JPS6036503B2 - 編物袋状体の連続仕上方法 - Google Patents

編物袋状体の連続仕上方法

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JPS6036503B2
JPS6036503B2 JP53165329A JP16532978A JPS6036503B2 JP S6036503 B2 JPS6036503 B2 JP S6036503B2 JP 53165329 A JP53165329 A JP 53165329A JP 16532978 A JP16532978 A JP 16532978A JP S6036503 B2 JPS6036503 B2 JP S6036503B2
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06CFINISHING, DRESSING, TENTERING OR STRETCHING TEXTILE FABRICS
    • D06C7/00Heating or cooling textile fabrics
    • D06C7/02Setting

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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、編物袋状体の蒸熱セットによる仕上加工作業
を、自動的に連続して行なうための新しい手段の提供に
関する。
従来各種靴下等の編物袋状体蒸熱仕上加工作業は、蒸熱
用缶体の中に足型に麻めた靴下の50足乃至30足等の
所要数を10ットとして鉄入し、所要時間蒸熱セットし
て後、缶体を開いて取出すロット方式であり、勿論1足
の場合もある。
この従来手段では、足型に仕掛けた靴下を一時缶内に封
じ込めることが必要であり、能率低下を来さないよう、
あるいは排出蒸気で作業環境を悪化させないよう、種々
の付属手段が必要とされるし、自動化ラインや流れ作業
による一貫ライン上に組込むには適当しない手段である
。これに代って、多数の足型をコンベヤチェーン等によ
り連鎖状に重ねて周回軌道上を移行させ、この移行過程
で、型入れ、蒸熱セット、乾燥、型抜等の作業を、移動
、停止を反復して流れ作業で行なうようにしたものは、
例えば特開昭50−5695号公報において見れるよう
に既知である。この改良手段は円周無端軌道上を回走す
る環状盤上に多数の靴下足型を列設し、円周無端軌道上
に熱セット室及び乾燥室を固定状に配設すると共に、軌
道の中心位置に靴下抜取機構を配備し、足型を蒸熱セッ
ト室内を通過させると共に、水蒸気と熱風の混合気体で
130ooに昇溢した加熱蒸気によりヒートセットし、
次いでこれを乾燥室内を通過させると共に、熱風によっ
て乾燥することにより、足型に恢められた靴下の仕上処
理を自動的に行なうようにしたものである。この手段に
おいて最も重要な事は、足型に鼓められた靴下を通過さ
せてヒートセットを行なう熱セット室である。即ち連続
的に足型及び靴下を通過させるために、熱セット室の両
端には靴下を嫁支した足型の自由に出入する出入口を開
設する必要があり、このため熱セット室は外界に対して
前記出入口を通じて開放される事になり、外界空気がセ
ット室内に進入すると共に、又室内に供給した蒸気が室
外に逸出する点において問題点がある。連続処理のため
には足型の通過毎に出入口を開閉することは、機構の複
雑と操作の煩雑の点からいつて実際上は困難であり、こ
のため外気の進入による蒸気の変化と温度下降を生じる
と共に、蒸気の逸出放散による作業環境並び機械各部に
対する悪影響を生じるのであり、特に均一なヒートセッ
ト効果のためには、セット室内における蒸気の変化と温
度下降はきわめて好ましくないのであり、更に前記した
先行技術のものでは、その熱セット室内に熱蒸気噴出管
を上下方向に立設し、同噴出管に列設した小孔から蒸気
を直接靴下に向って噴射させるため、靴下に対する水滴
