JPS6029190Y2 - プリント回路用の電球ソケツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプリント回路用の電球ソケットに関する。

詳しくは、その構造がきわめて簡単でかつ安価であると
共に電球とプリント回路との間を確実にかつ電圧降下の
少ない状態で接続することのできる新規なプリント回路
用電球ソケットを提供しようとするものである。

最近ではプリント回路が自動車用灯具をはじめ多くの機
器において配線手段として使用されて来ている。

そこで、自動車用灯具のように電気的要素の一つとして
電球を有するものにおいては電球とプリント回路との間
をいかにして接続するかということが問題となる。

そして、これに関しては従来から多くの提案が為されて
来ているが、何れも、構造が複雑で高価であるとか、電
球とプリント回路との間に介在される部材が多く電圧降
下が大きいとか、プリント回路が部材間に浮き上がった
状態で配置されてトラブルの原因となる等々の欠点があ
った。

そこで、本考案は従来のプリント回路用の電球ソケット
における上述の如き欠点を解消し、構造が簡単でかつ安
価であると共に電球とプリント回路との間を確実にかつ
電圧降下の少ない状態で接続することができる新規なプ
リント回路用の電球ソケットを提供しようとするもので
、導電性金属材料から戊り筒状を為しており前部開口端
の略対向する位置から軸方向に延び中程に至る２本の１
字スロットと後部開口端の略対向する位置から中程に至
る２つの切欠とを備えた電球受金と、絶縁部材にその前
方へ向けて一体に突設され筒状を為し前端の互いに対向
する位置から後端に至る切欠が形成された受筒と、該受
筒内にスライド自在に受は入れられており導電性を有す
る板ばね材から成る２つの脚片とコンタクトとを備えた
絶縁円板とから構成され、電球受金は受筒内に圧入状に
固定されその切欠と受筒の切欠とが位置的に一致されて
おり、絶縁円板の２つの脚片は後方へ向ってかつ互いに
反対の方向へ外拡き状に延びその後端には電球受金の軸
と略直交する方向に延びる接触足片が設けられると共に
絶縁円板の前面に配置されたコンタクトと電気的に接続
されその足片の少なくとも一部が前記電球受金や受筒の
切欠内にあるようにされたことを特徴とする。

以下に本考案プリント回路用の電球ソケットの詳細を図
示実施例に従って説明する。

第１図乃至第６図は本考案の第１の実施例を示すもので
ある。

１は絶縁部材で、例えば合成樹脂から戊る。

この絶縁部材１は機器の一部、例えば自動車用灯具のバ
ックカバーのようなもので良い。

この絶縁部材１の適当な箇所には前方へ向って一体に突
出された略筒状を為す受筒２が形成されており、又、受
筒２の後端部に対応して浅い凹部３が形成されている。

受筒２にはその前部開口端の互いに１８００離間した箇
所から後端に至る切欠４，４が形成されており、更にこ
れら切欠４，４とは別の切欠５が形成されている。

６は導電性金属材料から成る電球受金であり、略円筒状
を為している。

この電球受金６の前部開口端の略１８０’ 離間した位
置から１字状スロット７．７が受金６の軸方向に沿って
その中程に至るまで形成されており、又、後部開口端の
略１８０゜離間した位置から中程に至る切欠８，８が形
成されている。

そして、この電球受金６は、その切欠８．８の位置が受
筒２の切欠４，４と位置的に一致するようにされて、受
筒２内に圧入状に固定される。

９は受筒２内にその軸方向に沿ってスライド自在なるよ
うに受は入れられる絶縁円板であり、２つの脚片１０，
１０とコンタクト１１とを備えている。

２つの脚片ｉｏ、ｉｏは一枚の導電性のある帯状の板ば
ね材料を折曲げることによって形成される。

即ち、帯状板ばね材の中央が導電性のあるリベット１１
によって絶縁円板９の後面に固定され、その両側が後方
へ斜め外開き状に折り曲げられることによって２つの脚
片１０，１０が形成される。

そして、リベット１１の円板９前面に突出した部分がコ
ンタクトとなる。

そして、脚片１０．１０の後端部は更に外側へ折り曲げ
られ接触足片１２，１２が形成される。

そして、この絶縁円板９は電球受金６内にその軸方向に
沿ってスライド自在に挿入され、そして、それに取着さ
れた脚片１Ｇ、１０の接触足片１２，１２が電球受金６
と受筒２の切欠４，４及び５，５を通して受筒２外に突
出される。

１３は絶縁部材１の前面に接して載置されるフレキシブ
ルなプリント回路板であり、その適所に受筒２の外径よ
り稍太き目の挿通孔１４が形成されており、又、この挿
通孔１４を横断するように帯状の橋状部１５が形成され
ている。

更に挿通孔１４周縁の適所から舌片部１６が突設されて
いる。

１７はプリント回路板１３上に付与された導電部で、給
電側１７■は橋状部１５上を通るように、又、接地側１
７０はその先端が舌片部１６上にあるように配置されて
いる。

しかして、上記したプリント回路の電球ソケットは、次
のようにして組み立てられる。

先ず、プリント回路板１３を、橋状部１５を受筒２の切
欠４．４に挿入しなから挿通孔１４に受筒２を内嵌する
ようにして、絶縁部材１前面に載置する。

このとき、舌片部１６が切欠５から受筒２内に挿入され
る。

それから、絶縁円板９を受筒２内に挿入腰それに設けら
れた脚片１０，１０の接触足片１２．１２が受筒２の切
欠４，４から外へ突出されるようにする。

次に、電球受金６を、その切欠８．８内に脚片１０，１
０が位置されるようにして、受筒２内に圧入する。

そして、このとき、絶縁部材１に設けられた凹部３の内
壁と受金６との間でプリント回路板１３の舌片部１６が
挟着され、その上の接地側導電部１７ｅが電球受金６と
接触される。

