JPS6034766B2 - 樹脂モ−ルド電気機器 - Google Patents
樹脂モ−ルド電気機器Info
- Publication number
- JPS6034766B2 JPS6034766B2 JP15491378A JP15491378A JPS6034766B2 JP S6034766 B2 JPS6034766 B2 JP S6034766B2 JP 15491378 A JP15491378 A JP 15491378A JP 15491378 A JP15491378 A JP 15491378A JP S6034766 B2 JPS6034766 B2 JP S6034766B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- electrical equipment
- weight
- parts
- pole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
- Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂でモールドした真空開閉器、変圧器、変流
器等の電気機器に関する。
器等の電気機器に関する。
例えば柱上真空開閉器は、ガラスやセラミックスで容器
が形成された真空バルブを金属容器に装着し、口出部に
磁器碍子をとりつけた構造のものが実用に供されている
。
が形成された真空バルブを金属容器に装着し、口出部に
磁器碍子をとりつけた構造のものが実用に供されている
。
第１図に概略構成を示す。
即ち１１は真空バルブ、１２は開閉操作機構部、１３は
金属容器、１４は磁器碍子であり、電線は端子１５に接
続される。また、通常の柱上変圧器は、第２図にその概
略構成を示すように、鉄心２１に巻付けたコイル２２を
金属容器２３に装着し、口出部に磁器碍子２４をとりつ
け、絶縁油２５を入れた構造のものが実用に供されてい
る。これらからわかるように、現在実用に供されている
柱上真空開閉器や柱上変圧器は、それらの姿部である真
空バルブと操作機構部あるいは鉄心とコイルよりもかな
り外形寸法が大きくかつ重くなっている。その理由は、
それらの要部だけで屋外に設置した場合、端子間の電圧
に耐えられずフラッシオーバし、あるいはコイルが吸湿
して発熱し、破壊してしまうからである。そこで端子間
の沿面距離を十分に確保し、かつコイルの吸湿を防止し
て機器の小形軽量化をはかるために、上記のような要部
だけを樹脂でモールドすることが検討されている。第３
図は柱上真空開閉器についての構造の一例を示すもので
ある。即ち真空バルブ１１と開閉操作機構部１２を樹脂
３１でモールドしたものである。また第４図は柱上変圧
器についての構造の一例を示すものである。即ち鉄心２
１とコイル２２を樹脂４１でモールドしたものである。
このように樹脂モールドした電気機器においては、金属
容器、絶縁油、磁器碍子等が不要となり、大幅に小形軽
量化がはかれる。しかしながら、このような樹脂モール
ド屋外機器においては、樹脂に種々の特性が要求される
。
金属容器、１４は磁器碍子であり、電線は端子１５に接
続される。また、通常の柱上変圧器は、第２図にその概
略構成を示すように、鉄心２１に巻付けたコイル２２を
金属容器２３に装着し、口出部に磁器碍子２４をとりつ
け、絶縁油２５を入れた構造のものが実用に供されてい
る。これらからわかるように、現在実用に供されている
柱上真空開閉器や柱上変圧器は、それらの姿部である真
空バルブと操作機構部あるいは鉄心とコイルよりもかな
り外形寸法が大きくかつ重くなっている。その理由は、
それらの要部だけで屋外に設置した場合、端子間の電圧
に耐えられずフラッシオーバし、あるいはコイルが吸湿
して発熱し、破壊してしまうからである。そこで端子間
の沿面距離を十分に確保し、かつコイルの吸湿を防止し
て機器の小形軽量化をはかるために、上記のような要部
だけを樹脂でモールドすることが検討されている。第３
図は柱上真空開閉器についての構造の一例を示すもので
ある。即ち真空バルブ１１と開閉操作機構部１２を樹脂
３１でモールドしたものである。また第４図は柱上変圧
器についての構造の一例を示すものである。即ち鉄心２
