JPS586356Y2 - 照明灯付き机 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、本棚を机板上面後縁部に立設した学習又は一般
事務机において、該本棚の棚板下面に、片方づつ又は両
方同時に引き出し使用・押込み収納可能な照明灯を並設
した机に関し、その目的とする処は机上における勉強そ
の他の作業に応じて照射量・照射角を適宜調節できるよ
うにしようというものである。

従来の机においては、並設又は列設した側照明灯を夫々
別々に引き出し或は押込みするものであった為に取扱い
が面倒であった。

これを解決すべく一点を中心にして回転可能に構成した
側照明灯を一本のステーを用いて連結して、何れが片方
の照明灯の操作によって側照明灯を同時に引き出し使用
・押込み収納できるように構成されているが、この場合
前記と逆に片方の照明灯による照明だけで充分な場合に
おいても常に両方共に引き出されるので邪魔になる欠点
があった。

本案は以上の如き欠点を除くべく考案したもので、その
要旨とする処は棚板下面に並設した２基の照明灯を、片
方だけの操作で側照明灯を同時に引き出し使用或は押込
み収納可能となすと共に片方の照明灯だけの引き出し使
用或は押込み収納をも可能にして片側からの机上照射又
は両側からの全照射を机上における作業或は使用者の好
みに応じて簡単に選択できるように側照明灯の引き出し
押込みの機構を連動可能に連結した点にある。

以下本案を添附の実施図例に基づいて説明すれば、机の
上板１の後端縁部に立設した本棚２の棚板３下面に２基
の照明灯４，５を並設しており、該側照明灯はグロー電
球を備えた照明付属部品６と共に一枚の取付板７の下面
に予じめ装置され該取付板７を棚板３の下面に取付ける
ことによって本棚への照明灯取付けが簡単に行えるよう
に構成している。

該側照明灯４，５の連動機構を概説すれば第２図に示す
ように照明灯支持用の連結杆１３．１４の基部を水平方
向回動可能に枢支すると共に、当該側連結杆を連動可能
に連結する為のステー１９．２０を直線状のみスライド
可能に連係させ、片方のステー１９の外端部を連結杆１
３の枢支点より前方に、他のステー２０の外端部を連結
杆１４の枢支点より後方部位の該当する連結杆に枢着し
て、側照明灯の何れか片方を操作することによって側照
明灯を同時に引出し使用、押込み収納でき又片方だけの
引出し使用、押込み収納をも可能に構成されており、更
に詳しく説明すれば、第３図に示すように長方形の照明
灯とした場合側照明灯４，５は、その枠８゜９の後側中
央部に一体戊型或はネジ、ビス止め等にて形威した突部
１０，１１を、基部が前記取付板７に付設した固定軸１
２．１２によって回動自在に枢支された連結杆１３．１
４の先端部に枢軸１５．１５によって水平方向回転可能
に枢着して、固定軸１２を中心とする円弧Ｐ、Ｑ上の回
動と枢軸１５を中心とする回転を可能にするとともに枠
８，９の上面に付設した突軸１６を、取付板７に形成し
た棚板前縁と平行状のガイド溝１７にスライド可能に嵌
合させることにより、枠８，９の前面に付設した引手１
８を前方に引くことによって第４図に示すように棚板か
ら側照明灯４，５を引き出し使用できるようにしている
。

同じく第４図に示すように連結杆１３．１４には互いに
逆方向に、即ち連結杆１３の場合固定軸１２による枢支
点より前方に向けて、連結杆１４の場合固定軸１２によ
る枢支点より後方に向けて突部１３’、 １４’を当該
連結杆１３．１４と一体的又は別体のもので形威し、該
突部１３’、 １４’にステー１９．２０を枢軸２１．
２２によつと回動自在に枢着し、該両ステーは常に直線
状に連結され直線方向のスライド伸縮のみ可能に構成さ
れ、且つ何れか片方の照明・灯を引き出せば両前明灯共
に引き出し使用でき他の片方の照明灯を押し込めば側照
明灯を同時に棚板下位に押込み収納できるように構成し
ている。

例えば、第５図に示すようにステー１９．２０を折曲げ
板製と威し片方のステー１９の先端部にはスライド杆１
９′をビス止めその他の手段にて固着し、該スライド杆
１９′をステー２０の先端開口２０’に挿入せしめて両
ステー１９．２０を直線状に伸縮スライド可能に連結す
ると共に、側照明灯を片方操作によって連動させる場合
のみ両ステー１９．２０の先端縁１９ ａ 、２０ａを
接合状態と威している。

