JPS6033418B2 - 酢酸ビニルの製造方法 - Google Patents

酢酸ビニルの製造方法

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JPS6033418B2
JPS6033418B2 JP12840580A JP12840580A JPS6033418B2 JP S6033418 B2 JPS6033418 B2 JP S6033418B2 JP 12840580 A JP12840580 A JP 12840580A JP 12840580 A JP12840580 A JP 12840580A JP S6033418 B2 JPS6033418 B2 JP S6033418B2
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acetate
acetic acid
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安彦 喜嶋
晃 伊藤
哲志 渡辺
雄 宮内
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/28Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/297Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/36Preparation of carboxylic acid esters by reaction with carbon monoxide or formates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酢酸メチル、一酸化炭素および水素を反応させ
て、酢酸ビニルを製造する方法に関する。
さらに詳しくは、パラジウムならびにロジウム及び/又
はその化合物と沃化アルキルの存在下、反応温度170
〜2500C、反応液中の酢酸濃度40重量%以下、酢
酸ビニル濃度10%以下に保ち、生成酢酸および酢酸ビ
ニルを分離しながら酢酸メチル、一酸化炭素および水素
を反応させて酢酸ビニルを製造する方法であって、反応
混合物の一部を反応帯から抜き出し、その中から酢酸お
よび酢酸ピニルを分離し、沃化アルキル、酢酸メチル、
アセトアルデヒド、無水酢酸およびェチリデンジアセテ
ートを含む残りの成分を反応帯に循環しながら反応させ
ることを特徴とする酢酸ビニルの製造方法。
従釆、酢酸ビニルの製造方法としてはアセチレンを原料
とする方法が古くから知られていたが、近年、エチレン
原料転換する方法が開発され、有利なエチレン法に変っ
てきた。
エチレンから酢酸ビニルの直接合成は塩化パラジウム触
媒あるいはこの系に酢酸ソーダを共存させるなどの方法
が端緒であった。一方また、これとは別の方法としてア
セトアルデヒドおよび無水酢酸を素原料としてエチリデ
ンジアセテート(1・1ージアセトキシェタン)を経由
して、あるいは直接、酢酸ビニルおよび酢酸に変換する
方法が提案されている。〔例えば、Hydrocarか
nProcess、44(11)287(1965)、
英国特許1112555、米国特許2021698、2
425389 286015巽姿があげられる。〕すな
わち、これらの方法はァセトアルデヒドと無水酢酸との
直接反応によるものや、アセトアルデヒドと無水酢酸と
の反応で一日ェチリデンジアセテートを製造し、次にこ
れを熱分解して酢酸ピニルを製造する方法として知られ
ている。本発明者らは酢酸メチルを原料とする合理的な
酢酸ピニルの製造方法について鋭意研究をつづけたとこ
ろ、酢酸メチル、一酸化炭素および水素を反応させて、
一段で酢酸ビニルを合成するという新規反応を見し・出
し、新しい酢酸ビニルの製造方法を完成したo以下、本
発明について説明する。
本発明の酢酸メチルまたはジメチルェーテル・一酸化炭
素および水素の反応による酢酸ビニルの詳細な生成反応
機構は明確ではないが、総合反応として次の化学反応式
で表わすことができる。
2CH3COOCH3十2CO+日2 一CH3=CH比比日3十XH3CのH 上記化学式で表わされる反応はパラジウムならびにロジ
ウム及び/又はその化合物と沃化アルキルを触媒として
使用することにより、反応を好適に進めることができる
金属触媒はパラジウムならびにロジウムおよび/または
その化合物を使用することに基づいているが、その形態
は任意のあらゆる型で利用できる。
たとえば、金属それ自体、または微粉砕した形の金属、
ラネー金属の形態あるいは炭酸塩、酸化物、過酸化物、
水酸化物、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、ハロゲン化物、シ
アン化物、チオシアン化物、スルフオン酸塩、C,〜C
5の低級アルコキシドたとえばメトキシドまたはエトキ
シド、フエノキシド、カルボキシィオンが1〜20炭素
原子のアルカン酸から誘導される金属カルボン酸塩、オ
キシハロゲン化物、水素化物、カルボニル、亜硝酸塩、
亜硫酸塩、晒リン酸塩、アセチルアセトン塩、硫化物、
およびアンモニア、シアン、アミン類、アミノ酸類等を
醜位した化合物がある。その一部を例示すれば、Pd金
