JPS6031106Y2 - メリヤス針 - Google Patents
メリヤス針Info
- Publication number
- JPS6031106Y2 JPS6031106Y2 JP2197577U JP2197577U JPS6031106Y2 JP S6031106 Y2 JPS6031106 Y2 JP S6031106Y2 JP 2197577 U JP2197577 U JP 2197577U JP 2197577 U JP2197577 U JP 2197577U JP S6031106 Y2 JPS6031106 Y2 JP S6031106Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stockinette
- support groove
- needle
- groove
- spatula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Knitting Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、丸編機に使用されるメリヤス針に関し、特に
優れた高速耐久性能を有するメリヤス針に関する。
優れた高速耐久性能を有するメリヤス針に関する。
従来より、丸編機には第1図、第2図に示さる構造のメ
リヤス針が使用されているが、近年とみに生産能率を上
げるために丸編機の運転速度を上げる傾向にあり、その
ためメリヤス針の使用条件が次第に苛酷なものとなりつ
つある。
リヤス針が使用されているが、近年とみに生産能率を上
げるために丸編機の運転速度を上げる傾向にあり、その
ためメリヤス針の使用条件が次第に苛酷なものとなりつ
つある。
即ち、丸編機の運転速度を上げると、第一にベラ1の高
速開閉運動により発生する衝撃力により、ベラがスプー
ン8の根元付近で破損する。
速開閉運動により発生する衝撃力により、ベラがスプー
ン8の根元付近で破損する。
第二に、■ メリヤス針の軸線方向振動により発生する
応力。
応力。
■ 編糸の張力変動によって誘起される軸直角方向振動
により発生する応力、 ■ ベラ1の高速開閉運動により発生する衝撃力、の三
者がベラ支持溝2の側壁3に相乗的に作用腰断面積が急
激に変化する側壁3と幹部4の接続部5に応力が集中し
その上部開口端6において最大応力を発生し、支持溝の
側壁3が上部開口端6より破損する。
により発生する応力、 ■ ベラ1の高速開閉運動により発生する衝撃力、の三
者がベラ支持溝2の側壁3に相乗的に作用腰断面積が急
激に変化する側壁3と幹部4の接続部5に応力が集中し
その上部開口端6において最大応力を発生し、支持溝の
側壁3が上部開口端6より破損する。
これらの問題を解決するための種々の提案がなされてい
る。
る。
例えば、第一の問題に対しては、ベラ1をベラ支持溝2
の上部で受けるよにしたものがある(第6図l1II0
.5参照)。
の上部で受けるよにしたものがある(第6図l1II0
.5参照)。
これによりベラ1の破損は、かなり防止できるが、今度
は、ベラ1と支持溝2のうち、強度的に弱い方の支持溝
2の方が破損する。
は、ベラ1と支持溝2のうち、強度的に弱い方の支持溝
2の方が破損する。
第二の問題に対しては、ベラ1と側壁3の当接する部分
にテフロン(登録商標)を被覆し側壁3に弾性と粘度の
性質を付加することにより、破壊的な振動を減衰させ、
ベラ1による衝撃力を緩和してメリヤス針の運動速度を
大となし得るようにしたものがあるが、このような被覆
の寿命は比較的に短く、従ってその効果を接続させ得な
い欠点がある。
にテフロン(登録商標)を被覆し側壁3に弾性と粘度の
性質を付加することにより、破壊的な振動を減衰させ、
ベラ1による衝撃力を緩和してメリヤス針の運動速度を
大となし得るようにしたものがあるが、このような被覆
の寿命は比較的に短く、従ってその効果を接続させ得な
い欠点がある。
そこで本考案の目的は、メリヤス針のベラとベラ支持溝
双方の破損を生じることなく、高速度で使用可能な改良
メリヤス針を提供することである。
双方の破損を生じることなく、高速度で使用可能な改良
メリヤス針を提供することである。
本考案は、一方の端部にフックを有する細長い幹部と、
前記幹部に長手方向に伸びているベラ支持溝と、前記ベ
ラ支持溝に回動可能に軸支されたベラを有するメリヤス
針において、次のaないしdの構造を有する補助溝を設
けたことを特徴とするメリヤス針である。
前記幹部に長手方向に伸びているベラ支持溝と、前記ベ
ラ支持溝に回動可能に軸支されたベラを有するメリヤス
針において、次のaないしdの構造を有する補助溝を設
けたことを特徴とするメリヤス針である。
(a) 前記ベラ支持溝に長手方向に連続している。
