の重心までの距離に比例しており、
その距離はベーン7が下死点にあるとき(ベーン7がカ
ム面1cの案内によって、ロータ2の回転中心の側へ最
も押し込まれている状態)、最も短い距離となっている
。
したがって、その下死点からベーン7が径方向外方へ移
行してゆくにつれ、その距離が大きくなる。
行してゆくにつれ、その距離が大きくなる。
すなわち、一旦、穿孔3cにおける圧油の噴出によって
、ベーン7がその下死点近傍において径方向外方へ押し
飛ばされると、ベーン7がその径方向外方へ移行してゆ
くにつれ、ベーン7自身に生ずる遠心力も大きくなり、
その遠心力は、ベーン7が膨張行程をする作用の助長を
することになる。
、ベーン7がその下死点近傍において径方向外方へ押し
飛ばされると、ベーン7がその径方向外方へ移行してゆ
くにつれ、ベーン7自身に生ずる遠心力も大きくなり、
その遠心力は、ベーン7が膨張行程をする作用の助長を
することになる。
このようなベーン7の膨張行程に続き、ベーン7が上死
点に到達した後は、ベーン7がカム面1Cの案内によっ
て径方向内方へ押し込まれる圧縮行程を行なうことにな
る。
点に到達した後は、ベーン7がカム面1Cの案内によっ
て径方向内方へ押し込まれる圧縮行程を行なうことにな
る。
なお、カム面1cにおける潤滑は、従来におけるベーン
形真空ポンプと同じにベーン溝2b、側壁1eおよび3
a部分からのもれ油によって潤滑されているものである
。
形真空ポンプと同じにベーン溝2b、側壁1eおよび3
a部分からのもれ油によって潤滑されているものである
。
すなわち、
上記作用において上記のように穿孔3cから間欠的に噴
出した圧油は、従来使用されている潤滑油と同じ作用に
よって、各摺動部分の潤滑に消費されてゆく。
出した圧油は、従来使用されている潤滑油と同じ作用に
よって、各摺動部分の潤滑に消費されてゆく。
それは、ベーン溝2bの底部に噴出した圧油は、ベーン
7がその径方向へ押し上がってゆく作用とその圧油に生
じている遠心力によって、そのベーン7とベーン溝2b
との間の両側隙間(従来と同じく片側隙間の寸法0.0
2〜0.101rI!ft)から、その隙間を潤滑しな
がら押しのけ室1dへ出てゆき、且つベーン溝2bの底
部から軸方向両側へ押し出された圧油は、側壁3aおよ
び1eとベーン7の軸方向側面との隙間あるいはロータ
2と側壁3aおよび1eとの隙間(従来と同じく隙間の
寸法0.02〜0.10mm)から、その内部圧力と圧
油に生じている遠心力によって、押しのけ室1dに出て
ゆき、それら押しのけ室1dへ排出した潤滑油となって
いる圧油は、その押しのけ室1dが圧縮行程となって吐
出ポート1bに開口したとき、その圧縮された空気と共
に吐出ポート1bからリザーバに噴出してゆく。
7がその径方向へ押し上がってゆく作用とその圧油に生
じている遠心力によって、そのベーン7とベーン溝2b
との間の両側隙間(従来と同じく片側隙間の寸法0.0
2〜0.101rI!ft)から、その隙間を潤滑しな
がら押しのけ室1dへ出てゆき、且つベーン溝2bの底
部から軸方向両側へ押し出された圧油は、側壁3aおよ
び1eとベーン7の軸方向側面との隙間あるいはロータ
2と側壁3aおよび1eとの隙間(従来と同じく隙間の
寸法0.02〜0.10mm)から、その内部圧力と圧
油に生じている遠心力によって、押しのけ室1dに出て
ゆき、それら押しのけ室1dへ排出した潤滑油となって
いる圧油は、その押しのけ室1dが圧縮行程となって吐
出ポート1bに開口したとき、その圧縮された空気と共
に吐出ポート1bからリザーバに噴出してゆく。
また、上記作用において、穿孔3cから噴出している圧
油の量は、その1噴出量がベーン7が径方向へ押し上が
ってゆく過程の一時期に噴出されるだけの量であるから
、ベーン溝2bの底部に圧油が充満してしまうようなこ
とはない。
油の量は、その1噴出量がベーン7が径方向へ押し上が
ってゆく過程の一時期に噴出されるだけの量であるから
、ベーン溝2bの底部に圧油が充満してしまうようなこ
とはない。
ここで、従来から知られているように、穿孔3cへ送ら
