JPS6032158B2 - 放射性廃棄物を封入した密封容器の製造方法 - Google Patents

放射性廃棄物を封入した密封容器の製造方法

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JPS6032158B2
JPS6032158B2 JP8887581A JP8887581A JPS6032158B2 JP S6032158 B2 JPS6032158 B2 JP S6032158B2 JP 8887581 A JP8887581 A JP 8887581A JP 8887581 A JP8887581 A JP 8887581A JP S6032158 B2 JPS6032158 B2 JP S6032158B2
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JP
Japan
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container
radioactive waste
sealed
gas
manufacturing
Prior art date
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JP8887581A
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JPS57204499A (en
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和敏 船場
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子ビーム溶接を利用した放射性廃棄物を封
入した密封容器の製造方法に関するものである。
使用済の核燃料の再処理に伴って発生する放射性廃棄物
は、密封容器内に封入されて地下数百メートルの地中等
に処分される。
この目的で使用される密封容器は、安全上の見地から極
めて長期間(数百〜数千年)にわたって密封性を維持し
なければならない。すなわち、密封容器は、廃棄物の固
化処理に伴う加熱及び廃棄物の自己発熱等の熱サイクル
に耐え、また温度、圧力、放射線、共存イオン等の環境
条件にも耐える必要がある。このような密封容器を製造
する上で最も問題になるのは、放射性廃棄物を入れた容
器本体とふたとをいかにして密封結合し、またいかにし
てその密封性を確認し保証するかということである。従
釆は、チグ溶接又はプラズマ溶接によって容器本体とふ
たとを接合すると共に密封容器内に密封性試験用のヘリ
ウムガスを放射性廃棄物と一緒に封入していた。こうし
て密封容器を形成した後で、溶接部の密封性等を確認す
るためにヘリウムリークテスト等の非破壊検査を実施し
ていた。しかしながら、チグ溶接又はプラズマ溶接では
、ある程度の溶接欠陥は避けることができず溶接部の密
封性に問題を生じる場合があり、また溶接の際に容器の
広範囲の部分に熱的影響を与えるので応力腐食割れを発
生するおそれがある。従って、溶接方法としては上記の
ような欠点が比較的少ない電子ビーム溶接が好ましいの
であるが、次のような理由から、従来は電子ビーム溶接
によって容器本体とふたとを接合してガス封入密封容器
を製造することができなかった。すなわち、電子ビーム
溶接は真空ふん囲気中で行なう必要があるが、ヘリウム
ガスを混入した容器本体及びふたを真空ふん囲気中に置
くと、容器内外の圧力差によってふたが開き容器内のヘ
リウムガスが漏れて結果的にガスの封入が不十分な密封
容器となっていた。これを防止するためにふたに神圧力
を加えた状態で電子ピーム溶接を行なったとしても、溶
接の際に電子ビームによって溶解された部分からの容器
内外の圧力差によってガスが流出し、結局ガスの流出を
防ぐことができず、またガスの流出は溶接部に欠陥を生
ずる原因となる。本発明は、容器本体とふたとを電子ビ
ーム溶接によって接合して放射性廃棄物を封入した容器
を製造する方法を得ることを目的とするものである。
以下、本発明を添付図面の第1〜3に基づいて説明する
まず、第1図に示すように、容器本体1内に放射性廃棄
物2を入れ、その上部をふた3によってふさぐと。
容器本体1は図に示すように一体構造のものでもよく、
また円筒部材に底板を電子ビーム溶接によって接合して
形成したそのでもよい。ふた3の下面には部材4を密封
