JPS6034423Y2

JPS6034423Y2 - プレスワ−クの搬送装置

Info

Publication number: JPS6034423Y2
Application number: JP17631580U
Authority: JP
Inventors: 敏文穴山; 幸夫三代
Original assignee: マツダ株式会社
Priority date: 1980-12-08
Filing date: 1980-12-08
Publication date: 1985-10-14
Also published as: JPS5797637U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、複数工程のプレス加工によって成形されるワ
ークを、先工程のプレス機の後方位置から次工程の前方
位置まで反転移送するプレスワークの搬送装置に関する
ものである。

一般に、自動車フェンダ等のようなワークをプレス用板
材の両面からプレス加工すときは、先工程のプレス機で
その成形形状の一部を成形し、このワークをアンローダ
で取出したのち、ワーク移送ラインの前半部に配置した
反転移送装置によって反転させながら移送し、後半部に
配置した移送手段によって次工程のプレス機まで移動さ
せたのち、ワークをローダで次工程プレス機内に装入し
てプレス加工を行っている。

ところが、ローダおよびアンローダがワーク移送ライン
の上方位置に配置されている場合は、ローダもしくはア
ンローダの下部と反転移送装置の上部との余裕空間が少
ないために両者の相互干渉を避ける必要があり、そこで
、反転移送装置にキャリヤを設けた遊星歯車機構と遊星
歯車機構の遊星歯車を取付けた反転アームとを具備せし
めて、ワークを上下方向に短かい空間のなかで反転させ
て移送するとともに、この反転移送装置の動きをリミッ
トスイッチで検出して、その検出信号により移送ライン
後半部の移送手段を同期動作させることができるが、こ
の検出信号を受けて作動する電気制御系の遅れや故障に
よって移送ラインの渋滞や中断を招くほか、後半部の移
送手段がコンベヤ等の場合は、その両端フーリーのため
に据付長さが延びて両プレス機間の配置間隔が拡がるな
どの欠点がある。

本考案はかかる欠点に鑑みてなされたものであり、ワー
クを反転し易い位置まで移動させるキャリヤと遊星歯車
機構を有するワーク反転アームとを具備する反転移送装
置の後方位置に平行リンク機構によってワークを移動さ
せるワークシフト装置を配置し、かつ同装置をクランク
機構で連動させることにより、アンローダ、ローダに干
渉することなくワークを反転させ、しかも同期動作の故
障発生を解消して機器据付面積の縮減と作業性の向上を
図ってプレスワークの搬送装置を提供することを目的と
する。

以下、本考案の構成を一実施例につき図面に基づいて詳
述する。

１はプレスワーク２の搬送装置であり、クランク機構３
、反転移送装置４およびワークシフト装置５を主要構成
要素としてなり立っており、前記クランク機構３の一部
を除く部分と反転移送装置４と、ワークシフト装置５と
は両側対称形に配置されていて、第２図において片側の
みを示した。

クランク機構３は、基台６上の片端部（第１図、第２図
において左端部）に設置した減速機７の出力軸８に固定
されたクランク９と、該クランク先端部に一端部がピン
１０により支承され他端部が後述する第１セクタギヤ２
４．２４のアーム部２５．２５の先端部にピン１１によ
り支承された第１連杆１２と、前記アーム部２５．２５
の中間部に一端部がピン１４により支承され他端部が後
述する第２セクタギヤ４４，４４のアーム部４５．４５
の先端部にピン１５により支承された第２連打１６．１
６とからなっていて基台６の上方位置に配置されている
。

減速機７の入力軸１７には、モータ１８が駆動プーリー
１９、伝動ベルト２０および従動プーリー２１を介して
接続され、モータ１８の駆動によるクランク機９の第１
回転毎に第１セクタギヤ２４．２４および第２セクタギ
ヤ４４．４４がその回動の１サイクルを同期動作するよ
うに設けられている。

反転移送装置４は、基台６上の前方（第１図。

第２図において中間部）の両側に支柱２２．２２が立設
され、該各支社の下端部間に連結軸２３が回動自在に架
設され、該連結軸に第１セクタギヤ２４．２４の基部と
、該第１セクタギヤの歯部に対して逆方向に延設された
アーム部２５．２５の基部とがそれぞれ固定され、かつ
支柱２２．２２上端部の軸受２６，２６間に固定軸２７
が架設され、キー２８により軸受２６，２６に固定（第
３図）されている。

