JPS6033926Y2 - 超音波メス兼用電気メス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、超音波メスを兼用しうる電気メスに関する。

超音波メスは超音波エネルギーを不要組織に集中して該
組織を細分化して除去するもので広い手術分野で使用さ
れている。

一方、電気メスも外科手術に必要で、皮膚の切開、筋肉
と軟骨との離隔等に有効である詐りでなく止血凝固等に
も極めて有用なため広い範囲に渉って使用されている。

しかして、従来から外科手術で両者を必要とすることは
屡々であった。

しかし、夫々が独立して構成されているものであるから
、メスの交換の都度、手術を中断して新たに使用するメ
スをその時点の状況に合わせて調整するため少なからぬ
時間と手間を要し、この結果迅速に適正かつ効率的な手
術を実施する上での障害ともなっていた。

本考案はかかる実情に鑑みてなされたもので、従来の電
気メスのアクティブの後端に絶縁体を介して振動子を設
け、必要時該アクティブを直ちに超音波メス用のホーン
として使用しうるが如き超音波メスを兼用する電気メス
を提供するもので、両者を随時切換えて使用しうるため
手術の効率化及び適正化が容易となる等多くの利点を有
するものである。

以下図面を参照し実施例に基づいて本考案を説明する。

第１図は本考案に係る超音波メスを兼用電気メスを示す
説明図である。

電気メスのアクティブ１はリード線２を介して電気メス
出力装置３に連結され、また、該出力装置はリード線４
を介して対極板５に連結される。

対極板上に載置される患者に対し該対極板とアクティブ
との間に流れる高周波電流等により切開、凝固等の手術
が実施されるものである。

本考案の特徴部分は、かかる電気メスのアクティブ１の
後端に絶縁体６を介して超音波振動子７を設け、必要時
アクティブ１と出力装置３とを断ち、超音波振動子をリ
ード線８を介して超音波用高周波電源（図示せず）と連
結することにより発生する超音波振動により絶縁材６を
介してアクティブ１を矢印方向に反復振動させ超音波メ
ス用のホーンとして切換使用せしめうるものである。

この場合ホーンとして使用することを考慮しアクティブ
１は金属チタンの如き堅剛な材料をもって形成せしめら
れ、また、超音波振動子７はチタン酸・ジルコン酸鉛等
が適当である。

なお、かかるタイプの超音波メスは電歪型とも称すべき
ものである。

また、振動子とホーン（アクティブ）との間には、絶縁
体６が介在せしめられているが、このものは、十分高周
波振動に堪え、しかも、高絶練性を有するものが必要で
あり、例えばセラミック材、合成樹脂材等が好適である
。

さらに、本考案品ではアクティブの後端、振動子、絶縁
体等を保護して収容するための絶縁性の外筒９が付設さ
れる。

本考案は以上の構成に基づくものであって、手術中にい
ずれかのメスに切替えて使用する方が好ましい場合直ち
に所望のスイッチ等で相互に変換せしめ得るもので、患
者の状況等に対応していずれの状態にも使用し得て極め
て有用である。

また兼用によって附属品等も堪くてすみ取扱も簡略化さ
れる等多くの利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案品の一例を示す説明図である。 １・・・・・・電気メスのアクティブ（超音波メスのホ
ーン）、３・・・・・・電気メス出力装置、５・・・・
・・対極板、６・・・・・・絶縁体、７・・・超音波振
動子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気メス用アクティブの後端に絶縁体を介して超音波振
   動子を設は必要時該アクティブを超音波メス用ホーンに
   切換使用することを特徴とする超音波メス兼用電気メス
   。