電球１８はその口金１９が電球受金６内に受は入れられ
て、保持される。

このとき、電球１８の口金１９に形成されたピン２０．
２０が電球受金６の１字状スロット７．７に案内される
。

又、口金１９が受金６内の受は入れられるに従って、電
球１８の端子２１が絶縁円板９上のコンタクト１１と接
触し、更に、絶縁円板９を奥の方へ押し込む。

すると、脚片１０，１０が円板９と絶縁部材１前面（プ
リント回路板１３を介して）との間で押圧されて撓み、
反発力が蓄えられる。

従って、この反発力が電球１８に与えられ、ビン２０，
２０を１字状スロット７．７の係止部？ａ、７ａに押し
付けるように作用し、電球１８を受金６に安定に保持す
るのに役立つと共に、コンタクト１１と端子２１との接
触にも寄与する。

又、この反発力は接触足片１２，１２とプリント回路板
１３の給電側導電部１７■との間にも作用し、両者が電
気的に確実に接続されることとなる。

以上に記載したように本考案に係るプリント回路用の電
球ソケットにおいては、機器の一部を為す絶縁部材と、
筒状の電球受金と、そして脚片及びコンタクトを有する
絶縁円板とから成るため、部品点数がきわめて少なく、
構造が簡単であると共に安価である。

又、電球の端子とプリント回路の給電側導電部との間に
介在されるものはコンタクトとこれに一体的な脚片だけ
であるので、接触点が少なく電圧降下が少なくなる。

第７図及び第８図は本考案の第２の実施例を示すもので
ある。

これは、本考案をダブルフィラメント型式の電球を保持
するためのソケットに適用したものである。

この実施例において受筒２及び電球受金６は前記第１の
実施例におけるものと殆んど同様のものである。

絶縁円板９ａには２つの脚片１０ａ、１０ａが設けられ
ているが、これらは各別の帯状の導電性ばね材料から戊
る。

そして、又、脚片１０ａ、１０ａはその各別のリベット
ｌｌａ、ｌｌａによって絶縁円板９ａに固定されており
、又、その先端は接触足片１２ａ、１２ａとされている
。

尚、２２．２２は絶縁円板９ａの適当な箇所から外方へ
向けて突設された突片で、この突片２２゜２２に対応し
て電球受金６に案内切欠を形成しておくと、絶縁円板９
ａの電球受金６内における回転方向の向きが安定する。

尚突片２２，２２を脚片１０ａ、１０ａと同じ向きに突
出させれば電球受金６の切欠８，８をそのまま案内切欠
として利用することができる。

更に、この突片２２，２２と同様のものを前述の絶縁円
板９に設けることも可能である。

第９図は電球受金６とプリント回路板１３の接地側導電
部１７０との導通の取り方の別の例を示すものである。

２３は導電性のある金属板から成る接続金具で、先端部
が後方へ折り返えされて挟着片２４が形成され、後端部
は主部２５と略直角に折曲されて接触片２６とされてい
る。

しかして、この接続金具２９の挟着片２４を受筒２に設
けた適当な切欠２７から受筒２内に挿入しておき、電球
受金６を受筒２内に圧入すると、この挟着片２４が受筒
２と電球受金６との間で挟着状に保持される。

そして、他方の接触片２６はプリント回路板１３上の接
地側導電部１７０と接触され、これによって、該導電部
１７０と電球受金６との間の導通が図られる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本考案プリント回路用の電球ソケッ
トの第１の実施例を示すもので、第１図は使用状態にお
ける縦断面図、第２図は第１図のｎ−ｎ線に沿う断面図
、第３図は絶縁円板を取り除いた正面図、第４図は電球
受金の斜視図、第５図は受筒の斜視図、第６図は絶縁円
板の背面図、第７図及び第８図は本考案プリント回路用
の電球ソケットの第２の実施例を示すもので、第７図は
使用状態における縦断面図、第８図は絶縁円板の背面図
、第９図は電球受金とプリント回路の接地側との間の導
通手段の別の例を示すもので、Ａは縦断面図、Ｂは接続
金具の斜視図である。 符号の説明、１・・・・・・絶縁部材、２・・・・・・
受筒、４・・・・・・切欠、６・・・・・・電球受金、
７・・・・・・３字スロット、訃・・・・・切欠、９，
９ａ・・・・・・絶縁円板、１０゜１０ａ・・・・・・
脚片、１１，１１ａ・・・・・・コンタクト、１２．１
２ａ・・・・・・接触足片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 導電性金属材料から戒り筒状を為しており前部開口端の
   略対向する位置から軸方向に延び中程に至る２本の１字
   スロットと後部開口端の略対向する位置から中程に至る
   ２つの切欠とを備えた電球受金と、絶縁部材にその前方
   へ向けて一体に突設され筒状を為し前端の互いに対向す
   る位置から後端に至る切欠が形成された受筒と、該受筒
   内にスライド自在に受は入れられており導電性を有する
   板ばね材から成る２つの脚片とコンタクトとを備えた絶
   縁円板とから構成され、電球受金は受筒内に圧入状に固
   定されその切欠と受筒の切欠とが位置的に一致されてお
   り、絶縁円板の２つの脚片は後方へ向ってかつ互いに反
   対の方向へ外拡き状に延びその後端には電球受金の軸と
   略直交する方向に延びる接触足片が設けられると共に絶
   縁円板の前面に配置されたコンタクトと電気的に接続さ
   れその足片の少なくとも一部が前記電球受金や受筒の切
   欠内にあるようにされたことを特徴とするプリント回路
   用の電球ソケット。