固着することにより円筒状のボンベ室5が形成してあり
、ボンベ室5にはガス封入口6からあらかじめリークテ
スト用のヘリウムガスが封入してある。また、部村4に
は、関口4aが形成してあり、この閉口4aは破裂板7
によって密閉されている。破裂板7は当初封入されたヘ
リウムガスの圧力によっては破裂しないが、この圧力よ
りも一定以上高い圧力が作用すると破裂するようにして
ある。次いで、第2図に示すように、組み合わせた容器
本体1及びふた3を、電子ビーム溶接機の真空槽8の中
に入れ、真空槽8内の空気を排出する。この際に、容器
本体1内の空気も容器本体1とふた3との間のすきまを
通って排出される(ボンベ室5内のヘリウムガスは密封
されているので排出されることはない)。なお、このた
め真空槽8からの排気には、わずかでも放射性廃棄物が
含まれる可能性があるので、適当な処理を行なった上で
大気に放出する必要がある。次いで、容器本体1とふた
3とのかん合部に電子ビーム9を当てて電子ビーム溶接
を行なう。この際、容器の内外共に電子ビーム溶接に必
要な真空度になっているので、良好な溶接部を得ること
ができる。次いで、第3図に示すように、ふた3の外部
から熱線10を当て、ボンベ室5内のヘリウムガスを加
熱する。この加熱によってヘリウムガスの圧力が上昇し
、破裂板7の破裂圧力を越えると、破裂板7は破裂し、
ボンベ室5内のヘリウムガスは噴出して容器内を満たす
。これによってガス封入密封容器が完成し、この後でヘ
リウムリークテストを含む非破裂検査が行なわれる。以
上説明してきたように、本発明方法によると、容器本体
内に放射性廃棄物を入れ、一定以上の圧力が作用したと
きに破裂する破裂板を壁の一部に有するガス封入ボンベ
室を容器内側に配置して容器本体とふたとを組み合わせ
、容器内外を真空とした状態で電子ビーム溶接により両
者を密封接合し、溶接終了後容器外部からの加熱によっ
てボンベ室内のガス圧力を前記一定以上の圧力まで上昇
させることにより破裂板を破裂させ、ボンベ室内に封入
されていたガスを容器内に放出させるようにしたので、
容器本体とふたとを電子ビーム溶接により接合して放射
性廃棄物を封入した密封容器を製造することができるよ
うになる。
従って、真空ふん函気で溶接が行なわれるので、安定し
た高品質の溶接部が得られる。また、単位面積当りの入
熱が少なく、溶接部周辺の変形、金属組織の変化等の熱
的影響が非常に少なくなるので、応力腐食割れの心配が
ない。従って、極めて長期間にわたって安定した密封性
を有する放射性廃棄物を封入した密封容器を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明方法による密封容器製造の各段階を
順に示す図(第1図は容器本体とふたとを組み合わせた
段階、第2図は電子ビーム溶接の段階、第3図は破裂板
の破壊の段階をそれぞれ示す図)である。 1・・・容器本体、2・・・放射性廃棄物、3・・・ふ
た、4・・・部材、5・・・ボンベ室、6・・・ガス封
入口、7…破裂板、8・・・真空槽、9・・・電子ビー
ム、10・・・熱線。 第1図 第2図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 放射性廃棄物を内部に封入した密封容器の製造方法
    において、容器本体内に放射性廃棄物を入れ、一定以上
    の圧力が作用したときに破裂する破裂板を壁の一部に有
    するガス封入ボンベ室を容器内側に配置して容器本体と
    ふたとを組み合わせ、容器内外を真空とした状態で電子
    ビーム溶接により両者を密封接合し、溶接終了後容器外
    部からの加熱によつてボンベ室内のガス圧力を前記一定
    以上の圧力まで上昇させることにより破裂板を破裂させ
    、ボンベ室内に封入されていたがガスを容器内に放出さ
    せることを特徴とする放射性廃棄物を封入した密封容器
    の製造方法。
JP8887581A 1981-06-11 1981-06-11 放射性廃棄物を封入した密封容器の製造方法 Expired JPS6032158B2 (ja)

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JPS57204499A JPS57204499A (en) 1982-12-15
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