JPS6034542Y2 - あおりコ−ナ−部の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトラック等のあおりにおいて、コーナーポスト
をパネルに取付けるためのコーナーブロックと掛金具取
付部のパネル中空部を補強するための補強材とを押出形
材よりなる一体の補強ブロックで構威し、あおりの組立
作業の簡略化と掛金具取付部の強度向上とを目的とした
あおりコーナ一部の構造に関するものである。

、。従来のアルミニウムないし、はアルミニウム合金製
（以下単にアルミ酸と称する。

）、トラックあおりの掛金具の取付けは通常法の（１）
〜（４）のいずれかの方法で行われている。

（１） 第１図の如く掛金具Ａの取付部分におけるツ
タネルＢの中空部に加工した木材Ｃを嵌め込み、これら
Ａ、Ｂ、Ｃを通しボルトＤで取付ける方法。

（２）第２図の如くパネルＢの外側の壁に掛金具Ａをボ
ルト又はリベットＥで直接に取付ける方法。

（３） パネルの中空部に補強なしで掛金具を通しボ
ルトで取付ける方法。

（４）第３図の如くパネル壁部に平行なつばのついた鋳
物製のコーナーブロックＦをパネルＢの中空部に嵌め込
み、掛金％、Ａ９パネルＢ及びコーナーブロックＦをボ
ルト又はリベットＥで取付ける方法で、その際コーナー
ブロックＦのつばがパネル壁部の補強板の役目をしてい
る。

又、従来のアルミ製トラックあおりのコーナ一部へのコ
ーナーポストの取付けは通常法の（５）、 （６）のい
ずれかの方法で行われている。

（５） 第３図のようにパネルＢのコーナ一部にコー
ナーブロックＦを嵌め込み、パネル端面にコーナーポス
トＧを被せ、７丁ネル側面でリベットＨで止めて取付け
る方法。

（６）第４図イのようにパネルＢの内側にビスポケット
Ｉを設けておき、同図口のようにコーナーポストＧをこ
のビスポケットＩのねじ込まれるタッピング又はブライ
ンドリベットＪで取付ける方法。

しかるに、（１）の方法ではパネル中空部の大きさに合
せて木材Ｃを切り出さねばならず、しかも通しボルトを
通すには木材Ｃの全厚に孔をあけることが必要であり、
又、木材Ｃが雨等により水分を吸った場合、容易に乾燥
しないためパネル中空部が腐食するおそれがある。

（２）の方法では掛金具Ａに大きな荷重がか）つた場合
、パネルの当該取付壁部が破損するおそれがあり、この
破損を防止するために壁厚を大きくするとパネル単重が
重くなってしまう。

（３）の方法では（２）の方法と同様の欠点をもつ他、
掛金具取付ボルトを過度の力で締め付けるとパネル壁部
がへこむおそれがある。

次に（４）、 （５）の方法ではコーナーブロックＦの
一面が組立てられたあおりの外面に露出することにナル
ので、このコーナーブロックＦはその製造時に鋳放し後
、当該面にサンドブラスト等の表面処理を施す必要があ
る。

又、ノ、Ｘ：ネル端にコーナーブロックＦとコーナーポ
ストＧとの継目ができる。

（６）の方法では、パネルが押出形材であることからビ
スポケット１はパネル全長にあることになり、パネル端
面のビス取付部以外のビスポケットは無駄なものとなる
。

本考案はこのような掛金具及びコーナーポスト取付上の
あおりコーナ二部における諸問題を改善するためになさ
れたもので、内側にビスポケットを有する断面略矩形の
押出形材よりなる中空状補強ブロックを上部あおりパネ
ルの掛金具を取付ける中空ヲーナ一部分に嵌！ツると共
に、コーナーポストを上記の補強ブロックの内側にある
ビスポケットを利用して取付け□る工うにして所期の目
的を収めたものである。

上記本考案によれば補強ブロックは押出形材であるため
、これを嵌着すべきパネル中空部分の形状に正確に合せ
ることができ、木材のように該中空部の形状に合せて削
り出す必要がない。

