JPS6030206Y2 - 液体注出容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 １産業上の利用分野ヨ 本案は例えば清涼飲料水等を収納する液体注出容器に係
る。

１従来の技術ヨ 従来合成樹脂製容器が多用されており、又厚紙製外箱内
に合成樹脂製袋を入れたもの、或いは厚紙製外箱内面に
合成樹紙製薄膜を貼設させたものが知られている。

１考案が解決しようとする問題点ヨ 上記合威樹脂製容器は、焼却の際、有害ガスを発生する
と共に高温燃焼して焼却炉を損傷させる欠点があった。

このような欠点を除くことのできる容器として、厚紙製
外箱内に合成樹脂製袋を入れる等した上記容器があるが
、該容器には、収納物注出用口頚部を付設させることが
困難であり、又口頚部を付設させても、上記外箱と袋と
が一体化されていないと収納物注出の際、外箱内で袋が
不定形に多数の屈曲を生じ、かつ移動するため、その注
出が困難となり、又その外箱と袋とを一体化させる場合
は、その一体接合が面倒となるものであった。

本案は上記欠点を除去して、合成樹脂製の薄肉容器本体
と厚紙製外箱等とで、有害ガスの発生が少くかつ焼却炉
損傷のおそれがなく、しかも口頚部の付設が容易であっ
て、上記薄肉容器本体と厚紙製外箱等とを一体化させる
ことが容易であり、従って又該容器内からの収納物の注
出も容易に行えるようにしたものである。

１問題点を解決するための手段ヨ 本案容器は、合成樹脂製の薄肉容器本体と厚紙製の保持
部材とノズル付き液体注出キャップと厚紙製の外箱と、
該外箱壁部の一部に形成させた取除き用壁部とからなる
。

薄肉容器本体１は合成樹脂製で、底壁２周縁から周壁３
を起立させ、かつ該周壁上端から肩部４を介して基部外
周に嵌合溝６を有する口頭部５を穿出させたものである
。

保持部材１０は厚紙製で、上記口頚部を、板部１１に穿
設させた透孔に挿通させて該透孔の周縁部を上記嵌合溝
６内へ嵌着させ、該板部の周縁からは接合用筒１２を垂
設させている。

キャップ１３はノズル１４を有し、キャップ周壁を上記
口頭部５に嵌合させている。

外箱１９は底壁２３から周壁１８を起立させており、そ
の内部に薄肉容器本体１を嵌合させている。

上記接合用筒１２外面は周壁１８の上部内面に接合させ
ており、周壁１８の上端には頂壁２０を張設させている
。

取除き用壁部２１は、上記ノズル前方の壁部分を含む厚
紙製外箱の壁部に、破断線２２を周設させて形成させた
ものである。

１作用ヨ 薄肉容器本体内の収納物の注出は、破断線２２切断によ
る壁部２１の取除きによりノズル前方を開口させて行う
。

厚紙製保持部材は、透孔周縁部が口頚部の嵌合溝６内へ
嵌着され、かつ接合用筒１２が厚紙製外箱周壁１８の上
部内面へ接合させであることで、容器本体１と外箱１９
とを一体に接合させ、外箱内から容器本体の抜出しを防
止する。

１実施例ヨ 容器本体１は、飽和ポリエステル樹脂製の二軸延伸させ
た肉薄壜で形成させるとよい。

該容器は、底壁２周縁から周壁３を起立させ、該周壁上
端からは肩部４を介して口頭部５を突出させたもので、
その口頭部５の基部外周には嵌合溝６が周設させである
。

該嵌合溝は、下方に設けた外向きフランジ７と、その上
方に設けた係合突条８とで、それ等の間に形成させれば
よい。

口頚部外面にはキャップ螺合用ねじ９が付設させである
。

該口頚部だけは、通常合成樹脂製容器の口頚部と同様に
肉厚とするが、他の部分は薄肉とする。

上記容器の口頚部には、厚紙製保持部材１０を嵌合させ
る。

該部材は、透孔を有する板部１１を有し、該板部の周縁
からは接合用筒１２を垂設させたもので、その透孔に口
頚部５を挿通させ、その透孔の周縁部を嵌合溝６内へ嵌
着させる。

