JPS603100B2 - ポリエステル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル系樹脂組成物

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JPS603100B2
JPS603100B2 JP12667076A JP12667076A JPS603100B2 JP S603100 B2 JPS603100 B2 JP S603100B2 JP 12667076 A JP12667076 A JP 12667076A JP 12667076 A JP12667076 A JP 12667076A JP S603100 B2 JPS603100 B2 JP S603100B2
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JP
Japan
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apc
bis
hydroxyphenyl
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derivative
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JP12667076A
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博臣 松永
幸和 上村
照夫 妻藤
博士 石田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は二種の芳香族ポリエステル、すなわち二価フェ
ノールとして2・2ーピス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンを主たる成分とする芳香族ポリエステルと、1
・1ービス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン
を主たる成分とする芳香族ポリエステルからなる芳香族
ポリエステルとポリアルキレンテレフタレートとからな
るポリエステル系樹脂組成物に関する。
2・2ービス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン(以
下ビスフェノールAと称する)またはその誘導体を主た
る成分とする二価フェノールと、芳香族二塩基酸または
その誘導体とから合成される芳香族ポリエステル(以下
APCと称する)は高い熱変形温度、すぐれた機械的性
質、電気的性質、透鰯性等既存のプラスチック以上のす
ぐれた性質を有し、かつ射出、押出、吹込成形等の成形
が可能であるところから電子、電気部品、機械部品、建
築部品、照明器具等広範な用途への適用が大いに期待さ
れている。
しかし水蒸気透過性が大きく水溶液や水溶液を含む食品
や医薬品の容器等への応用は性能不足の故に制限されて
いた。また、1.1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)
シクロヘキサン(以下ビスフェノールZと称する)また
はその誘導体を主たる成分とする二価フェノール成分と
芳香族一塩競基酸またはその誘導体とから合成される芳
香族ポリエステル(以下AMと称する)はAPC同様の
すぐれた機械的性質、電気的性質、透明性を有し、さら
に耐熱性、水蒸気バリャー性がAPC以上にすぐれてい
るが加工性、格に吹込成形性がAPCに比べ劣っている
。そこで本発明者は先にAPCとAMを99ノ1〜1/
99の割合でブレンドすることにより機械的性質、亀気
的性質、耐熱性、透明性、水蒸気バリャー性、吹込成形
性のすぐれた組成物が得られることを見し、出し、特許
を出願した。
(持関昭$‐51245号)しかしながら、該樹脂組成
物においても加工性、特に射出成形においては流動性が
十分でなく、薄肉、大型、複雑な形状の製品の成形にお
いては極めて高い加工温度を必要とするため樹脂の劣化
を伴い成形上困難を生じている。
したがって該樹脂組成物をより広範な用途分野へ応用す
るため流動性を向上させることは極めて重要な課題であ
る。
本発明者は該芳香族ポリエステルのすぐれた性質を維持
し、さらに良好な流動性を付与することを目的に研究を
重ねた結果、ポリアルキレンテレフタレートをブレンド
することにより、該芳香族ポリエステルの流動性が著し
く改良され、かつ水蒸気バリャー性、ガスバリアー性が
飛躍的に改良されるという驚くべき結果を見し、出し、
本発明に到達した。
一方、該ポリアルキレンテレフタレートは単独では熱変
形温度が低く、機械的性質が劣るという欠点を有するた
め、射出成形品など耐熱性や剛性の要求される用途では
、ガラス繊維や無機の充てん剤を配合することによって
はじめて実用に供し得るというのが実状である。
ところが驚くべきことに該ポリアルキレンテレフタレー
トに該芳香族ポリエステルがブレンドされることによっ
て該ポリアルキレンテレフタレートの上記の欠点が改良
され、ガラス繊維等の充てんなしで極めて良好な性質を
有する組成物が得られた。
ガラス繊維等の充てん剤を配合しないで成形し得ること
は、成形機、金型の摩耗が少なく、成形収縮率の異万性
が少ないという点で極めて有益である。本発明組成物の
成分として使用されるAPCはビスフェノールAまたは
その誘導体を主たる成分とする二価フェノール成分と芳
香族二塩基酸またはその誘導体とから合成される芳香族
ポリエステルである。
また、APZはビスフェノールZまたはその譲導体を主
たる成分とする二価フェノール成分と芳香族二塩基酸ま
たはその誘導体とから合成される芳香族ポリエステルで
ある。
上記APCおよびAPZは共に二価フェノールの一部を
他の二価フェノ−ルで層換えた共重合芳香族ポリエステ
ルであってもよい。
かかる二価フェノールの第二成分としては、例えばピス
(4ーヒドロキシフエニル)ーメタン、ビス(4ーヒド
ロキシー3ーメチルフエニル)ーメタン、ピス(4−ヒ
ドロキシー3・5ージクロロフエニル)ーメタン、ビス
(4ーヒドロキシー3・5−ジブロモフエニル)−メタ
ン、ビス(4ーヒドロキシ−3・5ージフルオロフエニ
ル)−メタン、ピス(4ーヒドロキシフエニル)ーケト
ン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)山サルフアイド、
ビス(4ーヒドロキシフエニル)ースルフオン、4・4
′ージヒドロキシジフエニルエーテル、1・1−ピス(
4ーヒドロキシフエニル)ーエタン、2・2ービス(4
ーヒドロキシ−3ーメチルフエニル)プロパン、2・2
