JPS6034086Y2 - カ−トリツジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレコードプレーヤのカートリッジの改良に係り
、特に発光素子及び受光素子から成るレコードの無音溝
検出用フォトカプラを備えるカートリッジの改良に関す
る。

従来一般に使用されているレコードプレーヤのカートリ
ッジには、輸送途中等でレコード針が落下したとき、針
先が破損するのを防止する保護カバーが設けられている
。

トーンアームを手動操作するときは、針部分が実際に見
えるのであまり問題とならないが、トーンアームをリモ
コン等で自動操作させるときは、カートリッジが直接見
えないので、保護カバーをつけたままトーンアームを駆
動してしまう危険があり、その様な場合、レコードを破
損する危険がある。

特に、カートリッジに無音溝検出用フォトカプラを備え
る自動選曲レコードプレーヤにおいては、トーンアーム
の移動に従い、前記フォトカプラが無音溝を自動的に検
出し、トーンアームの降下を自動的に行うので、前記レ
コードを破損する危険が非常に大であった。

例えば、自動選曲レコードプレーヤにおいて、３０ａｎ
レコードの第１曲目を選択的に演奏する場合、レコード
サイズ検出手段からの信号と前記フォトカプラからの信
号との関係により、トーンアームの自動降下を行うが、
針先保護カバーの存在の有無にかかわらず前記２つの信
号が所定の関係になるとトーンアームの降下が行なわれ
、その時前記カバーが保護位置にあると、レコードを破
損する危険がある。

本考案は、上述の点に鑑み威されたもので、以下実施例
に基き、図面を参照しながら説明する。

第１図において、１はトーンアーム（図示せず）との接
続端子２を有するカートリッジシェル、３はレコード針
４及びフォトカプラ５を有するカートリッジ、及び６は
保護位置において前記レコード針４及びフォトカプラ５
の下側に位置する保護部７を備える針先保護カバーであ
る。

しかして、第２図から明らかな如く、フォトカプラ５は
、発光ダイオード８から成る発光素子と、フォトトラン
ジスタ９から成る受光素子とによって構成されており、
レコードの無音溝１０からの反射光が前記フォトトラン
ジスタ９に効率的に受光される様な位置関係に配置され
ている。

又、針先保護カバー６の保護部７の裏面は、梨地等によ
り乱反射面と戊されており、前記保護カバー６が第１図
及び第２図の如く保護位置にあるとき、発光ダイオード
８から発光された光が、前記乱反射面によりフォトトラ
ンジスタ９に到達しない様に設定されている。

更に、針先保護カバー６は、カートリッジ３の側面で回
動自在に枢支されており、第１図及び第２図に示される
保護位置と、第３図に示される非保護位置との両方でロ
ックされる様に構成されている。

自動選曲レコードプレーヤに本願に係るカートリッジを
採用した場合、針先保護カバー６が保護位置にあるとき
は、トーンアームが下降しないので、レコードの破損は
未然に防止することが出来る。

すなわち、３０ｃｒＩＬレコードの第１曲目を選択演奏
する場合、前記レコードプレーヤのレコードサイズ検出
手段は、３０ＣｒｒＬレコードのエツジ部でｒＨ，とな
る信号を発生する様に設定されており、フォトカプラ５
は３０ｃｍレコードの最外周無音溝（導入溝）の上方で
１Ｈ，という無音溝検出信号を発生する様に設定されて
いるから、針先保護カバー６が非保護位置にあるときは
、前記導入溝に針先が係合する様にトーンアームが降下
する。

しかしながら針先保護カバー６が保護位置にあると、発
光ダイオード８からの光は、前記保護カバー６の保護部
７の裏面により乱反射され、反射光はフォトトランジス
タ９に到達しないから、トーンアームが導入溝の上方に
位置してもｒＨヨ信号は発生されず、従ってトーンアー
ムが降下することが無く、レコードの保護が遠戚される
。

針先保護カバー６の保護部７の裏面は、梨地にする他、
傾斜等の様々な方法で乱反射面とすることが出来る。

又、針先保護カバー６は、実施例の如く、カートリッジ
に対し回動自在に取付けてもよいし、完全着脱方式とし
てもよい。

以上述べた如く、本考案に係るカートリッジは、針先保
護カバーが保護状態にあるとき、トーンアームが下降す
ることが完全に防止出来、レコードを痛めることはない
。

尚、自動選曲レコードプレーヤの設計によっては、フォ
トカプラの出力信号が１Ｌヨとなったとき、トーンアー
ムが下降する様に威されているものもある。

その様な場合には、本考案に乗っとり、針先保護カバー
の保護部の裏面を完全反射面とすることにより、保護状
態におけるトーンアーム降下を防止出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るカートリッジの一実施例を示す側
面図、第２図はその正面図、及び第３図はその非保護状
態を示す側面図である。 主な図番の説明、３・・・・・・カートリッジ、５・・
・・・・フォトカプラ、６・・・・・・針先保護カバー
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）無音溝検出用発光受光素子を備えるカー） ＩＪ
   ツジであって、レコード針の針先保護用カバーを前記カ
   ートリッジに対して回動自在に配置するとともに、前記
   カバーが保護位置にあるとき、前記カバーの保護部の裏
   面によって前記発光素子からの光を反射させる様に構成
   したことを特徴とするカートリッジ。
2. （２）前記カバーの保護部の裏面は、乱反射面と威され
   ていることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のカートリッジ。