JPS6029289Y2 - ケ−ブル終端保護装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はケーブル終端保護装置に係る。

ケーブルの気中終端、油中終端等の終端組立て時に終端
箱を移動させる場合がある。

このような場合には移動時に鉛工部の歪が生じたり、終
端内部の構造の損傷を生じたりしないようにするため何
らかの保護装置を必要とする。

本考案は上記の事情に基きなされたもので、終端移動時
にその鉛工部を保護する終端保護装置を提供する。

以下、図面につき本考案の詳細を説明する。

第１図Ａ、 Ｂにおいて、ケーブル１の鉛工部２の下方
には、２分割構成で分割面に沿った縦フランジおよび分
割面に垂直に外周から突出した縦フランジ３ａを有し、
分割面に沿った縦フランジ３ａにおいてボルトナツトに
より一体に結合されたケーブル固定金具３が取付けてあ
り、下部銅管４の鉛工部２上方には前記固定金具と同様
の構成の下部鋼管固定金具５が取付けられている。

なお、これらの図中５ａは下部鋼管取付金具の縦フラン
ジを示す。

ケーブル固定金具３の縦フランジ３ａの上部端末近傍お
よび下部鋼管固定金具５の縦フランジ５ａの下部端末近
傍には、それぞれ透孔６，７が設けてあり、透孔６，７
にはそれぞれ中間にターンバックル８をそなえた長さの
調節が可能な連結部材９の端末が係止されている。

図示のものは、連結部材を伸びの少ないワイヤ９ａによ
り構威し、ワイヤ９ａはシャックル９ｂによりそれぞれ
透孔６．７に係止するものとしである。

さらに下部鋼管固定金具５の外周面には、各縦フランジ
５ａの中間位置において上下２段に軸を下部鋼管固定金
具の軸と平行にしてナツト１０が固着してあり、これら
のナツトには全ねじボルト１１が螺入されている。

なお、下部銅管固定金具５の縦フランジ５ａ上部には吊
上げまたは押上げ用のロープ掛は用の透孔１２が設けで
ある。

上記構成の本考案保護装置によりケーブル終端の移動を
行うには次のようにする。

すなわち、まずターンバックル８により連結部材９に張
力を加え、そのたるみを除去する。

次に、全ねじボルト１１を調整してその上端が終端箱１
２の下部フランジ１３ａ下面に当接するようにする。

この状態で、下部鋼管固定金具５の縦フランジ５ａの透
孔１２にロープを掛け、吊上げまたは押上げによって終
端を移動させる。

このようにすれば、ケーブル１の自重は、ケーブル固定
金具３、連結部材９、下部鋼管固定金具５を介して吊上
げまたは押上げ側に伝達されることとなり、鉛工部２に
は全く作用しない。

従って、移動等時に鉛工部に歪を生じるおそれはなく、
またそれに基く油漏れを生じることもない。

さらに、下部鋼管固定金具５は、全ねじボルト１１を介
して下部銅管１３の下部フランジ１３ａに支持されてい
るので、吊上げまたは押上げ時に、ケーブルに対する固
定金具３の把持力が万−緩んだとしても下部フランジ１
３ａに押上げ力が伝達されるので鉛工部２への力の作用
を防止できる。

なお、４本の全ねじボルト１１の調整により下部フラン
ジ１３ａに均一な力が作用するようになし得る。

上記のように本考案保護装置によれば、鉛工部に歪を生
じることなくケーブル終端を移動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例の正面図、第２図はその要部の
平面図である。 １・・・・・・ケーブル、２・・・・・・鉛工部、３・
・・・・・ケーブル固定金具、４・・・・・・下部銅管
、５・・・・・・下部銅管固定金具、６，７，１２・・
・・・・透孔、訃・・・・・ターンバックル、９・・・
・・・連結部材、１１・・・・・・全ねじボルト、１３
・・・・・・終端箱、１３ａ・・・・・・下部フランジ
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鉛工部下力においてケーブルに装着されたケーブル固定
   金具と、鉛工部上力において下部鋼管に装着された下部
   鋼管固定金具と、中間にターンバックルを有し前記両固
   定金具間を連結する連結部材と、前記下部銅管固定金具
   外周に螺合され上端を終端箱下部フランジ下面に当接さ
   せた全ねじボルトとをそなえたことを特徴とするケーブ
   ル終端保護装置。