の付着滞留を生じ易く、外界空気の進入と相まって、セ
ットムラや事後の乾燥斑や染色斑を生じる原因となるの
であり、特に靴下のような編物生地においては、相当圧
の熱蒸気を直接噴射させることは、ループの変形、生地
の部分的歪み等が生じ易いため、そのヒートセットには
細心の考慮が必要とされるのである。本発明は、上記の
ような靴下その他の編物袋状体における熱蒸気を用いる
蓮続仕上処理技術において、先行技術における問題点を
解決するためになされたものであって、周回軌道に沿っ
て連行される足型その他の枠型に対し、一時停止措置を
講ずることなく連続移動させ、その入口、出口を開放し
た黍熱セット室に対し、外界空気の進入を確実に遮断し
た状態において、均一、均圧な飽天0蒸気によって、伸
縮性を阻害したり、生地面に変形を生じることなく、ソ
フトな蒸気処理によって柔軟な風合し、のもとにヒート
セットが得られるようにし、更に周回軌道を長円形とし
て、蕪熱セット室、乾燥室を始めとする必要各部を、最
少の設置スペースのもとに合理的に配列し、作業性の容
易と省力化、大量の蓬続処理を効率的に行なえるように
したものであり、従ってその特徴とする処は、平行する
一対の直線状経路部分と該経路部分の各両端をつなぐ曲
線状経路部分とから成ると共に、一方の直線状経路部分
に型入れ部、蒸熱セット室、他方の直線状経路部分に型
抜き部を配設し、かつ前記蒸熱セット室と型抜き部間に
一方の曲線状経路部分を含む馬蹄状の乾燥室を配設した
長円形の走行経路に、エンドレスな搬送部村を間欠停止
することなく連続循環回走させ、前記搬送部材に進行方
向と平行な姿勢のもとに列設した枠型に、型入れ部にお
いて編物袋状体を被隊させ、次いで蒸熱セット室を通過
させると共に、枠型通過用隙間を介して前後両端に配置
した排気室によって外気の侵入を遮断したセット室内に
おいて、枠型移動経路全長に亘つて配置した整圧室を介
し、室上方より下方に向って幕状に噴出される飽和蒸気
による蒸熱セットを行ない、続いて乾燥室内を通過させ
ると共に同室内に噴出される熱風によって乾燥を行ない
、次いで同乾燥室を出た枠型を型抜き部を通過させると
共に、同部において編物袋状体の抜取りを行ない、かつ
前記相対応する型入れ部及び型抜き部間に配置された検
査用照明源を介し両部における編物袋状体の検査を行な
う一連の作業を連続して行なう点にある。
以下図示の実施例について本発明を詳述すると、第1図
は本発明方法を実施するための装置全体の平面図、第2
図は同側面図、第3図は同蒸熱セット室実施例を示して
いるが、第1,2図において4はエンドレスな搬送部材
としてのチヱンコンベヤであって、同コンベヤ4はスプ
ロケツト5,6間に循環回走自在に張架されることによ
り、周回軌道を形成するのであり、このチェンコンベャ
4に足型3を適宜間隔に立設することにより、同コンベ
ヤ4の連続走行と共に足型3も間断停止することなく、
周回軌道全長に亘つて等速度で連続走行するようにされ
、このコンベヤ4による周回行程の中途に蒸熱セット室
1、乾燥室2を図示のように連続的に配設するのである
更にこの蒸熱セット室1の前位における周回軌道の外側
を型入れ区劃7とし、また乾燥室2の後位における周回
軌道の外側を型抜き区劃8として夫々作業スペースを確
保する。従って本発明では、その靴下の仕上作業を行な
うに当り、作業者は型入れ区劃7の位置で足型3に仕上
加工前の靴下を鉄め込むと同時に、後述するように不良
品検査を行ない、同足型3がチェンコンベャ4の進行と
共に蒸熱セット室1を通過することにより、同室内にお
いて所要の熱セット処理が行なわれ、引続き乾燥室2に
入って通過する間に乾燥処理が行なわれ、該乾燥室2を
出た仕上加工完了の足型3を、次の型抜き区劃8におい
て、その足型からの靴下抜取り、同時に再び不良品検査
、仕上状況のチェック等を行ない、抜取った靴下は、こ
の型抜き区劃8において、その折畳み、袋入れ包装等を
行ない、適宜コンベヤで集積して箱詰めを行なうのであ
