JPS6033269Y2 - ガラス扉のヒンジ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ガラス扉のヒンジ装置に関し、さらに詳し
くは、戸棚、オーディオラックなどのガラス扉のヒンジ
装置に関する。

オーディオラックなどにおいて、その前面開放部にガラ
ス扉が装備され、扉閉塞状態であってもオーディオ機器
が外部から見られるようになったものが多くなっている
。

このようなオーディオラックにガラス扉を装備するに際
して、その扉のヒンジ構造が最も困難であったが、最近
では、ラック本体にヒンジ装置を構成する取付金具を固
定し、この取付金具に枢軸を介してガラス板を挟持する
ホルダを枢着し、前記枢軸を中心としてガラス板である
扉が回転運動して開閉できるように構成されたものによ
って一応問題点は解決されている。

ところが、ホルダを構成する挟持板の内側にクッション
材としてのフィルムや、シートを薄板と共に挟んで挟持
するようにするので、ビスを締めて挟持板に挟持圧を加
える際、薄板や、シートにツイスト（回転モーメント）
が加わり、その薄板や、シートが挟持板の周囲からはみ
出すことがあり体裁を著しく損うことがあった。

そこで、シートと挟持板の間に両面接着テープを用いる
ことによって前記問題点を解決しようと試みられたが、
両面接着テープを用いる場合セツティング位置の補正が
できないので、最初から治具などを用いて貼着しなけれ
ばならない。

したがって、貼着は作業がことのほか煩わしく、また、
押圧されて拡がり挟持板の周囲からはみ出す欠点が解決
点が解決されていない。

さらにまた、ゴムシートなどを挟み込むことも行われて
いるが全体が厚くなる欠点がある。

この考案は前述のような種々の問題点を解決したヒンジ
装置を提供しようとするもので、そのために、挟持板の
うち−の挟持板を締着板をもち、この締着板にはクツシ
ョシ材を締着板の一端縁に掛止するように構成したこと
を特徴とするものである。

以下、この考案の実施例を添付した図面に沿って説明す
る。

先ず、第１図はオーディオラックの正面図で、ガラス扉
１が木製のラック本体２にヒンジ装置１０で、その両縁
がヒンジ装着されている。

しかして、そのヒンジ装置１０はラック本体２に固定さ
れる取付金具２０と、この取付金具２０のもつ枢軸２１
に枢着されたホルダ３０によって構成されている。

取付金具２０は断面形状がチャンネル型をしており、両
傍にフランジ２２が形威され木ねじ孔２３が穿けられて
いる。

取付金具２０の一端に枢軸２１が通されており、この枢
軸２１がホルダ３０のボス部３１を貫いて枢支状態にな
っている。

ホルダ３０は一対の挟持板３２、支持板３３が対向配置
されて構成されており、挟持板３２、言換ると、ガラス
扉の表側になる挟持板３２は固定状態であり、支持板３
３には２つの雌ねじ孔３３ａにビス３４がねじ込まれ、
これも同頁状態であるが、この支持板３３に締着板３５
が重ねられている。

この締着板３５は金属の薄板で、前記挟持板３２、支持
板３３と同一形状、大きさになっている。

この締着板３５には薄いゴムシートのクッション材３６
が重ねられて、接着剤などで固定され、この締着板３５
の一端縁の両側部分はＬ型に曲った掛止縁３５ａになっ
ていており、しめ代と、支持板の肉厚の和を上回る厚さ
で、この掛止縁３５ａが支持板３３の枢軸側の一端縁に
係止状態になっているが、この締着板３５の掛止縁３５
ａはホルダ３０のボス部３１をはさんでその両側に位置
している。

次に、この考案のヒンジ装置にガラス扉を取付ける作業
を説明する。

先ず、取付金具２０はラック本体２に木ねじで固定され
、ホルダ３０の挟持板３２と締着板３５の間隔をガラス
扉の肉厚より拡げた状態にする。

挟持板３２と締着板３５のクッション材３６の間にガラ
ス扉の一端縁を入れ、支持板３３の雌ねじ孔３３ａにね
じ込んだビス３４を締め、締着板３５に面圧による締着
座を加え、クッション材３６を介してガラス扉１に固定
する。

締着板３５の一端縁には掛止縁３５ａがあって、この掛
止縁３５ａが支持板３３に掛止されているから、ビス３
４をねじ込んだ際の回転モーメントの影響で移動するこ
とはない。

ガラス扉の一端縁に沿って適当間隔でヒンジ装置を取付
けると、そのガラス扉１は枢軸２１を中心に回転可能状
態になる。

なお、ガラス扉は観音開き、上開きなどどのような形式
であってもよい。

以上の説明から明らかなように、この考案のヒンジ装置
によれば、締着板の一端縁を曲げて掛止縁を形威し、こ
れを支持板に掛止するようにし、さらに、締着板の反締
着面にはクッション材を配置した構成にしたから、締着
作業により締着板が移動することがなく、挟持板や、支
持板の周囲からゴムシートのクッション材がはみ出すこ
とがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のヒンジ装置を備えるオーディオラッ
クの正面図、第２図はヒンジ装置の斜視図、第３図は同
側面図、第４図は締着板の斜面図である。 １・・・・・・ガラス扉、２・・・・・・ラック本体、
１０・・・・・・ヒンジ装置、２０・・・・・・取付金
具、２１・・・・・・枢軸、３０・・・・・・ホルダ、
３１・・・・・・ボ、ス部、３２・・・・・・挟持板、
３３・・・・・・支持板、３４・・・・・・ビス、３５
・・曲線着板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付金具に枢軸を介してガラス板などを挟持するホルダ
   によって構成されるガラス扉のヒンジ装置において、ホ
   ルダを構成する挟持板と支持板間に締着板を設け、この
   締着板の締着面にはクッション材があり、この締着板は
   、その一端縁に支持板に対して掛止できる掛止縁をもち
   、この掛止縁はしめ代と、支持板の肉厚の和を上回る厚
   さであり、支持板にねじ込であるビスの締着圧でガラス
   扉に締着されていることを特徴とするガラス扉のヒンジ
   装置。