前記固定軸２７の両端部には、固定太陽歯車２９．２９
が固着され、かつ該固定太陽歯車と同軸に従動歯車３０
．３０が玉軸受３１．３１を介して回動自在に嵌挿され
、該従動歯車と第１セクタギヤ２４，２４との間に該両
歯車と噛合する遊び歯車３２．３２が介設されている。

さらに、固定太陽歯車２９．２９の外側（第２図におい
て支柱２２．２２に接近する側）位置の固定軸２７にキ
ャリヤ３３，３３が玉軸受３４．３４を介して回動自在
に取付けられ、従動歯車３０，３０と各キャリヤ３３．
３３とが連結ピン３５．３５により同心状に連結して固
定されており、各キャリヤ３３．３３は第１セクタギヤ
２４．２４からの伝動により従動歯車３０．３０ととも
に固定軸２７の周りを回動するものである。

前記キャリヤ３３．３３の先端部間には、連結軸３６が
回動自在に架設され、該連結軸の両端部に回転遊星歯車
３７．３７が固定され、かつ該各回転遊星歯車と各固定
太陽歯車２９．２９との間に両歯車に噛合する遊び歯車
３８．３８が介設されており、前記固定軸２７、固定太
陽歯車２９，２９、従動歯車３０，３０、遊び歯車３２
．３２キャリヤ３３，３３、連結軸３６回転遊星歯車３
７．３７および遊び歯車３８．３８により２組の遊星歯
車機構３９が構成されている。

前記連結軸３６の中間部には、吸盤４０．４０および真
空配管（図示せず）を先端部に具備するワーク反転アー
ム４１．４１の基端部が固定されており、該ワーク反転
アームは、キャリヤ３３．３３の回動による回転遊星歯
車３７．３７の回転によってその基端部から基台６まで
の高さを短縮させながらキャリヤ３３．３３の反対方向
に回動し、プレスワーク２を上下方向の狭い空間で反転
させるとともに、反転移送装置４の前進位置Ｒ１（第１
図の左方位置）から中間位置Ｒ２，Ｒ３を経て後退位置
Ｒ４（第１図の右方位置）に移送するものである。

ワークシフト装置５は、基台６上の後方（第１図、第２
図の右端部）の両側に支持台４２．４２が立設され、該
各支持台の下部に回動可能に設けた支軸４３．４３に第
２セクタギヤ４４，４４の基部と、該第２セクタギヤの
歯部に対して逆方向に延設されたアーム４５．４５の基
部とがそれぞれ固定され、該各第２セクタギヤの前後位
置に第２セクタギヤ４４．４４と噛合する第１歯車４６
．４６および第２歯車４７．４７が配設され、第１歯車
の支軸４８．４８および第２歯車の支軸４９．４９が各
支持台４２．４２の上部に固設した軸受５０，５０・・
・・・・５１，５１・・・・・・に枢支されるとともに
、支軸４８．４８の突出部５２．５２および支軸４９．
４９の突出部５３．５３が各軸受５０，５１の端面から
反対側の支持台４２，４２に向ってそれぞれ延設されて
いる。

さらに、突出部５２．５３に第１リンク５４．５４の基
部が、突出部５３．５３に第２リンク５５．５５の基部
が固定され、かつ第１リンク５４，５４および第２リン
ク５５．５５の先端部が、ネスト５６．５６を具備する
シフトテーブル５７の両側方に配置され、該シフトテー
ブルの両側に突設した支持ロッド５８，５８，５８．５
８にそれぞれ枢支されて前記第１歯車４６，４６、第２
歯車４７．４７、支軸４８，４８，４９．４９第１リン
ク５４，５４、第２リンク５５．５５および支持ロッド
５８．５８．５８．５８により２組の平行リンク機構５
９が構成されている。

シフトテーブル５７は、平行リンク機構５９，５９の回
動によってプレスワーク２をワークシフト装置５の前進
位置Ｓ１から後退位置Ｓ２まで移動するものであり、か
つワークシフト装置５の前進位置Ｓ１が、反転移送装置
４の後退位置Ｒ４の下方に位置するように設けられてい
る。

次に、本考案装置の作用について説明する。

反転移送装置４のワーク反転アーム４１．４１が前進位
置Ｒ１に、ワークシフト装置５のシフトテーブル５７が
後退位置Ｓ２に停止する待機姿勢（第１図）にあるとき
、まず、反転移送装置４の前方（第１図において左方）
位置に配設されている先工程のプレス機（図示せず）内
からプレスワーク２をアンローダ（図示せず）によって
取し、ワーク反転アーム４１．４１上に載置して吸盤４
０．４０・・・・・・の吸引力を作用させてプレスワー
ク２を固定する。