る。このさし、靴下の折畳み、袋入れを自動的に行なう
自動包装機を型抜き区劃8に設置して、折畳み、袋入れ
を自動的に行なうことも可能であるが、本発明によって
足型3における靴下の着脱の作業者によって行なう他は
、その目的とする仕上作業は完全に自動化され、かつ足
型3は間断停止することなく連続走行するので、蒸熱セ
ット室1や乾燥室2、更には型入れ区劃7や型抜き区劃
8位置において夫々一旦停止し、再び発進する等の間欠
動作と異なり、作業はタイムロスなくきわめて能率的に
行なわれる。本発明における足型3は第2,3図に例示
するように、チエンコンベヤ4におけるリンクチエン4
aにスライドベース9と共にベース本体12が取付金具
10を介してボルト11により固着され、ベース本体1
2上にワイヤ等の弾性材料を用い、上狭下広形の略倒U
字状に曲成した足型ワイヤ一13の一端が固定され、他
端はベース本体12に進退自在に保持される係止部13
aとされ、図示省略してあるが例えばバネその他によっ
て係止部13aを常時ベース本体12に拘束して、足型
ワイヤ−13を縮閉状態として置き、蒸熱セット室1及
び乾燥室2においてはベース本体12と係止部13aと
の拘束を解放し、足型ワイヤ−13が拡開状態となるよ
うにするのであり、このための作動機構としては、例え
ば作動用のカムやレバーあるいはリンク機構によって所
定位置において自動的で行なわれるようにするのであり
、これは従来の開閉足型と同様のもので差支えなく、そ
の詳細は省略する。
チェンコンベャ4は、原動側スプロケット5と従動側ス
プロケット6に周回状に張架され、原動側スプロケット
5の駆動は、第2図示のようにモータ30、減速プーリ
31,32,33,34、Vベルト35,36、減速機
37、減速スプロケット38,39、ローラチェン40
によって行なわれ、減速プーリ31はVベルト35の張
力で外径の変化する変速プーリとなっており、図示省略
してあるが別機構によるハンドル操作等を介してモータ
30を、矢印E方向に移動させればチヱンコンベヤ4の
周回速度は遠くなり、反対に矢印F方向に移動させれば
遅くなるようにされている。
又図示のように型入れ区劃7及び型抜き区劃8は相対応
する位置に設けられているが、この両区劃7,8の各足
型を隔てた中間位置には、丁度足型の背面に位置するよ
うに夫々光の散乱壁50,51が配設され、壁50,5
1間に蛍光灯のような照明光源52を設けることにより
、光源52の点灯により、チェンコンベャ4上の足型3
に鉄合された靴下は作業者位置から鮮明に透視でき、そ
の不良品検査や仕上げ状況のチヱックが容易に行なえる
。型入れ区劃7に続いて周回経路上に配置される蒸熱セ
ット室1の詳細は、第2図及び第3図に示される通りで
ある。
即ち第3図において、側面及び上面が断熱材81化粧板
82により包装されたセット室1内には、その上面に多
数の噴出孔61を列設した飽和蒸気の送葵パイプ60が
、下向きに蒸気噴出細孔63を設けた整圧室62内に位
置して、図例ではパイプ6川ま両側上下2段に計4本、
従ってその整圧室62噴出紬孔63も同数設けられてい
るが、勿論この設置数は制限なく、要するに通過する足
型3の表裏両面を囲んで通数を蛇設すればよい。整圧室
62は蒸気を細孔63から均一に噴出させるためのもの
であり、又別に加熱源を追加して室内蒸気を過熱状態に
することも可能である。セット室1内には前記整圧室6
2の一部を兼ねて上下方向に相対する内壁64,64が
対設され、このさし、内壁64,64の間隔1,は熱ロ
ス的に見て4・さし、方が好ましく、65は凝縮した水
滴が傾斜に沿って流れ易くし、足型3の靴下に落下しな
いように内壁64,64の上端間に張設した傾斜夫板で
あり、又内壁64,64に沿って落下した水滴は同内壁
64,64の下端に設けた庇66を伝って、庇66の下
位に設けた樋67内に流下させ、セット室1の入口側に
排出するようにする。セット室1の入口と出口の両側に
は排気筒68,68が設けられる。これら排気筒68,
