JPS6032653B2 - セルロ−スアセテ−トブチレ−ト又はセルロ−スプロピオネ−ト基材の防曇処理方法 - Google Patents
セルロ−スアセテ−トブチレ−ト又はセルロ−スプロピオネ−ト基材の防曇処理方法Info
- Publication number
- JPS6032653B2 JPS6032653B2 JP11117380A JP11117380A JPS6032653B2 JP S6032653 B2 JPS6032653 B2 JP S6032653B2 JP 11117380 A JP11117380 A JP 11117380A JP 11117380 A JP11117380 A JP 11117380A JP S6032653 B2 JPS6032653 B2 JP S6032653B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cellulose
- acetate butyrate
- base material
- cellulose acetate
- cellulose propionate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本考案はセルロースアセテートブチレート又はセルロー
スプロピオネート基材の防雲処理方法に関するものであ
る。
スプロピオネート基材の防雲処理方法に関するものであ
る。
近時は一般用サングラス、スキー用ゴーグル、工場用防
塵メガネ、オートバイ用防風メガネ等、多くの分野でプ
ラスチック製のシート又はしンズが使用されているが、
従来のプラスチック製のシート又はしンズは周囲の温度
や湿度の変化に伴って容易に曇りを生じ、使用上きわめ
て不便であった。
塵メガネ、オートバイ用防風メガネ等、多くの分野でプ
ラスチック製のシート又はしンズが使用されているが、
従来のプラスチック製のシート又はしンズは周囲の温度
や湿度の変化に伴って容易に曇りを生じ、使用上きわめ
て不便であった。
本発明者は、光線透過率等の光学的性質にすぐれている
ために従来からサングラスや防塵メガネ等の材料として
使用されてきたアセテートプラスチックに対して防雲効
果を付与する方法について好適な結果を得て既に特許出
願(特願昭54一154785号)しているが、本発明
者は上記アセテートプラスチックよりもさらに高硬度で
しかも吸水性のほとんどないセルロースアセテートブチ
レート又はセルロースプロピオネートに対して防雲効果
を付与する方法についても好結果を得たのでさきの特許
出願に続けてその成果を提示するものである。
ために従来からサングラスや防塵メガネ等の材料として
使用されてきたアセテートプラスチックに対して防雲効
果を付与する方法について好適な結果を得て既に特許出
願(特願昭54一154785号)しているが、本発明
者は上記アセテートプラスチックよりもさらに高硬度で
しかも吸水性のほとんどないセルロースアセテートブチ
レート又はセルロースプロピオネートに対して防雲効果
を付与する方法についても好結果を得たのでさきの特許
出願に続けてその成果を提示するものである。
本発明のセルロースアセテートブチレート又はセルロー
スプロピオネート基材の防雲処理方法は、水酸化ナトリ
ウム1重量部に対して水酸化カリウム5〜15重量部の
割合で混合した混合物を水100の重量部に対して50
〜6の重量部の割合で混合して得た薬液Bを40〜80
ooの温度に維持し、該薬液B中にセルロースアセテー
トブチレート又はセルロースプロピオネート基材Aを3
0〜120分間浸債することを特徴とするものである。
スプロピオネート基材の防雲処理方法は、水酸化ナトリ
ウム1重量部に対して水酸化カリウム5〜15重量部の
割合で混合した混合物を水100の重量部に対して50
〜6の重量部の割合で混合して得た薬液Bを40〜80
ooの温度に維持し、該薬液B中にセルロースアセテー
トブチレート又はセルロースプロピオネート基材Aを3
0〜120分間浸債することを特徴とするものである。
本発明者はセルロースアセテートブチレート又はセルロ
ースプロピオネート基村に対して種々の薬液を試用して
防雲効果の有無を確めたところ、上記組成の薬液Bを上
記の条件で使用すれば、セルロースアセテートブチレー
ト又はセルロースプロピオネート基材に対してきわめて
良好な防曇効果を顕わすことを知見したものである。即
ち、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの配合比は1:
5〜15(重量比)の範囲でなければならず、それ以外
の範囲では前記基材Aに防曇効果を付与することはでき
なかった。
ースプロピオネート基村に対して種々の薬液を試用して
防雲効果の有無を確めたところ、上記組成の薬液Bを上
記の条件で使用すれば、セルロースアセテートブチレー
ト又はセルロースプロピオネート基材に対してきわめて
良好な防曇効果を顕わすことを知見したものである。即
ち、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの配合比は1:
5〜15(重量比)の範囲でなければならず、それ以外
の範囲では前記基材Aに防曇効果を付与することはでき
なかった。
又、上記の水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの混合物
と水との混合比も、さらにその薬液Bの温度も、それぞ
れ上記範囲を外れた場合には前記基材Aに良好な防曇効
果を付与することはできなかった。又、前記基材Aを薬
液B中に浸溝する時間は、3び分未満では十分な防曇効
果が得られず、これに対して12び分をこえて浸潰して
も基材Aに対する防曇効果の増進が認められなかったの
で上記範囲(30〜120分)に限定するものである。
と水との混合比も、さらにその薬液Bの温度も、それぞ
れ上記範囲を外れた場合には前記基材Aに良好な防曇効
果を付与することはできなかった。又、前記基材Aを薬
液B中に浸溝する時間は、3び分未満では十分な防曇効
果が得られず、これに対して12び分をこえて浸潰して
も基材Aに対する防曇効果の増進が認められなかったの