(b) ベラが開いた状態のときのベラのスプーンの
背面下部位置に設けられている。
背面下部位置に設けられている。
(C) ベラ支持溝を形威する円弧の中心点と異なる
中心点をもつ円弧で形威されている。
中心点をもつ円弧で形威されている。
(d) 断面形状が下半円またはU字形である。
以下、添付の図面第3図、第4図及び第5図に基づき本
考案の実施例を説明する。
考案の実施例を説明する。
メリヤス針のベラ1が開いた状態の第3図及び第4図に
おいて、ベラのスプーン8の下部位置に、断面形状が下
半円もしくはU字形である補助溝7が設けられている。
おいて、ベラのスプーン8の下部位置に、断面形状が下
半円もしくはU字形である補助溝7が設けられている。
この補助溝7を形成するのは、ベラの支持溝2を形威し
終ったあと、支持溝形成に使用した円弧月形を有する小
径カッターを直径のより小さい円弧月形を有する小径カ
ッターと取替えスプーン8の背面が側壁3と接する部分
の下部部材を切削するのであるが、望ましい補助溝の深
さ、形状に応じて、種々の月形を有する小径カッターを
取替えて使用することができるのは勿論である。
終ったあと、支持溝形成に使用した円弧月形を有する小
径カッターを直径のより小さい円弧月形を有する小径カ
ッターと取替えスプーン8の背面が側壁3と接する部分
の下部部材を切削するのであるが、望ましい補助溝の深
さ、形状に応じて、種々の月形を有する小径カッターを
取替えて使用することができるのは勿論である。
またベラ1が開いた状態でのベラおちつけ高さHを調整
するため側壁3及び幹部4にサイドカッティング9を行
なう場合には、サイドカッティング9を行なう小径カッ
ターの刃先に更に補助溝7形威用の月形を付加すること
により、サイドカッティングの工程で同時に補助溝7を
切削加工することも可能である。
するため側壁3及び幹部4にサイドカッティング9を行
なう場合には、サイドカッティング9を行なう小径カッ
ターの刃先に更に補助溝7形威用の月形を付加すること
により、サイドカッティングの工程で同時に補助溝7を
切削加工することも可能である。
本考案は、従来の構造のメリヤス針に更に断面形状が下
半円もしくはU字形の補助溝7を付加したものであり、
次のような効果を泰する。
半円もしくはU字形の補助溝7を付加したものであり、
次のような効果を泰する。
第一に、高速運転中におけるベラの運転は左右の側壁3
,3が可撓性を有するため弾性的に支持されることにな
り、ベラに加えられる衝撃力が緩和され、その結果、ベ
ラのスプーン8の破損が皆無に近くなった。
,3が可撓性を有するため弾性的に支持されることにな
り、ベラに加えられる衝撃力が緩和され、その結果、ベ
ラのスプーン8の破損が皆無に近くなった。
第二に、針幹部断面積の変化がゆるやかとなり、第1図
における上部開口端6に集中していた諸応力が、断面形
状が下半円もしくはU字形であって角のない補助溝のた
めに、一点に集中することなく、補助溝の側面及び底面
全体に分散され、加えて、左右の側壁3,3が可撓性を
有するためベラ開閉時の衝撃力が緩衝されることになり
、その結果、高速回転時におけるメリヤス針の側壁3の
破損は皆無に近くなった。
における上部開口端6に集中していた諸応力が、断面形
状が下半円もしくはU字形であって角のない補助溝のた
めに、一点に集中することなく、補助溝の側面及び底面
全体に分散され、加えて、左右の側壁3,3が可撓性を
有するためベラ開閉時の衝撃力が緩衝されることになり
、その結果、高速回転時におけるメリヤス針の側壁3の
破損は皆無に近くなった。
以下に従来例のメリヤス針と本考案のメリヤス針との耐
久性を比較した実験結果を掲げる。
久性を比較した実験結果を掲げる。
下表において、テスト針のナンバーは第6図における5
種類のメリヤス針の支持溝又は補助溝の断面線のそれぞ
れの数字と対応する。
種類のメリヤス針の支持溝又は補助溝の断面線のそれぞ
れの数字と対応する。
即ち勘、1はベラ1を針幹部4で直接受ける形式の従来
例、NO,5はベラ1を支持溝2の上部で受ける形式の
従来例をそれぞれ表わしし、No、2から陥、4までは
本考案のメリヤス針を表わす。
例、NO,5はベラ1を支持溝2の上部で受ける形式の
従来例をそれぞれ表わしし、No、2から陥、4までは
本考案のメリヤス針を表わす。
そのうち勤、2は補助溝7の断面形状が半円のものを表
わし、No、3. No、4となるに従って補助溝7の
深さが深くなり断面がU字形となると共に、溝が長手方
向に長く延びているものを表わす。
わし、No、3. No、4となるに従って補助溝7の
深さが深くなり断面がU字形となると共に、溝が長手方
向に長く延びているものを表わす。
実験で使用したメリヤス針は各5味であり、Aはそのう
