JPS6030910Y2 - 刈取機の刈取物排除装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は刈取機特に背の高い牧草等の刈取機に適する刈取
物排除装置に関する。

即ち刈取機の進行に伴ない叢生している刈取物の根元を
切断した後、草幹を進行方向一側に整然と倒すことによ
って収集の便を計るものである。

刈取回転刃の上方に排除ベルトを水平に配置してその回
転で草幹を一側に搬送しながら倒す構想のものが知られ
ている。

（例実公昭３９−１０５２４号公報）。

また特公昭５５−１７７に公報に開示のように、刈取物
排除輪の駆動を刃物軸から減速機を介して行なうことも
知られている。

本案もこの種のものに関するものであるが、全体を簡素
小形にし、且搬送ベルトの速度、その方向を所望に変え
ることを可能としたことを特徴とする。

図に示す実施例について説明すると、１は刃物軸で下端
に回転刃物２が固定される。

３は刃物軸１と同じ垂直軸線上の上方に位置する搬送ベ
ルト駆動軸、４，５は各軸１，３の外管、６は両外管４
．５間の歯車箱、７は歯車箱６に水平に挿入した走行エ
ンジンからの入力軸、８は入力軸７に固定の傘歯車、９
，１０は傘歯車８にかみ合い夫々軸１，３に固定の傘歯
車、１１は駆動軸３と平行なスピンドル、１２は外管と
一体のスピンドル受、１５はスピンドル１１にルーズに
遊合したプーリ、１６はプーリ１５の筒軸、１３，１４
は駆動軸３とプーリ筒軸１６との間に設けた変速歯車、
１７はスピンドル１１に押ねじ３５で回転自由に取付け
たブラケット支持体、１８はその支持体１７に止ねじ１
９と長孔２０でプーリ１５の軸心を中心として垂直面に
於て僅かに傾動自由に取付けたブラケット、２１はブラ
ケット１８の上端に固定の受板、２２．２３は三角形の
二辺をなすように受板２１に水平に溶着した横断面コ字
形のベルト保護枠、２４はプーリ１５の上面を覆うよう
に保護枠２２．２３の上面に溶着した円板、２５．２６
は保護枠２２，２３の他端に溶着した円板２４と同じ要
領のプーリ保護兼その軸受板、２７は軸受板２５．２６
間に設けた三角形保護枠の一辺、２８．２９は軸受板２
５，２６に軸３０で支持させた案内プーリ、３１はプー
リ１５，２８．２９に懸けたゴム等の搬送ベルト、３２
はプーリ１５と円板２４との間のプーリ押えスピンドル
、３３はスピンドル１１の上端のねじ１ａに螺合したナ
ツト３４は座金である。

駆動プーリ１５に対面する保護枠２７に沿うベルト３１
の辺が刈取草幹の搬送部となるもので、この辺では搬送
ベルト３１の外側面一部３１が保護枠２７から出ている
ように構成する。

いま刈取機が第１図において左方向に進行するとエンジ
ンが入力軸７を駆動して刃物軸１、刈取刃物円板２を右
回転させ、同時にプーリ駆動軸３から変速歯車１３，１
４、係合角軸部１６ａ、その角軸を有するプーリ筒軸１
６、プーリ１５を経て搬送ベルト３１も右回転し、案内
プーリ２８゜２９間のベルト辺に於て刈取草幹を右外方
に搬送案内しながら押し倒し、進行方向の右側に整然と
倒置させる。

支持体１７をスピンドル１１に対し水平回転させて、搬
送ベルトの向きを変え上記の倒置位置を調節することが
できる。

図示例は歯車１３．１４を２＝１の減速比としたもので
、刃物に比べて搬送ベルト３１の速度が遅い場合はベル
トに突起３１等の摩擦体を設けて草幹の搬送を確実にす
る。

歯車１３．１４の減速比を１：１として搬送ベルト３１
の速度を早くした場合には、突起３１は省いてもよい。

この場合はプーリ１５は軸３に取付けてもよい。

止ねじ１９を弛めてブラケット１８、三角保護枠２２，
２３．２７を傾動させると、プーリ１５と円板２４との
間のコイルスプリング３２の変形許容範囲内で僅少の傾
動ができる。

但しプーリ１５は傾動しない。

本案は、入力軸７から傘歯車８〜１０で同一垂直軸線上
の刈取刃物軸１と搬送ベルト駆動軸３とに伝動し、駆動
軸３と平行のスピンドル１１に遊合するプーリ１５の軸
１６と駆動軸３との間に変速歯車１３．１４を設け、ス
ピンドル１１に回動調節自由に取付けた支持体１７にブ
ラケット１８を取付はブラケット１８の上端の受板２１
に略三角形の搬送ベルト保護枠２２，２３．２７を水平
に取付け、保護枠２２，２３の頂部にプーリ１５の上方
保護板２４を溶着し、保護枠２２，２７゜２３．２７の
頂部には夫々板２５．２６を溶着して案内プーリ２Ｂ、
２９を軸受けさせ、プーリ１５．２８，２９に搬送ベル
ト３１を懸回し、保護枠２７の位置では搬送ベルト３１
の外面部を保護枠２７から露出させた構成を要旨とする
。

上記の構成であるから刈取物を一定の方向に搬送排除し
て倒す機構が簡単小形に得られた効果がある。

又ブラケット支持体１７を押ねじの索動でスピンドル１
１に対して回動させて三角形搬送ベルト３１の刈取機を
進行方向に対する水平方向位置を変えることができるか
ら、刈取物の倒置位置の調節ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦断面図、第２図は上面図。 ４．５は軸外箱、６は歯車箱、１７は支持体、３５はそ
の止めねじ、１１ａはスピンドル１１と一体の鍔輪、１
６ａは係合角軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 入力軸７から傘歯車８〜１０で同一垂直軸線上の下部の
   刈取刃物軸１と上部の搬送ベルト駆動軸３とに伝動し、
   駆動軸３の外筒５と一体のスピンドル受１２に、駆動軸
   ３と平行に設かたスピンドル１１に遊嵌した駆動プーリ
   １５の軸１６と駆動軸３との間に変速歯車１３．１４を
   設け、スピンドル１１に回動調節自由に取付けた支持体
   １７にブラケット１８を取付け、そのブラケットに搬送
   ベルト保護枠２２，２３．２７を略三角形状に水平に支
   持させ、駆動プーリ１５の上方に位置する保護枠２２，
   ２３の交差頂部上面に保護板２４を溶着し、保護枠２２
   ，２４，２３．２７の交差頂部い夫々板２５．２６を溶
   着して案内プーリ２８．２９を軸受けさせ、プーリ１５
   ，２８．２９に搬送ベルト３１を懸回し、駆動プーリ１
   ５に対面する保護枠２７の位置では搬送ベルト３１の外
   側面を保護枠２７から露出させたことを特徴とする刈取
   機の刈取物排除装置。