属、PdX2、P収2・2日20、PdX2・州日3、
Pd(CN)2、Pも日、Pd(OH)2、Pd(OH
)2・が日3、Pd(N03)2、Pも○、Pd○、P
d02、PdS04・2日20、PもS、〔Pd(PP
h3)2〕CI2、PdS、PdS2、Pd3(P04
)2、Na2P舷4、Pd〔(n‐C4比)3P〕(C
O)CI2、K2PdX4、Li2PdX4、Pd(O
Ac)2、Pd(AcAc)2、P帆2(PhCN)2
・Pd(SCN)2、Pd(NC)2、ベンゼンスルホ
ン酸パラジウム、Rh金属、RhX3、RhX3・祖2
0、Rh(OH)3、Rh(N03)3・が20、Rh
0、Rh02、Rh203、Rh2(S04)3・aH
20、RhS、〔Rh(Ac○)2〕2、Rh2(CO
)4、Rh6(CO),6、RhC1(PP払)3、〔
R舵(CO)2〕2、Rh(AcAc)3、Rh(SC
N)3、Rh(PPh3)2(CO)CI2、Rh(O
Ph)3(上記式中の×はF、CI、Brまたは1、P
hはフェニル基、Ac0はアセトキシ基、Ac化はァセ
チルァセトネート基をそれぞれ示す。)があげられる。
また、シリカ、ポリ塩化ビニルあるいはホスフイン、シ
リル、アミン、ピリジンまたはスルフイド結合によって
交差結合されたポリスチレンージビニルベンゼン基材に
結合された第8族金属〔例えば、CHE−MTECH、
560一566p(1973);117一12拍(19
75)などに代表的に例示されている。〕よりなる金属
ポリマー鎖体を用いることもできる。金属触媒は最初か
ら、あるいは最終的に反応増皮に可溶な形で使用して均
一触媒とすることもできる。
この代りに不溶性または一部しか溶解しない形のものを
使用して、不均一触媒系とすることもできる。不均一触
媒系の場合、金属化合物あるいは金属それ自体、微粉砕
した形の金属またはラネー金属などの形態でも使用する
ことも可能であるが、後述する担体上に担持して使用す
ることもできる。この場合、担持方法は例えば通常の浸
債法、混綾法、吸着法、共汝法、イオン交換法等による
がその他の方法も実施可能である。
その一部を例示すると金属あるいは金属化合物と、必要
に応じてその他の成分を含有する溶液を担体に合浸し、
ついでホルマリン、水素、ギ酸ソーダ、一酸化炭素、ナ
トリウムボローハィドラィド、リチウムアルミニウムハ
イドライド、あるいはヒドラジンなどの通常の還元手段
によって金属化合物を金属へ変性せしめて、乾燥するこ
とによって行われるが、もとよりこれらの方法にのみ限
定されるものでなく、金属および/またその化合物を迄
持させうる限り、方法のいかんを問うものではない。使
用される坦体としては炭素、グラフアィト、骨炭、ァル
ミナ、シリカ、シリカアルミナ、硫酸バリウム、ゼオラ
ィト、スピネル、マグネシア付アルミナ、トリア、酸化
チタン、酸化ジルコニウム、酸化トリウム、酸化ランタ
ン、酸化セリウム、酸化亜鉛、タンタリウム、粘土、ケ
イソウ士、セライト、アスベスト、軽石、ボーキサイト
、白土、Super−Filtrolのような天然およ
び処理された白土、炭化シリコン、鞠石および沸石モレ
キュラシーブ、セラミック蜂高、ボリア、セメントなど
が用いられるが好ましくは炭素、グラフアイト、骨炭、
アルミナ、シリカ、シリカアルミナ、硫酸バリウム、ゼ
オラィト、スピネル、マグネシア付アルミナが用いられ
る。上記担体は均一粒度および不均一粒度および毛細管
状の粒子として用いられ必要に応じて成型物、押出物、
セラミック棒、ボール、破壊細片、タイルおよびそれら
の類似物のような型で用いられる。以上述べた如く、本
発明による金属触媒は均一触媒および不均一触媒のいず
れの形態でも使用できることを開示したが、触媒の分離
、回収を容易にするという点で不均一触媒を用いること
は好ましい実施態様である。
反応は金属触媒とともにハロゲン化物の存在を必要とす
るが好適なハロゲン化物は沃化物である。
通常、ハロゲン化物は大部分が沃化メチルの様なハロゲ
ン化アルキルの形で、そのまま反応液に導入することが
できる。しかしながらこれらのハロゲン化物すなわち、
ハロゲン化アルキルが反応液中で生成するような物質を
反応液に導入するだけで十分である。反応液中でその中
の他の成分と反応してハロゲン化アルキルを生成する物
質には無機ハロゲン化物、例えばリチウム、ナトリウム
、カリウムのようなアルカリ金属ハロゲン化物およびマ
グネシウム、カルシウムのようなアルカリ士類金属ハロ
ゲン化物あるいはアルミニウム、亜鉛、銅、ランタン又
はセリウムなどのような金属ハロゲン化物ならびに沃素
がある。以上のハロゲン化物のうち、反応器の耐食性、
あるいは反応生成物の分離、精製の点から、沃化メチル
のようなハロゲン化メチルを用いることは特に好ましい
実施態様である。本発明においては以上の金属触媒及び
ハロゲン化物を組み合せて好適に反応を進めることがで
きるが、更に反応速度を速めるために、促進剤として窒
素族化合物あるいは無機促進剤を使用することができる
好適な窒素族化合物としては窒素、リン、アンチモンま
たは砥素を含有する有機化合物またはアンモニアが挙げ
られる。. 促進剤として効果的な化合物を群に分類し
て限定的でなく例示する。
(1)三価の窒素族化合物 凶 一般式 で表示される窒素族化合物 (但し、MはN、P、Sb、Asを表わす。