れている圧油には、非常に多くの空気が含まれている。
れている圧油には、非常に多くの空気が含まれている。
それは、実際問題において、その圧油を溜でおくリザー
バの大きさはそれ程大きくすることができず、且つその
リザーバへは上述の吐出ポート1bからの潤滑油を含ん
だ空気を吹き出させているため、そのリザーバ内はその
吹き出した霧化した潤滑油を含む空気によって攪拌され
、そのリザーバにおける潤滑油内は非常に多くの空気を
含むことになるからである。
バの大きさはそれ程大きくすることができず、且つその
リザーバへは上述の吐出ポート1bからの潤滑油を含ん
だ空気を吹き出させているため、そのリザーバ内はその
吹き出した霧化した潤滑油を含む空気によって攪拌され
、そのリザーバにおける潤滑油内は非常に多くの空気を
含むことになるからである。
このように、その潤滑油給油量は、従来の潤滑油として
ロータ2内へ圧送していた油量と同じ少量の油量であり
、またそのようにその潤滑油量が同じでないと、ロータ
2内に潤滑油が充満し過ぎて潤滑油を消費し過ぎたり、
動力損失が生じたり、あるいは潤滑油が不足して、ロー
タ2やベーン7の作動に焼付を生じさせたりする不具合
を生じさせることになるからであり、この給油量の適切
な値は、長い経験によって定まっている量である。
ロータ2内へ圧送していた油量と同じ少量の油量であり
、またそのようにその潤滑油量が同じでないと、ロータ
2内に潤滑油が充満し過ぎて潤滑油を消費し過ぎたり、
動力損失が生じたり、あるいは潤滑油が不足して、ロー
タ2やベーン7の作動に焼付を生じさせたりする不具合
を生じさせることになるからであり、この給油量の適切
な値は、長い経験によって定まっている量である。
また、その1噴出量の調整は穿孔3cに圧送される圧油
の圧力、穿孔3cおよび切り欠き2cの寸法、形状によ
って定まる設計上の問題である。
の圧力、穿孔3cおよび切り欠き2cの寸法、形状によ
って定まる設計上の問題である。
このように、ベーン溝2b内における空間は、従来とま
ったく同じに、空気が満ちた空間であり、その空気の空
間へその空間容積より十分に少ない潤滑油が瞬間的に噴
出され、その潤滑油はその遠心力によって、上記のよう
に摺動隙間から吐出ポート1bに排出し、常にベーン溝
2b内における空気のしめる容積と潤滑油のしめる容積
は平衡しており、且つその空間における潤滑油は常に遠
心力によって径方向外方へ押しやられているから、ベー
ン溝2bにおける底部の側(回転中心に近い部分)は、
その底部に近づく程空気の占める割合が多くなっている
。
ったく同じに、空気が満ちた空間であり、その空気の空
間へその空間容積より十分に少ない潤滑油が瞬間的に噴
出され、その潤滑油はその遠心力によって、上記のよう
に摺動隙間から吐出ポート1bに排出し、常にベーン溝
2b内における空気のしめる容積と潤滑油のしめる容積
は平衡しており、且つその空間における潤滑油は常に遠
心力によって径方向外方へ押しやられているから、ベー
ン溝2bにおける底部の側(回転中心に近い部分)は、
その底部に近づく程空気の占める割合が多くなっている
。
したがって、ベーン7が圧縮行程に入ったとき、そのベ
ーン7はその空気を押し縮めながら圧縮行程をしてゆく
のであって、このような圧縮行程の作動は、従来とまっ
たく同じである。
ーン7はその空気を押し縮めながら圧縮行程をしてゆく
のであって、このような圧縮行程の作動は、従来とまっ
たく同じである。
また、本ベーン形真空ポンプにおいて、穿孔3Cと切欠
き2cによって、ベーン7の膨張行程におけるベーン7
を径方向外方へ起動させる構成以外は従来の構成と同じ
である。
き2cによって、ベーン7の膨張行程におけるベーン7
を径方向外方へ起動させる構成以外は従来の構成と同じ
である。
なお、従来におけるロータ2の軸方向側面はボス2aを
形成させず、その内径部からその外径部まで、その側面
を一様な平面とさせている構成と、本実施例におけるよ
うにロータ2の軸方向端面にボス2aを形成させている
溝2d(ロータ2の軸方向両側において、ボス2aと径
