JPS6032327B2 - ソレノイドコイルを用いた電気−機械変換器の駆動回路 - Google Patents

ソレノイドコイルを用いた電気−機械変換器の駆動回路

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JPS6032327B2
JPS6032327B2 JP53024441A JP2444178A JPS6032327B2 JP S6032327 B2 JPS6032327 B2 JP S6032327B2 JP 53024441 A JP53024441 A JP 53024441A JP 2444178 A JP2444178 A JP 2444178A JP S6032327 B2 JPS6032327 B2 JP S6032327B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はソレノィドコィルを用いた電気−機械変換器、
特にプランジャをシリンダ中に収容するとともにシリン
ダの外周にソレノィドコィルを巻回し、このソレノィド
コィルに供給される励磁電流に応じてプランジャをシリ
ンダの軸方向に移動させるようにした電気−機械変換器
の駆動回路に関する。
・この種の電気−機械変換器は
たとえは特関昭52一31427号公報にみられるよう
に自動車の走行速度に応じて油圧調整弁の弁開度を制御
するために用いられ、ソレノィドコィルに前記走行速度
に応じた電流が供給されるようにその駆動回路が構成さ
れている。
しかしながら、このソレノイドコイルには、このソレノ
ィドコィルを流れる電流により生ずる起磁力によって油
圧調整弁と運動したプランジャを移動させるためたとえ
ば16Vで0.船程度のかなり大きな電流を流さなけれ
ばならない。
このためソレノィドコィルは出力トランジスタの負荷と
してこの出力トランジスタの出力回路に直列に接続され
ていた。しかしこのように構成すると、出力トランジス
タは単にソレノィドコィルに電流を供給されるでけでな
く、ソレノィドコィルに供給される電力のうち余剰分も
消費することになり、このためこの出力トランジスタは
大容量でしかも放熱板を用いて放熱対策を十分に講じた
ものを使用しないと破壊されてしまう。またこのような
対策を講じると出力トランジスタが大形化し、この出力
トランジスタに取付けられる放熱板の形状も大形になっ
てもまし、スペースフアクタが悪くなる。それ故、本発
明の主目的はソレノィドコィルを付勢する出力トランジ
スタを効率良く駆動することにより、出力トランジスタ
を小形にするとともにその放熱対策を軽減し、これによ
りスペースフアクタを改善するようにしたソレノィドコ
ィルを用いた電気−機械変換器の駆動回路を提供するに
ある。このような目的を達成するためには本発明はソレ
ノィドコィルを付勢する電力増幅回路に電流員帰還回路
と正帰還回路とを設けることにより、出力トランジス外
こオン・オフ動作をさせるようにしたもので以下実施例
を用いて詳細に説明する。
第1図は本発明によるソレノィドコィルを用いた電気−
機械変換器の一実施例を示し、特にパワーステアリング
の油圧制御装置において、油圧調整弁を運動したプラン
ジャを付勢するソレノィドコィルの駆動回路を示してい
る。同図において、自動車の走行速度を検出する公知の
センサ11のパルス出力はパルス整形回路12に送られ
て、ここで波形整形される。このパルス整形回路12は
演算増幅器12,、抵抗122〜125、コンデンサ1
26とによって構成され、センサ11のパルス出力は抵
抗122とコンデンサー26からなる積分回路により周
波数−センサ出力特性を改善した後、演算増幅器12,
の負入力端に供給される。この演算増幅器12,は出力
端と正入力機との間に抵抗123 を穣続することによ
って正帰還増幅器を構成し、その結果、出力機には波形
整形されかつ走行速度に関係するパルスが送出される。
このパルス整形回路12の出力は結合コンデンサ13を
介してデジタルーァナログ変換器14に送られ、ここで
走行速度に対応したアナログ信号に変換される。このデ
ジタルーァナログ変換器14は整流ダイオード14,,
142、平滑用コンデンサ143、抵抗144 によっ
て構成されている。このデジタルーアナログ変換器14
のアナログ出力はフィル夕15に送られ、さらに平滑化
される。なお、このフィルター5は演算増幅器15,、
抵抗152 −157、コンデンサ158,159によ
って構成される。
このフィル夕15の出力は抵抗156と抵抗157との