)【a} R,、R2、R3が水素あるいは炭素数1〜
10の飽和アルキル基、シクロアルキル基またはアリー
ル基を表わし、夫々お互いに同一でも異なっていてもよ
い化合物 M=N アンモニア、モノメチルアミン、ジメチ ルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエ
チルアミン、トリエチルアミン、ジメチルエチルアミン
、トリーnープロピルアミン、トリーiso−プoピル
アミン、トリーn−ブチルアミン、トリ一把rtーブチ
ルアミン、アニリン、ジメチルアニリン、ジエチルアニ
リン、ジメチルベンジルアミン、トルイジン、トリフエ
ニルアミン、シクロヘキシルアミン、等のアミン類M=
P トリ−nープロピルホスフイン、トリー lsoープロピルホスフイン、トリーnーフチルホスフ
イン、トリーにrtーブチルホスフイン、トリーシクロ
ヘキシルホスフイン、トリーフヱニルホスフィン等のホ
スフイン類 h4=Sb トリーiso−プロピルスチビン、エチルージーiso
ープロピルスチビン、トリーフエニルスチビン、トリー
(oートリル)スチビン、フェニルージーアミルスチビ
ン等のスチピン類 M=船 トリーメチルアルシン、トリエチルアル シン、トリシクロヘキシルアルシン、フエニルージーi
so−プロピルアルシン、ジフェニルアルシン等のアル
シン類{b)R.が水素あるいは炭素数1〜10の飽和
アルキル基、シクルアルキル基またはアリール基を表わ
し、R2、R3が炭素数1〜5のポリメチレン基で結ば
れた化合物ピロリジン、Nーメチルピロリジン、ピ ベリジン、N−フェニルピベリジン等の環状化合物 tc} R,、R2が水素あるいは炭素数1〜10の飽
和アルキル基、シクロアルキル基、また.はアリール基
を表わし、夫々同一でもお互いに異なってもよい。
R3は炭素数1〜10の飽和脂肪族アシル基を表わす化
合物及びR,が水素あるいは炭素数1〜ioの飽和アル
キル基、シクロアルキル基、またはアリール基でR2、
R3がカルボキシポリメチレン基で結ばれたラクタム化
合物アセトアミド、N・N一ジメチルアセト アミド、アセトアニリド、Nーメチル−N−フェニルア
セトアミド等のカルボン酸アミド類及びN−メチルーピ
ロジノン等のラクタム類 {d} R,、R2、R3の中の少なくとも一つがカル
ボキシメチル基で、残りが水素あるいは炭素数1〜10
の飽和アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基
を表わし、同一でも異なってもよい化合物 N・N−ジメチルグリシン、N・Nージ ーェチルグリシン、イミノジ酢酸、Nーメチルジィミノ
酢酸、ニトリロトリ酢酸等のカルボン酸誘導体 {e} R,が炭素数1〜10の飽和アルキル基、シク
ロアルキル基、あるいはアリール基を表わし、R2、R
3はMと結合したニトリル類h4=N アセトニトリル、プロピオニトリル、ベ ンゾニトリル等のニトリル類 曲 一般式 で表わされる 有機窒素族化合物(但し、M,、M2はN、P、Sb、
Asであり、同一でも異なっていてもよい。
)【a} R,、R2、R3、R4は、水素あるいは炭
素数1〜10の飽和アルキル基、シクロアルキル基、あ
るいはアリール基を表わし、R5は炭素数1〜10のポ
リメチレン基、フェニレン基、あるいはカルボニル基を
表わす化合物 M,、M2=N、P、Sb、As エチレンビス(ジフエニルホスフイ ン)、フエニレンピス(ジメチルホスフイン)、ビス(
ジフエニルアルシ/)エタ ン、ビス(ジーisoープロピルアルシノ)へキサン、
ビス(ジエチルスチビ/)ペンタン、N.N・N′・N
′−テトラメチルエチレンジアミン、N・N・N′・N
′−テトラエチルエチレンジアミン、N・N・N′・N
′ーテトラーnープロピルエチレンジアミン、N・N・
N′・N′ーテトラメチルメチレンジアミン、N・N・
N′・N′ーテトラメチル尿素、Nーメチル−2−ピロ
ジノン、トリェチレンジアミン等の化合物‘b} R,
、R3が水素又は炭素数1〜10の飽和アルキル基、シ
クロアルキル基、あるいはアリール基で、R2、R4が
炭素数1〜5のポリメチレン基で結ばれ且つR5が炭素
数1〜5のポリアルキルメチレン基の化合物ピベラジン
、N−メチルーピベラジン、 N−エチルーピベラジン、2−メチル一 N・N′−ジメチルピベラジン等の環状化合物 {c} その他の化合物 トリス(ジエチルアミ/メチル)スチビ ン、2・5ージカルボキシピベラジン、シクロヘキサン
−1・2ージアミンーN・ N・N′・N′−テトラ酢酸、及び塩並びにテトラメチ
ルエステル、エチレンジアミンテトラ酢酸及び塩並びに
テトラメチルェステル、1・4−アザビシクロ〔2・2
・ 2〕オクタン、メチル置換1・4ージアザシクロ〔2・
2・2〕オクタン、アジポニトリル、N−メチルモルホ
リン等の化合物(0)複秦環化合物 ピリジンおよびアルキルピリジン類:ピリジン、。
ーピコリン、8−ピリコン、y−ピコリン、2ーエチル
ピリジン、3ーエチルピリジン、4ーエチルピリジン、
2ープロピルピリジン、4−プロピルピリジン、4ーブ
チルピリジン、4ーイソブチルピリジン、4−t−ブチ
ルピリジン、2・6ールチジン、2・4ールチジン、2
・5ールチジン、3・4ールチジン、3・5−ルチジン
