JPS603596Y2 - コ−ド止め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テレビジョン受像機等のキャビネットから電
源コードや信号ケーブル等のコードを引き出す場合にコ
ードが移動しないように止めておくコード止め装置に関
し、安全性を確保しつつ構成の簡易化と低コスト化を図
った装置を提供しようとするものである。

テレビジョン受像機等においては、第１図のように、キ
ャビネット本体１に取り付けた蓋体２に切り込み３を設
け、この部分に電源コードや信号ケーブルのようなコー
ド４を挿通して引き出すことが行なわれ、そのコード４
が動かないように止めておく手段が必要になる。

この場合、最も簡単なものは第２図に示すようにコード
押え用の山形わん曲部５を形威した押え具６をビス７に
よってキャビネット本体１の内面の周縁部に取り付ける
ものであるが、かかるものでは切り込み３の部分で隙間
を生じ、キャビネットの内部に指や細長いピン等が挿入
され得ることとなって安全上問題がある。

このため、第３図に示すように、キャビネット内面に上
下一対のコード押え具８Ａ、８Ｂをビス９，１０で取り
付けるとともに、しやへい板１１Ａ、ＩＩＢをもビス１
０で共に取り付け、そのじゃへい板１１Ａ、ＩＩＢの周
縁からフランジ部１２Ａ、１２Ｂを形威し、これを蓋体
２の切り込み３の周縁部に当接させあるいは近接させて
、指やピン等が挿し込まれないようにしたものがある。

しかし、この第３図のような構成では、部品数が多く、
しかも、それらの取り付けのために多くのビス９，１０
の締め付は作業を要するものであるため、その製造・組
立が面倒であり、コスト高になってしまうという欠点が
あった。

そこで本考案はかかる従来の欠点を解消して、キャビネ
ットからコードを引き出す際に安全性を確保しつつ簡易
な構成と作業でコードを止めることができコストを低減
することのできる装置を提供することを目的とするもの
である。

以下、本考案の一実施例につき第４〜７図を参照して詳
細に説明する。

この装置においては、特別な形状のコード押え具１３を
用いたことに特徴がある。

このコード押え具１３は合成樹脂の一体威形により作成
したもので、全体としてＬ字状とし、立板１４と横板１
５とを有する。

立板１４の下端部にはコード押え用の切り込み１６を有
し、横板１５もコード押え用の山形わん曲部１７を有す
る。

さらに、立板１４の周縁から横板１５と反対の方向に延
出したフランジ部１８を有し、横板１５の周縁からは立
板１４と反対の方向に延出したフランジ部１９を有する
。

また、横板１５にはビス孔２０をも有している。

さらにキャビネット本体１の内部底面にはその横巾が相
対するフランジ部１９の間隔と略等しい板根子２２を接
着している。

このようなコード押え具１３を用い、コード４をキャビ
ネット本体１に固定した板根子２２と切り込み１６およ
び山形わん曲部１７との間で挾持した状態で、このコー
ド押え具１３をビス２１によりキャビネット本体１内の
板根子２２に取り付けてコード４を止める。

そして、蓋体２をキャビネット本体１に取り付け、立板
１４のフランジ部１８を蓋体２の切り込み３の周縁部に
当接させるかもしくはほぼ当接させるまで近接させるよ
うにしておく。

このように、このコード止め装置によれば、コード押え
具１３を１個だけ用いるだけでコード４を確実にキャビ
ネット本体１に取り付けることができ、その作業性を大
幅に向上することができる。

しかも、その立板１４と横板１５とにフランジ部１８．
１９を形成しているため立板１４と横板１５の補強がは
かれるとともに、切り込み３から指やピン等が挿入され
てもこのフランジ部１８．１９で阻まれてそれ以上内部
に入らず、安全性も正確に確保されることとなる。

さらにフランジ部１９の間隔が板根子２２の横巾と略等
しいため、コード押え具１３の取付けが上記フランジ部
１９がガイドとなって容易に行える。

このように本考案によれば、立板と横板より略り字状に
構成され、立板には切込みを、横板にはこの切込みに連
続する山形わん曲部をおのおの形成し、さらに立板には
横板と反対の方向に延出す第１のフランジ部を、横板に
は立板の方向と反対の方向に延出する第２のフランジ部
をおのおの形成してなるコード押え具を用い、この立板
に設けた第１のフランジ部が蓋板の内面に当接するよう
に上記コード押え具を固定することにより、各フランジ
部にて立板、横板の補強がはかれるとともにコードの引
き出し部分からキャビネット内に指やピン等が挿入され
るおそれがなくて安全性が確保され、しかも構成もコー
ド押え具は一個だけでよく簡易であり、取付けも容易な
低コストなものを得ることができるとともに、コード押
え具のキャビネットへの取付は時、横板に設けた第２の
フランジ部がガイドとなって板根子に嵌まり込むように
なりスムーズな取付けが行えるものであり、その実用的
価値は極めて大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図はキャビネットからコードを引き出す状態を示す
斜視図、第２図および第３図は従来のコード止め装置を
示す分解斜視図、第４図は本考案の一実施例におけるコ
ード止め装置を示す分解斜視図、第５図はその断正面図
、第６図はその断側面図、第７図は同装置に用いる押え
具の斜視図である。 １・・・・・・キャビネット本体、２・・・・・・蓋体
、３・・・・・・切り込み、４・・・・・・コード、１
３・・・・・・コード押え具、１４・・・・・・立板、
１５・・・・・・横板、１６・・・・・・切り込み、１
７・・・・・・山形わん曲部、１８．１９・・・・・・
フランジ部、２０・・・・・ビスＬ ２ ｍ−−−−−
−ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 立板とこれに直交する横板とより構成されて全体として
   Ｌ字状をなし、立板の下端部にコード押え用の切り込み
   を有し、上記横板に上記切り込みに連続するコード押え
   用の山形わん曲部を有し、上記立板の周縁から上記横板
   とは反対の方向に延出した第１のフランジ部を有し、上
   記横板の周縁から上記立板とは反対の方向に延出した第
   ２のフランジ部を有してなるコード押え具を設け、キャ
   ビネット本体の内面に上記第２のフランジ部の間隔と横
   巾が等しい板板子を固定し、上記切り込みおよび山形わ
   ん曲部と上記板板子との間でコードを挾持した状態で上
   記コード押え具を上記板板子に取り付け、上記コードが
   挿通ずる切り込みを設けた蓋体を上記キャビネット本体
   に取り付け、上記立板の第１のフランジ部を上記蓋体の
   切り込みの内部周縁部に当接させてなるコード止め装置
   。