で上記範囲(30〜120分)に限定するものである。
本発明の方法によって処理されたセルロースアセテート
ブチレート又はセルロースプロピオネート基材(シート
状物)は、周囲の温度や湿度が通常の生活環境下でどの
ように変化しても(たとえば、雨天時や降雪時の屋外、
或いは屋内にあっては浴室を出入りした時など)、全く
曇りを生じることがなかつた。このようにほぼ完全に防
雲処理されたセルロ−スアセテートプチレート又はセル
ロースプロピオネートのシートは、そのままでスキー用
ゴーグル、工場用防塵メガネ、一般用サングラス、水中
メガネ、オートバイ用防風メガネ等に利用でき、又該シ
ートを表面に貼付することによって乗用車用ガラス、浴
場用鏡、窓ガラス等のための曇り防止用シートとして使
用することが可能である。
ブチレート又はセルロースプロピオネート基材(シート
状物)は、周囲の温度や湿度が通常の生活環境下でどの
ように変化しても(たとえば、雨天時や降雪時の屋外、
或いは屋内にあっては浴室を出入りした時など)、全く
曇りを生じることがなかつた。このようにほぼ完全に防
雲処理されたセルロ−スアセテートプチレート又はセル
ロースプロピオネートのシートは、そのままでスキー用
ゴーグル、工場用防塵メガネ、一般用サングラス、水中
メガネ、オートバイ用防風メガネ等に利用でき、又該シ
ートを表面に貼付することによって乗用車用ガラス、浴
場用鏡、窓ガラス等のための曇り防止用シートとして使
用することが可能である。
特に、本発明で基材として使用するセルロースアセテー
トブチレート又はセルロースプロピオネートは吸水性が
ほとんどゼロであるため、本発明の方法で得られたシー
トを高温度環境におかれる浴室用鏡や自動車用ガラス等
のための曇り防止材として使用する多大の効果を発揮す
るものである。又、本発明の方法で得られるシートを自
動車用窓ガラスの内、外面に貼付すると、曇り止めとと
もに着霜防止の効果も得られる。続いて本発明の好適な
実施例について説明する。
トブチレート又はセルロースプロピオネートは吸水性が
ほとんどゼロであるため、本発明の方法で得られたシー
トを高温度環境におかれる浴室用鏡や自動車用ガラス等
のための曇り防止材として使用する多大の効果を発揮す
るものである。又、本発明の方法で得られるシートを自
動車用窓ガラスの内、外面に貼付すると、曇り止めとと
もに着霜防止の効果も得られる。続いて本発明の好適な
実施例について説明する。
実施例
基材A
ダイセル株式会社製
品 名 CP(セルロースプロピオネート)薬液8水
酸化ナトリウム(純度 95%) 1重量部キシダ化
学株式会社製水酸化カリウム(純度 聡%) 5重
量部日本ソーダ株式会社製上記混合比の水酸化ナトリウ
ムと水酸化カリウムの混合物56.11kgを水100
0k9と混合して薬液Bとした。
酸化ナトリウム(純度 95%) 1重量部キシダ化
学株式会社製水酸化カリウム(純度 聡%) 5重
量部日本ソーダ株式会社製上記混合比の水酸化ナトリウ
ムと水酸化カリウムの混合物56.11kgを水100
0k9と混合して薬液Bとした。
薬液温度 6000
浸債時間 80分
所見
上記の方法によって処理した試料を第1図に示す試験装
置を使用して防雲試験を行ったところ、試料1の表面に
は仕切板2を除去した後も全く曇りを生じることがなか
った。
置を使用して防雲試験を行ったところ、試料1の表面に
は仕切板2を除去した後も全く曇りを生じることがなか
った。
比較としてこれまでサングラス等の材料として使用され
てきたセルロースプロピオネート製シート(本発明の処
理をしていない)を試料として試験を行ったところ、仕
切板除去と同時に試料表面に曇りを生じた。
てきたセルロースプロピオネート製シート(本発明の処
理をしていない)を試料として試験を行ったところ、仕
切板除去と同時に試料表面に曇りを生じた。
本発明は、上記の如く、セルロースアセテートブチレー
ト又はセルロースプロピオネートの基材に対して実用上
ほぼ満足し得る防曇効果を付与することを可能にしたも
のであって、セルロースアセテートブチレート又はセル
ロースプロピオネ−トを各種メガネやガラス代用品等の
素材として使用する場合に多大の利益を提供するもので
ある。
ト又はセルロースプロピオネートの基材に対して実用上
ほぼ満足し得る防曇効果を付与することを可能にしたも
のであって、セルロースアセテートブチレート又はセル
ロースプロピオネ−トを各種メガネやガラス代用品等の
素材として使用する場合に多大の利益を提供するもので
ある。
第1図は本発明の方法によって処理された試料に対する
防曇試験を行うための試験装置の概略図である。 第l図
防曇試験を行うための試験装置の概略図である。 第l図
Claims (1)
- 1 水酸化ナトリウム1重量部に対して水酸化カリウム
5〜15重量部の割合で混合した混合物を水1000重
量部に対して50〜60重量部の割合で混合して得た薬
液Bを40〜80℃の温度に維持するとともに、該薬液
B中にセルロースアセテートブチレート又はセルロース
プロピオネート基材Aを30〜120分間浸漬すること
を特徴とするセルロースアセテートブチレート又はセル
ロースプロピオネート基材の防曇処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11117380A JPS6032653B2 (ja) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | セルロ−スアセテ−トブチレ−ト又はセルロ−スプロピオネ−ト基材の防曇処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11117380A JPS6032653B2 (ja) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | セルロ−スアセテ−トブチレ−ト又はセルロ−スプロピオネ−ト基材の防曇処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5736131A JPS5736131A (ja) | 1982-02-26 |
