JPS6032574Y2 - 液面計用照明装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は同一光源から液面計の各ユニット（セクション
）の表示面又は背面を照射できるようにした液面計用照
明装置に関するものである。

従来より液面計の液面を看取計測する場合、夜間や屋内
暗所においては懐中電灯で照射して行っているが、夜間
屋外で風雨時等において懐中電灯で照射しつつ行われる
計測作業の困難性は多大のものがあり、しかも高所のタ
ンクに設着された液面計で特に透視型等の場合はスペー
スの狭い液面計の背面から照射して看視することは危険
でもある。

また、タンクの内容物によっては防爆上の必要性からタ
ンク近くに強力な光源を設置することができない場合が
ある。

本考案は遠隔位置に設けることが可能なようにした光源
装置と、オプティカルファイバーによる導光手段とによ
って同一光源から液面計の各ユニットの表示面又は背面
を照射できるようにした液面計用照明装置を提供せんと
するものである。

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。

図中１はケース、２はケース内に内蔵された強力光源、
３はトランス、４は端子台、５は上記光源１に対応する
よう上記ケース１に設けられた取付口であって、ここに
導光ケーブル６の取付基部６ａを挿入して固定する。

導光ケーブル６は所要太さの数多のオプティカルファイ
バー７を集束することにより構成され、先端部で複数本
、実施例では４本の集束枝８，８に分岐されており、し
かも全長に亘ってフレキシブルなチューブ９で被覆され
ている。

１０は各集束枝８，８の端末に締着された端末パイプで
ある。

上記のように構成された導光ケーブル６は光源２からの
光をその受光端面６ｂで受光し、各集束枝８の先端の投
光端面６ｃから投光することとなる。

１１は液面計のユニット（セクション）を示し、単一の
形式のものもあるが、これを縦に連設した複数連式のも
のがあり、また、図示例の如く、これを左右交互に位置
をずらせて設けた千鳥型のものがあり、更に機能的には
看視窓１１ａから入光する光を反射させて液面を計測す
る反射型と看視窓１１ａを通じて透視するようにした透
視型がある。

図示例のものは透視型のものを示しているが、本考案の
照明装置はいずれの型にも用いることができる。

上記のような液面計の各ユニット１１に対応するよう上
記集束枝８を配線してその先端の投光端面６ｃて各ユニ
ットを照射するようにするが、反射型液面計の場合は各
ユニットの前方から、また、透視型液面計の場合は図示
例の如くユニットの背面方向から照射するようにする。

１２はユニット１１の背面側に取付けた取付板であって
、これに上記集束枝８の先端部を締着するようにした取
付金具１３を俯仰角調節自在に取付ける。

この場合、第４図に示す如く各集束枝８を個別的にその
照射角度を調節できるようにすることもできるが、本考
案においては特に第５図に示すように、第１の取付金具
１３ａにより上記集束枝８の先端部を俯仰角度調節自在
に枢着すると共にこれを小許間隔をおいた後部を上記各
ユニットに共通するように配置された連結杆に第２の取
付金具で揺動自在に枢着してあり、昇降する液面に応じ
て上記連結杆を上下操作することによりその照射角度を
照明し得るようになっている。

光源装置は液面計から離れた位置に設置することができ
るが、図示例では液面計下方の連結パイプ１５に取付け
られている。

なお、図中１６はケース１の蓋体、１７はガスケット、
１８は光源用の電線貫通金物、１９はケース１の両側部
に設けられた放熱部であって、カバー２０により雨水が
浸入しないようにしである。

２１はクランプ、２２は導光ケーブル６の基部に設けた
プロテクター、２３は導光ケーブル固定するためにユニ
ットナツト、２４．２５はスタンド、２６はソケットで
ある。

本考案の液面計用照明装置によれば、導光ケーブルは側
端部で複数本の集束枝に分岐されていて各集束枝が液面
計の各ユニットに配置されており、同一光源で各ユニッ
トを照射できる。

また、オプティカルファイバーによる導光ケーブルの特
長としてその引き廻し配線が容易であり、しかも液面計
付近で分岐されており、１本のケーブルで導光すること
ができるから設置のスペース上も有利であり、また、計
測等の邪魔にもならない。

タンクの内容物によっては光源装置を遠隔位置に設置す
ることができて防爆上安全であり、また、従来のように
懐中電灯で照射して計測したりする必要がないから計測
作業も容易で安全である等優れた効果がある。

本考案においては特に各ユニットの背面側には取付板が
配置されると共に各ユニットに共通するようにした連結
杆が配置され、取付板には夫々の集束枝の先端部が第１
の取付金具で俯仰角度調節自在に枢着されると共にこれ
と小許間隔をおいた後部が上記連結板に第２の取付金具
で枢着されているから、昇降変動する液面に応じて上記
連結杆を上下操作することによりその照射角度を可変す
ることができ、遠隔操作で照明することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る液面計用照明装置の実施例を示し、
第１図は光源装置の横断面図、第２図は同上一部切欠し
た側面図、第３図は取付状態を示す正面図、第４図は同
上側面図、第５図は集束枝取付手段の他の構成例を示す
一部除去した正面図である。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・光源、３・・・
・・・トランス、４・・・・・・端子台、５・・・・・
・取付口、６・・・・・・導光ケーブル、６ａ・・・・
・・取付基部、６ｂ・・・・・・受光端面、６ｃ・・・
・・・投光端面、７・・・・・・オプティカルファイバ
ー、８・・・・・・集束枝、９・・・・・・チューブ、
１１・・・・・・液面計のユニット（セクション）、１
２・・・・・・取付板、１３・・・・・・取付金具、１
３ａ・・・・・・第１の取付金具、１３ｂ・・・・・・
第２の取付金具、１４・・・・・・連結杆。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 数多くオプティカルファイバーを集束することにより構
   成された導光ケーブルを光源と液面計との間に配置する
   ようにした液面計用照明装置であって、 上記導光ケーブルは先端で複数本の集束枝に分岐されて
   夫々に投光面が形成されており、液面計の各ユニットの
   背面側には取付板が設けられ、各取付板には各集束枝の
   先端部が第１の取付金具で俯仰角度調節自在に取り付け
   られると共にこれと少許間隔をおいた後部が、上記各ユ
   ニットに共通するように配置された連結杆に第２の取付
   金具で揺動自在に枢着されていて、上記連結杆を上下操
   作することにより各ユニットに対する照射角度を可変し
   得るように構成したことを特徴とする照明装置。