接続点から取り出されてソレノィドコィル16を付勢す
る電力増幅器17に供給される。この電力増幅器17は
演算増幅器17,、NPNトランジスタ172、PNP
出力トランジスタ173、ダイオード174、コンデン
サー75、抵抗176−17,3によって構成されてお
り、前記フィルタ出力はコンパレータを構成する演算増
幅器17,の正入力端に供給されている。また、この演
算増幅器17,の負入力端には負帰還用抵抗17,3を
介してソレノィドコィル16の一端に接続されている。
また、この負入力端には基準電位(たとえば接地)との
間にコンデンサー75が接続されており、後述するよう
に前記員帰還用抵抗17,3とともに遅延回路を構成す
る。また、前記負入力端には抵抗176 の一端が接続
されており、この抵抗176は走行速度が零のときに演
算増幅器17,が出力を送出して、ソレノィドコィル1
6を付勢しないようにするめのものである。前記演算増
幅器17,の出力は直列接続された抵抗177と178
との接続点から取り出されて出力増幅回路の一部を構成
するトランジスタ172 のベースに供給される。この
トランジスタ172のコレクターェミッタは抵抗179
,17,。とともに直列に接続された後電源十Vに接続
され、抵抗179と17,。との接続点には出力増幅回
路の一部を構成するトランジスター73のベースが接続
されている。この出力トランジスタ173のコレクター
ェミッタはソレノィドコィル16、抵抗17,.ととも
に直列に接続された後電源+Vと基準電位との間に接続
されている。
また出力トランジスタ173のコレクタと基準電位との
間にはフリーホイールダイオード174が接続されてお
り、このフリーホイールダイオード174は出力トラン
ジスタ173がオンからオフになった時にソレノイドコ
ィル16に蓄えられた磁気ェネルギをフリーホイールダ
イオード174を介して放出する機能を有する。このよ
うな構成の電力増幅器17において、本発明によって特
徴づけられる部分はトランジスタ173のコレクタと演
算増幅器17,の正入力端との間に正帰還用抵抗17,
2を接続したことにある。
このようにするとこの電力増幅器17は発振動作を行な
い、ソレノィドコィル16に励磁電流としてパルス電流
を供給することになる。この動作を詳述すると、いま演
算増幅器17,の正入力端に走行速度に対応したある直
流レベルのアナログ制御信号がフィルター5より供給さ
れるものとし、このとき負入力端はこの直流レベルより
低いレベルにあるとすると、演算増幅器17,は正出力
を送出してトランジスター72をオンにし、抵抗179
と17,。との後続点の電位を下げる。この結果トラン
ジスター73もオソし、それと同時にソレノィドコィル
16に励磁電流が流れ始める。この励磁電流が流れ始め
ると演算増幅器17,の正入力端には抵抗17,2を介
して正帰還が行なわれて、この演算増幅器17,の出力
を飽和させる。その結果トランジスター72,173は
十分に導通して所定値の励磁電流が流れる。一方抵抗1
7,.とソレノィドコィル16との接続点の電位変化は
負帰還用抵抗173を介して演算増幅器17,に負帰還
される。演算増幅器17,は員入力端には前記抵抗17
,3とともに遅延回路を構成するコンデンサー75が接
続されているため、上記ソレノィドコィル16側の電位
変化は直ちに演算増幅器17.の負入力端には伝達され
ない。所定時間経過後、この演算増幅器17,の負入力
端の電位レベルが正入力端のレベルより高くなると、こ
の演算増幅器17,は出力を送出しなくなり、トランジ
スタ172,173はいずれもオフ状態になる。その結
果、ソレノィドコィル16にはフリーホイールダイオー
ド174を介してソレノィドコィル16の磁気ェネルギ
を放出する減衰電流が流れる。またこのときソレノィド
コィルI6の両端の電位は反転しており、このため演算
増幅器17,には正帰還用抵抗17,2を介して低レベ
ルの信号が正帰還され、さらに負帰還用抵抗17,3を
介して徐々に減衰する信号が負帰還される。これにとも
なって演算増幅器17,の負入力端の電位レベルもコン
デンサ175、抵抗17,3、抵抗17,.とによって
決められる放電時定数にしたがって徐々に低下する。そ
してこの電位レベルが正入力端のレベルよりも低くなっ
た瞬間に再び演算増幅器17,は正出力を送出し、トラ
ンジスター72,173をオンにしてソレノイドコィル
16に励磁電流を流し始める。以後は前述した動作がく
りかえされる。次に、走行速度が変化することによって