、2・4・6ーコリジン、2ーメチルー4−エチルピリ
ジン、2−メチル−5ーエチルピリジン、3ーメチルー
4−エチルピリジン、3−エチル一4ーメチルピリジン
、3・4ージエチルピリジン、3・5−ジエチルピリジ
ン、2ーメチル−5ーブチルピリジン、4ーベンチルピ
リジン、4一(5−ノニル)−ピリジン、2・6−ジプ
ロピルピリジン、2−メチル一3−エチル一6ープロピ
ルピリジン、2・6ージエチルピリジン、2・6ージプ
ロピルピリジン、2・6ージブチルピリジン、2・6ー
ジ−t−ブチルピリジン;官能基を含むピリジン類:2
−シアノピリジン、3ーシアノピリジン、4ーシアノピ
リジン、2・6−ジシアノピリジン、3・5−ジシアノ
ピリジン、2−シアノー6−メチルーピリジン、3−シ
アノー5−メチルーピリジン、ピコリン酸アミド、ニコ
チン酸アミド、イソニコチン酸アミド、ピコリン酸、ニ
コチン酸、ィソニコチン酸、ジピコリン酸、ジニコチン
酸、シンコメトロニツク酸、5ーブチルーピコリン酸、
ニコチン酸アルキルェステル、2ーアミ/−ピリジン、
3ーアミノピリジン、4−アミ/ピリジン、2・3ージ
アミノピリジン、2・5ージアミノピリジン、2・6ー
ジアミノピリジン、2・3・6−トリアミノピリジン、
2ーアミノ−3−メチルピリジン、2ーアミノー4ーメ
チルピリジン、2ーアミノー5−メチルピリジン、2ー
アミノー6−メチルピリジン、2−アミノ−4ーエチル
ピリジン、2ーアミノー4−プロピルピリジン、2ーア
ミノ−4一(5ーノニル)−ピリジン、2ーアミノー4
・6ージメチルピリジン、2・6ージアミノ−4ーメチ
ルピリジン、2・2−ジピリジルアミン、4一(N・N
ージメチルアミノ)ピリジン、2ーヒドロキシピリジン
、3−ヒドロキシピリジン、4ーヒドロキシピリジン、
2・6一ジヒドロキシピリジン、3−ヒドロキシー6ー
メチルピリジン、2−クロロピリジン、2・6−ジクロ
ロピリジン、4ークロロピリジン、2−アミノー5ーク
ロロピリジン、2ーアミノー3・5ージクロロピリジン
、2ーメチル−3・5−ジクロロー6ーメチルピリジソ
、2−アミノ−5ークロロ−3−メチルピリジン、2−
アミノー3・5ージクロロ−4ーメチルピリジン、2ー
アミノ−3・5ージクロロ−4・6−ジメチルピリジン
、4ーアミノ−3・5−ジクロロピリジン、ピリジン−
Nーオキシド、Qーピコリン−Nーオキシド、8ーピコ
リンーNーオキシド、yービコリンーN−オキシド、2
・6ールチジンーNーオキシド、3・5ールチジン−N
ーオキシド、4ーフエニルプ。
ピルリジン−Nーオキシド、1・3−ジー(4ーピリジ
ル)−プロパンジーN−オキシド、4一(5−ノニル)
ーピリジンーNーオキシド、2ークロロピリジンーN−
オキシド、4ーシアノピリジンーNーオキシド、2ーピ
リジンメタノール、3−ピリジンメタノール、4ーピリ
ジンメタノール、2・6ーピリジンメタノール、2ーピ
リジンヱタノール、4ーピリジンエタノール、3−ピコ
リルアミン、4−ピコリルアミン、2−メチルアミノヱ
チルピリジン、4ーアルキルアミノエチルビリジン、4
ーピベリジノヱチルピリジン、4一(4ーピベコリノエ
チル)ーピリジン、4ーモルホリノエチルピリジン;環
状化合物を含むピリジン類:2ーフェニルピリジン、4
−フエニルピリジン、2ーベンジルピリジン、4ーベン
ジルピリジン、4ーフエニルプロピルピリジン、4・4
′ージピリジル、4・4ージメチルー2・2ージピリジ
ル、1・3ージー(4−ピリジル)プロパン、1・2ー
ジー(4ーピリジル)−エタン、1・2ージ−(4ーピ
リジル)−エチレン、1・2・3ートリー(4ーピリジ
ル)プロパン、2・4・6ートリー(4−ピリジル)−
Sートリアジン、2・4ージー(4ーピリジル)−6−
メチル−Sートリアジン、2・5ージー(4ーピリジル
)−Sーテトラジン;アルケニルピリジンと高分子量ピ
リジン類:2ービニルピリジン、4ービニルピリジン、
2ービニルー6−メチルーピリジン、2ービニル−5エ
チルピリジン、4−ブテニルピリジン、4ービニルピリ
ジンホモポリマー、2ービニルピリジンホモポリマー、
2ービニルピリジンコポリマー、4ービニルピリジンー
アクリロニトリルーコボリマー、4−ビニルピリジンー
スチレンーコポリマー、4−ビニルピリジンージビニル
ベンゼンーコポリマー、2ービニルピリジンージビニル
ベンゼンコポリマー、4ービニルピリジンホモポリマー
−Nーオキシド;ピロール類:ピロリン類:ピリミジン
類:ピラジン類:ピラゾール類:ピラゾリン類:ピリダ
ジン類:イミダゾール類:1・10−フエナントロリン
及びその誘導体:1・10ーフェナントロリン、4ーク
ロル−1・10ーフエナントロリン、5一(チアベンチ
ル)一1・10ーフエナントロリン:キノリン及びその
誘導体:キノリン、2一(ジメチルアミノ)−6ーメト
キシキノリン、8ーヒドロキシキノリン、2ーカルボキ
シキノリン血)五価の窒素族化合物 酢酸アンモニウム、プロピオン酸アンモニウム、トリフ
エニルホスフインイミニウムクロリド以上の化合物群の
うち好適には窒素又はリンを含有する有機促進剤または
アンモニア、とりわけ三価のリンまたは、窒素を含有す
る有機化合物が好ましい。
さらに好ましい有機促進剤は三価のリンを含有するホス
フィン化合物またはピリジンに代表される複素環化合物