JPS6032653B2 true JPS6032653B2 (ja) | 1985-07-29 |
Family
ID=14554326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11117380A Expired JPS6032653B2 (ja) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | セルロ−スアセテ−トブチレ−ト又はセルロ−スプロピオネ−ト基材の防曇処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6032653B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61120726A (ja) * | 1984-11-15 | 1986-06-07 | Furoueru:Kk | 弗素樹脂部材同志の溶融接着方法 |
JPS61231035A (ja) * | 1985-04-06 | 1986-10-15 | Toyo Kako Kk | セルロ−ス系プラスチツク成形品の防曇処理方法 |
JPS6328631A (ja) * | 1986-07-23 | 1988-02-06 | Nifco Inc | 樹脂製回転溶着部材 |
JPS63115043U (ja) * | 1987-01-19 | 1988-07-25 | ||
JPH0525878Y2 (ja) * | 1988-05-11 | 1993-06-30 | ||
CN111073068A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-04-28 | 浙江世泰实业有限公司 | 一种顺丁橡胶防尘罩及其制备方法 |
-
1980
- 1980-08-12 JP JP11117380A patent/JPS6032653B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5736131A (ja) | 1982-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4170460A (en) | Method of making colored glass articles | |
US2400877A (en) | Optical device and method and manufacture thereof | |
US2474061A (en) | Method of producing thin microporous silica coatings having reflection reducing characteristics and the articles so coated | |
EP0171917A1 (en) | Transparent polarizing laminated glasses | |
DE68909110D1 (de) | Durchsichtige, kratz- und abriebfeste Dunstbeständigkeit und energieabsorbierende Eigenschaften aufweisende Polyurethanschicht, Verfahren zu deren Herstellung sowie diese benutzendes laminiertes Glas. | |
GB1498296A (en) | Method of forming a phototropic layer | |
JPS6032653B2 (ja) | セルロ−スアセテ−トブチレ−ト又はセルロ−スプロピオネ−ト基材の防曇処理方法 | |
US2280055A (en) | Transparent plastic materials | |
JPS6023780B2 (ja) | アセテートプラスチツク基材の防曇処理方法 | |
US20080171835A1 (en) | Method of sulfonation of polymer substrate to impart a hydrophilic layer in said substrate with improvement in at least one of anti-fog, anti-static, wettability, lubricity anti-microbial properties, and articles made thereby | |
US2601124A (en) | Solution for reducing light reflection | |
US3658631A (en) | Transparent non-wettable surface | |
JPS6118901A (ja) | 低反射加工剤 | |
US2484818A (en) | Light polarizing mirror | |
US2482684A (en) | Solutions of tetraalkylsilicates | |
JP2812121B2 (ja) | 光学物品の製造方法 | |
JPH08277379A (ja) | シリカ系コーティング材 | |
JPH08318598A (ja) | 合成樹脂製積層型防曇板の製造方法 | |
US2634215A (en) | Solutions of tetraalkylsilicates | |
JP2782191B2 (ja) | 眼鏡用着色組成物 | |
JPS62169102A (ja) | 無機コ−ト膜の表面改質法 | |
JPH05341108A (ja) | 無機コート膜の表面改質方法 | |
Watkins et al. | Cellulose Acetate Plastic Improves Laminated Safety Glass | |
JPS62153790A (ja) | 防曇処理された時計ケ−ス | |
JP2002243901A (ja) | 防曇性能付与方法 |