JPS6035974Y2 - コネクタ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高感度の通信機等の接続に用いられ外部からの
障害電波の侵入および通信機内部で発生した不要電波の
輻射を除去できるコネクタ装置の構造に関するものであ
る。

第１図、第２図は外部からの障害電波の侵入および不要
電波の輻射の除去を目的とした従来のコネクタ装置を示
している。

第１図、第２図において、１は電気機器の筐体、２はこ
の筐体１のねじ止めされた雄コネクタであり、この雄コ
ネクタ２内には複数個の接続ピンが植設されている。

３，３′は前記雄コネクタ２の上部および下部に嵌合さ
れた雌コネクタであり、この雌コネクタ３′内′内には
前記接続ピンに接触する端子が収納されている。

４は前記雄コネクタ３内の端子に接続されたケーブル、
５は前記雌コネクタ３′内の端子に接続された電線であ
る。

６は前記筐体１に取付けられた導電板であり、この導電
板６の孔７には、貫通形コンデンサ８が半田付けされて
いる。

この貫通形コンデンサ８は筒状の誘電体１０外部電極９
と誘電体１０を介して対向するように中心電極１１を配
置したものであり、各貫通形コンデンサ８の中心電極１
１と導電板６との間に容量が構成されるものである。

この貫通形コンデンサ８の中心電極１１の上端には前記
電線５が接続され、また中心電極１１の下端にはプリン
ト基板１２が半田付けされるものである。

このように、各ラインと導電板６間にコンデンサを設け
ることにより、各ラインを介して伝わる障害電波の侵入
または電気機器内で発生する不要電波の輻射が防止され
るものである。

しかしながら、このような従来のコネクタ装置は、通常
のコネクタ２．３． ３’以外に貫通形コンデンサ８が
半田付けされた導電板６を筐体１に取付けなければなら
ない欠点があるとともに、各貫通形コンデンサ８の中心
電極１１と各ラインとを半田付けしなければならない欠
点があった。

本考案はこのような従来の欠点を除去するものであり、
以下本考案の一実施例について第３図〜第７図の図面を
用いて説明する。

第３図〜第７図において、１３は角筒状の絶縁ハウジン
グであり、この絶縁ハウジング１３内には仕切壁１４が
一体に形成されている。

１５はこの仕切壁１４に複数個形成された孔、１６は絶
縁ハウジング１３の外周端面に形成された切欠部である
。

１７はコンデンサブロックであり、このコンデンサブロ
ック１７は、前記孔１５と対応するように孔１８を形成
した導電板１９と前記孔１８に挿入され外部電極が半田
付けされた貫通形コンデンサ２０とから構成されている
。

この貫通形コンデンサ２０は、前記従来例と同様に筒状
誘電体の外部電極２１と誘電体を介して対向し中心電極
となるように接続ピン２２を設けたものであり、また前
記外部電極２１と導電板１９とは半田付けされている。

２３．２３’はこの導電板１９の側部に設けられた突片
である。

このコンデンサブロック１７は、その導電板１９が絶縁
ハウジング１３内の仕切壁１４の下面に当接するようこ
絶縁ハウジング１３内に収納される。

この状態こおいては、接続ピン２２は仕切壁１４の孔１
５こ挿入されるものである。

２４はコンデンサブロック１７を絶縁ハウジング１３内
に収納した状態で、前記絶縁ハウジング１３の下側の凹
部に注入された樹脂であり、この注型樹脂２４により、
貫通形コンデンサ２０は外部雰囲気から完全に遮断され
るものである。

２５は導電板を箱型に折曲してなるケースであり、この
ケース２５の底面には角穴２６が形成されるとともに、
この角穴２６の側縁には切欠凹部２７．２７’が形成さ
れている。