方向最外周との間に周方向に一巡している溝)を削設し
た構成とがあり、最近は、このボス2aを形成させた溝
2dを設けた構成が多い。
形成させず、その内径部からその外径部まで、その側面
を一様な平面とさせている構成と、本実施例におけるよ
うにロータ2の軸方向端面にボス2aを形成させている
溝2d(ロータ2の軸方向両側において、ボス2aと径
方向最外周との間に周方向に一巡している溝)を削設し
た構成とがあり、最近は、このボス2aを形成させた溝
2dを設けた構成が多い。
このように、ロータ2に溝2dのある構成にについて、
その従来における作用を説明すると、ベーン7が圧縮行
程にあるときは、そのベーン7がそのベーン溝2bにお
ける空気を押しのける。
その従来における作用を説明すると、ベーン7が圧縮行
程にあるときは、そのベーン7がそのベーン溝2bにお
ける空気を押しのける。
また、そのベーン形真空ポンプが正常に作動している限
り、必ずそのベーン7が圧縮行程をしているとき他のベ
ーン7が膨張行程をするようになっている。
り、必ずそのベーン7が圧縮行程をしているとき他のベ
ーン7が膨張行程をするようになっている。
それは、ベーン7がロータ2の周方向に等分割された各
位置のベーン溝2bへそれぞれ配設させているからであ
る。
位置のベーン溝2bへそれぞれ配設させているからであ
る。
そのため、圧縮行程にあるベーン7によって押しのけら
れた空気は、i2dを介して他の膨張行程にあるベーン
溝2bへ押しのけられてゆく。
れた空気は、i2dを介して他の膨張行程にあるベーン
溝2bへ押しのけられてゆく。
その結果、常に、圧縮行程にあるベーン7がベーン溝2
b内において押しのけた容積は、膨張行程にあるベーン
7がベーン溝2b内の空間を膨張させてゆく容積と殆ど
平衡しているものである。
b内において押しのけた容積は、膨張行程にあるベーン
7がベーン溝2b内の空間を膨張させてゆく容積と殆ど
平衡しているものである。
したがって、この溝2dを設けた構成にあっては、万一
、穿孔3cから切欠き2cへ噴出した圧油が液体状のま
まベーン溝2b内にのこっていたとしても、その圧油は
膨張行程にあるベーン溝2bと圧縮行程にあるベーン溝
2bとの間において出入りするだけであって、ロータ2
の内部における容積全体の量には何ら変化はないものと
なる。
、穿孔3cから切欠き2cへ噴出した圧油が液体状のま
まベーン溝2b内にのこっていたとしても、その圧油は
膨張行程にあるベーン溝2bと圧縮行程にあるベーン溝
2bとの間において出入りするだけであって、ロータ2
の内部における容積全体の量には何ら変化はないものと
なる。
更に、ベーン溝2bはその軸方向において側壁3aおよ
び1eの両者に開放していることより、一方の側壁3a
のみへ穿孔3cを穿設した構成であっても、ベーン溝2
bへ圧送し、ベーン7をカム面1cへ押圧した圧油(潤
滑油)は、同時に側壁1e側をも積極的に潤滑すること
になる。
び1eの両者に開放していることより、一方の側壁3a
のみへ穿孔3cを穿設した構成であっても、ベーン溝2
bへ圧送し、ベーン7をカム面1cへ押圧した圧油(潤
滑油)は、同時に側壁1e側をも積極的に潤滑すること
になる。
また上記実施例の説明においては、穿孔3cと切欠き2
cの連通ずる位置が、ベーン7の膨張行程において、ベ
ーン7が下死点となる位置から進行方向へ約10度程度
進行した位置となっているが、その効果の大きさの差は
生ずるが、穿孔3cと切欠き2cの連通させる位置は、
少なくとも、膨張行程においてベーン7がその下死点か
らその上死点に至るいずれかの位置となっていれば、ベ
ーン7を積極的に径方向外方へ起動させる効果を有する
ことは容易に理解できるであろう。
cの連通ずる位置が、ベーン7の膨張行程において、ベ
ーン7が下死点となる位置から進行方向へ約10度程度
進行した位置となっているが、その効果の大きさの差は
生ずるが、穿孔3cと切欠き2cの連通させる位置は、
少なくとも、膨張行程においてベーン7がその下死点か
らその上死点に至るいずれかの位置となっていれば、ベ
ーン7を積極的に径方向外方へ起動させる効果を有する