ービス(4−ヒドロキシ−3ークロロフヱニル)ープロ
パン、2・2ービス(4−ヒドロキシー3・5ージクロ
ロフエニル)−プロパン、2・2−ビス(4ーヒドロキ
シナフチル)プロパン、ビス(4ーヒドロキシフエニル
)ーフエニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)
ージフエニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)
一4′一メチルフエニルメタン、1・1ービス(4ーヒ
ドロキシフエニル)2・2・2ートリクロロヱタン、ピ
ス(4−ヒドロキシフエニル)一(4′−クロロフエニ
ル)−メタン、ビス(4ーヒドロキシフエニル)−シク
ロヘキシルメタン、4・4′ージヒドロキシジフエニル
、2・2−ジヒドロキシジフエニル、2・6−ジヒドロ
キシナフチレンの如きジヒドロキシナフタレン、ヒドロ
キノン、レゾルシノール、2・6−ジヒドロキシトルエ
ン、2・6ージヒドロキシクロロベンゼン、3・6一ジ
ヒドロキシトルエンなどである。二価フェノールの誘導
体とは具体的には前記二価フェノールのアルキル、フェ
ニルなどのジヱステルである。
またこれらの混合物を用いてもよい。芳香族二塩基酸は
次の一般式で示されるものである。HOOC−A【′一
COO日 上式中Ar′はo−フヱニレン茎、m−フェニレン基、
pーフェニレン基およびナフチレン基の如きアリーレン
基を示し、これらアリーレン基はアルキル基またはハロ
ゲン原子で置換されてもよい。
またこれらの混合物を用いてもよい。芳香族二塩基酸の
誘導体とは前記芳香族二塩基酸のジクロライドまたはア
ルキル、フェニルなどのジェステルである。
またこれらの混合物を用いてもよい。本発明組成物の成
分として使用されるAPCおよびAPZは前記の二価フ
ェノールまたはその謎導体と前記の芳香族二塩基酸また
はその誘導体を界面重縮合法、溶液重縮合法、溶融軍縮
合法など任意の方法で合成される。
該APCおよびAPZの重合度はクロロホルム中25℃
で測定した極限粘度が0.35の′夕から1.50d‘
′夕のものが好ましい。
本発明組成物の成分として使用されるポリアルキレンテ
レフタレートは結晶性の熱可塑性の樹脂であり、具体的
にはポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレ
フタレート、ボリテトラメチレンテレフタレート等が比
較的高い融点を有し、耐熱性が高く、本発明において好
ましい。
本発明の組成物はAPCI〜9の重量部とAPZ99〜
1重量部からなる芳香族ポリエステル組成物0.1〜9
9.幻重量%、好ましくは1〜99重量%と、ポリアル
キレンテレフタレート99.9〜0.1重量%、好まし
くは99〜1重量%からなる組成物である。芳香族ポリ
エステルが99.班重量%より多い場合*には加工性、
ガスバリャ‐性、水蒸気バリャー性の改良効果が十分で
なく0.1重量%より少ない場合は熱変形温度の向上効
果が小さい。本発明組成物の製造に当っては通常用いら
れる浪合方法を使用する。
たとえば溶液ブレンド法や漣練ロール、押出機、バンバ
リーミキサ一等のいわゆる一般の混線機を用いた方法な
どがある。本発明の組成物は染料、顔料、充てん剤、熱
光安定剤およびその他のプラスチックに加えられる通常
の添加剤を含むことができる。以下実施例によって本発
明を説明するがこれらは例示的なものであり、本発明の
範囲内で適当に改変することができる。
実施例中、各種物性はASTMに従って測定し、加工性
は山城精機製射出成形機SAV−3船を用い、射出圧力
800X9/係、全型温度100℃でスパイラル流れ長
さ(幅8肋、厚さ3肋)が30肌を示すのに必要な射出
成形温度で示した。
実施例 1 基本構造として におい てp置換が50モル%、m置換が50モル%であり、ク
ロロホルム中25qoで測定した極限粘度が0.65の
′夕である。
)を有する芳香族ポリエステル(APCと略記)80重
量部と基本構造としてにおいて p置換が50モル%、m置換が50モル%であり、クロ
ロホルム中25℃で測定した極限粘度が0.60の′夕
である。
)を有する芳香族ポリエステル(APZと略記)2の重
量部からなる芳香族ポリエステル(APC−A確と略記
)とポリエチレンテレフタレート(東洋紡製RT−56
0、以後PETと記す)を表1に示す割合で混合機で十
分混合した後、先端に4柵での蓬をもつダィを装着した
スクリュー押出機(スクリュー径3G舷◇、L/D=2
0)に供給し、スクリュー回転数3仇pmで表1に示す
混合比に応じた加工温度でストランドを押出し、3肋の
長さ‘こ切断することによって粒状試料を得た。
この試料を用いて射出成形を行うとともに、表1に示す
温度でプレス成形により16物舷×16仇岬×3凧のシ
ートを成形し、物性試験に供した。結果を表1に示す。
対照例 1実施例に使用したAPC−APZ、PETそ
れぞれ単独の物性と加工性を表1に示した。
本発明組成物はAPC−APZの加工性、ガスバリャー
性、水蒸気透過性が改良され、かつPETの耐熱性、耐
衝撃性が改良されており、すべての組成範囲において成
形品表面はきれいである。
実施例 2実施例1に用いたAPC50重量部とAPZ
50重量部からなる芳香族ポリエステル(APC−AM
と略記)とポリテトラメチレンテレフタレート(東洋紡
製タフベツトN−1000、以後PTMTと記す)を表
2に示す割合で実施例1と同様の方法により試料を得、
物性と加工性測定に供した。
結果を表2に示す。対照例 2 実施例2に便粕したAPC一APZ、PTMTそれぞれ
単独の物性と加工性を表2に示した。
本発明組成物はAPC−APZの加工性、ガスバリャー
性、水蒸気透過性が改良され、かつPTMTの耐熱性、
耐衝撃性が改良されており、すべての組成範囲において
成形品表面はきれいである。
・聡 縦 実施例 3 実施例1に用いたAPC20重量部とAP格0重量部か
らなる芳香族ポリエステル(APC‐A解と略記)とポ
リエチレンテレフタレート(東洋紡製RT−560以後
PETと記す)を表3に示す割合で実施例1と同様の方
法により試料を得、物性と加工性測定に供した。
結果を表3に示す。対照例 3 実施例3に使用したAPC−APZ、PETそれぞれ単
独の物性と加工性を表3に示した。
本発明組成物はAPC一APZの加工性、ガスバリヤー
性、水蒸気透過性が改良され、かつPETの耐熱性、耐
衝撃性が改良されており、すべての組成範囲において成
形品表面はきれいである。
表1〜3から明らかなように、APC−APZは極めて
広い組成範囲でポリァルキレンテレフタレートの高い配
合効果を有している。■

