JPS6030688Y2 - ビ−ル樽収納庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ビールサーバー用冷蔵庫の如きビール樽（サ
ンケイ樽の如きものが多い）を貯蔵する収納庫をビール
樽の出し入が容易な如く改良したビール樽収納庫に関す
るものである。

ビールサーバー用冷蔵庫の如きビール樽収納庫において
は、一般にビール樽を数段にして貯蔵することが広く行
なわれているが、ビール樽の搬入、搬出には作業員の体
力に依存する作業がなされているので、多大の労力と時
間を要する等の致命的な欠陥があり、これが解決は当業
界における急務とされていた。

本考案は、かかる現状に関み、ビール樽を収納し得る数
段のレールをビール樽収納庫の相対する両側壁に沿って
横設し、かつレールの手前にストッパーを設けると共に
、ビール樽を横にして載置すべくビール樽の直径より狭
い間隔で略平行に配した２本の樽支持杆の先端部に前記
間隔を保持するために施した間隔保持杆の両側に前記レ
ール上を転動する車輪を装着し、前記２本の樽支持杆の
後端部の把杆部はレール間隔と一致する如く拡開せしめ
、さらに把杆部の近くには載置したビール樽の底面と接
触し得る樽支持補助杆を設けたキャリヤーをレール上に
転勤可能に載置せしめることにより、ビール樽の搬入、
搬出にさいしては、キャリヤーの後端部の把杆部を持ち
上げてストッパーから外してキャリヤーをレールに沿っ
て手前方向に引出し、車輪がストッパーに係接するよう
になったら把杆部を地上に置き、キャリヤーを梯子状に
倒し、低い位置でのキャリヤーへのビール樽の積み下ろ
し、積んばビール樽の収納庫への搬入とその後の搬出を
わずかな力で極めて容易になし得るビール樽収納庫の提
供を可能ならしめるものにして以下本考案を図示の実施
例に従って説明することとする。

図において、１は二段にビール樽２を収納し得るビール
樽収納庫であって、下段にはビール樽２を縦にして収納
せしめ、上段にはビール樽２を横にして収納せしめ得る
如くなされている。

ビール樽収納庫１の下段には、ビール樽２を縦にして搬
人、搬出が容易なように床面にレール３が付設されてい
る。

ビール樽収納庫１の上段には、該収納庫１の相対する両
側壁沿ってレール４が横設され、該レール上にはビール
樽２を横にして載置し得るキャリヤー５が出入自在に載
置されている。

レール４の手前にはストッパー６が固装されており、キ
ャリヤー５に載置したビール樽２の安全な収納を確保す
ると共に、キャリヤー５の引出時にはキャリヤー５の先
端部に施した後述の車輪９を確実に係止してキャリヤー
５がビール樽収納庫１内のレール４から離脱したりする
ビール樽搬出人の作業の危険性を未然に防止し得る如く
なされている。

キャリヤー５は、第４図などに示す如く、ビール樽２を
横にして載置し得るように、ビール＄８２の直径よりも
狭い間隔で略平行に配した樽支持杆７の先端部に、前記
間隔を保持するために施した間隔保持杆８の両側には、
レール４上を転動する一対の車輪９を車輪保持杆１０を
介して装着し、かつ前記２本の樽支持杆７の後端部の把
杆部１１においては樽支持杆７の間隔をレール間隔と一
致する如く拡開せしめ、さらに樽支持杆７の把杆部１１
近くには載置したビール樽２の底部と接触し得る樽支持
補助杆１２を設けることにより形成されている。

さらに、詳細には、樽支持補助杆１２は樽支持杆７の拡
開個所に設けられており、載置したビール樽２の底面を
全体的に支持し得る如く、樹立杆部１３と横杆部１４と
を有し、さらに樹立杆部１３にはキャリヤー５を持ち上
げるに便なる如く把手１５が付設されている。

さらに、樽支持杆７はビール樽２を載置せしめたとき、
ビール樽２が樽支持杆７の中央部において樽支持杆７よ
りも下方にあるが、キャリヤー５の車輪９および樽支持
杆７の把杆部１１が収納庫２の最下端よりもさらに下方
となるようになし、ビール樽２の最下端部と下段のビー
ル樽２との接触を防止するようになっている。

樽支持杆７の把杆部１１には、ゴム等の弾性材を被覆し
てキャリヤー５をビール樽収納庫１より引き出して梯子
状に立て掛けるときの衝撃を軽減すると共に、間隔保持
杆８の先端にも弾性材を装置してキャリヤー５をビール
樽収納庫１内に入れるさいの該収納庫１の後壁との衝撃
をも軽減することができるようにっている。

