JPS6031903Y2 - 管製品内シヨツトの回収装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は長尺大径管製品のショツトブラストにおいて管
製品内に残留したショットを回収するのに好適な装置に
関する。

従来、長尺大径管製品のショツトブラストにおいて管製
品内に残留したショットの回収は、その管製品を大きく
傾動させてショットを管製品の下端部開口から滑降排出
し、適宜の容器に収納する方法によっていた。

したがってこの方法では、ショットを管製品から排出す
るときに塵埃も管製品内から出て舞い上り、周囲を汚染
して作業環境を悪化させるなどの問題が起きていた。

本考案は上記の問題を解消することを目的としてなされ
たもので、以下、本考案の一実施例について図面に基づ
き詳細に説明する。

１はショツトブラスト後の長尺大径管製品Ｗを、左右方
向に指向させて載置するとともにその長手方向に傾動さ
せる傾動台で、該傾動台１は、これの下面における中央
部から若干左側に寄った位置に固着された２個の連結部
材２と、該連結部材２，２に架設された前後方向に指向
する支持軸３と、該支持軸３を軸支する２組の軸受ユニ
ット４とを介して基礎上に傾動自在に設置され、かつ基
礎上に枢支された上向きシリンダ５のピストンロッドの
上端部が傾動台１の下面中央部に回動自在に連結されて
いて、シリンダ５の短縮作動により水平状態になるとと
もにそれの伸長作動により右側が高い傾斜した状態にな
るように構成されている。

そして、該傾動台１上には、傾動台１の傾動時における
管製品Ｗの移動を受は止める停止部材６が左端に位置し
て、また停止部材６方向への気流を発生させるブロア７
が右端に位置してそれぞれ装着され、さらに管製品Ｗを
搬入して載せるとともに転勤搬出させるための搬入出レ
ール８，８が適宜の間隔をおいて固設されている。

また、停止部材６の上端部には管製品Ｗの先端開口部の
上半分を閉鎖できる閉鎖板６ａが固着されている。

１０は傾動台１の搬入出レール８上の管製品Ｗが後方へ
転動するのを一時阻止する転勤阻止機構で、傾動台１の
ほぼ中央部に装備されている。

そして、該転動阻止機構１０においては、前半分が真直
で後半分が先上り円弧状を威す傾動部材１１が中央位置
にて傾動台１に回動自在に枢支され、該傾動部材１１の
後端部には、傾動台１の前面に枢支された上向きシリン
ダ１２のピストンロッドの上端部が回動自在に連結され
ていて、シリンダ１２を短縮作動した通常の状態では、
傾動部材１１は第２図に示するよう左半分（前半分）が
若干傾斜し、また右半分（後半分）が先上り状になるよ
うになっており、しかも、水平上面は前記搬入出レール
８，８の上面より若干低いレベルになっている。

１３は傾動台１と共に傾動された管製品Ｗから流出した
ショットを集めて適宜の搬送装置に誘導するホッパで、
ピット内に設置されている。

また、該ホッパ１３の左半分上端部にはダクト１４を介
して集塵装置（図示せず）に連通接続する吸気フード１
５が装着されている。

そして、前記傾動台１と、該ホッパ１３および吸気フー
ド１５との配置関係は次のようになっている。

すなわち、該傾動台１の水平状態において傾動台１の左
端がホッパ１３の右上側面を貫通して吸気フード１５の
下方位置まで延びているとともに前記搬入出レール８，
８がホッパ１３の上端レベルよりも上方に位置しており
、さらに、前記停止部材６の右端面が前記吸気フード１
５の右側面とほぼ同一（数センチメートル外方へ突出）
になっている。

なお、前記ホッパ１３および吸気フード１５において、
傾動台１上に載置された管製品Ｗと対応する部分は開口
され、吸気フード１５の開口部にはフード部材１５ａが
固着されている。

そして、該フード部材１５ａは、支持軸３を中心に旋回
する閉鎖板６ａの軌跡と相似する彎曲面を有するととも
に閉鎖板６ａの上端部とは狭い間隔で対応するように配
置され、かつ下端部は最下位まで旋回移動した閉鎖板６
ａの上端に対応する位置まで達している。

