JPS6028783Y2 - 紙張り障子用組子枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、紙張り障子に使用される組子枠に関するも
のであり、その目は障子紙の縁部の切断が素人でも簡単
に行え、しかもその切断縁を奇麗に仕上げることのでき
る紙貼り障子用組子枠を提供することにある。

従来、組子枠に障子紙を貼着したあと、組子枠からはみ
出て余分に残った障子紙の縁部は、カッター等により切
断している。

ところが切断部分が長にため、素人が切断すると切断線
がジグザグ状になったりして外観体栽を悪くしているの
が実情であった。

この考案は前記従来の問題点に対処するために案出され
たものであり、以下この考案を図面に示す実施例に基い
て説明する。

図面第１図は金属製の紙貼り障子Ａを示す正面図である
。

該紙貼り障子Ａは方形状に枠組みされた框材１・・・と
、この框材１・・・内に取付けられる組子ユニット２と
、該組子ユニット２の障子紙貼着面５に貼着される障子
紙Ｂとからなっている。

ところで組子ユニット２は方形状に枠組みした組子枠３
・・・と、その枠内に格子状に配設される複数の組子４
・・・とから構成されている。

そして前記組子ユニット２の一側面には、各々目地が取
付けられて障子紙粘着面５が形威されている（第２図、
第３図参照）。

なお、本考案においては、組子ユニット２を構成してい
る組子枠３の一側面に設けた障子紙貼着面５に並設して
、障子紙Ｂの縁部Ｂ′を切断する刃物Ｃを受は止め、か
つ所定の切断ラインにガイドして切断可能にした案内溝
条６を、当該組子枠３の長手方向に亘って形成しである
。

図面第４図乃至第７図に案内溝条６の形成についての実
施例を示す。

第４図に示すように、目地を取付けて形威した障子紙貼
着面５に接して案内溝条６を設けてもよい。

しかし、前記の目地は含水性があって比較的柔かい材質
のものを使用するので、第４図に示しである実施例では
刃物Ｃによって目地を切る可能性がある。

よってかかる事情を考慮して第５図に示す実施例が考え
られる。

すなわち、目地を取付けて形成した障子紙貼着面５と若
干の間隙を設けて案内溝条６を形威しである。

かかる実施例によれば、前述したような刃物Ｃで目地を
切るという欠点を防止できる。

さらに第６図に示す実施例のように、障子紙貼着面５に
隣接して係止溝条７を形成すると共に、該係止溝条７と
若干の間隙を設けて案内溝条６を形成するのが好ましい
。

すなわち、刃物Ｃで障子紙の縁部Ｂ′を切断した後、障
子紙Ｂの端部を前記係止溝条７内に収まるようにすれば
、障子紙Ｂが端部からめくれてしまうという欠点が防止
できる。

かくしてこの考案は以上の構成よりなる。

そして本考案による紙張り障子用組子枠によれば、刃物
を案内溝条に挿入して移動させるだけで素人でもまっす
ぐに障子紙の縁部を切断することができる。

このように切断が簡単であると共に切断縁を奇麗に仕上
げることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は紙貼り障子を示す正面図、第２図はその縦断面
図、第３図はその横断面図、第４図乃至第６図は本考案
のそれぞれの実施例を示す断面図、第７図は第６図に示
す実施例の使用状態を示す断面図である。 Ａ・・・・・・紙貼障子、Ｂ・・・・・・障子紙、Ｂ′
・・・・・・障子紙の縁部、Ｃ・・・・・・刃物、１・
・・・・・框材、２・・・・・・組子ユニット、３・・
・・・・組子枠、４・・・・・・組子、５・・・・・・
障子紙貼着面、６・・・・・・案内溝条、７・・・・・
・係止溝条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 組子枠の一側面に設けた障子紙貼着面に並設して、障子
   紙の縁部を切断する刃物を受は止め所定の切断ラインに
   ガイドして切断可能にした案内溝条を形威してなる紙張
   り障子用組子枠。