JPS6031588Y2 - 浴室用棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浴室に設置され、石鹸等を載置する浴室用棚
の改良に関する。

従来、この種、浴室用棚は石鹸水等で汚れがちとなる欠
点があった。

本考案は棚に水切り用の小孔を開穿することにより上記
欠点を解消し、しかも上記小孔より排出される水が落下
して耳障りな音を発生することもない浴室用棚を提供せ
んとするものである。

以下、図示実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。

図中Ａは棚本体で、四周に起立壁１を有する平面矩形の
受皿状に形威し、その後部にはこれを浴室壁面Ｂに取付
けるための取付部２を後端縁に沿って垂設する。

そして、上記取付部２には木ネジ或いは取付ボルト等の
固定具３を挿通せしめる取付孔４を適宜開穿する。

また、棚本体Ａは、これを上下に貫通する小孔５を前部
の起立壁１ａに近接せしめて開穿し、上面６をこの小孔
５に向かう下向きの緩傾斜面に形成すると共に、下面７
を後方に向かう傾斜面に形成する。

上記小孔５は、その開口下縁を曲面状に形威し、しかも
上記曲面は開口下縁の前側部分５ａに比べて後側部分５
ｂの曲率を大きく形威する。

前記小孔５は図示例のように棚本体Ａ前部の起立壁１ａ
に近接せしめて１個だけ開設してもよいし、上記起立壁
１ａに沿ってこれと平行に複数個開設してもよく、前者
においては、棚本体Ａの上面を全面が１個の小孔に向か
って収斂するように形威し、後者においては小孔５を結
ぶ線より前方及び後方を夫々上記線に向かって下向きに
傾斜形成するのが望ましいが、前者の場合であっても、
小孔５を通り、かつ前部起立壁１ａと平行な線より、前
部及び後部を夫々上記線に向かって下向き傾斜せしめて
もさしつかえない。

尚、図示例のものは棚本体Ａが陶器製であり、材料節約
と軽量化のため上面６と下面７との間に空洞部８、後面
に凹部９が設けられている。

本考案は以上のように構威し、棚本体の前部に小孔を開
設し、この小孔に向かって上面を下向きに傾斜せしめた
ので、石鹸水等は上記小孔より排出され、棚上面は石鹸
水等で汚れることがなく、常に清潔に保たれる。

しかも、小孔の開口下縁を曲面状に形成したので、該部
に水膜が張るのを防止することができるをもって、小孔
より水を確実かつ円滑に排出することができる。

そのうえ、棚本体の下面を後方に向けて下向きに傾斜せ
しめると共に小孔の開口下縁に形成する曲面をその前側
部分に比べて後側部分の曲率半径を大きく形成したので
、上記小孔から排出される少量の水は開口下縁の上記曲
面により小孔より後側の棚本体下面に案内され、この下
面を伝わって浴室・・・壁面に流れ、壁面を流下するを
もって、水滴が落下して耳障りな音が発生することもな
い。

しかも、上記小孔は棚本体の前部に設けたので起立壁に
隠れて使用者の目につき難く、外観を損う等の不都合も
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案浴室用棚の使用状態を示す縦断側面図、
第２図は第１図のＸ−Ｘ線に沿える縦断正面図、第３図
は小孔部分の拡大断面図である。 Ａ・・・・・・棚本体、Ｂ・・・・・・浴室の壁、１，
１ａ・・回転立壁、５・・・・・・小孔、５ａ・・・・
・・小孔の開口下縁前側部分、５ｂ・・・・・・小孔の
開口下縁後側部分、６・・・・・・上面、７・・・・・
・下面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴室の壁に設置される、四周を起立壁で構威した棚にお
   いて、棚本体には前部に設けた起立壁に近接する位置に
   小孔を開穿して該小孔の開口下縁をその前側部分に比べ
   て後側部分の曲率半径が大きい曲面状に形成すると共に
   棚本体の上面を上記小孔側に下向き傾斜させ、下面を後
   方に下向き傾斜させてなる浴室用棚。