JPS6034032B2 - 冷凍装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は冷凍装置に係り、特にホットガスバィパス除
霜装置に好適な冷凍装置に関する。

従来のホットガスバィパス除霜装置を有する冷凍装置で
は、圧縮機の吐出側と蒸発器の入口側をバイパス配管に
て接続し、このバイパス配管の途中に電磁弁が介在され
て、除霜時にはこの電磁弁を開路させ、圧縮機からの吐
出ガスを蒸発器にバイパスさせて除霜する方式が行なわ
れていた。この従来の方式は、圧縮機の吐出ガスを吐出
側から蒸発器にバイパスさせると同時にこのバイパス配
管は凝縮器の入口と配管で連なっているため、凝縮器の
温度や圧力の影響を受ける。特に空冷凝縮器の場合、凝
縮器の周囲の温度が低いと、圧縮機から出た高温のガス
は凝縮器に回収され、蒸発器に十分に吐出ガスが行かな
くなる。反対に、凝縮器の周囲温度が高い場合は、凝縮
器内の冷媒もバイパス回路を通って蒸発器に流れ込み、
蒸発器内は冷媒過多の状態になるなど除霜性能が不安定
な状態となる欠点があった。この発明は上述の欠点を除
去するため発明されたもので、凝縮器の外部の温度や圧
力などに関係なく安定したホットガスバィパス除霜を行
なえるようにした冷凍装置を提供することを目的とする
。

本発明は上記目的を達するため、冷却運転からホットガ
スバィパス除霜運転に冷凍サイクルを切換える弁として
四万弁を用い、ホットガスバィパス除霜時には圧縮機の
吐出側と凝縮器を切離すと共に、凝縮器の圧縮機の吸入
側とを紬管で接続し、凝縮器から圧縮機の吸入側へ徐々
に袷媒を補充するように構成した特徴を有する。

以下本発明の一実施例を図面にもとずき説明する。

１は圧縮機で、吐出側は四方弁２に接続され、吐出側経
路を冷却運転時には実線表示の如く凝縮器３に、除霜運
転時には破線表示の如く逆止弁８に切換える。

凝縮器３の出口側経路は膨脹弁４に接続され、膨脹弁４
の出口経略は蒸発器５に接続され、蒸発器５の出口側経
路はアキュムレータ６を介し圧縮機１の吸入側に接続さ
れている。また上記逆止弁８は破線矢印方向にのみ流通
可能で、流出側は膨脹弁４と蒸発器５を接続する経路に
接続されている。また蒸発器５の流出側には紬管７が接
続され、この細管は前記四方弁２の他方の通路に接続さ
れ、その接続経路を冷却運転時には実線表示の如く逆止
弁８側に、除霜運転時には凝縮器３に切換える。実線矢
印は冷却運転時、破線矢印は除霜運転時の冷煤の流通方
向を示す。冷却運転時は、実線矢印の如く、圧縮機１で
圧縮された吐出冷媒ガスは、四方弁２を経て凝縮器３に
流入し、同部で冷却されて液化し、次いで膨脹弁４を流
通して減圧され、低圧冷煤となり蒸発器５に流入する。
蒸発器５にて被冷却流体より吸熱し気化した袷煤ガスは
アキュムレータ６を経て圧縮機１に吸入される。上記冷
却運転の進行に伴なし、蒸発器５に着霜が生じる。

着霜が進行すると冷却性能が低下するため、適宜除霜運
転に切換えられる。除霜運転は四方弁２を破線表示の如
く切換える。冷媒は破線矢印方向に流れる。圧縮機１で
圧縮された高温高圧の吐出ガスは四方弁２を経て逆止弁
８を通り、全量直接蒸発器５に流入し、蒸発器５を加熱
するので表面に付着した霜は溶かされ、袷煤ガスは冷却
され一部は液化されアキュムレータ６を経て再び圧縮機
１に吸入されるホットガスバィパス除霜サイクルが形成
される。この時蒸発器５では凝縮作用が行なわれるため
、該蒸発器５では冷却運転時よりも多量の袷蝶が必要と
なるが、凝縮器３の入口側と蒸発器５の出口側が四方弁
２を介し細管７で連結されているため、凝縮器３内の冷
媒ガスが該細菅７を経て徐々に除霜サイクルに補充され
、最適なホットガスバィパス除霜が行なわれる。上記実
施例の逆止弁８は流路制御器であり、逆止弁に代えて除
霜時のみ関路する電磁弁でもよい。第２図は他の実施例
を示し、流路制御器に逆止弁８と並列にキャピラリチュ
ーブ９を接続したものあり、その他の部分は第１図の実
施例と同様であるから同符号を付しその説明を省略する
。

上記構造の冷凍装置の冷却運転時には、圧縮機１から吐
出された袷媒は、圧縮機１一四方弁２一凝縮器３−膨脹
弁４−蒸発器５−アキュムレータ６一圧縮機１と流通し
冷却作用を行なうと共に、この運転で、膨脹弁４で減圧
された冷媒は、極く一部がキヤピラリチューブ９を流れ
て四方弁２を経て紐管７を介しアキュムレータ６に流入
する。上記のようにこの実施例においては、低圧冷媒の
少量が四方弁２に流れるため、該四方弁２は許容温度以
下に冷却され、切換動作を確実にする効果を有する。以
上説明したように本発明によれば、ホットガスバィパス
除霜時には圧縮機の吐出側と凝縮器を切離すと共に、凝
縮器と除霜サイクルを紬管で接続するので凝縮器の周囲
条件に左右されることなく、また凝縮器内の冷媒を徐々
に除霜サイクルに補充することができ安定した除霜作用
が行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す冷凍装置装置のサイク
ル構成図、第２図は他の実施例を示すサイクル構成図で
ある。 １・・・圧縮機、２・・・四方弁、３・・・凝縮器、４
・・・膨脹弁（絞り装置）、５・・・蒸発器、６・・・
アキュムレータ、７・・・細管、８・・・逆止弁（流路
制御器）、９…キヤピラリチユーフ。 多′図 多Ｚ風

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 圧縮機の吐出側経路を四方弁の一方の切換流路に接
   続し、凝縮器または、流路制御器を介在して蒸発器入口
   側経路に切換可能に接続し、凝縮器り絞り装置、蒸発器
   、圧縮機吸入側を順次配管接続し、上記流路制御器の他
   の端を蒸発器の入口側経路に接続し、蒸発器の出口経路
   に細管を接続し、他端を上記四方弁の他方の切換流路に
   接続してなり、ホツトガスバイパス除霜時には凝縮器を
   細管を介して蒸発器の出口経路に接続することを特徴と
   する冷凍装置。 ２ 流路制御器が逆止弁にてなる特許請求の範囲第１項
   記載の冷凍装置。 ３ 流路制御器が逆止弁とキヤピラリチユーブを並列接
   続してなる特許請求の範囲第１項記載の冷凍装置。