したがって、管製品Ｗを傾動台１と一緒に傾動させて吸
気フード１５から吸気する際の損失が非常に少なくなる
。

１７は管製品Ｗを傾動台１の搬入出レール８上に転動搬
入するための搬入レールである。

次に、このように構成された装置の作動について説明す
る。

投射されたショットが内部に残留している横置状の長尺
大径管製品Ｗを、搬入レール１７を介して傾動台１の搬
入出レール８，８上に転動搬入しかつ搬入出レール８，
８上に載った管製品Ｗがその上から転動するのを転勤阻
止機構１０の傾動部材１１により阻止する。

次いで、シリンダ５の伸長作動により傾動台１を停止部
材６側が下位になるように傾動させるとともに、集塵装
置（図示せず）とブロア７とを駆動すると、管製品Ｗは
移動して停止部材６に当るとともに管製品Ｗ内に残留し
ていたショットが滑降して管製品Ｗ内から流出してホッ
パ１３内に入り、かつ管製品Ｗ内にはブロア７から停止
部材６へ流れる気流が発生する。

管製品Ｗ内に発生した気流は管製品Ｗから出たのちホッ
パ１３内を上昇して吸気フード１５内に入る。

その結果、ショットの流出により管製品Ｗの下端位置や
ホッパ１３内の下部位置等から舞い上った塵埃は、外部
に漏出することなく気流に乗り上昇して吸気フード１５
内に吸引され、集塵装置（図示せず）に誘導される。

ショットの排出終了後、ブロア７の駆動を停止しシリン
ダ５の短縮作動により傾動台１、管製品Ｗ等を元の水平
状態に戻し、シリンダ１２の伸長作動により傾動部材１
１を回動させて傾動部材１１の前半分を上昇させるとと
もに後半分を下降させ、ショットの排出された管製品Ｗ
を搬入出レール８を介して傾動台１上から転勤搬出し、
その後シリンダ１２を短縮作動して傾動部材１１を復帰
し、１サイクルを終了する。

以上の説明からも明らかなように本考案は、停止部材と
ブロアとを所要の間隔をおき対向させて装着した傾動台
を、傾動可能に設け、該傾動台の停止部材側には傾動し
たときの傾動台上の管製品先端部を包囲できるホッパを
配設し、該ホッパの上端部には集塵装置に連通接続され
た吸気フードを装着したから、停止部材とブロアとの間
に管製品を横置して傾動台を介し管製品を傾動させるこ
とによって、塵埃を外部に漏出・拡散させることなく管
製品内から残留ショットを排出することが可能になるな
どの優れた実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２
図は第１図の右側面図である。 １・・・・・・傾動台、６・・・・・・停止部材、７・
・・・・・ブロア、訃・・・・・搬入出レール、１３・
・・・・・ホッパ、１５・・・・・・吸気フード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホッパ１３の上端の一側位置に、集塵装置と連通接続し
   かつホッパ１３の上端開口部のほぼ半分を被うとともに
   ホッパ１３の上端の他側位置側の側壁に所定の大きさの
   開口を穿った吸気フード１５を装着し、前記ホッパ１３
   の上部位置他側外部には、その一端が該ホッパ１３の側
   部を貫通して前記吸気フード１５の下方位置まで延びて
   上下傾動可能な傾動台１を配設し、該傾動台１のホッパ
   １３側先端上面には、その内側面が前記吸気フード１５
   の前記側面開口面に達する管製品停止部材６を固設腰該
   傾動台１の他端上面には前記停止部材６に対向してブロ
   ア７を装着し、前記傾動台１の上面には、該傾動台１が
   水平状態において上面レベルが前記ホッパ１３の上端レ
   ベルより上位である管製品搬入出レール８を、傾動台１
   の傾動方向と直交する方向に指向させて固設し、さらに
   、傾動台１には、前記搬入出レール８と平行しかつ基部
   の上面レベルが前記搬入出レール８の上面レベルより低
   く先端部が先上り状を威す傾動部材１１を回動可能に設
   けた製品回動阻止機構１０を装着したことを特徴とする
   管製品内ショットの回収装置。