である。効果的無機促進剤には原子量6以上の周期律表
の第IA、OA、mA、WA、IB、□B、VB、WB
および皿Bの金属及びそれらの化合物がある。
特に好適な無機促進剤は原子量120以下の前記各族の
金属である。一般に用いられる元素はリチウム、ナトリ
ウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニ
ウム、スズ、亜鉛、カドミウム、銅、マンガン、クロム
およびバナジウムであり、好ましくはリチウム、ナトリ
ウムヘマグネシウム、カルシウム、アルミニウムおよび
スズであり、さらに好ましくはリチウム、アルミニウム
およびスズであり特にリチウムは有効である。
無機促進剤は元素の形、たとえば微粉砕した粉末状の形
で使用することができ、あるいは反応条件で反応系に元
素をカチオンの形で導入するのに効果的な種々の無機ま
たは有機化合物として使用することができる。
従って無機促進剤元素の代表的な化合物には、酸化物、
水酸化物、ハロゲン化物、好ましくは臭化物および沃化
物、オキシハロゲン化物、水素化物、カルボニル、アル
コキシド、硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩、錘リン酸塩あ
るいは脂肪族、脂環族、および芳香族の有機カルボン酸
の塩、たとえば酢酸塩、酪酸塩、デカン酸塩、ラウリン
酸塩、ステアリン酸塩、安息香酸塩等がある。特に好適
な無機促進剤は臭化物、沃化物および有機酸塩、好まし
くは酢酸塩のような化合物である。もちろん、主触媒金
属に粗合せて窒素族化合物と無機促進剤とを併用するこ
とも実施可能であり時には有利である。本発明において
使用する金属触媒の使用量は均一触媒を用いるか不均一
触媒を用いるか、あるいは不均一触媒の場合反応を流動
床で行なうか固定床で行なうかによって異なるが、原理
的にはあらゆる範囲の使用量の適用が可能である。
しかしながら一般的にいって、金属基準で反応液に対し
て、1×10‐4乃至25重量%、好ましくは5×10
‐4乃至2唖重量%、さらに好ましくは1×10‐3乃
至15重量%の範囲が選択されるが、特に2.5×10
‐3乃至1の重量%の範囲は有効である。又、金属触媒
とともに使用するハロゲン化合物の使用量はハロゲン原
子基準で反応液の全容量を基準にして1ど当り10‐8
〜15モル、好ましくは10‐2〜5モル、さらに好ま
しくは10‐1〜3モルの範囲で用いられる。
更に促進剤の使用量は反応液の全容量を基準にして1〆
当り10‐6〜10モル、好ましくは10‐4〜5モル
、さらに好ましくは10‐3〜2.5モルの範囲が選ば
れる。
本発明の方法を実施するための反応は反応温度がたとえ
ば20〜500qo、好ましくは80〜350qC、さ
らに好ましくは170〜25000の領域が適当である
反応全圧は揮発性の反応媒体を液相に保ち、一酸化炭素
および水素を適当な分圧に保つのに十分であればよい。
一酸化炭素および水素の好適な分圧は0.5〜500気
圧、最適な分圧は1〜400気圧、さらに最適な分圧は
3〜30ぴ気圧であるがこれより広い0.05〜100
ぴ気圧の範囲の分圧でもさしつかえない。本発明に用い
られる原料物質である酢酸メチルはいかなる方法で得ら
れるものでも利用できる。
例えば酢酸メチルは通常メタノールと酢酸とのェステル
化反応によって供給される。この場合基礎原料である酢
酸はメタノールと一酸化炭素との反応により製造された
り(例えば特関昭弘−59211、特開昭54一630
02、特開昭54−66614)あるいは本発明の方法
において併産される酢酸を利用することもできる。
あるいは又、酢酸メチルは、本発明の方法による酢酸ビ
ニルをPVA(ポリビニルアルコール)に変換する方法
において併産される酢酸メチルを利用しても良いし、メ
タノールと合成ガスとの反応によって生成〔例えば持公
昭48一2525特関昭51一149213特開昭52
一13611リ特開昭52−136111等〕されるも
のを利用しても良い。以上のような方法によって供給さ
れる酢酸メチル中にはメタノール、ジメチルェープル、
酢酸、アセトアルデヒド、ジメチルアセタール、ョウ化
メチルなどのョウ化物に代表されるハロゲン化物等の不
純物が混入するであろうことが予想されるが、反応の総
合収支を乱さないかぎり、上記不純物も許容して反応を
好適に進めることができる。尚、本発明の方法において
併産する酢酸を酢酸メチルの原料とすること、あるいは
本発明の方法による酢酸ビニルをPVAに変換する方法
において併産する酢酸メチルを本発明の原料とすること
はメタノールと合成ガスから酢酸ビニルあるいはPVA
を製造するという総合プロセスにおいて好ましい実施態
様である。前述のェチリデンジアセテートの生成反応式
における原料ガスの化学量論量は酸化炭素対水素のモル
比が2:1である。
しかしながら実際上は−酸化炭素対水素のモル比ははる
かに広い範囲、1:100〜100:1、好ましくは1
:50〜50:1、さらに好ましくは1:10〜10:
1を使用できる。一酸化炭素対水素の化学量論比に近い
混合ガスの時、最良の結果が得られるので一酸化炭素対
水素のモル比を0.5:1〜5:1の範囲にすることは
特に好ましい。又、本発明で使用される一酸化炭素及び
水素は各々単独で反応帯へ庄入してよく、又、一酸化炭