１とコイル２２を樹脂４１でモールドしたものである。
このように樹脂モールドした電気機器においては、金属
容器、絶縁油、磁器碍子等が不要となり、大幅に小形軽
量化がはかれる。しかしながら、このような樹脂モール
ド屋外機器においては、樹脂に種々の特性が要求される
。
その重要なものとして耐クラック性と性トラッキング性
がある。樹脂はモールドの工程において加熱され、液状
から固体状に硬化されるが、このとき収縮がおこり、樹
脂内部に歪が発生する。さらに電気機器は、気象条件と
負荷状態によって温度が変化するが、真空バルブやコイ
ルと樹脂の熱膨張係数が異なるために、樹脂は部分的、
時間的に異なる複雑な歪を受ける。これらの歪による応
力が樹脂の機械的強度よりも大きくなれば、樹脂にクラ
ックを生ずることになる。クラツクを生ずると、沿面絶
縁耐力も、コイルの防湿も確保できないので、耐クラッ
ク性は最も重要な性質である。一方、屋外電気機器には
、塩塵が堆積したり雨水にもさらされる。このように、
屋外電気機器の表面が汚損され湿潤された状態になると
、多数の微小の沿面放電が発生する。この微小沿面放電
によって樹脂は、一般に炭化導電路を形成し、沿面絶縁
が破壊されてしまう。炭化導電路を形成いこくい材料が
耐トラッキング性のすぐれた材料といわれているが、屋
外用電気機器をモ−ルドする樹脂は、これが非常にすぐ
れていなければならない。すぐれた耐クラック性と耐ト
ラッキング性を兼備した樹脂は、末だ存在しないので屋
外電気機器の樹脂によるモールドは実現されておらずこ
の実現が望まれていた。本発明は、電気機器本体をェポ
キシ当量３００乃至４５０、平均分子量６００乃至９０
０、シリカ粉末】５０乃至２５の重量部のビスフヱノー
ル型ェポキシ樹脂混和物で被覆し、この被覆にさらにェ
ポキシ当量ｌｏｏ乃至２００、平均分子量２５０乃至３
５０、水和アルミナ２５０乃至４５の重量部の環状脂肪
族型ヱポキシ樹脂混和物を被覆することにより耐候性と
絶縁性に優れた樹脂モールド電気機器を提供することを
目的とする。
がある。樹脂はモールドの工程において加熱され、液状
から固体状に硬化されるが、このとき収縮がおこり、樹
脂内部に歪が発生する。さらに電気機器は、気象条件と
負荷状態によって温度が変化するが、真空バルブやコイ
ルと樹脂の熱膨張係数が異なるために、樹脂は部分的、
時間的に異なる複雑な歪を受ける。これらの歪による応
力が樹脂の機械的強度よりも大きくなれば、樹脂にクラ
ックを生ずることになる。クラツクを生ずると、沿面絶
縁耐力も、コイルの防湿も確保できないので、耐クラッ
ク性は最も重要な性質である。一方、屋外電気機器には
、塩塵が堆積したり雨水にもさらされる。このように、
屋外電気機器の表面が汚損され湿潤された状態になると
、多数の微小の沿面放電が発生する。この微小沿面放電
によって樹脂は、一般に炭化導電路を形成し、沿面絶縁
が破壊されてしまう。炭化導電路を形成いこくい材料が
耐トラッキング性のすぐれた材料といわれているが、屋
外用電気機器をモ−ルドする樹脂は、これが非常にすぐ
れていなければならない。すぐれた耐クラック性と耐ト
ラッキング性を兼備した樹脂は、末だ存在しないので屋
外電気機器の樹脂によるモールドは実現されておらずこ
の実現が望まれていた。本発明は、電気機器本体をェポ
キシ当量３００乃至４５０、平均分子量６００乃至９０
０、シリカ粉末】５０乃至２５の重量部のビスフヱノー
ル型ェポキシ樹脂混和物で被覆し、この被覆にさらにェ
ポキシ当量ｌｏｏ乃至２００、平均分子量２５０乃至３
５０、水和アルミナ２５０乃至４５の重量部の環状脂肪
族型ヱポキシ樹脂混和物を被覆することにより耐候性と
絶縁性に優れた樹脂モールド電気機器を提供することを
目的とする。
以下本発明の−実施例を図面を参照して説明する。
柱上真空開閉器の場合は、第５図に示すように、まず真
空バルブ１１と操作開閉機構部１２を内側樹脂５１によ
って被覆し、次に外側樹脂５２によって被覆する。柱上
変圧器のコイルをモールドする場合も略同機である。即
ち第６図に示すように、こずコイル２２を内側樹脂６１
によって被覆し、次に外側樹脂６２によって被覆する。
ここで内側樹脂５１，６１を被覆する際には、十分に硬
化してからその表面をサンドベーパ等で粗面としてから