又、補強ブロックはパネル中空部に埋入され外部からは
見えないので表□面処理の必要がな（、押出形材を必要
長今に切るだけで使用できる。

更にコーナーポストをビスで取付けると基、ビスポケッ
トはビスが入る細分のみに存在すればよい。

これに対し従来品ではビスポケットをパネルの全長に亘
って設けであるため材料を無駄にすることになるが、本
考案によればこのような無駄が省け、上部パネルの軽量
化の利点もある。

又、従来品では上部パネルの壁に掛金具をブラインドリ
ベット等で取付けるに当って強度の問題から壁厚を厚く
しなければならず、これが上部パネルの重量増となるが
、本考案では補強ブロックを用いるためパネルの壁厚を
大きくする必要はなく、その分、上部パネルを軽量化す
ることができる。

又、本考案では上部パネルの上端までコーナーポストで
覆うことができるので、コーナーブロックとコーナーポ
ストの境目がなく、すっきりした外観となる等、その実
用価値大なるものがある。

以下に本考案を第５図ないし第８図に示す実施例によっ
て説明する。

第５図はアルミ製の押出形材よりなる断面略矩形の中空
状補強ブロック１を示すが、この補強ブロック１は第６
図にみられるようにあおりパネル２の中空部の寸法に近
似した形状で、その内側にはビスポケット３を有してい
る。

この補強ブロック１は第７図にみられるように掛金具４
に合せて適当な長さに切断し、これをあおりパネル２の
掛金具取付部の中空部に嵌着する。

又、掛金具４は補強ブロック１の嵌合されたあおりパネ
ル２の壁部分に通しボルト５又はリベットで取付けられ
る。

又、コーナーポスト６は第７，８図にみられるように補
強ブロック１の内側にあるビスポケット３にタッピング
ビス７で取付けられる。

上記の補強ブロック１、掛金具４及びコーナーポスト６
の組付方法及び順序は次の如く行われる。

°（１） あおりパネル２の中空部の形状に近似した
形状で内側にビスポケット３を有する中空の押出形材を
掛金具４に合せた適当な長さの補強ブロック１に切断す
る゛（第５図）。

（２）切断した補強ブロック１をあおりパネル２の中空
部でしかも掛金具４を取付けるべき位置に嵌め込む（第
６図）。

その際、補強ブロック１が動かないように上部をパネル
外側よりブラインドリベット８でとめてもよい。

（３） 掛金具４を取付けるが、この取付けは補強ブ
ロック１を挿入したパネル２の部分に通しボルト５又は
リベットでこれを行う（第７図）。

（４）コーナーポスト６を取付けるが、パネルの上端面
ではコーナーポストの一部（掛金具の当たる部分）を切
り欠き、補強ブロック１に設けたビスポケット３にタッ
ピングビス７で取付ける（第８図）。

以上（１）ないしく４）の順序で所望の取付けが行われ
るが、上記において（３）と（４）とで順序を逆にして
もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来品における掛金具の取付構造を
示した各例示図、第３図は従来品における掛金具とコー
ナーポストの取付構造を示した他の例示図、第４図イ９
口は従来品におけるコーナーポストの取付構造を示した
更に他の例示図で、イは取付前、口は取付後を夫々示す
。 第５図ないし第８図は本考案のあおりコーナ一部の実施
例に係わる説明図で、第５図は補強ブロックの切出し、
第６図は補強ブロックのあおりパネルへの取付け、第７
図は掛金具の取付け、第８図はコーナーポストの取付け
を夫々示したものある。 １・・・・・・補強ブロック、２・・・・・・あおりパ
ネル、３・・・・・・ビスポケット、４・・・・・・掛
金具、５・・・・・・通しボルト、６・・・・・・コー
ナーポスト、７・・・・・・タッピングビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラック等のあおりにおいて、内側にビスポケットを有
   する断面略矩形の押出形材よりなる中空状補強ブロック
   を上部あおりパネルの掛金具を取付ける中空コーナ一部
   分に嵌着、し、これらの上部あおりパネル及び補強ブロ
   ン、りと掛金具とを一体に結合すると共にあおりパネル
   のコーナーに被せるコーナーポストを該補強ブロックの
   ビスポケットにビス止め等して取付けたことを特徴とす
   るあおりコーナ一部の構造。