JPS6035060Y2 - カメラのレンズ鏡筒 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカメラのレンズ鏡筒に関する。

ＴＴＬ開放測光式のカメラにおいては、各交換レンズに
該レンズの開放Ｆ値及び又はプリセット絞り値をカメラ
の測光回路へ伝達するための連動爪が設けられている。

そして、この連動爪は測光回路内蔵のファインダを交換
使用可能とするために、レンズ鏡筒がカメラへ装着され
たときには、このファインダに設けられた露出連動ピン
と連結可能となるように設けられている。

また、絞り目盛もカメラの外部から観察可能となるよう
にこの連動爪の近辺に刻設されている。

ところが、このようなレンズ鏡筒を使用可能な新たなカ
メラ、例えば、プリセット絞り値等のレンズ側の情報を
カメラ側に伝達するのに連動爪を使用せずに、これを別
な連動機構によって測光回路に伝達するようなカメラに
おいて、プリセット絞り値はレンズ鏡筒に刻設されたも
のを表示用光学系を介して直接ファインダ内に導入する
が、連動爪は在来のカメラとの互換性を考慮してそのま
ま残しておく場合には、連動爪があるために、外部観察
用絞り目盛をファインダ内に勤人することは困難であっ
た。

本考案の目的は、連動爪を設け、かつ、ファインダ内へ
の絞り目盛の導入を容易ならしめたレンズ鏡筒を提供す
ることにある。

以下、本考案を説明する。

第１図は、本考案によるレンズ鏡筒の斜視図、第２図は
本考案によるレンズ鏡筒をカメラ本体に装着した状態を
示す。

第１図及び第２図において、１は固定環、２は距離環で
ある。

プリセット絞り環３上のレンズ光軸方向のカメラとの結
合具４側にはファインダ表示用の絞り目盛Ｘが刻設され
、また光軸方向のレンズ鏡筒前枠５側にはカメラ外部か
ら観察するための外部観察用の絞り目盛Ｙが刻設されて
いる。

カメラの測光回路（不図示）へ該レンズの開放Ｆ値及び
又はプリセット絞り値を伝達するための連動爪６はファ
インダ表示用の絞り目盛Ｘと外部観察用の絞り目盛Ｙと
の間にビス等により固定されている。

この連動爪６には、カメラの測光回路側に設けられた連
動機構の露出連動ピン（不図示）と係合する溝６ａが設
けられている。

また、該連動爪６には、ファインダ表示用の絞り目盛Ｘ
の刻設間隔に応じて透光部７ａ、７ｂが設けられ、該連
動爪６がファインダ表示用の絞り目盛Ｘへの外部光の入
射を遮断するのを防止している。

つまり、ファインダ表示用の絞り目盛Ｘのうちいくつか
は透光部７ａ＊７ｂ及び溝６ａ（透光部の作用をするこ
とは明白である。

）の設けられた位置に対応して刻設されていることにな
る。

このレンズ鏡筒をカメラに装着した状態を示す第２図に
おいて、１０はペンタプリズム１１は接眼レンズ、１２
．１３はファインダ表示用の絞り目盛Ｘをペンタプリズ
ム１０内に導くための光学部材であってカメラ本体Ｂ内
に配置されている。

なお、連動爪６のファインダ内表示用絞り目盛への外部
光１４の入射を妨げる部分について透光部を設けるもの
であるから、この連動爪６それ自身を透光性を有するプ
ラスチックスのような材料で構成しても、絞り目盛Ｘは
前述同様に照明されること明白である。

連動爪６は上記のように構成されているから、プリセッ
ト絞り環３をレンズ光軸を中心に回転させて任意の絞り
値を選択すれば、ファインダ表示用の絞り目盛Ｘは、外
部光により直接照明されて、光学部材１２．１３により
ペンタプリズム１０に導入され、あるいは連動爪６のＲ
６ａ及び透光部７ａ、７ｂを介して照明され、光学部材
１２．１３によりペンタプリズム１０に導入される。

以上のように本考案によれば、レンズ鏡筒からのプリセ
ット絞り値伝達を連動爪に依存するカメラと、プリセッ
ト絞り値伝達は連動爪に依存しないが、プリセット絞り
運上に刻設された絞り目盛を直接ファインダ内に表示す
るカメラとに使用可能なレンズ鏡筒が得られ互換性が確
保できる。

また、本考案によれば、一眼レフカメラのようなプリセ
ット絞り値の伝達が行なわれるものばかりでなく、通常
に絞り値の伝達が行なわれるレンズ交換式のカメラにお
いても上記と同様の効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるレンズ鏡筒の斜視図、第２図は本
考案によるレンズ鏡筒をカメラに装着した状態を示す図
である。 主要部分の符号の説明、１・・・・・・固定環、２・・
・・・・距離設定環 ３・・・・・・プリセット絞り環
、４・・・・・・結合部、５・・・・・・前枠、６・・
・・・・連動爪、７ａ、７ｂ・・・・・・透光部、１０
・・・・・・ペンタプリズム、１１・・・・・・接眼レ
ンズ、１２．１３・・・・・・表示用光学部材、Ｘ・・
・・・・ファインダ表示用の絞り目盛、Ｙ・・・・・・
外部観察用の絞り目盛。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 カメラに着脱可能な結合部と、絞り値を設定するための
   絞り環と、該絞り環上に配列された複数の外部観察用絞
   り目盛と、測光回路連動機構を有するカメラＡの露出連
   動部材と係合可能な凹部を有するとともに、前記絞り環
   上の前記結合部と前記外部観察用絞り目との間の所定位
   置に配置された連動爪とを備え。 前記カメラへ装着したときには前記絞り環が該カメラと
   近接するレンズ鏡筒において、 前記連動爪と結合部との間の前記絞り環上に複数のファ
   インダ内表示用絞り目盛を前記外部観察用絞り目盛に対
   して並列的に拝列し、かつ前記ファインダ内表示用絞り
   目盛のうち所定の絞り目盛を前記凹部に対向させ、該凹
   部を前記ファインダ内表示用絞り目盛照明のための透光
   部として兼用するとともに、前記所定の絞り値目盛に隣
   接した絞り目盛に対向する前記連動爪の部位にも透光部
   を穿設し、少くとも、前記露出連動部材を具備しないカ
   メラＢ側で前記絞り環によって設定された絞り値をファ
   インダー内でも観察可能にしたことを特徴とするレンズ
   鏡筒。