JPS603559Y2 - ソレノイドコイル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は通信装置等に使用されるＱの高いソレノイドコ
イルに関し、特にＱの劣化なしにコイルの高さを低くで
きるソレノイドコイルに関する。

従来、通信装置等に使用されるソレノイドコイルにはコ
イルを実装するプリント板などの実装面に対して巻線軸
方向が垂直な縦型ソレノイドコイル及び巻線軸方向が平
行な横型ソレノイドコイルがあり、前者は実装床面積に
制限がある場合、後者は高さ方向に制限がある場合に使
用される。

本考案は高さ方向が制限された、横型ソレノイドコイル
に関するものである。

第１図に従来の横型ツレメイドコイルを示し、同図ａは
斜視図、同図すは正面図を示す。

第１図において、巻線部分１の両端フランジ２，２′に
は一端を巻線端末からげ端子３〜３″′、他端を実装基
板への実装端子４〜４″′となる直線状の端子が植設さ
れかつインダクタンス調整用磁心を挿入するためのネジ
穴５に磁心が挿入されている。

第１図すにおいて、コイルの高さｈｌは端子の植設部分
ｈ２に巻線端末からげ端子３〜３″′の長さが加わった
ものである。

このコイルの高さを低くしようとする場合、巻線端末か
らげ端子３〜３″′は巻線をからげるために一定の長さ
が必要であり、それ以下に短くすることはできず、巻線
部分の径を小さくして対処している。

しかし、巻線部分の径を小さくした場合、Ｑが低下する
という欠点がある。

このように、従来の横型ソレノイドコイルにおいては、
Ｑの低下なしに高さの低いコイルを実現することはでき
ない。

本考案の目的は従来の横型ソレノイドコイルの欠点を解
決し高さが低くかつＱの低下のない横型のソレノイドコ
イルを提供することにある。

次に図面を参照して本考案を詳細に説明する。

第２図は本考案の一実施例であって、同図ａは斜視図、
同図すは正面図を示す。

巻線部分１１の両端にフランジ１２．１２’が設けられ
一端を巻線端末からげ端子１３〜１３ ”’、他端をプ
リント板等の実装基板１６に取りつけるための実装端子
１４〜１４ ”’となる直線状の端子がからげ端子１３
〜１３ ”’が巻線部分１１より高くならないようにフ
ランジ部分１２〜１２′に植設されており、さらに、イ
ンダクタンス調整用磁心を挿入するためのネジ穴１５が
設けられている。

本考案のソレノイドコイルはからげ端子部分１３〜１３
”’を巻線部分１１より低くしであるため、コイルの
高さｈ□、は巻線部分の高さで決定される。

すなわち、従来の横型ソレノイドコイルにおける巻線部
分の径を小さくＬＱを低下させるようなことなしに、コ
イルの高さを低くできる。

以上のように、本考案のソレノイドコイルは、巻線端末
からげ端子部分が巻線部分より低くなっているため、従
来のソレノイドコイルに比べ、特性の劣化なしに高さを
低くすることができ、装置の小型化等に大きく貢献でき
るという利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図ａおよびｂは従来の横型ソレノイドコイルを示す
それぞれ斜視図および正面図ならびに第２図ａおよびｂ
は本考案の一実施例を示すそれぞれおよび正面図である
。 図において、１，１１・・・・・・巻線部分、２゜２’
、１２．１２’・・・・・・フランジ部分、３．３’。 ３″、 ３”’、 １３． １３’、 １３″ ｌ
３ ＩＩＩ・・・・・・端末からげ端子、４．４’、
４″、 ４”’、 １４． １４’、１４′ １４０
／、・・・・・・実装端子、５，１５・・・・・・ネジ
穴、６，１６・・・・・・実装面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻線軸方向が実装面と平行な巻枠本体と、この本体の両
   端に設けられたフランジと、このフランジに前記実装面
   に垂直になるように植設され一端を巻線端末からげ端子
   、他端を実装端子とする複数個の直線状端子とを有する
   ソレノイドコイルにおいて、前記実装面から巻線からげ
   端子までの高さを巻線部上端より低くしたことを特徴と
   するソレノイドコイル。