素及び水素混合のいわゆる“合成ガス”の形態で導入し
ても良い。又、これらの原料ガスは必ずしも純度の高い
ものでなくても良く、二酸化炭素、メタン、窒素、希ガ
ス等を含有していても良い。しかし極端に低い純度の原
料ガスは反応系の圧力を増加するので好ましくない。反
応原料中に水が混在することは一般に生じうる現象であ
るが、原料ガスならびに酢酸メチルは市販の反応剤に存
在することがありがちな程度の少量の水の混在は許容し
て問題は生じない。しかしながら、通常本発明に用いる
一種以上の反応原料に10モル%以上の水が混在するこ
とは避けるべきであって、反応系への大過剰な水の誘導
は原料および生成物の分解を招釆し易い。この点におい
て5モル%、さらに好ましくは3モル%以下の含水量で
あることが望ましい。水は反応生成物ではないので反応
液を無水に近い条件に保つことは、反応帯に導入される
必要な反応剤ならびに反応作動液を適正な乾燥状態に維
持することによって簡単に達成される。本発明の方法に
おいては原料酢酸メチルおよび/または反応中間体であ
る無水酢酸、ェチリデンジアセテート自体が反応溶媒を
兼るので、溶媒は必ずしも用いなくても良いが反応環境
で原料および生成物と相溶性の有機溶媒および希釈剤を
使用することも可能である。
使用される好ましい溶媒は触媒、原料、反応中間体、生
成物あるいは副生成物として反応に関与する物質であり
、例えば沃化メチル、酢酸メチル、無水酢酸、ェチリデ
ンジアセテートおよびアセトアルデヒド等である。この
うち、ェチリデンジアセテート、無水酢酸および/又は
本発明の原料である酢酸メチルに代表される飽和脂肪族
カルボン酸アルキルェステルは特に好ましい溶媒であり
本発明の反応に有効に作用する。この点に関して、反応
液中に10ミリモルノ〆以上、好ましくは1びミリモル
/〆以上、さらに好ましくは2×1ぴミリモル/そ以上
のェチリデンジアセテート、無水酢酸および/又は酢酸
メチルに代表される飽和脂肪族カルボン酸アルキルェス
テルが混在することは好ましい実施態様である。本発明
においては前記溶媒のほかに、これと相溶性のある希釈
剤を併用することができる。
このような希釈剤として一般に使用し得る希釈剤として
はエチレングリコールジアセテート、プロピレングリコ
ールジアセテート、アジピン酸ジメチル、安息香酸メチ
ル、安息香酸エチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジェ
チル、フタル酸ジオクチル、酢酸フェニル、酢酸トリル
等の有機酸ェステル類、ドデカン、ヘキサデカン、ベン
ゼン、ナフタレン、ビフェニル等の炭化水素類、トリフ
ェニルホスフエート、トリクレジルホスフエート、ジブ
チルフエニルホスフエート、テトラメチルオルトシリケ
ート、テトラブチルシリケート等の無機酸ェステル類、
ジフェニルェーテル等の芳香族エーテル類、アセトン、
メチルエチルケトン、ジブチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、アセトフェノン、ベンゾフェノン等のケトン
類が挙げられる。本発明の方法は回分式、半回分式ある
いは連続式で実施することができる。
また不均一触媒の場合、反応型式は流動床型式あるいは
固定床型式のいずれでも実施可能である。本発明の方法
においては、反応液はハロゲン化物触媒、原料酢酸メチ
ル、反応中間体無水酢酸およびェチリデンジアセテート
、目的生成物酢酸ピニルおよび副生成物酢酸を主成分と
する混合液の状態に保たれているが生成する酢酸ビニル
を反応液から分離し、重合反応を生起する性質を有する
酢酸ピニルの反応系内濃度を低く維持することが肝要で
ある。
したがって生成物の分離、例えば蒸留によって反応液中
の酢酸ビニルの濃度は反応液に対して25重量%以下、
好ましくは15%重量%以下、さらに好ましくは10重
量%以下に保たれるが、5重量%以下の濃度に維持する
ことは特に有効である。又、同様に本発明の反応におい
ては副生物である酢酸が大過剰反応系へ滞留することは
避けるべきであり、目的生成物の生成を阻害する傾向が
ある。したがって反応液中の酢酸の濃度は反応液に対し
て50重量%以下、好ましくは4の重量%以下、さらに
好ましくは3の重量%以下に保たれるが20重量%以下
の濃度にすることは特に有効である。前記した反応液か
らの酢酸ビニルおよび酢酸の分離操作を有効にするため
蒸発除去を行なうことができる。以上の点に関して例示
するだけの目的で本発明の方法を実施する典型的な反応
系および分離系の説明図を示す図面を参照することによ
ってさらに容易に理解することができるだろう。
第1図において反応帯1川ま任意のタイプの1基以上の
圧力反応器よりなり、この反応器に適当な触媒、典型的
にいって、沃化メチルと組合わされた第8族金属よりな
る触媒を含む液相反応液を導入する。
一酸化炭素および水素を含む原料ガスは11を経由して
反応帯10の低部へ圧入し、酢酸メチルは12から導入
する。反応帯10から13を経由する反応および未反応
の流出流はその主要部分に分けるため、一基以上の蒸留
ユニット、たとえばフラッシュ装置および/または分留
塔よりなる分離帯201こ導入される。本質的に非揮発
性触媒成分を含有する反応混合物中の高沸点成分は21