即ち第３図の状態下において右側の照明灯５を前方（図
中上方）に引き出せば連結杆１４は固定軸１２を中心に
して円弧Ｐ方向へ回動して、これと同時にステー２０は
矢印Ｒ方向に押出されその先端縁２０ ａはステー１９
の先端縁１９ ａを押圧してステー１９を同じく矢印Ｒ
方向に押圧して他の連結杆１３を固定軸１２を中心に円
弧Ｑ方向へ回動せしめ依って他の照明灯４の引き出し使
用を連動して行い得るように威し、又、第４図の状態下
においては上記と逆に左側の照明灯４を押し込み収納さ
せれば、これと同時に上記と全く逆方向に伝動によって
他の照明灯５の押込み収納を連動して行い得るように構
成している。

このようなステー１９．２０の連結構造の場合、第３図
において左側の照明灯４の引き出し或は第４図において
右側の照明灯５の押込みに際しては、前記ステー１９の
スライド杆１９′がステー２０の先端開口２０′から相
対的に出入するだけである為に照明灯４だけの引き出し
使用、或は照明灯５だけの押込み収納が可能である。

側照明灯の連動機構即ちステー１９．２０の連結機構は
上述の例に限らず、第６図に示すように片方のステー２
０の先端部に長孔２０″を形威し、他のステー１９をス
テー２０の先端開口２０′に嵌挿スライド可能な杆体と
威し、その挿入部の所定位置に突起１９“を付設して当
該突起を長孔２０“内においてスライド可能と威し、ス
テー２０を押動して或はステー１９を引動して突起１９
″が長孔２０“の端縁に当接した場合のみ側照明灯が連
動するよう構成しても良い。

尚、第３、第４図中２３はストッパー、２４は照明灯４
．５の上下方向のガタつきを防止する為に取付板７に付
設したスペーサーを示す。

以上のように戊る本案の照明灯付き机は、棚板３の下面
に水平方向に回動可能に並設した側照明灯を、直線状に
連続しかつスライド伸縮可能な２本のステーを用いて連
動可能に連結しただけの簡単な構成にも係らず、必要に
応じて側照明灯の何れか片方だけ棚板下面から引き出し
て使用し、或は片方の照明灯を引き出すと同時に他の照
明灯もワンタッチ式に引き出して使用することができ、
同様に引き出し使用状態の側照明灯を片方づつ棚板下面
に押し込んで収納し、或は片方だけの押込みによって両
方共にワンタッチ式に収納することができるので机上の
作業に応じて照度、照射角を極めて簡単に変えることが
できる利便を有する。

例えば机上において勉強その他の作業を行う場合におい
て、向って右側の照明灯を引き出せば側照明灯を同時に
引き出し使用して照度を高めることができ、左側の照明
灯はそれ自身だけを引き出し使用できるので机上を左側
から照明して頭又は右手の影によって机上が暗くなると
いう欠点は全くない。

更に両前明灯及びその他の付属品、例えば連結杆１３，
１４、ステー１９．２０、ストッパー２３等の全ては予
じめ取付板７に付設しておき−ユニットと威し、当該取
付板７を棚板３下面に取付けるようにしているので構成
、組立てが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の机の１例を示す斜視図、第２図は照明灯
４，５の連動機構の基本構造を示す簡略図、第３図は棚
板下面に取付けた照明灯の押込み収納状態を示す下面図
、第４図は同じく照明灯の引き出し使用状態を示す下面
図、第５図はステーの連結構造の１例を示す要部斜視図
、第６図は同上化の例を示す要部斜視図である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）机上板の後縁に立設した本棚の棚板３下面におい
   て先端部に夫々照明灯４又は５を水平方向回転可能に枢
   設した２ケの連結杆１３．１４の基部を棚板３に直接又
   は間接的に固着した固定軸１２によって水平方向回転可
   能に枢支し、該両連結杆１３゜１４を連動可能に連結す
   る為のステー１９．２０の外端部を、一方は連結杆１３
   又は１４の固定軸１２による枢支点より前方に、他方は
   連結杆１３又は１４の固定軸１２による枢支点より後方
   部の連結杆１３又は１４に回動自在に枢着すると共に該
   両ステー１９．２０を直線状にかつスライド伸縮可能に
   連結して成る照明灯付き机。
2. （２）ステー１９．２０を折曲げ板製と威し、何れがの
   片方のステーの先端部に他の片方のステーの先端開口に
   挿入可能なスライド杆を付設した実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の照明灯付き机。
3. （３）ステー１９．２０の何れか片方のステーの先端部
   に長孔を形威し、他の片方のステーを上記ステーの先端
   開口に挿入可能な杆体となすと共に当該杆体状ステーの
   所定位置に、上記長孔内においてスライド可能な突起を
   付設した実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載
   の照明灯付き机。