ことは容易に理解できるであろう。
本考案のベーン形真空ポンプにおける効果は、下記のと
おりである。
おりである。
間欠的にベーン溝2bへ供給された圧力油が、潤滑を兼
用しながら強制的にベーン7をカム面1Cへ押圧するた
め、寒冷地等の低温作動においても、ベーン7の動きは
完全にカム面1cに追随して回転摺動運動を行ない、そ
の低温時においても十分その真空度の高いポンプ作用を
行なうことができるものである。
用しながら強制的にベーン7をカム面1Cへ押圧するた
め、寒冷地等の低温作動においても、ベーン7の動きは
完全にカム面1cに追随して回転摺動運動を行ない、そ
の低温時においても十分その真空度の高いポンプ作用を
行なうことができるものである。
また、ベーン溝2bへ間欠的に圧油を導くことは、連続
的にベーン溝2bへ圧油を導くことに対し、潤滑油の供
給が間欠的であるため、潤滑油の消費量を増大させない
利点を有している。
的にベーン溝2bへ圧油を導くことに対し、潤滑油の供
給が間欠的であるため、潤滑油の消費量を増大させない
利点を有している。
また、特に本考案におけるベーン形真空ポンプを自動車
のブレーキ用として使用する場合は、その寒冷地等の使
用においても、ブレーキ用としての真空タンクにおける
真空度を常に所定の値に設定し、保安部品として十分に
信頼度の高い真空ポンプとして使用することができるこ
とになるものである。
のブレーキ用として使用する場合は、その寒冷地等の使
用においても、ブレーキ用としての真空タンクにおける
真空度を常に所定の値に設定し、保安部品として十分に
信頼度の高い真空ポンプとして使用することができるこ
とになるものである。
また、穿孔3cが片側における側板3の側のみに穿設さ
れた構成であっても、その穿孔3cから切欠き2cを介
してベーン溝2bへ噴出している潤滑油(圧油)は、そ
のままそのベーン溝2bを介して、反対側の側壁1eへ
も直接に潤滑油として侵入してゆくことができる。
れた構成であっても、その穿孔3cから切欠き2cを介
してベーン溝2bへ噴出している潤滑油(圧油)は、そ
のままそのベーン溝2bを介して、反対側の側壁1eへ
も直接に潤滑油として侵入してゆくことができる。
したがって、その片側のみの穿孔3cによって両側の側
壁3aおよび1eを同じ条件のもとに有効に潤滑してゆ
くことが可能となっているものである。
壁3aおよび1eを同じ条件のもとに有効に潤滑してゆ
くことが可能となっているものである。
第1図は、本考案における一実施例としてのベーン形真
空ポンプを側断面図によって示したものであり、第2図
は、第1図における側板3のみを取りはずした状態のイ
イ矢視を示したものである。 実施例に使用した符号は下記のとおりである。 1:ハウジング、1a:吸入ポート、1b=吐出ポート
、1c:カム面、1d:押しのけ室、1e:側壁。 2:ロータ、2a:ボス、2 b : ヘ−ン溝、2c
:切欠き。 3:側板、3a:側壁、3b=接続孔、3c:穿孔。 4:駆動軸。7:ベーン、7a:底部、7b:チップ。
空ポンプを側断面図によって示したものであり、第2図
は、第1図における側板3のみを取りはずした状態のイ
イ矢視を示したものである。 実施例に使用した符号は下記のとおりである。 1:ハウジング、1a:吸入ポート、1b=吐出ポート
、1c:カム面、1d:押しのけ室、1e:側壁。 2:ロータ、2a:ボス、2 b : ヘ−ン溝、2c
:切欠き。 3:側板、3a:側壁、3b=接続孔、3c:穿孔。 4:駆動軸。7:ベーン、7a:底部、7b:チップ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 ロータの周方向へ等分割した各位置の径方向へ、そ
れぞれベーン溝を削設し、 前記それぞれのベーン溝には、径方向への摺動運動を可
能にベーンが挿嵌し、 前記ベーンの前記摺動運動は、カム面によって案内され
、 前記ロータおよび前記ベーンにおける軸方向両側面は、
それぞれ側壁によってシールされ、前記ロータ、前記ベ
ーン、前記カム面および前記側壁によって形成される押