68とセット室内及びセット室外との間には、足型3の
出入可能な隙間12を設けた隔壁69,70が設置され
、勿論この隙脚2は第3図示のように足型3が通過可能
な程度に可及的狭いことが好ましく、セット室1の底面
には同じく足型3の通過を許す小さい隙間瓢3を明けた
底板71を劃設して、熱の散逸を防止している。前記噴
出紬孔63からの噴出蒸気はセット室1内を充分に満た
し、かつ前記した出入口の隙間12及び底板71の隙間
13からの洩れが少ない状態に調節されるが、空気はセ
ット室内に混入してはならない。このさし、出入口隙間
12から若干洩れる蒸気は、前記排気筒68,68で隔
壁70側から侵入する空気と共に上方へ排出され、作業
場に蒸気が逸散して作業環境を悪くすることを防止し、
その排気は排気ダクト72,73、排風機74を介し排
気ダクト75により屋外に排出され、排風機はモータ6
、プーリ77,78Vベルト79により駆動され、80
は磯風量調節ダンパーを示ている。又前記セット室1と
排気筒68における各隔壁69,70‘こおける隙間1
2は何れも狭いため、足型3が出入通過に当って、足型
3に鉄めた靴下が接触しないように、第2図示のように
ガイド83,84を取付け、同ガイド83,84の材料
は靴下を傷めないように滑り易くかつ硬度の低いものを
使用する。第4図は蒸熱セット室1における送蒸パイプ
60への蒸気給送例を示したものであり、図示のように
ボィラ(図示省略)から元バルブ90をへて送られ、圧
力計91で示された圧力の蒸気は減圧調整弁92で減圧
され、圧力計93で表示される一定圧力の下に、次位の
並列に連結された電磁弁94とバルブ95とに供給され
、これより送蒸パイプR601こ明けられた多数の噴出
孔61から噴出されることになる。
セット室1内には温度検出体98があり、温度調節計9
9により電磁弁94を自動的に開閉して、不必要蒸気供
給を防止する。又バルブ95の闇度を調整して電磁弁9
4の時間間隔を調節することが可能であり、スチームト
ラツプ96ドレン用開閉コック97によりドレン排出を
行なうものである。尚第3図において示したように、足
型3のベース本体12に設けられたスライドベース9は
1対のレール25,25の上に波架状に秦載され、チェ
ンコンベャ4の移動と共にレール25,25上を沼動す
るのであり、チェンコンベャ4は1対のガイドレール2
6,26によって所定の周回軌道を移動することになり
、レール25及びガイドレール26は一定間隔で装置本
体のベースに固設された敬付台24に設けられるのであ
る。
前記蒸熱セット室1に続く乾燥室2は第1,2図に例示
したような構造から成る。
即ち送風機110はモータITIプーリ112Vベルト
114プー:」113によって駆動され、送り込まれた
空気は熱交換器116により加熱されて乾燥室2内に供
給され、乾燥室2を通過するチェンコンベャ4の進入側
の足型3に対しては、第2図矢印のように上から下へ流
れ、反対の退出側の足型3の通過経路との間には天井か
ら吊持された隔壁117が設けられ、加熱空気は下側の
空気通路118を潜って反対側に移り、天井側に閉口し
た送風機110の吸引側ダクトによって、下から上方へ
の流れとなって退出側の足型3を通過するのであり、こ
のような加熱空気の循環流れの中でチェンコンベャ4と
共に通過する足型3の全ては充分に加熱を受け、その鉄
められた靴下を乾燥するのである。このさし、水分を含
んだ空気を一部乾燥室2外に排出するために、ダンパ−
121を備えた雛缶気筒120を設ける。本発明によれ
ば靴下の仕上作業は以下のようにして連続的に行なわれ
る。
チェンコンベャ4の周回駆動と共に同コンベヤ4上に立
設した各足型3も同行して周回を始めるが、先ず型入れ
区劃7において、各足型3に素材靴下を被鉄させる。
このSL、足型3の足型ワイヤ−13は縞閉状態とする
ことによって、その鉄合はきわめて容易であり、このさ
し、同時に光源52光の散乱壁50等の照明透視によっ
て、不良品検査も容易に行なえるし、その取除きも容易
