JPS6035837Y2 - 作業機の潤滑油供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、起動操作により、潤滑油を所定箇所に圧送す
る油圧ポンプを予め設定した時間だけ駆動させるよう構
成した作業機の潤滑油供給装置に関し、１回当りの潤滑
油供給時に、所望量づつ適確に潤滑油を供給できるよう
にせんとするものである。

上記潤滑油供給装置は、起動操作により、油圧ポンプを
予め設定した時間だけ駆動させるようにすることによっ
て、１回当りの潤滑油供給時に、所定箇所に過不足なく
所望量づつ潤滑油を供給できるようにしたものであるが
、所望の目的に充分に達し難い問題があった。

すなわち、季節の変化等により気温が変化すると、潤滑
油の粘性も変化することになり、この結果、単位時間当
りの油圧ポンプの圧送量が変化し、１回当りの潤滑油供
給時に、所望量つつ適確に潤滑油を供給し難いものとな
っていた。

つまり、潤滑油の粘性が変化化すると、油圧ポンプの駆
動トルクや吹い込み効率が変動して、粘性が大なるほど
油圧ポンプの単位時間当りの圧送量が減少するものとな
るため、上記問題を生じる虞れがある。

本考案は、上記実状に留意して為されたものであって、
官記構造の作業機の潤滑油供給装置において、気温又は
潤滑油温の検出結果に基づいて、前記設定時間を温度が
大なるほど小となるように自動調節する機構を組込んで
あることを特徴とする。

すなわち、ポンプ駆動の設定時間を、気温又は潤滑油温
か大なるほど小となるように自動調節するから、気温変
化に応じて潤滑油の粘性が変化しても、１回当りの潤滑
油供給時に、所望量づつ適確に潤滑油を供給することが
できるのである。

もって、官記問題を解消し、一層便利に使用することが
可能な作業機の潤滑油供給装置を得るに至った。

以下本考案の実施例を図面について詳述する。

第１図は、作業機の一例としてのコンバインの側面を示
しており、クローラ走行装置１、脱穀装置２等を備えた
本機の前方に、圃場に植えられた殻稈を引起す装置３、
引起し殻稈の株元を切断する刈取装置４、刈取殻稈を合
流させる補助搬送装置５、合流殻稈を前記脱穀装置２に
搬送する後方搬送装置６等からなる刈取処理部が連結装
備されている。

そして、進行に伴い殻稈を引起し刈取処理し、刈取殻稈
を順次後処理する作業を、自動的に連続して行なうべく
構成されている。

次に、前記刈取処理部の諸装置３・・・に潤滑油を供給
する装置について、第２図に基づいて説明する。

すなわち、タンク７内の潤滑油を刈取処理部の諸装置３
・・・に対応して配設の複数のノズル８・・・に圧送す
る油圧ポンプ９が設けられるとともに、このポンプ９を
駆動回転させる電動モータ９ａが、起動スイッチ１０を
１回操作することにより、予め設定した時間だけ駆動さ
れるように構成されており、結果的に、前記ポンプ９が
、起動操作により予め設定した時間だけ駆動されるよう
になっている。

この構造は、前記起動スイッチ１０が起動操作用接点Ｓ
と反対がわの停止用接点Ｔに接続する状態に弾性復帰さ
れている時に充電されるコンデンサ１１と、前記起動ス
イッチ１０が起動操作用接点Ｓに操作されると、前記コ
ンデンサ１１が放電している間だけ導通状態となるトラ
ンジスタ１２とを用いて、前記電動モータ９ａを、コン
デンサ１１の放電時間に応じて設定される時間だけ作動
させるように構成されている。

又、気温の検出結果に基づいて、前記設定時間を温度が
大なるほど小となるように自動調節する機構１３が組込
まれている。

この自動調節機構１３は、前記コンデンサ１１の放電時
間を変更することにより行なうものであって、コンデン
サ１１と前記トランジスタ１２との間に、気温変化に応
じて気温が大なるほどその抵抗が自動的に小に変更する
抵抗体（サーミスター）１３ａを組込んで構成されてい
る。

第３図は、別の実施を示したものであって、これは、起
動スイッチ１０′を潤滑油供給時に操作し続けなくとも
、■旦１回操作しさえすれば所望の潤滑油供給を適正通
り行なえるようにしたものであり、前記起動スイッチ１
０′が操作されてリレー１４に通電されると、コンデン
サ１１′と電源とを接続する状態に復帰式のスイッチ１
５が、電源と電動モータ９ａ’並びにリレー１４とを接
続する状態となり、且つ、これと同時に、コンデンサ１
１′が放電を開始してトランジスタ１２′が導通状態と
なる。

そして、トランジスタ１２′の放電が終了すると、トラ
ンジスタ１２′が非導通状態となってリレー１４への通
電が停止され、電動モータ９ａ′の作動が自動的に停止
されるようになっており、且つ、コンデンサ１１′とト
ランジスタ１２′との間に、前記実施例と同様の抵抗体
（サーミスター）１３ａ’を用いた設定時間自動調節機
構１３が組込まれている。

尚、本案は、１回当りの潤滑油供給時における潤滑油供
給量を必ずしも同一にするのに用いるのみならず、例え
ば夏季の方を冬季よりも少し多い目に供給するように設
定して使用する場合にも適用できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る作業機の潤滑油供給装置の実施例を
示し、第１図はコンバインの側面図、第２図は潤滑油供
給装置の概略図、第３図は別の実施例を示す概略図であ
る。 ９・・・・・・油圧ポンプ、１３・・・・・・設定時間
自動調節機構。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 起動操作により、潤滑油を所定箇所に圧送する油圧
   ポンプ９を予め設定した時間だけ駆動させるよう構成し
   た作業機の潤滑油供給装置であって、気温又は潤滑油温
   の検出結果に基づいて、前記設定時間を温度が大なるほ
   ど小となるように自動調節する機構１３を組込んである
   ことを特徴とする作業機の潤滑油供給装置。 ■ 前記設定時間自動調節機構１３を、気温検出結果に
   基づいて設定時間を自動調節させるように構成しである
   実用新案登録請求の範囲第１項に記載の作業機の潤滑油
   供給装置。 ■ 前記設定時間自動調節機構１３を、潤滑油温検出結
   果に基づいて設定時間を自動調節させるよう構成しであ
   る実用新案登録請求の範囲第１項に記載の作業機の潤滑
   油供給装置。