を経由して反応帯10へ循環される。アセトアルデヒド
、沃化メチル、酢酸メチル、酢酸ビニルおよび酢酸等よ
りなる反応混合物中の低沸点成分は22を経由して、一
基以上の蒸留ユニットよりなる分離帯30へ導入される
。アセトアルデヒド、沃化メチルおよび酢酸メチルは3
3を経由して反応帯10へ循環されるが粗分離された酢
酸ビニルと酢酸は31あるいは32より一緒にあるいは
別々に抜き出される。次に前記方法とは別の好ましい方
法を説明する。
第2図において反応帯100は任意のタイプの1基以上
の圧力反応器よりなり、この反応器に適当な触媒、典型
的にいって沃化メチルと組合わされた第8族金属よりな
る触媒を含む反応液を導入する。
原料ガスは101から循環ガス流109とともに103
を経由して反応帯100の低部へ圧入し酢酸メチルは1
02から導入する。反応帯100から105を経由する
流出流、すなわち反応ガスを含む反応および未反応の流
出蒸気流はその主要成分に分けるため、この分野の専門
家がよく知っているように、一基以上の気液分離器およ
び蒸留ユニットよりなる分離帯200に導入される。す
なわち、一酸化炭素および水素を含む流出蒸気流は10
5を経由して分離帯200で気液分離される。非凝縮性
の一酸化炭素および水素を含むガス流は108から10
9をとおって、101から供給ガスとともに103を経
由して反応帯100へ循環されるが必要に応じて110
より一部系外へ放出されることもある。一方前記反応ガ
ス流とともにアセトアルデヒド、沃化メチル、酢酸メチ
ル、酢酸ビニルおよび酢酸などの成分はストリッピング
および/または蒸発により105を経由して、分離帯2
00で気液分離されるが、酢酸、無水酢酸の一部分ある
いはアセトアルデヒド、沃化メチル、酢酸メチルなどの
成分は大部分が反応ガス流とともに反応帯100へ循環
される。一方、分離帯200で気液分離された酢酸ビニ
ルおよび酢酸を含む流出流は107を経由して分離帯3
00へ導入される。主として酢酸メチル、沃化メチルよ
りなる低沸点成分は300から303を経由して反応帯
100へ循環し、また主として無水酢酸、ェチリデンジ
アセテートよりなる高沸点成分は300から304を経
て反応帯I00へ循環される。目的生成物である酢酸ビ
ニルと酢酸は301あるいは302より一緒にあるいは
別々に抜き出される。場合によっては反応中に生成する
ことのある副生重合物その他の高沸点副生物の蓄積を防
止するため、あるいは触媒の一部を抜き出すために反応
帯中の反応液の一部を104よりパージすることもある
。以上、詳細に説明した本発明の方法は、反応温度17
0〜2500C、反応液中の酢酸濃度40重量%以下、
酢酸ビニル濃度10%以下に保ち、生成酢酸および酢酸
ビニルを分離しながら酢酸メチル、一酸化炭素および水
素を反応させて酢酸ビニルを製造する方法であって、反
応混合物の一部を反応帯から抜き出し、その中から酢酸
および酢酸ビニルを分離し、沃化アルキル、酢酸メチル
、アセトアルデヒド、無水酢酸およびェチリデンジアセ
テートを含む残りの成分を反応帯に循環しながら反応さ
せるという新規な反応により酢酸ビニルを製造するもの
であり工業的意義はきわめて高いものである。
以下実施例によりさらに具体的に説明する。参考例 1
耐圧反応器に酢酸メチル105夕、沃化メチル39夕、
2・6−ルチジン1.09夕および5%パラジウム活性
炭(日本エンゲルハルド製、市販品)4.32夕を入れ
、一酸化炭素と水素の混合ガス(容積比2:1)を用い
て100k9/c鰭、175qoに保って4時間反応さ
せた。
反応後冷却して内容物を取り出し、炉過して分析したと
ころ、液中には相当量の酢酸とともに酢酸ビニル0.3
51夕、ェチリデンジアセテート7.68夕、無水酢酸
0.203夕、アセトアルデヒド5.22夕、酢酸エチ
ル0.265夕が含まれていた。液中の他の大部分は酢
酸メチルおよび沃化メチルであった。参考例 2〜4 反応容器にェチリデンジアセテート135夕を仕込み、
無触媒下175qo(参考例2)、および触媒としてベ
ンゼンスルホン酸を4.5タ仕込んで、175℃(参考
例3)、145qo(参考例4)でそれぞれ90分間保
った。
冷却後分析したところ、参考例2:酢酸ビニル0.02
夕、参考例3:タール状物生成実用不可、および参考例
3:酢酸ビニル0.29夕であった。実施例 1 第1図に例示されているようなフローシートに従って実
施した。
耐圧反応器を包含する反応帯10に酢酸メチル46.館
重量%、沃化メチル11.1重量%、ェチリデンジアセ
テート39.5重量%、2・6ールチジン0.5頚重量
%、酢酸パラジウム0.5亀重量%および5%パラジウ
ム活性炭0.8丸重量%よりな、る混合物を所定液面ま
で菱入し、水素と一酸化炭素の混合ガス(容積比2:1
)で置換した後、温度175q0に加熱した。その後反
応器低部1 1より前記組成の混合ガスを100k9′
流Gまで圧入し、補給しながら100k9′地Gに維持
して4.3時間鷹拝した。次いで反応帯における平均滞
留時間が3時間となるように、液の移動を開始すると共
に、12より酢酸メチルを9.01夕/時の割合で導入
し、前記組成の混合ガスを11より補給して全圧を10
0kg/のGに維持した。同時に13を経由して反応混
合物を分離帯20でフラッシュ蒸留し、酢酸ビニル5.