電力増幅器17の入力電圧が変化した時、スイッチング
時間の変化する状態を第4図によって説明する。
先ず走行速度が中遠で、演算増幅器17,の正入力端に
第4図aに示すV2の大きさの電圧が供給され、電力増
幅器17が発振動作を行なっている場合、演算増幅器1
7,の正入力端子の電圧波形は第4図bに示すようにな
り、負入力端子の電圧波形は第4図cに示すようになる
。この波形はフィル夕15から供給される電圧V2より
も十V2だけ正側に大きい上限値を有し、一V2だけ負
側に小さい下限値を有する。演算増幅器17,が正入力
端がbに示す上限値である間、前述したように正出力を
送出するので、この間、トランジスター72,173が
オンとなり、トランジスター73のコレク夕霞圧が第4
図dに示すように、トランジスタ173のコレクタ電流
が第4図eに示すように、フリーホイールダイオード1
74に流れる電流が第4図fに示すように、ソレノィド
コィル161こ流れる電流は第4図gに示すようになる
次に走行速度が低速になり、フィル夕15から電力増幅
器17の正入力端に供給される電圧がaに示すVIの大
きさになると、電力増幅器17の発振状態が変し、演算
増幅器17,の正入力端の電圧波形はbに示すようにな
り、負入力端の電圧波形はcに示すようになる。
この波形はフィル夕15から供給される電圧V1よりも
十VIだけ正側に大きい上限値を有し、一VIだけ負側
に小さい下限値を有する。そして、コンデンサ175は
cに示す下限値から上限値まで充電されているわけであ
るが、下限値は中遠の時の値よりも小さいので、演算増
幅器17,の負入力端の電圧は中選の時より早く上限値
に達する。このため、トランジスタ173 のコレクタ
電圧はdに示すようになり、コレクタ電流はeに示すよ
うになってそのパルス幅は中速の時より4・さくなる。
また、フリーホイールダイオード174 に流れる電流
はfに示すようになり、ソレノィドコィル16に流れる
電流はgに示すようになる。車速が高速になり、フィル
夕15から演算増幅器17,の正入力端に供給される電
圧がaに示すV3の大きさになると、電力増幅器17の
発振状態が変化し、演算増幅器17,の正入力端の電圧
波形はbに示すようになり、負入力端の電圧波形はcに
示すようになる。
この波形はフィル夕15から供給される電圧V3よりも
十V3だけ正側に大きい上限値を有し、一V3だけ負側
に小さい下限値を有する。そして、下限値は中速の時よ
りも大きいので、演算増幅器17,の員入力端の電圧は
中速の時より上限値に達するまでの時間が長くなる。こ
のためトランジスタ173のコレクタ電圧はdに示すよ
うに、コレク夕電流はeに示すようになって、そのパル
ス幅は中速の時より大きくなる。またフリーホイールダ
イオード174に流れる電流はfに示すようになり、ソ
レノイドコイル16に流れる電流はgに示すようになる
。以上のように、車速が小さくなりフィル夕15から電
力増幅器17に供給される電圧が小さくなるとトランジ
スター73のオン時間が短か〈なり、車速が大きくなり
フィル夕15から電力増幅器17に供給される電圧が大
きくなるとトランジスター73のオン時間が長くなる。
したがって、車速が小さい時はソレノィドコィル16に
流れる電流の平均値は小さく、車速が大きい時はソレノ
ィドコィル16に流れる電流の平均値は大きくなるよう
に制御される。前記電力増幅器17がこのような発振動
作を行ってソレノィドコィル16に供給する励磁電流を
パルス化することによって出力トランジスタ173をオ
ン・オフ動作させることによりトランジスター73 に
消費される電力をオン時の飽和電圧降下分だけとし非常
に少なくすることができ、その結果この出力トランジス
ター73を従来のものよりも小形化することができ、放
熱板もほとんど必要なくなる。
なおパルス化された励磁電流のオン・オフ周期は負帰還
用抵抗17,3、抵抗1711、コンデンサ175とに
よって決められる充放電時定数と正帰還抵抗178によ
って決められるヒステリシスの幅によって定められる。
この周期はたとえば500〜1000HZとなるように
定められる。また、このように励磁電流をパルス化する
とこの励磁電流でプランジャを付勢する際に生ずる磁気
ヒステリシス効果を減少させる附随的な効果も生ずる。
なお、第1図において、18・はコンデンサ、182
はッェナーダィオード、183 は抵抗であり、電源電
圧の安定および電圧調整のために用いられる。
第2図は本発明によるパワーステアリングによる油圧制
御装置の他の実施例を示し、第1図との相異点は正帰還
