JPS602977Y2 - 幌シ−ト支持骨用ガイドレ−ルの同期昇降装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、幌シート支持骨用ガイドレールの同期昇降装
置に関する。

トラックの荷台上に幌シートをかける場合、同荷台の左
右両側に幌シート支持骨用のガイドレールを配設し、支
持骨をこのガイドレールに沿って移動せしめることによ
り幌シートを折畳自在にしたものが知られている。

しかし、従来のものでは上下方向に移動できないので、
荷物の大きさに合せるのに不便があるものであった。

本考案は、この点を改良したものであり、荷台両側部ま
わりが複雑にならないようにした幌シート支持用ガイド
レールの同期昇降装置を提供しようとするものである。

本考案は、荷台の左右両側に幌シート支持骨用のガイド
レールを配設すると共に、同ガイドレールに垂直ラック
を昇降自在に垂設し、同垂直ラックに噛合するピニオン
の回転軸を荷台下に支承し、また荷台両側部にシリンダ
装置により作動せしめられる水平ラックを設け、同水平
ラックに噛合するピニオンを上記回転軸に取付け、上記
ガイドレールを左右同期して昇降せしめることを特徴と
する幌シート支持骨用ガイドレールの同期昇降装置に係
り、以下図示実施例につき説明する。

図中、１は荷台２の左右両側に配設したＩ形のガイドレ
ールで、同ガイドレール１に幌シート支持骨３の両基端
をガイドローラ４を介して支承し、支持骨３を荷台２の
長手方向に移動自在にするものである。

５はガイドレール１の前後に垂設した垂直ラックで、荷
台２下に設けたガイド筒６に昇降自在に嵌合されている
。

７は垂直ラック５に噛合するピニオンで、荷台２下に架
設した回転軸８により支承される。

９は回転軸８の軸受、１０は荷台２の両側部に移動自在
に設けた水平ラックで、油圧シリンダ装置１１により作
動せしめられる。

水平ラック１０は上下のガイドローラ１２により水平に
支持され、カバー１３に取付けられている。

１４は水平ラック１０に噛合するピニオンで、回転軸８
に取付けられている。

本実施例では、以上のように構成されているから、荷物
の大きさによって幌シート支持骨３を多少高くしたい場
合は、左右油圧シリンダ装置１１を作動させて水平ラッ
ク１０を後方に移動せしめれば、ピニオン１４及び７を
介して垂直ラック５を上昇させるものであり、従って、
垂直ラック５に設けたガイドレール１を水平状態で上昇
させることができる。

また、幌シート支持骨３を多少低くしたい場合は、上記
と逆に操作すればよい。

以上の場合において、水平ラック１０及び垂直ラック５
にそれぞれ噛合するピニオン１４，７は荷台２下に架設
した同一の回転軸８に支承されているので、ガイドレー
ル１は左右同期して昇降する。

本考案によれば、荷台の左右両側において幌シート支持
骨のガイドレールを同期昇降せしめることができるから
、荷物の大きさに応じて幌シートをかけることができ、
かつ即座にそれに対応することができる。

また、幌シート支持骨の種類も非常に少くてよい。

さらに、この昇降装置はきわめて簡潔な構造であるから
荷台を広く使用でき、またこの昇降装置を設けることに
よって邪魔になるような凹凸部が生じないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案幌シート支持骨用ガイドレールの同期昇降
装置の一部切欠側面図、第２図は同平面図、第３図は同
背面図、第４図は第１図Ｉ−Ｉ線における拡大断面図で
ある。 １ニガイドレール、２：荷台、３：幌シート支持骨、５
：垂直ラック、７：ピニオン、８：回転軸、１０：水平
ラック、１１ニジリンダ装置、１４：ピニオン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台の左右両側に幌シート支持骨用のガイドレールを配
   設すると共に同ガイドレールに垂直ラックを昇降自在に
   垂設し、同垂直ラックに噛合するピニオンの回転軸を荷
   台下に支承し、また荷台両側部にシリンダ装置により作
   動せしめられる水平ラックを設け、同水平ラックに噛合
   するピニオンを上記回転軸に取付け、上記ガイドレール
   を左右同期して昇降せしめることを特徴とする幌シート
   支持骨用ガイドレールの同期昇降装置。