ちのベラ1の破損数を示し、Bはベラ支持溝2の破損数
を示す。
ちのベラ1の破損数を示し、Bはベラ支持溝2の破損数
を示す。
木表より、以下のことが結論できる。
即ち従来のメリヤス針では、ベラと支持溝が衝突すると
きには、支持溝が破損し、ベラと針幹部が衝突するとき
には、ベラが破損する。
きには、支持溝が破損し、ベラと針幹部が衝突するとき
には、ベラが破損する。
しかし、補助溝を設けることにより、ベラと支持溝の双
方の破損が防止できる。
方の破損が防止できる。
また、補助溝の断面形状は下半円よりも完全U字形の方
がより効果的である。
がより効果的である。
また補助溝の長さはベラが開いた状態のときのベラのス
プーンの先端を越える程度まで伸ばすことが好ましい。
プーンの先端を越える程度まで伸ばすことが好ましい。
第1図は従来のメリヤス針頭部における長手方向の一部
断面図、第2図は第1図のI−I線における端面図、第
3図は本考案の実施例を示す一部断面図、第4図は第3
図の■−■線における端面図、第5図は本考案実施例の
一部切欠平面図、第6図は従来例2種と本考案3種の構
造を比較する平面図、一部横断面図、縦断面図である。 1・・・・・・ベラ、2・・・・・・支持溝、3・・・
・・・側壁、4・・・・・・幹部、7・・・・・・補助
溝、8・・・・・・スプーン。
断面図、第2図は第1図のI−I線における端面図、第
3図は本考案の実施例を示す一部断面図、第4図は第3
図の■−■線における端面図、第5図は本考案実施例の
一部切欠平面図、第6図は従来例2種と本考案3種の構
造を比較する平面図、一部横断面図、縦断面図である。 1・・・・・・ベラ、2・・・・・・支持溝、3・・・
・・・側壁、4・・・・・・幹部、7・・・・・・補助
溝、8・・・・・・スプーン。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 一方の端部にフックを有する細長い幹部4と、前記幹部
4に長手方向に伸びているベラ支持溝2と、前記ベラ支
持溝2に回動可能に軸支されたベラ1を有するメリヤス
針において、次のaないしdの構造を有する補助溝7を
設けたことを特徴とするメリヤス針。 (a) 前記ベラ支持溝2に長手方向に連続している
。 (b) ベラ1が開いた状態のときのベラのスプーン
8の背面下部位置に設けられている。 (e) ベラ支持溝2を形成する円弧の中心点と異な
る中心点をもつ円弧で形成されている。 (d) 断面形状が下半円またはU字形である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2197577U JPS6031106Y2 (ja) | 1977-02-24 | 1977-02-24 | メリヤス針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2197577U JPS6031106Y2 (ja) | 1977-02-24 | 1977-02-24 | メリヤス針 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53122457U JPS53122457U (ja) | 1978-09-29 |
JPS6031106Y2 true JPS6031106Y2 (ja) | 1985-09-18 |
Family
ID=28855875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2197577U Expired JPS6031106Y2 (ja) | 1977-02-24 | 1977-02-24 | メリヤス針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6031106Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1870502B1 (de) | 2006-06-21 | 2009-07-29 | Groz-Beckert KG | Zungennadel für maschenbildende Textilmaschine |
CN102535000B (zh) * | 2011-12-20 | 2013-12-11 | 常州思成凯业精密制针有限公司 | 防尘舌针 |
-
1977
- 1977-02-24 JP JP2197577U patent/JPS6031106Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53122457U (ja) | 1978-09-29 |
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