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパン
    またはその誘導体を主たる成分とする二価フエノール成
    分と、芳香族二塩基酸またはその誘導体とから合成され
    るポリエステル1〜99重量部と、1・1−ビス(4−
    ヒドロキシフエニル)シクロヘキサンまたはその誘導体
    を主たる成分とする二価フエノール成分と、芳香族二塩
    基酸またはその誘導体とから合成されるポリエステル9
    9〜1重量部とからなる芳香族ポリエステル組成物0.
    1〜99.9重量%とポリアルキレンテレフタレート9
    9.9〜0.1重量%とからなるポリエステル系樹脂組
    成物。
JP12667076A 1976-10-20 1976-10-20 ポリエステル系樹脂組成物 Expired JPS603100B2 (ja)

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JPS5351246A JPS5351246A (en) 1978-05-10
JPS603100B2 true JPS603100B2 (ja) 1985-01-25

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JPS54142331A (en) * 1978-04-28 1979-11-06 Takeshi Suzuki Top roller
JPS54142332A (en) * 1978-04-28 1979-11-06 Takeshi Suzuki Top roller
JPS57160A (en) * 1980-06-04 1982-01-05 Teijin Ltd Polyester container
US4286075A (en) * 1980-06-30 1981-08-25 Union Carbide Corporation Polyarylate containing blends

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