JPS6034792Y2 - エヤ圧入装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エヤ圧入装置、更に詳しくはエヤポンプや
コンプレッサーに関するものである。

例えば、自動車や自転車のタイヤにエヤを注入するエヤ
ポンプには、注入エヤの圧力を表示するゲージを取付け
、必要なだけのエヤを注入することができるようにして
いる。

しかしながら、エヤポンプは、ピストンの往復動でエヤ
を間歇的に注入するため、エヤ注入工程では圧力が急激
に上昇することになり、この圧力変動がゲージに直接作
用するので、ゲージの圧力表示は不正確になって必要と
する注入圧力が得られず、しかも圧力変動の繰返しを受
けるのでゲージの損傷発生は甚だしい等の欠点がある。

この考案は、上記のような欠点に鑑みてなされたもので
あり、調圧弁によって任意に設定できると共に、圧力変
動が直接調圧弁に作用しないようにし、耐久性に優れ、
必要とする圧力を正確に注入することができるエヤ圧入
装置を提供することが目的である。

以下この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

図示のエヤ圧入装置は、足踏式のエヤポンプを示してお
り、フレーム１の一端にペダル２を枢着し、ばね３によ
ってペダル２は常時起立する方向の弾性が付与されてい
る。

前記ペダル２の中途に、シリンダ４の吐出側となる一方
の端部がピン５で枢着され、このシリンダ４内を摺動す
るピストン６のロッド７がシリンダ４の他方の端部から
突出し、前記ロッド７の先端がフレーム１の端部にピン
８で連結されている。

前記ペダル２を路下げると、シリンダ４とロッド７は収
縮して圧入工程となり、ペダル２を開放してシリンダ４
とロッド７を伸長させると吸引工程になる。

前記シリンダ４の一方の端部に通路形成用のブロック９
が取付けられている。

このブロック９には第２図のように、シリンダ４内と連
通するエヤ圧入通路１０が設けられ、その途中に弁駁納
室１１が形成され、先端にホース１２が接続されている
。

上記弁駁納室１１は、第４図のように、上流側が大径筒
状の円錐台形状に形成され、その内部に可動弁１３が軸
方向に移動可能となるよう組込まれている。

上記可動弁１３は、第４図のように、先端に下流側エヤ
の圧力を受ける面１４を備え、下流側エヤの圧力で上流
側退勤位置にあるとき、エヤ圧入通路１０における弁駁
納室１１への流入口１５を閉鎖し、シリンダ４側への逆
流を防止する逆止作用を行うようになっている。

上記弁駁納室１１の周囲には、第２図のように、軸方向
に沿う溝１６が設けられ、可動弁１３が上流側エヤの押
圧で下流側前進位置にあるときでも、この溝１６によっ
てエヤ圧入通路１０の下流側にエヤが流れるようになっ
ている。

前記弁駁納室１１の途中には第３図のように分岐通路１
７が設けられている。

この分岐通路１７の弁数納室１１内に連通ずる部分は、
可動弁１３が下流側前進位置にあるとき、この可動弁１
３によって遮断され、可動弁１３が上流側退勤位置にあ
るとき、第４図のように弁駁納室１１を介してエヤ圧入
通路１０の下流側と連通ずるようになっている。

前記分岐通路１７の端部には、第３図のように調圧弁１
８が設けられている。

この調圧弁１８は、内筒１９内の下部に設けた弁座２０
と、内筒１９の下部周壁に設けたエヤ放出口２１と、弁
座２０に接する弁体２２と、この弁体２２を弁座２０に
圧接するばね２３と、内筒１９にねじ込まれ、ばね２３
の圧力を調整する外筒２４とによって構成され、弁体２
２を押すばね２３の圧力を変化させることにより、エヤ
の注入圧力を任意に設定することができる。

前記内筒１９の外面には、設定したエヤ圧力を外筒２４
の下縁とで読取ることができる目盛２５が付設されてい
る。

この考案の、エヤ圧入装置は上記のような構成であり、
次に使用の方法を説明する。

外筒２４の操作によってばね２３の圧力を調整し、調圧
弁１８を所望の圧力に設定した後、ホース１２の先端を
エヤ注入部分と接続する。

この状態でペダル２を踏込んで注入を行うと、ピストン
６で加圧されたエヤは、可動弁１３を第２図のように前
進位置へ押し、溝１６を通って下流側へ流出する。

このとき可動弁１３は、分岐通路１７を閉鎖するので、
踏込時に生じる高圧は調圧弁１８に何ら作用しない。

ペダル２の踏圧を開放してシリンダ４とロッド７を伸長
させると、可動弁１３を前方に押圧する圧力がなくなる
ので、下流側の圧力を受けた可動弁１３は後退位置に退
勤し、第４図のように流入口１５を閉鎖して逆流を防ぐ
と同時に分岐通路１７の閉鎖を開放する。

これにより、下流側のエヤ圧力は分岐通路１７から、調
圧弁１８に流入し、弁体２２を押上げようとする。

この弁体２２はばね２３による押圧力が予じめ設定され
ているので、エヤ圧力が設定圧力よりも低い場合、調圧
弁２２は開くことがなく、エヤ注入部分の内圧は、シリ
ンダ４からの注入エヤ圧力だけ上昇する。

ペダル２の踏下げを繰返し、エヤ注入部分の内圧が設定
圧力よりも高くなると、弁体２２は押開かれて弁座２０
を開放し、放出口２１から外部に流出する。

内圧が降下して設定圧に達すると、弁体２２は弁座２０
に圧接してエヤの流出を止めるので、内圧は設定圧に保
持され、この状態でエヤの注入を行っても余剰エヤは放
出されることになる。

なお、実施例はエヤポンプに用いた例を示したが、コン
プレッサーにも使用できる。

以上のように、この考案によりれば、エヤ圧入通路の途
中に設けられた弁収納室内に可動弁を組込み、弁駁納室
に連ねた分岐通路に設定圧力以上のエヤを放出する調圧
弁を設けたので、エヤ注入時にはエヤ圧力が全く作用す
ることがなく、従って調圧弁に無用の負荷が掛らず、そ
の耐久性を大幅に向上させることができるので、必要と
する圧力のエヤ注入が自動的に、しかも高精度に行える
ようになる効果をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るエヤ圧入装置の正面図、第２図
は同上要部を拡大した縦断正面図、第３図は同上におけ
る調圧弁部分の拡大縦断面図、第４図は同じく可動弁部
分の一部切欠平面図である。 １０・・・・・・エヤ圧入通路、１１・・・・・・弁駁
納室、１３・・・・・・可動弁、１５・・・・・・流入
口、１６・・・・・・溝、１７・・・・・・分岐通路、
１８・・・・・・調圧弁、２１・・・・・・エヤ放出口
、２２・・・・・・弁体、２３・・・・・・ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エヤ圧入通路の途中に弁駁納室を設け、この弁収納室内
   に下流側エヤの押圧で退勤位置にあるとき流入口を閉鎖
   して逆流を防ぐ可動弁を組込み、この弁駁納室の周囲に
   、可動弁が上流側エヤの押圧で前進位置にあるとき上流
   側のエヤを下流側に流す溝を設け、前記弁駁納室の途中
   に、可動弁が上流側エヤの押圧で前進位置にあるとき閉
   鎖され、この可動弁が退勤位置にあるとき弁駁納室を介
   して下流側と連通ずる分岐通路を設け、この分岐通路に
   設定反別以上のエヤを外部に放出する圧力表示付調圧弁
   を設けたエヤ圧入装置。