である。次いで靴下を俄めた足型3がコンベヤ4の走行
と共に蒸熱セット室1に入るに先立ち、手動もしくは自
動手段によって足型3を拡開状態に張らせ、室2に入口
側の隙間2を介し進入することにより、送蒸パイプ60
整圧室62を介し蒸気はその噴出紬孔61より均一に吹
き出しているので、足型3上の靴下はこの蒸気の表裏両
面よりの集中によって充分に蒸熱セットされ、出口側の
隙間12をへて次位の乾燥室2内に進入し、ここで乾燥
室2の進入側では靴下は上方より下方へ流れる加熱空気
を浴びて乾燥されると共に、スプロケット6の回りを周
回して退出側に入り、今度は下方から上方の加熱空気流
れによって乾燥され、乾燥室2を出て型抜き区劃8に至
ると共に、足型3より処理済み靴下を取外し、同時に必
要に応じて不良品検査及び仕上げ状況チェック等を行な
い、同区割8において靴下の折畳み、袋入れ、箱詰め等
の包装作業をも、手動又は自動機械化手段によって行な
うこともでき、この区劃8で空になった足型3は再びス
ブロケツト5の回りを周回して型入れ区劃7に至り、こ
こで型入れが再開されるように、その型入れ、蒸熱セッ
ト、乾燥、型抜取りの一連の仕上作業は、間欠停止等を
することなく不断に移動走行する足型3により、全く自
動的に連続されてゆくことになる。尚この連続加工に当
って、図示省略してあるが、乾燥室2と型抜き区劃8と
の中間に、乾燥後の後工程として加湿(エージング)室
を配設し、加湿処理を付加して更に完全な仕上効果を得
ることも容易である。次に蒸熱セット室における具体的
熱セットの実施例を示す。実施例 1前後両端の排気管
68,68部分を除いたセット室1の長さ1.5の、そ
の高さ1.0mのセット室1規模のものを用い、これを
本発明方法によってその室内に飽和蒸気を充満させ、靴
下を鉄めた足型を走行させることにより、良好なセット
効果が得られた。
このセット室内の温度分布は下表の通りであった。但し
上表において、作業場内温度は1800、足型走行速度
6.7m/分、飽和蒸気消費量は95k9/時であった
又その温度測定に当っては、熱電対温度計の感温部を予
じめ榛に、かつ足型走行方向8箇所に分割して取付け、
かつ高さを6段階に切替えて行なったものである。本発
明方法は、以下の点において従来方法に比し優れた利点
を持つものである。
先ず本発明においては、枠型の走行経路を平行する一対
の直線状経路部分と両経路部分の両端をつなぐ曲線状経
路部分とによる長円形とし、相平行する直線状経路部分
に型入れ部と型抜き部を配置し、型入れ部と型抜き部と
の間において、一方の直線状経路部分の一部を利用した
蒸熱セット室と曲線状経路部分を含む馬蹄状の乾燥室と
を配置することによって、従来の円形周回軌道を用いる
ものに比し、設置スペースをコンパクト化して、しかも
長大な走行経路が得られる点において有利である。円形
周回軌道型式のものでは、長大な走行経路を得ようとす
れば直径の拡大化が必要とされ、これは設置スペースが
増大し、しかもその円形軌道の内部空間は作業スペース
として全く利用できないのであり、デッドスペース化し
てしまうのである。連続して走行する円形軌道の中途を
横断して内部へ出入することはできず、大きなデッドス
ペースが生じ、工場レイアウトの設計、また多数の処理
装置を並設する点においても不利である。これに反し長
円形の走行経路を採用すれば、長円形の長軸に沿っての
略4角形の細長スペースのみで足り、しかも長軸の倍の
長さの経路長が得られ、処理容量能力の点において格段
の相違を生じ、靴下等の大量生産方式による製品の処理
にはきわめて有利であり、しかも型入れ部と型抜き部を
平行させて対置することにより、両部の中間に配置した
共通の検査用光源によって、型入れした製品、また仕上
処理した製品の必要な検査がきわめて容易に得られるに
反し、円形周回軌道のものでは型入れ、型抜きの両部に
夫々検査用光源その他を設置する必要がある。しかも長
円形の走行経路ではデッドスペースが全く生じないので
あり、多数の処理装置の並設においても著しく有利化さ