外側樹脂５２，６２をモ−ルドするのがよい。しかして
内側樹脂５１，６１は、シリカ粉を充填したビスフヱノ
ールＡ型のェポキシ樹脂であり、そのェポキシ当量は３
００乃至４５０、平均分子量は６００乃至９００、シリ
カ粉充填量は１５０乃至２５の重量部であることが望ま
しい。
空バルブ１１と操作開閉機構部１２を内側樹脂５１によ
って被覆し、次に外側樹脂５２によって被覆する。柱上
変圧器のコイルをモールドする場合も略同機である。即
ち第６図に示すように、こずコイル２２を内側樹脂６１
によって被覆し、次に外側樹脂６２によって被覆する。
ここで内側樹脂５１，６１を被覆する際には、十分に硬
化してからその表面をサンドベーパ等で粗面としてから
外側樹脂５２，６２をモ−ルドするのがよい。しかして
内側樹脂５１，６１は、シリカ粉を充填したビスフヱノ
ールＡ型のェポキシ樹脂であり、そのェポキシ当量は３
００乃至４５０、平均分子量は６００乃至９００、シリ
カ粉充填量は１５０乃至２５の重量部であることが望ま
しい。
また、外側樹脂５２，６２は環状脂肪族型ェポキシ樹脂
であり、ェポキシ当量はｌｏｏ乃至２００、平均分子量
は２５０乃至３５０、水和アルミナ充填量は２５０乃至
４５の重量部が望ましい。これらの樹脂の代表的な組成
例とその特性を第１表に示す。第１表 第２表 第２表から明らかなように、内側樹脂としては機械的強
度、特に耐クラック性のすぐれたものを用い、外側樹脂
としては耐トラッキング性が特にすぐれた樹脂を用いる
。
であり、ェポキシ当量はｌｏｏ乃至２００、平均分子量
は２５０乃至３５０、水和アルミナ充填量は２５０乃至
４５の重量部が望ましい。これらの樹脂の代表的な組成
例とその特性を第１表に示す。第１表 第２表 第２表から明らかなように、内側樹脂としては機械的強
度、特に耐クラック性のすぐれたものを用い、外側樹脂
としては耐トラッキング性が特にすぐれた樹脂を用いる
。
内側樹脂でモールドしただけの電気機器は亀裂を生じに
くいが、耐トラッキング性、即ち耐候性が不十分である
。一方外側樹脂でモールドした機器は、耐候性のような
長期の信頼性が問題となる前に割れてしまう。しかしな
がら双方の樹脂によって２段モールドした電気機器は、
両樹脂が相互に相手側の欠点を償いかつ自身の長所を発
揮するので実用しうるものとなる。これは真空バルブや
コイルのような、剛性が高く、かつ使用時自己発熱があ
る部分に直接接する樹脂といま比較的軟かし、樹脂を、
また外気に接する横脂しては耐候性にすぐれた樹脂を選
択し、かつ、これらの両樹脂の接着を良好に保持したこ
とによる。ェポキシ樹脂相互間は、接着がよいが内側樹
脂、外側樹脂の両者をェポキシ系とすることによって上
述のような相乗効果の発揮は可能となるのである。実験
例 定格６．鰍Ｖ、４００Ａの真空バルブを第１表の樹脂に
よって２段モールドを行ない第５図に概略を示すような
柱上真空開閉器を製作した。
くいが、耐トラッキング性、即ち耐候性が不十分である
。一方外側樹脂でモールドした機器は、耐候性のような
長期の信頼性が問題となる前に割れてしまう。しかしな
がら双方の樹脂によって２段モールドした電気機器は、
両樹脂が相互に相手側の欠点を償いかつ自身の長所を発
揮するので実用しうるものとなる。これは真空バルブや
コイルのような、剛性が高く、かつ使用時自己発熱があ
る部分に直接接する樹脂といま比較的軟かし、樹脂を、
また外気に接する横脂しては耐候性にすぐれた樹脂を選
択し、かつ、これらの両樹脂の接着を良好に保持したこ
とによる。ェポキシ樹脂相互間は、接着がよいが内側樹
脂、外側樹脂の両者をェポキシ系とすることによって上
述のような相乗効果の発揮は可能となるのである。実験
例 定格６．鰍Ｖ、４００Ａの真空バルブを第１表の樹脂に
よって２段モールドを行ない第５図に概略を示すような
柱上真空開閉器を製作した。
これは０℃１時間日ＩＯＯＣ０１時間という液相衝激サ
イクルに１０回さらしてもクラックを生ぜず、また耐電
圧、耐コロナ等の特性は何ら変化しなかった。以上の説
明は主として柱上真空開閉器や柱上変圧器について行な
ってきたが、本発明は、電気機器用の碍子、発変電所の
母線等にも適用できる。
イクルに１０回さらしてもクラックを生ぜず、また耐電
