JPS6029135Y2 - 机、本棚等における照明灯可動機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は机上に立設した本棚等に取付けられる照明灯の可
動機構に関し、更に詳しくは本棚の棚板下面に並列して
取付けた両前明灯の同時引出し同時格納及び片方だけの
引出し、格納を可能にして照射角度、照射量を自由に変
えうるようにした照明灯可動機構に関する。

従来の並列式の照明灯は、両前明灯を棚板下面に引出し
使用、押込み格納可能に設け、該両前明灯をステー等を
用いて連動可能に連結していた為に両前明灯とステーと
の枢着連結部に緩み、ガタつきを生じ、特に片方の照明
灯の操作によって両前明灯を同時に引出し、押込み動作
をさせる場合、連動すべき照明灯の動作に遅れを生ずる
為に正確な連動操作ができず、しかも当該ステ一連結方
法によって両前明灯の連動を可能にし、且つ片側の照明
灯だけの引出し、押込み動作をも可能とするには複雑な
構成及び加工を必要とし、動作が不確実のわりに構成、
組立てが面倒でコスト高となっていた。

本考案は、以上の如き従来のステーによる連動連結構造
の欠点をを一掃すべく考案したもので、その要旨とする
ところは、引出し使用、押込み格納可能にすべく棚板下
面に水平方向へ回動自在に枢着された並列式の両前明灯
を、棚板下面と当該両照明灯に設けたラックピニオン機
構によって連動可能に連結し、片側操作によって両前明
灯の同時引出し、同時格納を可能にするとともに片側だ
けの引出し、押込みをも可能にした点にある。

以下本案を添附の実施図例にて詳述すれば、１は棚板、
２，２′は照明灯を示し、当該両照明灯は、一端（基端
）部を棚板１の下面に枢軸３によって水平方向に回動可
能に枢着した回動アーム４の先端部に枢軸５でもって水
平方向へ回動可能に枢着され、しかも当該照明灯２，２
′の枠体にスライド部材（図示せず）を枢軸６にて回動
可能に取付け、このスライド部材を棚板下面に形成した
ガイド溝７にスライドでき且つ逸脱防止して嵌合させる
ことにより枢軸３を中心とする回動アーム４の回動、枢
軸５を中心とする照明灯２，２′自体の首振り回動によ
って第１図中実線で示す引出し使用状態となし、又はそ
の逆方向へ動作させるべく構成されている。

而して、両前明灯２，２′枠体の近接端部にはラック８
，８′を前記枢軸６によって回動自在に取付け、当該ラ
ック８，８′に噛合するピニオン９を棚板１の下面に枢
軸１０によって回動自在に設け、片方の照明灯２を引出
し又は押込み操作すればラック８が押動又は引動されピ
ニオン９が回転し他方の照明灯２′に取付けたラック８
′を押動又は引動して照明灯２′を同時に引出し又は同
時に引出し又は押込み操作しうるようになしている。

該ラック８，８′は、ピニオンを介して対向させ棚板下
面に該棚板前縁と平行に設けたガイド溝枠１１内に溝方
向スライドのみ可能に嵌合されている。

なお、当該ガイド溝枠１１の形状及び構造をラック８，
８′の溝方向スライドを所定距離だけ正確に且つスムー
ズに行わせ得るように構成すれば前記した棚板下面のガ
イド溝７及びスライド部材を省略することができる。

なお、以上の説明は機構的に述べたものであって、照明
灯２，２′の取付け、ピニオン９の取付は及びガイド溝
７、ガイド溝枠１１の形成は、第１図に示すように取付
板１２を用いて当該取付板１２に照明灯、ピニオン等を
取付は更にガイド溝、ガイド溝枠を形成し、該取付板を
棚板１の下面に取付ける方がよい。

ラック８，８′に関しては以上の構造例の他に、ラック
８，８′の何れか片方の先端部を歯無しの平板状部とす
れば、照明灯の引出し操作時においてピニオン９が平板
状部に至るまでは前記と同様に両前明灯は連動して同時
引出しが可能で、その後ピニオン９が平板状部に達した
時点で両前明灯を独立して引出すことができる。

当該歯無しの平板状部はラック８，８′の双方に位置、
長さ等を考慮して形成してもよい。

このような構成から成る本案の照明灯可動機構は、互い
に引出し使用、押込み格納可能に棚板下面に並設した両
前明灯２，２′をラック・ピニオン機構によって連動可
能に連結したので、片方の照明灯を移動させれば、ラッ
ク・ピニオン機構によって他の片方の照明灯に確実に伝
動されるので、従来のステーによる連結の場合における
連動すべき照明灯の動作遅れ、連動機構の緩み、ガタつ
き等の欠点が全くなく片方操作による両前明灯の同時引
出し、同時押込み動作を確実に行わせることができ、し
かもラック・ピニオンを両前明灯間に介在させて設置す
るだけで簡単に両前明灯を連動させることができ、構成
、組立てが極めて簡単である。

又、両ラック８，８′の何れか片方、又は両方に位置、
長さを考慮して歯無しの平板状部を形成した場合、両前
明灯を所定の角度に限って個々独立して引出し使用する
こともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例を示す簡略下面図、第２図は第
１図中のＡ−Ａ拡大部分端面図、第３図は机天板上の本
棚における照明灯の取付状態を示す斜視図である。 １・・・・・・棚板、２・・・・・・照明灯、３・・・
・・・枢軸、４・・・・・・回動アーム、５・・・・・
・枢軸、６・・・・・・枢軸、７・・・・・・ガイド溝
、８・・・・・・ラック、９・・・・・ピニオン、１０
・・・・・・枢軸、１１・・・・・・ガイド溝枠、１２
・・・・・・取付板。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）本棚の棚板下面に引出し使用、押込み格納可能に
   すべく水平方向へ回動可能に設けた並列状の両前明灯の
   互いの近接側端部にラックを対向させて設置し、当該両
   ラックを棚板下面に設けたピニオンに噛合させて両前明
   灯を運動可能に連結したことを特徴とする机、本棚等に
   おける照明灯可動機構。
2. （２） 両ラックの何れか片方又は両方に位置、長さ
   を考慮して歯無しの平板状部を形成した実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の机、本棚等における照明灯可動機
   構。