れるのである。またその乾燥室においても曲線状部分を
含んだ馬蹄形状の室構造とすることによって、例えば前
半の乾燥室部分ではより高温の熱風を用い、後半の乾燥
室部分においてはより低温の熱風を用いるようなことが
でき、屈曲部分の介在によって温度を相違した熱風の利
用も容易であり、作業者が作業を行なうに当っても、装
置が大型化すれば円形周回軌道の全周に亘つて少数の作
業者が奔走することはきわめて疲労度が高く、作業者を
増加して全周に亘り配置せねば、保守管理の充分が得ら
れないに反し、長円形の走行経路では、その直線状経路
の双方に各1名の作業者を配することによって、相当大
型の設備においても、容易に充分な保守管理が得られ、
作業性の向上と能率化の点、更には省力化の点において
利点大である。更に本発明ではその蒸熱セット室におい
て、セット室の前後両端に枠型通過隙間を介して区切っ
た排気室を設けることによって、枠型通過隙間の関口面
からの外気の侵入を完全に遮断すると共に、またセット
室内の蒸気の外部逸出を完全に防止できるのである。即
ち枠型の連続通過のため大気開放型式を不可避とするこ
の種セット室において、その前後閉口(出入口)におけ
る排気により、先ず空気の室内侵入を防いで、セット室
内における供給蒸気の内容を全く変化させることなく、
温度下降をなくし、飽和蒸気として必要な温度を安定に
確保させることができ、他方において蒸気の外部逸出、
拡散による作業環境や機械各部に対する悪影響を全くな
くすことができ、これによってセット室内における均一
、均圧かつ均一温度(聡。0程度)による飽和蒸気のヒ
ートセットが安定して維持されることになると共に、そ
の熱セット効果を向上させることができる。
即ち排気室の入口においては、その足型通過間隙の関口
のため、実際には100%外気の侵入を防ぐことはでき
ず、若干のェアが混入し、例えばセット室内が9800
の場合、排気室は95qo程度のようにより低温化し、
この温度差によって排気室は結露し、編物袋状体を湿ら
せることになる。この湿った状態で彼処理体がセット室
内に入ることにより、セット室内における飽和蒸気によ
る98qoの熱効果を有効に受けて、きわめて高い熱セ
ット効果が得られるのであり、従釆の水蒸気と熱風の混
合気体で100oo以上に昇濁3せたもので熱セットす
るものに比し、被処理体の生地材質を粗硬化することな
く、良好な蒸気セット効果が得られるのである。更にま
たこのセット室内における前記飽和蒸気の噴出に当り、
本発明では従来のように加熱蒸気を直後編物袋状体に向
けて噴射するのでなく、セット室の前後方向に亘る全長
、即ち枠型の走行経路全長に亘つて整圧室を設け、同整
圧室内に一旦蒸気パイプからの熱蒸気を噴出させて後、
整圧室下端に設けた図例のようにスリット状の下向き閉
口より、均一に整圧して上方から下向きに噴出させるの
で、飽和蒸気は丁度幕状に噴出され、これが枠型に鉄め
られた編物袋状体の両面に沿って浸潤するため、そのヒ
ートセットはきわめてソフトに得られ、編物袋状体の変
形、損傷を来すおそれなく、また過剰な水滴の付着滞留
もなく、伸縮性を阻害することのない柔軟な風合し、の
仕上内容が得られるのであり、これらによってセットム
ラや事後の操燥斑や染色斑を生じないヒートセット効果
が確保される点において、大きな利点を発揮するもので
ある。更に本発明では蒸熱セット室1において上記のよ
うにヒートセットしたものを、乾燥室2において乾燥さ
せるに当り、乾燥室2を曲線状経路部分を中心とし両直
線状経路部分に亘る馬蹄形のものをすることにより、小
さな占有スペースのもとに充分な長さを持つ乾燥室容量
が得られると共に、屈曲部を介して前後両半において、
例えば前半により高温の熱風を用い、後半はより低温の
熱風を用いるとが、あるいは前半では上方から下方に向
い、後半では下方から上方に向うように、屈曲部を介し
て前後両半における熱風が容易に混交しないことにより
、高低また方向を相違した乾燥内容を与え、その乾燥効
果を充分に発揮することができ、単一内容の乾燥に比し