しのけ室は、前記ロータを回転させることによって、そ
の1回転ごとに膨張行程および圧縮行程を行ない、前記
押しのけ室は、前記膨張行程において吸入ポートから空
気を吸入し、前記圧縮行程において該吸入した空気を吐
出ポートに排出する、上記構成において、 前記側壁には穿設を穿設し、 前記穿孔の穿設位置は、前記ロータにおけるボスに対設
する位置となっており、 前記ボスの部分には、前記ロータの回転によってその1
回転ごとに1回ずつ前記穿孔へ間欠的に開口する切り欠
きを設け、 前記切り欠きは、前記ベーン溝の底部に連通し、 前記穿孔が前記切り欠きに開口する周方向上の位置は、
該切り火きが連通しているベーン溝のベーンが前記膨張
行程の行動を行なっている間の位置となっており、 前記穿孔へは、常時圧力油が供給されている構造となっ
ているベーン形真空ポンプ。 2 吸入ポートは、自動車のブレーキ装置における真空
タンクに連通しているものである実用新案登録請求の範
囲第1項記載のベーン形真空ポンプ。 3 側壁に穿設した穿孔は、ロータの軸方向両側の側壁
のうち一方の側の側壁のみに穿設した構威となっている
ものである実用新案登録請求の範囲第1項あるいは第2
項記載のベーン形真空ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1977107632U JPS6036799Y2 (ja) | 1977-08-11 | 1977-08-11 | ベ−ン形真空ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1977107632U JPS6036799Y2 (ja) | 1977-08-11 | 1977-08-11 | ベ−ン形真空ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5434110U JPS5434110U (ja) | 1979-03-06 |
| JPS6036799Y2 true JPS6036799Y2 (ja) | 1985-10-31 |
Family
ID=29051927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1977107632U Expired JPS6036799Y2 (ja) | 1977-08-11 | 1977-08-11 | ベ−ン形真空ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6036799Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2554533B1 (fr) * | 1983-11-08 | 1989-06-30 | Glaenzer Spicer Sa | Soufflet elastique de protection d'un joint homocinetique de transmission |
| JPS60172031U (ja) * | 1984-04-25 | 1985-11-14 | キ−パ−株式会社 | 樹脂製フレキシブルブ−ツ |
| JPS6150860U (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-05 | ||
| JPH0189625U (ja) * | 1987-12-08 | 1989-06-13 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5237850Y2 (ja) * | 1973-08-01 | 1977-08-29 |
-
1977
- 1977-08-11 JP JP1977107632U patent/JPS6036799Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5434110U (ja) | 1979-03-06 |
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