JPS60316B2 - レ−ルクランプ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はクレーンをクランプするためのレールクラン
プの改良にかんする。

従来この種のレールクランプには、スラスタ式や電動油
圧式などが知られているが、前者はあご式の瓜部によっ
てレールを掴んでクランプするようになっているため、
瓜部の中心がレールの中心からずれていると、確実なク
ランプができないだけでなくしールジョイントのところ
ではクランプすることは不可能である。

また大きな力が作用した場合、レールに対し、瓜部がコ
ゼルことによって大きな保持力をもたせるようにしてあ
るため、大型のレールに対しては寸法の制限から大きな
保持力をもたせることができず、また一度クランプする
と瓜部がコゼ込みアンクランプできないなどの欠点があ
る。これに対し、後者の電動油圧式のクランプにおいて
は、強力な油圧力を発生して大型レールの場合でも、あ
る程度の大きな保持力をもたせることができるが、反面
装備する油圧装置が高価であり、機器の保守に可成りな
費用と手間を要するなどの難点がある。

この発明は上記した従来の問題点を除去することを目的
とする。

この発明のレールクランプを図面にもとづいて説明する
と、添付図において、１はクレーン本体の脚部「 ２は
この脚部１に連結されたクランプ台車、３はこのクラン
プ台車の支持車輪、４はしールを示す。

５はクランプ瓜開閉用押上装置、６はしール４の両側面
４′を挟持するよう設けられた対のクランプ瓜、７はこ
のクランプ瓜６を取付けるための支持台車である。

支持台車７は下端に取付けられた転勤車輪８を介してレ
ール４上に走行可能に支承され、またその上端はクラン
プ台車２の走行方向両サィド‘こ取付けられた支持棒９
に摺動自在に挿通されている。この支持台車７は、支持
棒９によって横転が阻止されるとともに、クランプ台車
２の走行移動とは別に相対的に若干移動し得る如く構成
されている。支持棒９にはスプリング１０が挿通されて
おり、このスプリング１０はその弾性力により、クラン
プ開放の際、クランプ瓜６を元の状態すなわちレール４
の長手方向に対し直角方向に回動する役目をなす。前記
押上装置５は、支持台車７に固着された支持金物１１に
保持され、またクランプ瓜６は支持台車７の下端に互に
相対向して取付けられた２組のブラケット１２に支持ピ
ン１３と球面軸受１４を介して開閉勤可能かつ水平旋回
勤可能に支承されている。

このクランプ瓜６はクランプ台車２の移動方向に対して
直角方向に突設された耳部１５を有し、この耳部１５を
介して、クランプ台車２の下端両サィド‘こ形成された
隊入部１６に係合されている。それぞれのクランプ瓜６
の上端部は、ピン１７と球面軸受１８を介して傾動自在
に連結された連結レバー１９を介して前記押上装置５の
先端に連結されている。

連結レバー１９は連結点間の長さと「 これに挿通され
たスプリング２０の弾性力を自在に調節しうるよう引締
ネジ構造につくられている。つぎに本発明の作用につい
て説明する。

押上装置５を操作して連結レバー１９を第３図に鎖線で
示す如く下動すると、クランプ瓜６はしール４から開放
され、逆に同図に実線で示す如く上動すると、クランプ
瓜６は調節されたスプリング２０の弾性力によってレー
ル４の側面をクランプする。

屋外クレーンでは旋風や突風によってクレーン本体に一
時的に不自然な風荷重がかかることがある。

この場合クレーン本体１に連結されたクランプ台車２は
、風力によってクレーン本体に連行されて同方向に移動
力が作用する。このためクランブ台車２に耳部１５を介
して係合されたクランプ瓜６は同方向に摺動移動しよう
とするが、クランプ瓜６は、スプリング２川こよってす
べり摩擦以上の力でクランプされているため、摺動する
ことなく球面軸受１４を介してレール４の側面に沿うて
水平旋回勤する。しかし、クランプ台車２と支持台車７
との間には、クランプ開放時クランプ瓜６を旋回復元さ
せるスプリング１０が介装されているため、このスプリ
ング１川こよって、風荷重が作用した場合のレール４に
対する初期の衝撃的作用力が緩和され、クランプ瓜６の
破損は生じない。

いま仮り‘こ風力によってクレーン本体とともにクラン
プ台車２が矢印方向に移動すると、その力は耳部１５を
介してクランプ瓜６を第２図に鎖線で示す如く球面軸受
１４を支点にして回動させ、クランプ瓜６の瓜端部をレ
ール４の側面にくし、込ませるような方向に作動し、風
力に比例した締付力が作用する。クランプ開放の際、ス
プリング１０の力によって、支持台車７がレール４方向
に移動されると共に、クランプ瓜６が水平旋回動して正
常な位置に復帰し、つぎのクランプ操作に支障を与える
ようなことはない。

以上の通り、この発明によれば、押上装置５の上動によ
ってスプリング２０の力で一応のレールクランプ作用を
行なわせ、さらに大きな風荷重が作用すると、スプリン
グ１川こよりクランプ瓜６の破損を回避しながら、その
風荷重を利用してこれに比例した力でレールの両側面を
強力にクランプすることができ、確実に発明所期の目的
を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は一部を
断面した正面図、第２図は第１図のｎＡ〜、およびロＢ
〜線に沿う平断面図、第３図は第１図のｍＡ〜線および
ｍＢ〜線に沿う断面図を示す。 １・・・クレーン本体「 ２・・・クランプ台車、３・
・・支持車輪、４・・・レール、４′…レール側面、５
・・・押上装置、６・・・クランプ瓜、７・・・支持台
車、８・・・転動車輪、９・・・支持榛、１１・・・支
持金物、１０，２０…スプリング、１２…ブラケツト、
１４，１８・・・球面軸受、１５…耳部、１９・・・連
結レバー。 第１図第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ クレーン本体に連結したクランプ台車に、該台車の
   走行移動とは別に相対的に若干移動し得る如くクランプ
   支持台車を係合し、この支持台車に、レールの両側面を
   クランプする対のクランプ瓜を水平旋回動可能かつ開閉
   動可能に支承すると共に、前記各クランプ瓜を閉動時ス
   プリングの力でレールクランプさせるスプリング及びク
   ランプ瓜開閉用押上装置を設け、各クランプ瓜にはクラ
   ンプ台車の移動方向に対し直角方向に突設された耳部を
   有し、又、クランプ台車には前記耳部が係合する嵌入部
   を有しており、クランプ台車と支持台車との間にはクラ
   ンプ開放時支持台車のレール方向移動と共にクランプ瓜
   を旋回して復元させるスプリングが介装されていること
   を特徴とするレールクランプ。