JPS6033058Y2 - チェンジレバ−シャフトのリタ−ンスプリング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車輛のステアリングコラムチューブに設け
られた変速機のコラム式リモートコントロール装置の改
良に関するものであって、前進および後退用変速切換の
チェンジレバーシャフトのリターンスプリングを１ケ所
に設けて対応するようにしたものである。

コラム式のリモートコントロール装置は、一般に、第６
図、第７図に示すように、ステアリングコラムチューブ
１の上下にアッパーブラケット２とロアーブラケット３
が固定され、この間に、変速切換を行なうためのチェン
ジレバー４を有するチェンジレバーシャフト５が前後の
軸方向移動と、左右の回転運動を可能に設けである。

該チェンジレバーシャフト５は上端部と下端部に夫々リ
ターンスプリング６．７を収納し、該スプリングはチェ
ンジレバー４でセレクト方向の変速操作をするとき、セ
レクト方向の自動戻り機能をもち、変速操作をスムーズ
に行なうために設けられたもので、上方および下方の２
方向の戻し力を作用させるため、該シャフトの上下に夫
々リターンスプリング６．７を設けたため収納スペース
を２ケ設けねばならず製作上もス訣−ス上も無駄があっ
た。

この考案はこれらの無駄を除去したものである。

・図面に示す実施例について、この考案を説明
すれば次の通りである。

ステアリングギア２６の上方にステアリングコラムチュ
ーブ２５が設けられ、該ステアリングコラムチューブ２
５から□ステアリングギア２６に至る間の上方にはアッ
パーブラケット１１が設けられ、下方にはロアーブラケ
ット２３が設けられている。

そして、該アッパーブラケット１１には、大径部１２ａ
と中径部１２ｂと小径部１２ｃとが順に形成されたイン
サニト１２の大径部１２の端部に形成された係止部１２
ｄが係止され、又、ロアーブラケット２３には、筒状に
形成されたチェンジレバーシャフト１３の下端に形成さ
れた係止杆２７が、該ロアーブラケット２３に明けられ
た穴（図示せず）に挿通されて係止されている。

上記チェンジレバーシャフト１３の上端部Ａの筒内には
、上記インサート１２の小径部１２Ｃの直径よりも大径
になされた内径を有する内部突起１４が形成され、かつ
、該内部突起１４より上方には透孔１８が明けられ、該
透孔１８には内径が上記インサート１２の中径部１２ｂ
の直径よりも大径になされた係止手段となる係止りング
１９が取付けられている。

上記インサート１２は小径部１２ｃ側から上記チェンジ
レバーシャフトの上端部Ａに挿入され、該小径部１２ｃ
の先端には、外径が上記内部突起１４よりも大径になさ
れた下部座金１５が挿通され、該下部座金１５は、その
先端側に貫通された抜は止め手段となる係止ピン１６・
によって係止されている。

又、該小径部１２ｃの基端には、内径が該小径部１２ｃ
の直径よりも大径に、かつ、中径部の直径よりも小径に
なされた上部座金１７が挿通され、該上部座金１７と上
記下、部座金１５との間にはリターンスプリング２０が
組込まれている。

そして、該下部座金１５と上部座金１７とは上記内部突
起１４と係止リング１９との間に組込まれている。

尚、抜は止め手段として係止ピン１６に代えて係止リン
グをインサート１２の小径部１２ｃの先端に嵌合させる
ようにしてもよい。

チェンジレバー２１の操作で、チェンジレバーシャフト
１３を下方へ押すと、該シャフト１３と一体に係止した
係止りラグ１９で上部座金１７を下方に押し、リターン
スプリング２０は操作力に抗して撓み、下方に移動し、
チェンジレバーシャフト１３の下端に設けたセレクトガ
イド２８に一端を係止したセレクトレバー２２は反時計
方向に回動する。

またチェンジレバーシャフト１３を上方に押上げると前
述とは逆に、インサート１２の小径部１２ｃ端部に設け
た係止ピン１６で下部座金１５を上方に押し、リターン
スプリング２０は操作力に抗して撓み、上方に移動し、
チェンジレバーシャフト１３の下端に設けたセレクトガ
イド２８に一端を係止したセレクトレバー２２は時計方
向へ回動する。

第４図は第２図の実施例に示すリターンスプリング２２
を内側２０ａ外側２０ｂの２個設置し、チェンジレバー
シャフト１３を下方に押すときには重く、上方に引くと
きには軽くなるように、上下の操作力に変化をもたせる
ことができるようにしたものである。

又第５図は、第２図、第４図に示す実施例の係止リング
１９に代え、係止手段としてチェンジレバーシャフト１
３内にスリーブ２４を固着した例を示すものである。

この考案はチェンジレバーシャフトに挾持した１ケのリ
ターンスプリングで２方向の変速操作をおこなうことが
でき、部品点数および、収納スペースを半減することが
できる。

又、第４図に示す実施例のように又２方向の操作力に変
化をもたせるものにあっては、２ケのスプリングを、内
外に設けたＳ゛けで対応することができる。

又、本考案によれば、リターンスプリング装置等すべて
の部品がステアリングとステアリングコラムチューブの
間に取付けられているため、予じめ、サブ組付けするこ
と可能であり、よって、車両の組付時の作業が容易であ
る。

さらに、リターンスプリング機構は、筒状番、こ形成さ
れたチェンジレバーシャフト内に設けられているため、
スペースを必要としない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の側面図である。 第２図はチェンジレバーシャフトの上端部の第１実施例
の拡大縦断面図、第３図はチェンジレバーシャフトとに
止め輪を係止した状態の横断面図、第４図はチェンジレ
バーシャフトの上端部の第２実施例の縦断面図、第５図
は１．チェンジレバーシャフトの上端部の第３実施例の
縦断面図、第６図は従来のコラム式リモートコントロー
ルシャフト構造を示す側面図、第７図は同上の拡大縦断
面図である。 １２・・・インサート、１３・・・チェンジレバーシャ
フト、 １２ｃ・・・インサート小径部、 ２０・・・リター ンスプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステアリングギアの上方にステアリングコラムチューブ
   が設けられ、該ステアリングコラムチューブからステア
   リングギアに至る間に、上方にアッパーブラケット、下
   方にロアーブラケットが設けられ、かつ、大径部と中径
   部と小径部とが順に形成されたインサートの大径部の端
   部が上記アッパーブラケットに係止され、筒状に形成さ
   れたチェンジレバーシャフトの下端が上記ロアーブラケ
   ットに明けられた穴に挿通され、該チェンジレバーシャ
   フトの上端部の筒内には上記インサートの小径部の直径
   より大径になされた内径を有する内部突起が形成され、
   該上端部には上記インサートの小径部側が挿入され、該
   インサートの小径部の先端には、外径が上記内部突起よ
   り大径の下部座金が挿通され、かつ、その先端側には該
   下部座金の抜は止め手段が設けられていると共に、上記
   インサートの小径部の基端には、内径が該小径部より大
   径に、かつ、中径部より小径になされた上部座金が挿通
   され、又、上記チェンジレバーシャフトの上記内部突起
   より上方には、゛上記上部座金を係止する係止手段が設
   けられ、該係止リングの内径は上記インサートの中径部
   より大径になされ、さらに、上記下部座金と上部座金と
   の間にはリターンスプリングが組込まれ、かつ、″下部
   座金と上部座金は上記内部突起と係止リングとの間に組
   込まれていることを特徴とするチェンジレバーシャフト
   のリターンスプリング装置。