なお、把杆部１１に装着した弾性材は滑り防止の機能を
も果す。

本考案に係るビール樽収納庫１は、以上のような構造を
有するので、使用にあたってはビール樽収納庫１内のキ
ャリヤー５の把杆部１１を持ち上げてビール樽支持杆７
の把杆部１１とストッパー６との係止状態を離脱し、手
前へ引き出し、キャリヤー５の先端の車輪９がストッパ
ー６に衝当したさいに、第２図の鎖線に示すキャリヤー
５の把杆部１１をビール樽収納庫１の前方に梯子状に立
て掛け、キャリヤー５の２本の樽支持杆７と樽支持補助
杆１２との上にビール樽２を載置し、再びキャリヤー５
の把杆部１１を持ち上げ、ビール樽収納庫１内に押し入
れ、樽支持杆７の把杆部１１がストッパー６より奥に入
ったとき、下げてレール４上に載置してビール樽２の搬
入作業を終了し、ビール樽２の搬出作業をビール樽２の
搬入作業と同様にして行なうことができる。

なお、図においては、ビール樽収納庫の最下段にはビー
ル樽を縦にして収納する例を示したが、最下段において
もキャリヤーを使用することなどにより横にして収納す
ることも可能であり、また収納庫が広い場合には同一段
に複数のキャリヤー等を使用して多数のビール樽を収納
することも可能である。

以上の説明から明らかなように、本考案に係るビール樽
収納庫はビール樽を収納し得る如く数段のレールを横設
し、かつレールの生前にストッパーを設けると共に、略
平行に配した２本の樽支持杆の先端部に施した間隔保持
杆の両側に車輪を装着し、樽支持杆の把杆部はレール間
隔と一致する如く拡開せしめ、さらに把杆部の近くには
樽支持補助杆を設けたキャリヤーをレール上に転勤可能
に載置せしめたので、ビール樽をビール樽収納庫に搬出
入するさいにキャリヤーの把杆部を持ち上げてストッパ
ーとの係止を離脱せしめることによって、キャリヤーを
レールに沿って容易に引き出すことが可能であり、キャ
リヤーを引き出したさいにはキャリヤーの先端部に配し
た車輪がレールの手前に配したストッパーにて確実に停
止せられるから、安全に引き出すことが可能であり、し
かもキャリヤーの把杆部をビール樽収納庫の前方に梯子
状に立て掛けることができ、キャリヤーへのビール樽の
積み下ろしが低い位置で行なえ、しかもキャリヤーを持
ち上げるにさいし、キャリャーおよびビール樽の荷重の
一部はレールに負荷され、持ち上げる力はキャリヤーを
使用しない場合に比して軽減され、極めて容易に持ち上
げることが可能であり、さらにビール樽はビール樽の側
面においては２本の樽支持杆にて支持されると共に、ビ
ール樽の底面においては樽支持補助杆にて支持され、ビ
ール樽の搬出穴における位置の変化にさいしても安定的
に支持されるなどの優れた実用的有用性を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るビール樽収納庫の一実施例を示すも
のにして、第１図はその正面図、第２図は第１図の■−
■線から見た側断面図、第３図は第２図の要部拡大図、
第４図はキャリヤーの斜視図である。 １・・・・・ビール樽収納庫、２・・・・・・ビール樽
、３゜４・・・・・・レール、５・・・・・・キャリヤ
ー、６・・・・・・ストッパー、７・・・・・・樽支持
杆、訃・・・・・間隔保持杆、９・・・・・・車輪、１
０・・・・・・車輪保持杆、１１・・・・・・把杆部、
１２・・・・・・樽支持補助杆、１３・・・・・・樹立
杆部、１４・・・・・・横杆部、１５・・・・・・把手
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ビール樽を収納し得る如く数段のレールをビール樽収納
   庫の相対する両側壁に沿って横設し、かつレールの手前
   にストッパーを設けると共に、ビール樽を横にして載置
   すべくビール樽の直径より狭い間隔で略平行に配した２
   本の樽支持杆の先端部に前記間隔を保持するために施し
   た間隔保持杆の両端に前記レール上を転動する車輪を装
   着し、前記、２本の樽支持杆の後端部の担杆部はレール
   間隔と一致する如く拡開せしめ、さらに把杆部の近くに
   は載置したビール樽の底面と接触し得る樽支持補助杆を
   設けたキャリヤーをレール上に転勤可能に載置せしめた
   ことを特徴とするビール樽収納庫。