圧、耐コロナ等の特性は何ら変化しなかった。以上の説
明は主として柱上真空開閉器や柱上変圧器について行な
ってきたが、本発明は、電気機器用の碍子、発変電所の
母線等にも適用できる。
第１図は従来の柱上真空開閉器の構成の概略を示す断面
図、第２図は従来の油入柱上変圧器の構成の概略を示す
断面図、第３図は本発明に関連した柱上真空開閉器の構
成の説明図、第４図は本発明に関連した柱上変圧器のコ
イルの説明図、第５図は本発明の一実施例を示す断面図
、第６図は本発明の他の実施例を示す断面図である。 １１・・・・・・真空バルブ、１２・・・…開閉操作機
構部、２１……鉄心、２２……コイル、５１，６１・・
・・・・内側樹脂、５２，６２・・・・・・外側樹脂。 第１図第２図 第３図 第４図 第５図 第６図
図、第２図は従来の油入柱上変圧器の構成の概略を示す
断面図、第３図は本発明に関連した柱上真空開閉器の構
成の説明図、第４図は本発明に関連した柱上変圧器のコ
イルの説明図、第５図は本発明の一実施例を示す断面図
、第６図は本発明の他の実施例を示す断面図である。 １１・・・・・・真空バルブ、１２・・・…開閉操作機
構部、２１……鉄心、２２……コイル、５１，６１・・
・・・・内側樹脂、５２，６２・・・・・・外側樹脂。 第１図第２図 第３図 第４図 第５図 第６図
Claims (1)
- １ 電気機器本体と、エポキシ当量３００乃至４５０、
平均分子量６００乃至９００、シリカ粉末１５０乃至２
５０重量部のビスフエノール型エポキシ樹脂混和物から
成り前記電気機器本体に被覆される第１の絶縁被覆層と
、エポキシ当量１００乃至２００、平均分子量２５０乃
至３５０、水和アルミナ２５０乃至４５０重量部の環状
脂肪族型エポキシ樹脂混和物から成り前記第１の絶縁被
覆層に被覆される第２の絶縁層で構成される樹脂モール
ド電気機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15491378A JPS6034766B2 (ja) | 1978-12-18 | 1978-12-18 | 樹脂モ−ルド電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15491378A JPS6034766B2 (ja) | 1978-12-18 | 1978-12-18 | 樹脂モ−ルド電気機器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5583113A JPS5583113A (en) | 1980-06-23 |
| JPS6034766B2 true JPS6034766B2 (ja) | 1985-08-10 |
Family
ID=15594688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15491378A Expired JPS6034766B2 (ja) | 1978-12-18 | 1978-12-18 | 樹脂モ−ルド電気機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6034766B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003203546A (ja) * | 2002-01-09 | 2003-07-18 | Toshiba Corp | モールド真空開閉器 |
| JP5892438B2 (ja) * | 2011-11-02 | 2016-03-23 | 光洋機械産業株式会社 | 碍子及びこれを用いた空気清浄機 |
| JP6122577B2 (ja) * | 2012-04-12 | 2017-04-26 | 株式会社東芝 | タンク型真空遮断器 |
-
1978
- 1978-12-18 JP JP15491378A patent/JPS6034766B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5583113A (en) | 1980-06-23 |
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