２８．２８’は前記ケース２５の両端面の上部に設けら
れた取止片であり、この取止片２８．２８’には孔２９
，２９′が形成されている。

３０はケース２５の端面に形成された舌片であり、この
舌片３０はケース２５の内方に突出するよういくらか折
曲されている。

また、コンデンサブロック１７を収納するとともに、樹
脂注型した絶縁ハウジング１３がケース２５内に収納さ
れ、そしてケース２５の舌片３０が絶縁ハウジング１３
の切欠部１６に係合することにより、絶縁ハウジング１
３がケース２５内に保持されている。

すなわち、このケース２５により、絶縁ハウジング１３
の周囲を覆い、コンデンサブロック１７を導電板１９と
ケース２５とで電気的にシールドしている。

この状態では、接続ピン２２がケース２５の底面の角穴
２６より外部に突出するとともに、導電板１９の突片２
３，２３’が、ケース２５の底面の切欠凹部２７，２７
’より突出する。

この突片２３．２３’とケース２５とは半田３１により
接続されるものである（第７図）。

なお、上記ケース２５の底面より突出した接続ピン２２
は必要に応じて折曲される。

このような本考案のコネクタ装置は、取付片２８．２８
’を利用して通信機のシャーシ等に取付けられ、他の接
続端子を接続ピン２２に係合させて他の機器と接続され
るものである。

第８図は本考案のコネクタ装置の電気回路を示しており
、ケース２５と接続ピン２２との間にコンデンサＣが接
続されることになり、外部からの障害電波または内部の
不要な高周波輻射はコンデンサＣを介して接地されるも
のである。

本考案はこのような構成であり、本考案によれば以下に
示す効果が得られる。

（ａ） コネクタ内にコンデンサが内蔵された構造で
あり、このコンデンサとラインおよびアースと接続する
必要がなく、コネクタの取付けが容易となる。

（ｂ） 貫通形コンデンサが絶縁ハウジング内に収納
されるとともに、注型樹脂により覆われているため、有
毒ガス、水蒸気等の侵入が防止され、かつ外部雰囲気の
急激な温度変化による貫通形コンデンサの破損を防止で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコネクタ装置の正面図、第２図は同要部
拡大断面図、第３図は本考案の一実施例におけるコネク
タ装置の分解斜視図、第４図は同コネクタ装置の上面図
、第５図は同正面図、第６図は同側面図、第７図は第５
図のＡ−Ａ’断面図、第８図は本考案コネクタ装置の電
気回路図である。 １３・・・・・・絶縁ハウジング、１４・・・・・・仕
切壁、１５・・・・・・孔、１６・・・・・・切欠部、
１７・・・・・・コンデンサユニット、１８・・・・・
・孔、１９・・・・・・導電板、２０・・・・・・貫通
形コンデンサ、２１・・・・・・外部電極、２２・・・
・・・接続ピン、２３．２３’・・・・・・突片、２４
・・・・・・樹脂、２５・・・・・・ケース、２６・・
・・・・角穴、２７，２７′・・・・・・切欠凹部、２
８，２８’・・・・・・取付片、２９．２９’・・・・
・・孔、３０・・・・・・舌片、３１・・・・・・半田
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接続ピンが挿入される複数個の孔を有する仕切壁を形成
   した絶縁ハウジングと、この絶縁ハウジング内の仕切壁
   の下面に当接するように収納されかつ前記仕切壁の孔に
   対応するように複数個の孔を設けた導電板と、筒状の誘
   電体に前記導電板と接続される外部電極を設けるととも
   に誘電体を介して外部電極と対向するように前記接続ピ
   ンを挿入して構成した貫通形コンデンサからなりかつ前
   記導電板の孔に貫通形コンデンサを挿入して構成したコ
   ンデンサブロックと、このコンデンサブロックを覆うよ
   うに前記絶縁ハウジング内に注入した注型樹脂と、この
   注型樹脂を注入した絶縁ハウジングを収納し前記導電板
   とで前記コンデンサブロックを電気的にシールドするシ
   ールド用ケースとで構成したコネクタ装置。