用抵抗30を演算増幅器17,の出力端と正入力端との
間に接続したことにある。
このようにしても第1図と同様の効果を得ることができ
る。第3図は本発明によるパワーステアリングによる油
圧制御装置のさらに他の実施例を示し、第1図との相異
点はトランジスタのコレクタと演算増幅器の正入力端と
の間に直列接続された抵抗35,36の両端を接続する
とともに抵抗35,36の接続点と基準電位(たとえば
接地)との間の定電圧素子(たとえばッェナーダィオー
ド)37を接続したことにある。
このようにすれば、電源電圧の変動があっても正帰還量
を一定にすることができる。その他の効果は第1図の実
施例と同様である。なお、本発明は前述した実施例に限
定されず、種々の応用変形が考えられることはもちろん
である。
以上述べたように本発明によるパワーステアリングの油
圧制御装置を用いればソレノィドコィルに励磁電流を供
給する電力増幅回路の出力トランジスタにオン・オフ動
作をさせることにより、出力トランジスタの発熱量を従
来よりも小さくし、これによりこの出力トランジスタを
小形化し放熱板をほとんど使用しなくてもよいようにす
ることができる。
また本発明のようにソレノィドコィルの励磁電流をパル
ス化することにより、プランジャを付勢する際に生ずる
磁気ヒステリシス効果を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるソレ/ィドコィルを用いた電気−
機械変換器の駆動回路の一実施例を示す回路図、第2図
および第3図は本発明の他の実施例を示す回路図、第4
図は回路動作を説明するための各部波形図である。 11…・・・センサ、12・・・・・・パルス整形回路
、14……フイルタ、16……ソレノイドコイル、17
・・・・・・電力増幅器、17.・・・・・・演算増幅
器、172,173・・・・・・トランジスタ、17,
3・・・・・・負帰還用抵抗、17,2,30,35,
36・・・・・・正帰還用抵抗。 第4図 図 船 図 N 船 図 の 舵

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プランジヤをシリンダ中に収容するとともに、シリ
    ンダの外周にソレノイドコイルを巻回し、このソレノイ
    ドコイルに供給される励磁電流に応じて、プランジヤを
    シリンダの軸方向に移動させるようにした電気−機械変
    換器の駆動回路において、被制御物体から検出されたア
    ナログ制御信号を一入力端に受けるコンパレータと、こ
    のコンパレータ出力に応じて前記ソレノイドコイルに供
    給する励磁電流を生ずる出力トランジスタを含む出力増
    幅回路とからなる電力増幅回路と、前記コンパレータの
    出力側と前記コンパレータのアナログ制御信号が供給さ
    れる入力端との間に接続された正帰還用抵抗と前記コン
    パレータの他の入力端とアース間に接続されたコンデン
    サと、ソレノイドコイルの低電位側に直列に挿入された
    電流検出用の抵抗と、ソレノイドコイルと電流検出用の
    抵抗との接続点から前記コンパレータの他の入力端との
    間に接続した負帰還用抵抗と、ソレノイドコイルと電流
    検出用抵抗との直列体に並列に接続されかつソレノイド
    コイルに流れていた電流を遮断した時ソレノイドコイル
    に発生する逆起電力を吸収するダイオードとを備え、こ
    れにより出力トランジスタにオン・オフ動作をさせるよ
    うにしたことを特徴とするソレノイドコイルを用いた電
    気−機械変換器の駆動回路。 2 前記正帰還用抵抗は出力増幅回路お出力端とコンパ
    レータのアナログ制御信号が供給される入力端との間に
    接続されている特許請求の範囲第1項記載の駆動回路。 3 前記正帰還用抵抗はコンパレータの出力端とこのコ
    ンパレータのアナログ制御信号が供給される入力端との
    間に接続されている特許請求の範囲第1項記載の駆動回
    路。4 前記正帰還用抵抗は2個の直列抵抗からなり、
    これらの抵抗の接続点と基準電位との間に定電圧素子を
    挿入した特許請求の範囲第1項記載の駆動回路。
JP53024441A 1978-03-06 1978-03-06 ソレノイドコイルを用いた電気−機械変換器の駆動回路 Expired JPS6032327B2 (ja)

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