板部１１はその剛性を高めるために、図示のように截頭
角錐形又は截頭円錐形等を形成させるとよい。

口頚部５にはノズル付き液体注出キャップ１３を嵌合さ
せる。

該キャップは従来使用されているものでよい。

ノズル１４先端面には密封のためにアルミシール１５が
してあり、又ノズル先端外面にはノズルキャップ１６が
螺合させである。

尚１７はバッキングである。

上記薄肉容器本体は、厚紙製保持部材の接合用筒１２を
周壁１８の上部内面に接合させて厚紙製外箱１９内に入
れる。

該箱は底壁２３周縁から周壁１８を起立させ、該周壁上
端に頂壁２０を有するもので、従来の紙箱と同様、糊代
を付設させた展開状態に切断させた後、組立てする。

該厚紙製箱の一部で、既述ノズル前方部分を有する部分
を取除き用壁部２１とする。

該壁部は、容易に除去できるよう、その周縁に破断線２
２を周設させておく。

図示例では、周壁と頂壁との各一部で取除き周壁部２１
を形成させたが、厚紙製保持部材を接合させた周壁部分
上方を頂壁も共に除去するようにしてもよい。

１考案の効果ヨ 本案は上記構成とするもので、合成樹脂製の薄肉容器本
体と厚紙製の外箱とを一体化させて形成するから従来の
合成樹脂製容器に比べて有害ガスの発生が少く、かつ燃
焼温度を低く出来るから炉損傷のおそれがなく、又上記
外箱内には合成樹脂製の袋ではなく、薄肉の合成樹脂製
容器本体を嵌合させるから、従来の袋の場合のように口
頚部の付設が困難となることがなく、又容器本体内収納
物の注出時に、不定形な無数の屈曲を生じて収納物注出
を困難にすることがない。

更に合成樹脂製の容器本体１と、厚紙製外箱１９とは、
厚紙製保持部材の板部１１に穿設させた透孔に、容器本
体口頚部を挿通させてその口頚部の基部外面に周設させ
た嵌合溝６に透孔周縁部を嵌着させ、かつ板部周縁から
垂設させた接合用筒１２を外箱周壁１８の上部内面に接
合させたから、厚紙相互を接着させればよいこととなり
、合成樹脂と厚紙とを接着する場合のような特別な接着
剤を使用することなく、容易に合成樹脂製の容器本体と
厚紙製外箱とを一体に連結することが出来る。

更に外箱のノズル前方の壁部分を含む壁部には、破断線
２２を周設させて形成させた取除き用壁部２１を設けた
から、該壁部除去によってノズル前方は容易に開口され
、容器内収納物を注出させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の断面図、第２図はその斜視図、第３
図は取除き用壁部を除去し、かつノズルキャップを外し
た状態でのその容器の斜視図である。 １・・・・・・薄肉容器本体、１０・・・・・・厚紙製
保持部材、１３・・・・・・液体注出キャップ、１９・
・・・・・厚紙製外箱、２１・・・・・・取除き用壁部
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 底壁２周縁から周壁３を起立させ、かつ該周壁上端
   からは肩部４を介して基部外周に嵌合溝６を有する口頭
   部５を突出させた合成樹脂製の薄肉容器本体１とミ ｉｉ 上記口頚部を板部１１に穿設された透孔に挿通
   させて該透孔の周縁部を上記嵌合溝６内へ嵌着させ、該
   板部の周縁からは接合用筒１２を垂設させた厚紙製保持
   部材１０と、 ｉｉｉ 上記薄肉容器の口頚部に嵌合させたノズル付
   き液体注出キャップ１３と、 ｉｖ 上記薄肉容器本体１を、底壁２３周縁から起立
   させた周壁１８内に嵌合させて、上記接合用筒１２外面
   を周壁１８の上部内面に接合させ、周壁１８上端には頂
   壁２０を張設させた厚紙製外箱１９と、 ■ 上記ノズル前方の壁部分を含む厚紙製外箱１９の壁
   部に、破断線２２を周設させて形成させた取除き用壁部
   ２１と、 からなる液体注出容器。