01重量%を含有する低沸点成分を22を経由して横留
装置を含む分離帯30へ導いた。高沸点成分および触媒
は20から21を経由して反応器10へ循環した。主と
して酢酸メチル、沃化メチルよりなる低沸点成分は30
から33を経由して反応帯10へ循環し、また主として
無水酢酸、ェチリデンジアセテートよりなる高沸点成分
は30から34を経て反応帯10へ循環した。生成物で
ある酢酸ピニルは分離帯30から32を通じて4.92
夕/時の割合で取り出し、酢酸は31を経て7.29夕
/時の割合で抜き出した。この間反応帯10の酢酸濃度
は2の重量%以下に、酢酸ビニル濃度は5重量%以下に
維持された。実施例 2 第2図に例示されているようなフローシートに従って実
施した。
耐圧反応器を包含する反応帯1001こ酢酸メチル46
.4重量%、沃化メチル11.1重量%、ェチリデンジ
アセテート39.5重量%、2・6ールチジン1.$重
量%、酢酸パラジウム0.59重量、および5%パラジ
ウム活性0.8g重量%よりなる混合物を所定液面まで
装入し、水素と一酸化炭素の混合ガス(容積比2:1)
で置換した後、温度1760に加熱した。その後反応器
低部101より前記組成の混合ガスを圧入し、補給しな
がら100k9/洲○に維持して4.細時間櫨枠した。
次いで反応帯における平均滞留時間が3時間となるよう
に、気液の移動を開始すると共に102より酢酸メチル
を9.39夕/時の割合で導入し、前記組成の混合ガス
を101から導入して全圧を100k9/のGに維持し
た。同時に反応帯100から105、蒸留ユニットを含
む分離帯200,108,109,103を経由するラ
インを通じてガス循環を行なった。分離帯200‘こお
いて100qoで分縞された酢酸ピニル6.4り重量%
を含む流出液は107を経て糟留装置を含む分離帯30
0へ導いた。主として酢酸メチル、沃化メチルよりなる
低沸点成分は300から303を経由して反応帯100
へ循環し、また主として無水酢酸、ェチリデンジアセテ
ートよりなる高沸点成分は300から304を経て反応
帯100へ循環した。生成物である酢酸ビニルは分離帯
300から302を通じて5.22夕/時の割合で取り
出し、酢酸は301を経て7.529/時の割合で抜き
出した。この間反応帯100の酢酸濃度は2の重量%以
下に、酢酸ビニル濃度は5重量%以下に維持された。
実施例 3 第2図に例示されているようなフローシートに従って実
施した。
耐圧反応器を包含する反応器10川こ酢酸メチル43.
6重量%、沃化メチル8.46重量%、ェチリデンジア
セテート37.1重量%、トリフェニルホスフィン1.
9の重量%、沃化リチウム8.46重量%、および塩化
ロジウム0.4母重量%よりなる混合物を所定液面まで
袋入し、水素と一酸化炭素の混合ガス(容積比2:1)
で置換した後、温度190℃に加熱した。その後反応器
低部101より前記組成の混合ガスを庄入し、補給しな
がら50k9/均Gに維持して4.劫時間損拝した。次
いで反応帯における平均滞留時間が3時間となるように
、気液の移動を開始すると共に102より酢酸メチルを
6.80夕/時の割合で導入し、前記組成の混合ガスを
101から導入して全圧を100k9/地○に維持した
。同時に反応帯100から105、蒸留ユニットを含む
分離帯200,108,109,103を経由するライ
ンを通じてガス循環を行なった。分離帯200において
10び○で分碗された流出液は107を経て精留装置を
含む分離帯300へ導いた。主として酢酸メチル、沃化
メチルよりなる低沸点成分は300から303を経由し
て反応帯100へ循環し、また主として無水酢酸、ェチ
リデンジアセテートよりなる高沸点成分は300から3
04を経て反応帯100へ循環した。生成物である酢酸
ピニルは分離帯300から302を通じて3.49夕/
時の割合で取り出し、酢酸は301を経て5.06夕/
時の割合で抜き出した。この間反応帯100の酢酸濃度
は2の重量%以下、酢酸ビニル濃度は5重量%以下に維
持された。第1表
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の方法を実施する工程図の
例示であり、図中の番号はそれぞれ10;反応帯、20
,30;分離帯、11:原料ガス供v給ライン、12;
原料及び触媒供給ライン、100;反応帯、200,3
00;分離帯、101;原料ガス供給ライン、102;
原料及び触媒供給ラインを示す。 ※ー図 多2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パラジウムならびにロジウム及び/又はその化合物
    と沃化アルキルの存在下、反応温度170〜250℃、
    反応液中の酢酸濃度40重量%以下、酢酸ビニル濃度1
    0%以下に保ち、生成酢酸および酢酸ビニルを分離しな
    がら酢酸メチル、一酸化炭素および水素を反応させて酢
    酸ビニルを製造する方法であつて、 反応混合物の一部
    を反応帯から抜き出し、その中から酢酸および酢酸ビニ
    ルを分離し、沃化アルキル、酢酸メチル、アセトアルデ
    ヒド、無水酢酸およびエチリデンジアセテートを含む残
    りの成分を反応帯に循環しながら反応させることを特徴
    とする酢酸ビニルの製造方法。
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