次に、モータ１８を駆動してクランク機構３により第１
セクタギヤ２４．２４および第２セクタギヤ４４，４４
を矢符Ｆ方向に回動すると、遊星歯車機構３９．３９の
キャリヤ３３．３３が反時計方向に、回転遊星歯車３７
．３７およびワーク反転アーム４１．４１が時計方向に
回動してプレスワーク２が前進位置Ｒ１から反転しなが
ら後退位置Ｒ１に向って移動する一方、ワークシフト装
置５の平行リンク機構５９．５９が時計方向に回動して
シフトテーブル５７を後退位置Ｓ２から前進位置Ｓ１に
向って移動させる。

その後、ワーク反転アーム４１．４１とシフトテーブル
５７がそれぞれの後退位置Ｒ１と前進位置Ｓ１で向い合
ったとき、吸盤４０，４０・・・・・・の吸引作用を解
除してプレスワーク２をシフトテーブル５７のネスト５
６．５６上に載置する。

引続きクランク機構３の連続駆動によってワーク反転ア
ーム４１，４１およびシフトテーブル５７が上記と反対
の動作をしてそれぞれ前進位置Ｒ１および後退位置Ｓ２
に復帰し、搬送装置１の搬送動作の１サイクルを終了す
る。

そののち、シフトテーブル５７上のプレスワーク２をロ
ーダ（図示せず）で取出して次工程のプレス機（図示せ
ず）内に装入する。

上記ワーク反転アーム４１，４１およびシフトテーブル
５７とアンローダおよびローダとを電気制御系で接続す
ることにより、プレスワーク２の連続搬送を容易に自動
化することができる。

本考案は上記の構成により、プレスワークを反転し易い
位置まで運ふキャリ、ヤと、遊星歯車機構を有するワー
ク反転アームと、平行リンク機構を有するシフトテーブ
ルとがクランク機構によって互いに逆方向に連動するた
め同期動作が確実となり、プレスワークをアンローダお
よびローダに干渉することなく反転して所定位置に搬送
できるので、プレスワーク搬送ラインの停止や渋滞が解
消され、作業性、生産性が著しく向上するという優れた
効果をもつものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の実施態様を例示し、第１図はプレス
ワークの搬送装置の正面図、第２図は同装置の片側部分
を示す平面図、第３図は第２図の■−■線における断面
の拡大図、第４図は同■−■線における断面の拡大図で
ある。２・・・プレスワーク、３・・・・・・クランク機構、
４・・・・・・反転移送装置、５・・・・・・ワークシ
フト装置、６・・・・・・基台、１８・・・・・・モー
タ、２２・・・・・・支柱、２４・・・・・・第１セク
タギヤ、３３・・・・・・キャリヤ、３７・・・・・・
回転遊星歯車、３９・・・・・・遊星歯車機構、４１・
・・・・・ワーク反転アーム、４２・・・・・・支持台
、４４・・・・・・第２セクタギヤ、４６・・・・・・
第１歯車、４７・・・・・・第２歯車、５４・・・・・
・第１リンク、５５・・・・・・第２リンク、５７・・
・・・・シフトテーブル。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

プレスワークの反転移送装置とこの後方にワークシフト
装置を連設した搬送装置において、モータにより駆動さ
れるクランク機構を基台上に設置腰前記反転移送装置を
、基台前方に立設した支柱に回動自在に支持され、かつ
前記クランク機構に連結して駆動される第１セクタギヤ
と、支柱の上部に取付けられ、かつ第１セクタギヤによ
り歯車を介して駆動されるキャリヤを設けた遊星歯車機
構と、遊星歯車機構の遊星歯車に取付けたワーク反転ア
ームとにより構威し、また前記ワークシフト装置を、基
台後方に立設した支持台に回転自在に支持され、かつ前
記クランク機構に連結して駆動される第２セクタギヤと
、支持台の上部に回転自在に支持され、かつ第２セクタ
ギヤの前後で噛合する第１歯車および第２歯車と、この
第１歯車および第２歯車に取付けた第１リンクおよび第
２リンクの各先端部に支持せしめたシフトテーブルとに
より構威し、上記反転移送装置のワーク反転アームとワ
ークシフト装置のシフトテーブルとが互いに逆方向に移
動するように連動させたことを特徴とするプレスワーク
搬送装置。