優れた乾燥内容を容易に得ることができるのである。ま
た型入れ部や型抜き部の両者においでては、両者が平行
しているため、中間に配置した共通の検査用光源によっ
て、処理前の欠陥品や処理後の欠陥品の発見、除去も正
確容易に得られることになるものである。以上のように
、本発明による蓮続仕上方法は、その処理経路を長円形
とすることにより、型入れ部、型抜き部、黍熱セット室
及び乾燥室を合理的に配列すると共に、より小さな占有
スペースによって長大な処理経路長を、デッドスペース
を生じることなく確保でき、しかもこれによって各部の
処理容量、能力を当然増大させることができ、大量の編
物袋状体の迅速な連続処理が作業性の容易化、省力化と
共に得られ、更にその蒸気によるヒートセットの内容に
おいて、ヒートセット室の外気侵入遮断と内部蒸気の外
部逸出阻止により、安定した均一、均圧な飽和蒸気によ
るセット作用を安定に維持し、しかも蒸気噴出内容の改
善によつてセットムラのない優れた仕上内容が得られる
のであり、従釆の円形軌道型式を始めとする蓮続仕上処
理技術における問題点を解決したものとしてきわめて優
れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する装置1例の全体平面図、
第2図は同側面図、第3図は同蒸熱セット室の第2図A
−A線拡大断面図、第4図は同蒸気供給例の説明図であ
る。 1・・・・・・蒸熱セット室、2・・・・・・乾燥室、
3・・・・・・足型、4……チヱンコンベヤ、5,6…
…スプロケット、7…・・・型入れ区劃、8・・・・・
・型抜き区劃、12・・・・・・足型ベース本体、13
・・・・・・足型ワイヤ一、60・・・・・・送蒸パイ
プ、62・・・・・・整圧室、63・・・・・・蒸気紬
孔、12,13・・・・・・隙間、110……送風機、
116・・・・・・熱交換器。 第2図 第3図 第4図 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平行する一対の直線状経路部分と該経路部分の各両
    端をつなぐ曲線状経路部分とから成ると共に、一方の直
    線状経路部分に型入れ部、蒸熱セツト室、他方の直線状
    経路部分に型抜き部を配設し、かつ前記蒸熱セツト室と
    型抜き部間に一方の曲線状経路部分を含む馬蹄状の乾燥
    室を配設した長円形の走行経路に、エンドレスな搬送部
    材を間欠停止することなく連続循環回走させ、前記搬送
    部材に進行方向と平行な姿勢のもとに列設した枠型に、
    型入れ部において編物袋状体を被嵌させ、次いで蒸熱セ
    ツト室を通過させると共に、枠型通過用隙間を介して前
    後両端に配置した排気室によつて外気の侵入を遮断した
    セツト室内において、枠型移動経路全長に亘つて配置し
    た整圧室を介し、室上方より下方に向つて幕状に噴出さ
    れる飽和蒸気による蒸熱セツトを行ない、続いて乾燥室
    内を通過させると共に同室内に噴出される熱風によつて
    乾燥を行ない、次いで同乾燥室を出た枠型を型抜き部を
    通過させると共に、同部において編物袋状体の抜取りを
    行ない、かつ前記相対応する型入れ部及び型抜き部間に
    配置された検査用照明源を介し両部における編物袋状体
    の検査を行なう一連の作業を連続して行なうことを特徴
    とする編物袋状体の連続仕上方法。
JP53165329A 1978-12-29 1978-12-29 編物袋状体の連続仕上方法 Expired JPS6036503B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS505695A (ja) * 1973-05-26 1975-01-21
JPH026297U (ja) * 1988-06-25 1990-01-16

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